写真de俳句の結果発表

第61回「鯛焼屋の行列」《ハシ坊と学ぼう!⑦》

ハシ坊

鯛焼屋の行列

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

鯛焼きの餡指に小春の散歩

弥音

夏井いつき先生より
「鯛焼き」も冬の季語。「小春」を主たる季語にしようとしているのだろうとは思いますが、その意図ならば「~の散歩」で終わるのは損です。
“参った”

季重なり

鯛焼きと吾は同相で冬の雲

くるぽー

夏井いつき先生より
この内容ならば、冬の季語「鯛焼き」を主たる季語として書いたほうが佳いのではないか。「冬の雲」を入れて、わざわざ季重なりにする必要はなさそうです。
“ポイント”

季重なり

金風や鯛焼きの餡うろこめく

ときちゅら

夏井いつき先生より
「金風や」と詠嘆してはいますが、描写の主役は「鯛焼き」。冬の季語になります。
“参った”

季重なり

勝利の証は鯛焼き天高し

甲斐自然

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語なので、下五「天高し」を外して、整え直してみましょう。
“参った”

季重なり

鯛焼の目を見つむれば息白し

水琴子

夏井いつき先生より
「鯛焼」「息白し」、どちらも冬の季語ですね。
“ポイント”

季重なり

たい焼きや手より温かカイロかな

道見りつこ

夏井いつき先生より
「や」「かな」の切れ字のダブり。さらに、「たい焼き」「カイロ」の季重なり。それぞれ解消する方法を考えてみましょう。
“良き”

季重なり

懐の鯛焼き坂を下る秋

木乃芽依

夏井いつき先生より
個人的な思い出が「秋」であったかもしれませんが、「鯛焼き」は冬の季語です。秋の句として仕上げたい場合は、季語の強弱をつける等の工夫が必要です。
“参った”

季重なり

福引の鯛焼き二つ老夫婦

阿呆鳥

夏井いつき先生より
「福引き」「鯛焼き」どちらも季語です。
“難しい”

季重なり

秋簾麻布十番鯛焼屋

兎波

夏井いつき先生より
「秋簾」を主たる季語としているのだとした時、「鯛焼屋」が動く可能性もあります。「団子屋」「餡子屋」「漬物屋」など、季語にならないお店もいろいろあります。
“ポイント”

季重なり

秋麗や一丁焼のたい焼きを

糸桜

夏井いつき先生より
「たい焼き」は冬の季語です。
“参った”

季重なり

熱々のたい焼き甘し夜の秋

須月かほう

夏井いつき先生より
形としては成立しているのですが、「たい焼き」は冬の季語なのが悩ましい。下五を季語ではない言葉で整えると、何の文句もありません。
“難しい”

季重なり

頭から鯛焼き食べる秋の空

春野あかね

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語ですね。「頭から食べる」「尻尾から食べる」という類想もそれなりにあります。
“ポイント”

季重なり

たい焼きも多様性なり秋の街

のぐちゃん

夏井いつき先生より
「たい焼き」は冬の季語です。中七が理屈になっているうえに、季重なりである点は、一考してみましょう。
“参った”

季重なり

鯛焼きは秋香ばしき炭火焼き

香代

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語です。
“ポイント”

季重なり

行列へ鯛焼きの香や食の秋

香代

夏井いつき先生より
「鯛焼き」の「香」なのでこちらを脇役にしている可能性もありますが、だとすると、下五「食の秋」という展開は、少々付きすぎというべきでしょう。
“ポイント”