第62回「バッテリースタンド」《人》④

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第62回 写真de俳句】《人④》
身に入むやワインセラーのかそけき音
風の木原
定年や秘色の空に昼の月
風の木原
充電器も落葉にまみれ旅にあり
中原みのり
かみ合わぬ母との会話冬うらら
鈴木あんず
お仕置きの蔵の奥より蚯蚓鳴く
鈴木あんず
小雪や電飾の木のバッテリー
舟端たま
冬空よ叫んでいいかいもう無理と
なおちゃん
スマホ伏すなじみのホットウイスキー
くるぽー
ポップコーンのケースを洗う子どもの日
咲織
青星を見ていこう始発混んでるよ
だいやま
神の旅スマホに充電の余熱
だいやま
ネロンガは目覚めて鷙鳥厲疾す
ときちゅら
水没のスマホ立冬の終電
おかだ卯月
脱輪のスーツケース身に入む夜のベンチ
おかだ卯月
寄居虫や住所不定のバッテリー
紅紫あやめ
充電の合わぬソケット風死せり
はなぶさあきら
二センチのチョーク初秋の伝言板
はなぶさあきら
赴任地の冬青空やぼっち飯
むねあかどり
二度聞きの留守電の声冬の空
むねあかどり
闇に浮く電話ボックス虫すだく
太之方もり子
着ぶくれの列や立ち食い券売機
太之方もり子
聖歌の街充電スポットの黙
殻ひな
絵手紙の俳句一筆冬温し
とも女
充電器カイロ代はりにして待ちぬ
髙田祥聖
憤懣を蓄電させてゐるセーター
髙田祥聖
秋雲や充電中の旅のカフェ
わかめ
しづかなり宿の布団の重々し
阿部八富利
引き継ぎの紙一枚の霜夜かな
阿部八富利
電源切りさあ一之輔初笑ひ
志無尽おたか
夜の波ペンギン待ちて毛布巻く
志無尽おたか
うそ寒の1K電話で終わる恋
水豚庵
愛の日の指紋認証そつと解く
水豚庵
身に入むや小便臭き地下の駅
横山雑煮
たうがらしスマホの罅のひろがりぬ
津々うらら
小春とはつまりデジタルデトックス
津々うらら
充電なきスマホ冬の東京駅迷子
音羽実朱夏
のり弁は二段秋めくグリーン車
音羽実朱夏
携帯の鳴らぬ日ありて冬うらら
庭野利休梅
ヒロインと同じブルーの春セーター
朝野あん
足温め媼の辞書はスマホです
雨野雀雨
生くるとは進化の果てよおでん炊く
雨野雀雨
風冴えて近づく無言のEV車
がらぱごす
亀鳴くや数多の未完パビリオン
がらぱごす
古紙くくる紐のゆるみへ木の葉髪
白秋千
そぞろ寒プッと停止の血圧計
白秋千
長き夜やスマホを持たぬ友の文
かなかな
新聞は爪を切るため日脚伸ぶ
赤坂みずか
携帯も吾も蓑虫も充電中
赤坂みずか
ギガギガと唱える子らの夏休み
平岡梅
結露じみた恋焦げた尾の鯛焼
文月蘭子
凍月を背に腥き地下街へ
文月蘭子
充電のコードうちじゃん紅葉狩
窪田ゆふ
出会した百済観音稲光
窪田ゆふ
またかかる無言電話よ冬隣
踏轍
充電は足りないだらう彼岸花
茜むらさき
交信はキャラメルの箱原爆忌
紫黄
Wi-Fiを飛ばさぬ森の月夜茸
紫黄
充電の切れる金曜冬の月
島田あんず
秋晴を充電しとく?たっぷりと
島田あんず
風邪の身に地下階段の長さかな
青野みやび
三鬼忌の天に傷ある砂時計
亘航希
おめでとうLINEが春を連れてくる
ゆみさく
花冷やいつもの顔のなき車両
葉月庵郁斗
婆ちゃんのトロ箱に雪、始発ベル
葉月庵郁斗
充電器あまたの口に秋の風
向日葵子
鎌かざす蟷螂の腹ふくれをり
しげ尾
学校へ行けぬ子と吾と冬の蚊と
なないろ
冬の蚊や偶に点滅する電気
なないろ
にぎやかなフリースクール帰り花
北国はな
しゅうめいぎく女子の会話はぽんぽぽん
北国はな
充電中未読のままに毛糸編む
奏美和
金属は高く売れます神無月
田野こみち
クリスマスとてもあかるい手術室
田近詩泉
名月や何も考えずに寝よう
飯沼深生
冬の虹国試に向かう道しづか
紫桜
終電は客を明日へ冬灯
紫桜
新蕎麦に列なす昼よ丸の内
田中亀子
電波なく星降りそそぐ里の夜
道見りつこ
イヤホンで消す聖夜の街はノイズ
常磐はぜ
フル充電夏の機窓を君と撮る
山浦けい子
積み木めく停電の街大夕焼
七味
コスモスや思春期外来の朝
とひの花穂
ノイズごと人も俯きゆく師走
茶茶の嬉嬉
春待つや秒針は今動きさう
茶茶の嬉嬉
腎臓の石は育ちぬ夜は長し
戸村友美
通勤のスマホニュースは冬のなゐ
沢山葵
義士の日や新宿駅は迷宮ぞ
白猫のあくび
自販機のぬるきコーヒー寒戻る
池田義昭
キャッシュレス決済ばかり神の留守
池田義昭
閉店ですと追はれるカフェや鎌鼬
水須ぽっぽ
悴むや目覚めぬ兄の固き指
水須ぽっぽ
ロッカーのあり冬の夜のMRI
たけろー
震災のロビー驟雨の充電の列
猪子石ニンニン
充電は可能ですかと秋の蝶
岸野ゆり
無花果の熟れゆく夜のやはらかし
岸野ゆり
モニターは生きてる証枯れすすき
あらまち一駒
報道は熊臥して我糞をする
あらまち一駒
冬立つや老兵逝くと掲示板
含
冬来るライ麦パンを買ってみる
含
充電器片目で見やるかまど猫
砂芽里
リチウムの過放電なり冬薔薇
砂芽里
空っぽのチャージスポット空っ風
本間 ふみふみ
指先の軽ろき竜頭や菊香る
竹庵
ロボコンのダンクシュートや秋日和
竹庵
出張の充電切れや冬苺
くさもち
日向ぼこして太陽を充電中
くさもち
採血車遠くにしぐれをりバス来
葉村直
静電気立つゴミ箱や神の旅
葉村直
充電器ふつふつ発熱の溽暑
理佳おさらぎ
神無月音信不通てふ余白
桐山はなもも
空つぽの充電ポートより秋思
佐藤レアレア
曼荼羅のやうな配線日脚伸ぶ
佐藤レアレア
夜廻りやガススタンドに耕運機
そーめんそめ
充電が切れたか月はただ静か
にゃんちゅう
地下鉄のB8口をちちろ鳴く
立石神流
夜学校きみの水筒は透明
小鉢
電子といふ粒億万や風光る
丨呂 ih
詐欺と知り立冬強く切る電話
高田ちぐさ
秋光の街や減速して右折
キャロット えり
昆虫館出づれば秋の初風よ
キャロット えり
バイク駆る遠火事ライブ配信中
天六寿(てんむす)
天狼や膨らんでゐる充電器
コンフィ
湯豆腐といふたましひの充電器
コンフィ
秋夕やバッテリースタンド通り
横須賀うらが
作業着の群れの駄弁りや初電車
たーとるQ
羊日のモバイルバッテリーぬくし
たーとるQ
小春ごと封ずる手紙父母死せり
うくちゃんま
雨絶えずして立冬を濃からしむ
うくちゃんま
半日を既読とならず片時雨
紫すみれ
取り消されしラインは昏し鎌鼬
紫すみれ
十二月駅構内が広すぎて
秋野しら露
十五夜のスマホのくの字の罅きれい
秋野しら露
充電のきれそうなこゑ百物語
深町宏
自転車の充電切れて溽暑嗚呼
深町宏
栗饅頭三個スマホは充電中
松本厚史
ガソリンのランプ点滅秋暑し
松本厚史
自販機は小銭が似合う初時雨
はまちこ
満タンの携帯にぎり春の空
はま木蓮
志村忌やちょんまげヅラの汗無臭
広島じょーかーず
蟋蟀在戸ぎゆつと充電するルンバ
広島じょーかーず
トー横の寒夜iPhone温からん
柿司 十六
寄鍋や翻訳アプリにクルマンジー
柿司 十六
点滴に溺れ窒息冬の雲
鳴きうさぎ
スマホ発熱吾の風邪うつしたか
たきるか
冬銀河ぽろんと電池切れの音
たきるか
ビルの間に月とタワーと私いて
谷川ふみ
秋寂ぶやミラノ座を出てネオン街
谷川ふみ
充電のスマホ綿虫日和かな
せんかう
鵙のこゑ給油ついでに充電も
せんかう
寒昴新車のミラー微調整
咲山ちなつ
冬の暮新宿サブナードの花屋
咲山ちなつ
凍星の身震い自販機の寝言
天風さと
空のRedBull極月の校了
天風さと
ドライブの給油満タン萩揺れる
恵翠
もう母は来ぬ夕立の改札口
瑞風
充電の合間のコーヒー日脚伸ぶ
よしろう
着ぶくれてパチっと匂う静電気
鱈 瑞々
薄氷や日向の亀の閉じたる目
峠の泉
妻娶り満ち満ちたるや日記買ふ
峠の泉
聖夜の大スクープ充電わずか
玄子
着膨れた給水員の叫び声
舞矢愛
待つだけのベンチの冷えや終電果つ
たじまはる
枯欅ひかりの柱立つ大社
七森わらび
通り雨賢治とすれ違ふ花野
七森わらび
赫々と太初の海を皆既食
宙朔
GSの苦いコーヒー初時雨
孤寂
盆迎へ左手と右手に杖と孫
浜千鳥
スマホは充電肴は秋茄子
出雲のたみちゃん
うたた寝の過充電めく星月夜
慈夢りん
星飛ぶやスマホ画面は顔認証
慈夢りん
手をつなぎじゅうでんちゅうなのさくらんぼ
深川文吉
勤勉なルンバくるくる目借時
花豆
マルケスに挑む胆力鮟鱇鍋
花豆
隅っこに暮らす寒夜よ角打ちよ
創次朗
着膨れの献血充電てふ甘味
創次朗
リヤカーに綱引きロープ秋日和
うーみん
冬芽を駆け抜け給水者の笑顔
うーみん
女子寮の電話当番毛糸編む
ユリノキ
電話鳴り止まず暮れゆく冬館
ユリノキ
バッテリー静かポン菓子ドンと春
みえこ
鶴鳴くや湿原覆ふメガソーラー
久木しん子
少年の唐子踊りや秋祭り
久木しん子
過充電の携帯炬燵に一人
雪割草
分別の壜に小石や神の留守
霧賀内蔵
山茶花やペツトボトルの蓋硬し
霧賀内蔵
剥き出しの銅線除夜の充電器
おおい芙南
神無月でんちの切れし電子辞書
おおい芙南
空也忌や鳩の時計の螺子回す
水鏡新
マジックの鳩の休暇や憂国忌
水鏡新
あと二分満たされたくて冬の虹
どゞこ
繋がらぬスマホ黙する息白し
菅原ちゑ
黒猫の尾の帯電す花の影
にわのこでまり
冬三日月訃報に飛ばす5号線
鈴木 リク
バッテリースタンド蜘蛛の糸よぎる
ひーちゃんひーちゃん
晩夏光踏みてバッテリースタンド
ひーちゃんひーちゃん
電話無き電話ボックスねこじやらし
水越千里
序破急の急や作家の初夏の入水
水越千里
金秋の古都フル充電のスマホ
眼蔵
スマホは圏外薫風の縦走
鈴木そら
返信待つ触れる画面の冷たさよ
南全星びぼ
