写真de俳句の結果発表

第62回「バッテリースタンド」《人》⑤

第62回「バッテリースタンド」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第62回 写真de俳句】《人⑤》

凍星や野良WiFiを拾う街
日月見 大
「今どこ」のLINEは未読小夜時雨
日月見 大
入院や忍ぶ電話と紫陽花と
ひまわり
秋雨や荷台へ放る古紙の束
ひまわり
冬銀河撮るバッテリー切れるまで
多数野麻仁男
停電や庭仄白く虫時雨
真秋
野分たつリチウム電池の膨張
真秋
小夜時雨ほのあたたかい充電器
石井青花
アプリのクーポン年の瀬のスーパー
清桜人
スマホの着信音月夜のカノン
清桜人
年忘魚も醤油も安さうな
小島やよひ
木枯らしや帰れぬ夜の缶コーヒー
福朗
まだここに公衆電話と金木犀
ざぼん子
アレチウリ枯るや公衆電話跡
ラテ
着信の音やわらかや春近し
ラテ
余るほど陽をもらいたる秋果かな
青田道
ヒールかつかつ凍蝶は粉散らし
清水縞午
校歌無き分校に佐保姫の歌碑
感受星 護
総力戦黙のエースの目に秋気
感受星 護
充電は不可釣瓶落としのランプの宿
満月や文明の利器消えちまえ
閑陽
骨洗ふ波の澄みゆく夜の秋
ガリゾー
木枯らしもここまでは来ぬ地下酒場
長谷部憲二
昼休みのうたた寝テレワークの小春
ちよ坊
ガラケーの最後の充電虫の声
銀猫
新聞を配る少年寒薄
蓮天
地下駅の轟音止みて金木犀
UVA桜
地下道を晩夏の「りぼん」発売日
ひいらぎ
受理されし休学届ホットドリンクス
満生あをね
山茶花や中途半端な趣味じまい
千寿 ココ
休職の朝初雪は画面越し
春野つくし
充電の二時間コンビニへ夜食
雄蹴
動画流すスマホ生姜湯を啜る
雄蹴
灰色の直線道路秋の暮れ
山尾幸正
顔光るスマホ七人初電車
山尾幸正
日向ぼこリビングウィルを書き終える
海里
熊穴に入る里の灯ゆれる秘湯
海里
そぞろ寒ひびのスマホを仮死のかほ
浅井夕兎
冴ゆる夜の着信ニ件父とあり
奥伊賀サブレ
野分の夜リチウム電池膨れけり
右端ぎゅうたん
ミンティアを噛みて無塵室の夜業
右端ぎゅうたん
冬ぬくし駅スタンプに狸の絵
となりの天然水
キャリーケース立て冬凪の案内図
となりの天然水
ペッパーくん並ぶや底冷えの倉庫
鳥乎
明日もまた余命の一日寒昴
鳥乎
麦の芽は星見るやうに空へ空へ
山崎三才
宵闇のバス停スマホ煌煌と
はるを
歯車に絡まつてゐる我が師走
夏村波瑠
地下道を風唸りたる聖夜かな
夏村波瑠
モバ充を返しレジ横のおでんを
ならば粒あん
聖樹きらら愛を放電してきらら
三浦海栗
ヴーヴーヴー着信放り投げて除夜
三浦海栗
タップせし履歴に「余命」冬菫
まるるん
帰省する残金無しのフルタンク
高田三毛
充電不要の三秋昨日で定年
苅桜守
ハロウィンの悪魔立ち寄る充電器
めたぽ
十分間充電器待つ秋遍路
めたぽ
砕かれし幸福の像鐘氷る
江口朔太郎
神の旅神田巡りて古書五冊
大月ちとせ
サヴァランに微睡む君や星涼し
天雅
麻薬犬ぺたん天狼星あをし
天雅
スマホ冷たハチ公前のあと二分
さく砂月
充電は切れて路地裏の新月
新米にぎりめし
UFOの素粒子枯薄の基地へ
翡翠工房
+極めく柚子坊の頭かな
翡翠工房
駆け落ちの六畳一間冬ざるる
秋月あさひ
AIに身の上話おでん煮る
秋月あさひ
枯蟷螂使ひつきりの命とふ
渡海灯子
残量は燠火のごとき冬茜
渡海灯子
地下鉄のトイレで睨む竈馬かな
小田毬藻
地下鉄の八番出口秋高し
小田毬藻
秋桜右手に父のいない道
のんきち
冬の星サバンナ象と檻の象
のんきち
ロボットに手を引かれつつ冬桜
田原うた
寒林や青き炎のやうな窓
田原うた
デフロスターに白く果ててる天道虫
ぜのふるうと
持ち充と喪服と切符買う寒夜
丸井たまこ
バッテリー満たして冬の旅に出る
冬野とも
充電の切れしスマホのやうに冬
冬野とも
行きずりの電源の孔神の旅
沼野大統領
冬の氷菓ガソリンスタンドは無人
伊藤映雪
心拍はさびしき電気冬の海
伊藤映雪
凍星や君を待つ間の駅の黙
うめやえのきだけ
約束忘れたの始発は冬の音
うめやえのきだけ
ごみ箱の競馬新聞秋深し
草夕感じ
沈黙のスマートフォンよ春の夜半
いわさき
朽野のわなわな充電は2パー
百瀬一兎
豺獣を祭るスマホが熱を持つ
百瀬一兎
TypeC待宵の月充電す
あが野みなも
黄落の電話ボックスに二人
あが野みなも
杖ついてバス乗り継いで寒見舞
ふく
一陽や残りし肺を満タンに
ふく
使い方分からんアプリ空っ風
一井かおり
吐き出せぬ言葉の膿むや割れ柘榴
句々奈
近松忌けふ二度目なる人身事故
佐藤ゆま
充電器の熱よDハロ攻略せよ
在仏変人
煤逃やリベルタンゴの駅ピアノ
茂木 りん
空港に友と落ち合ふ旅はじめ
茂木 りん
夕時雨まだ温かいC端子
梅田三五
アイロンが熱くなるまで冬夕焼
梅田三五
再就活メトロポリスの暮易し
加里かり子
通知音駅の夜寒をくすぐりぬ
加里かり子
登園のバイク充電冬の朝
すがのあき
被災地から被災地へ往く寒昴
奈良井
春セーターお礼はグーテ・デ・ロワかな
奈良井
冬ざるる渋谷よ紙の新聞よ
海色のの
「辞め…」と打ち充電わずかなる寒九
海色のの
床頭台冷たし充電中のスマートフォン
星鴉乃雪
補聴器をはずし寒夜の息深し
星鴉乃雪
BeaujolaisNouveau充電中のスマホ
氷雪
初めてのチャージ千円風光る
雪のこだま
冬の雷蒼し職業訓練棟
亀野コーラ
採用のメール淡白みずくらげ
亀野コーラ
長き夜や充電中の赤ランプ
春駒
充電器繋ぎ一服赤い羽根
Steve
雪しぐれ彷徨う妻の位置情報
Steve
湯豆腐やレンタルビデオ延滞中
馬場めばる
断線の充電コード息白し
川代つ傘
電極にあぶくのつどふ春の五限
川代つ傘
スマホとは電気喰う箱十三夜
真夏の雪だるま
夕紅葉きれい充電が足りない
卯之町空
バッテリースタンドや明日野分来る
いちの
身に入むや四角きマザーコンピュータ
片山千恵子
凍星や下りホームのゴミ箱へ
佐藤志祐
電磁力憶えし指よ冬銀河
佐藤志祐
ガラケーを持つ孤高宮線を添ふ
小鳥遊こはく
バッテリーは満タン秋の直島
窓 美月
寒スバル電車の中のスマホたち
三毛猫モカ
満杯のブックポストや秋北斗
草深みずほ
雑踏に確かに父の声が冬
草深みずほ
音溝に夭折のこゑ文化の日
岡根喬平
神の旅カバンに入れる充電器
空素(カラス)
スマホ忘れた冬銀河ああキレイ
くつの した子
マチアプの相手また来ず冬の雨
くつの した子
秋霖やボルタ電池の希硫酸
青猫
二時間を充電夷切れの渦
源早苗
休職の空ひろびろと柿たわわ
蜘蛛野澄香
優しさのチャージ小春の同窓会
落花生の花
華清池の美人ガイドや風光る
落花生の花
朝寒し長い助走のいる電話
葬送のまちばり
非通知の着歴ひとつ秋の夜
葬送のまちばり
ねんねこやほとんど空っぽの箪笥
軽時計
ポケットの水洟がまだ生きてゐる
弥栄弐庫
きんぴらを煮詰めたやうな秋を待つ
弥栄弐庫
キュルキュルとセルモーターや霜の朝
敏庵
秋風や南の島のセルフレジ
敏庵
冬蠅や充電切れの木曜日
雀子
ドラキユラより釣銭ハロウインの本屋
明 惟久里
角打ちに美人の客や冬うらら
与次郎
木枯しの吹き寄す埃地下通路
希凛咲女
充電中冬青空を忘れてる
希凛咲女
年立つや破るる顔の尋ね人
オカメのキイ
夕立つ駅マックポテトの塩加減
勝亦朝
朝寒の駅や脳内リハーサル
勝亦朝
朝寒や鴉散らかす街しづか
佐藤恒治
凩やピンク電話のあった棚
すそのあや
マフラー取る大阪地下街は迷宮
市子
淋しきは渋谷のネオン秋時雨
市子
白息のあまた駅へと向かいをり
細葉海蘭
迷ひ人告ぐる音絶ゆ十三夜
二城ひかる
彫刻の森の足湯や紅葉晴
二城ひかる
新年や潜水艦の発電機
山城道霞
刑事たち集う寒夜の管制室
山城道霞
夜半の凩病院から着信
天上たこ
地下のバーママの実家のブロッコリ
芝歩愛美
アベリアやホウジャクのなすまま揺れる
花ばば
タイルの目数え用足す小春かな
花ばば
ガス欠だ案山子傾いで嗤つてら
かときち
仲直りのしかた検索秋夕焼
かときち
冬凪の底に幽かな充電音
そよかぜシュレディンガー
充電音ひとつ灯してしづり雪
そよかぜシュレディンガー
応えなき老舗の書店秋しづか
一徳斎
直ぐそこに友の居そうな秋日和
一徳斎
風花や充電ランプは推しの色
円海六花
割高な駅の充電秋の暮
普久井ひと眠
伝言を淡くのこして冬の蝶
あおい
銀漢やWindowsを「11」へ
あま門
洗車して後は充電晴れる秋
携帯は籠へ坐禅の夜半の冬
はっしん
冬帽を脱いでスタバのコンセント
はっしん
モバイルバッテリー灼けて危篤の報せあり
家守らびすけ
風薫る固有種といふ碧き羽
よはく
枯野より北へ鉄路の消失点
よはく
夜濯や忍び笑いで聞く落語
樋ノ口一翁
曝書せり自然消滅するふたり
馬風木瓜子
住所なき国へ発つ背や冬の虹
馬風木瓜子
電脳に冷ゆるワタクシ冬扇
那乃コタス
ミロのヴィーナス欠けたる部分として真夏
那乃コタス
「最新」を熟す娘の背よ秋よ
若林くくな
秋風の銀座ヒールの子と妻と
若林くくな
振り向かぬコートの肩に発車ベル
安久愛 海
秋時雨スマホ忘れし日曜日
安久愛 海
エンストのクラシックカー文化の日
朝宮馨
100ccの麦茶忘れて行く母よ
朝宮馨
アラームはカラフのアリア去年今年
レオノーレ・オオヤブ
クリスマスキャロル動画の中の母
ひな野そばの芽
ジューデンは4%春の風
ひな野そばの芽
バッテリーあがる渋滞炎天下
甲斐杓子
未知の地の地下道に入る時雨かな
夜汽車
流し見のスマホに蝶ぞ止まりける
水鳥川詩乃