写真de俳句の結果発表

第61回「鯛焼屋の行列」《ハシ坊と学ぼう!⑧》

ハシ坊

鯛焼屋の行列

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

尻尾からたい焼き食べる秋夕焼

逍遥遥

夏井いつき先生より
「たい焼き」は冬の季語。どちらを主たる季語としたいですか。
“参った”

季重なり

寒さ来る鯛焼き匂ふ街はずれ

素牛

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語なので、上五「寒さ来る」という情報は「鯛焼き」という季語の中に入っていると考えてよいのです。
“ポイント”

季重なり

母の日やたい焼き抱え教会へ

素牛

夏井いつき先生より
「母の日」は夏の季語、「たい焼き」は冬の季語です。
“参った”

季重なり

塾帰りは友と鯛焼き秋の暮

こはる

夏井いつき先生より
これも、「秋の暮」を外して、「鯛焼き」を冬の季語として、主役に立ててみましょう。
“参った”

季重なり

鯛焼きは苦かった恋秋夕焼

こはる

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語なので、下五「秋夕焼」を外して、全体を整えてみましょう。
“ポイント”

季重なり

天然の鯛焼き香る秋の風

砂糖香

夏井いつき先生より
「鯛焼き」は冬の季語、「秋の風」とは季節が違う季重なりとなります。
“良き”

季重なり

鯛焼きの温み母へと薄紅葉

岳陽

夏井いつき先生より
「鯛焼き」「薄紅葉」どちらも季語ですね。
“参った”

季重なり

鯛焼きを泳がせてみる花畠

新米にぎりめし

夏井いつき先生より
「花畠」という着地の句意が、読み解けず……。なぜ、花畠なんだろう。
“難しい”

季重なり

時代祭たい焼き餡に大納言

ときちゃん

夏井いつき先生より
「時代祭」は秋の季語、「たい焼き」は冬の季語です。
“ポイント”

季重なり

エコバッグ片手に鯛焼き小望月

いともこ

夏井いつき先生より
「鯛焼き」「小望月」どちらも季語ですね。
“参った”

季重なり

銀杏散る鯛焼き逃げぬやう抱ふ

樋ノ口一翁

夏井いつき先生より
どちらの季語が主役なのか、明確にしたいところです。
“難しい”

季重なり

たい焼きの列のびやかや秋日傘

樋ノ口一翁

夏井いつき先生より
「たい焼き」は冬の季語です。中七から下五にかけての描写はよいと思います。
“ポイント”

季重なり

黒山の人大判焼きを食む秋

青村秋入

夏井いつき先生より
「大判焼き」の類も、季語になっています。まずは、「秋」という季語を外して、再考してみましょう。
“参った”

季重なり

たい焼きの丸いお腹に秋の空

青村秋入

夏井いつき先生より
「たい焼き」「秋の空」どちらも季語ですね。
“ポイント”

季重なり

鯛焼き屋列に並ぶは蟻と人

鶴喰 照

夏井いつき先生より
「老舗店で列に並んで待っていると、足元にも列をなしている蟻がいた」と作者のコメント。

「蟻」を主たる季語とするならば、「鯛焼き屋」でなくてもこの光景は書けます。「列に並んで待っていると、足元にも列をなしている蟻がいた」という、この部分だけを切り取るほうが、リアリティが増します。
“ポイント”