第63回「十数年ぶりの大阪」《人》④

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第63回 写真de俳句】《人④》
昭和大阪出稼ぎという冬支度
舟端たま
駅中に人権ポスター四温晴
舟端たま
寄り添って冬暁の通天閣
なおちゃん
食い倒れたくて大阪旅始
なおちゃん
上顎の火傷にぎはふ夜半の春
くるぽー
ゆで卵の殻むきづらく阪神忌
くるぽー
御堂筋鼻歌洩るる冷ゆる宵
雪客
繰り返す安打の録画夜食どき
咲織
ミルキーの包み蟻用レジャーシート
咲織
ツッコミのやたらと数え日のテレビ
だいやま
新世界へ四日のオトンが一人また
だいやま
串カツのソース皸までどろり
ときちゅら
冬晴や声の溢るる戎橋
おかだ卯月
冬ぬくし通天閣にスライダー
おかだ卯月
看板の金の匂いや寒土用
紅紫あやめ
看板の女優ははだか花カンナ
はなぶさあきら
あべのハルカスより通天閣小春
トリケイ
初夢のぜんいんくひだふれ人形
髙田祥聖
海鼠食ふ日本人かつ地球人
髙田祥聖
風花や蟹看板のうごく脚
わかめ
喧騒のカフェの窓辺やクリスマス
わかめ
大連より連れて帰阪の月天心
千里
起し絵のこともなにわの新世界
阿部八富利
てつちりや光の餡をかけるごと
阿部八富利
「飴ちゃん」を寄越すおばちゃん春暑し
志無尽おたか
大阪の嘘は明るし冬青空
水豚庵
座布団に赤子冬日の串カツ屋
水豚庵
てつちりや指鉄砲のバンに死す
横山雑煮
チャッピーにこぼす師走の資金繰り
津々うらら
ずわい蟹の気勢おかんを黙らせる
津々うらら
冬甘しバタービールの泡の口
音羽実朱夏
人生に定年のなし返り花
庭野利休梅
立冬や土鍋ごはんの焦げのてり
庭野利休梅
富士仰ぐ古墳しづかや笹子鳴く
白秋千
阿茶羅漬大阪人はラテン系
杜若友哉
新世界の匂い持ち帰るセーター
赤坂みずか
お好み焼き十字に切っている聖夜
赤坂みずか
張りぼてのふぐの目潤みぼたん雪
文月蘭子
串かつのソースとびまくる白シャツ
窪田ゆふ
タワースライダー十秒千円夏嵐
窪田ゆふ
コンビニは水槽冬の灯の人魚
踏轍
てっちりあちっ初任地が大阪でした
あなうさぎ
へりくだる癖母に似て川の月
紫黄
聖樹の灯洩るる歌声喫茶かな
楽和音
番台のおばばも香る柚子湯かな
楽和音
ショバ代は拒否す荷台のシクラメン
俊恵ほぼ爺
アメ村にキリストを説く人や秋
俊恵ほぼ爺
着膨れて仏の顔で待ちぼうけ
春のぽち
赫赫とタワーや見下ろす冬の夕
仁
鳥渡るテーマパークのやうな街
小川野雪兎
パリになりそこねた街の暮早し
小川野雪兎
ダンボールハウス撤去すてつちり屋
島田あんず
結核を抱えて眠る路地に春
島田あんず
魚屋のありし角地や冬夕焼
青野みやび
討入の日ぞ雪塩を串カツへ
青野みやび
鉄板の焼ける脂や神の留守
トヨとミケ
涅槃図のどこか浪花の路地めきぬ
亘航希
づぼらやの河豚なき浪花鰯雲
亘航希
大阪は独立国家小鳥来る
葉月庵郁斗
飴配るおばちゃんの手に冬麗
つきみつ
呼び込みに通天閣の月冴ゆる
砂月みれい
ジャンジャン横丁ギャルとおかんの神輿かな
ふづきかみな
お笑いは嫌いてっちりのカウンター
井村 壽々
新玉の英語北京語新世界
藤田ほむこ
大提灯失せて五度目の明けの春
藤田ほむこ
冬薔薇愛を丸呑みして足りず
田野こみち
ひれ酒にマッチ擦る手や父に似し
松下眞す美
大阪に友あり落花生を剥く
うましか(志村肇)
オバチャンの溽暑のスカートの丈よ
うましか(志村肇)
深海のごとき路地なり年の市
飯沼深生
綿虫や通天閣のみつくすじゆうす
飯沼深生
虎柄の下は豹柄風爽か
常磐はぜ
看板は目立つてなんぼ天高し
常磐はぜ
忘年や献杯君のボトル空け
山浦けい子
祝杯のビールどこでも誰とでも
山浦けい子
竹串のたこ焼きアンバランス冬
七味
東京のぼっちの心地午後の東風
とひの花穂
粉もんも道頓堀も風は春
茶茶の嬉嬉
秋風の四十年といふ匂ひ
茶茶の嬉嬉
凩やたこ焼きくるりまたくるり
戸村友美
道交法看板撤去冬の空
沢山葵
金魚玉お茶挽いたかて生きとんねん
おりざ
酔ひどれて通天閣と冬の月
白猫のあくび
肌寒やたこ焼き十個待つ五分
翠雨
看板どでかし酷暑の新世界
翠雨
にぎはひし子ども食堂冬日和
久蔵久蔵
ふぐを食う血管ふとき右手首
久蔵久蔵
入院は明日通天閣は雨月
めいめい
ダンジョンの梅田地下街十二月
池田義昭
鰭酒や百から七を引き続け
水須ぽっぽ
河豚食うてあたしあんたが嫌ひやねん
水須ぽっぽ
宮線を添ふたこ焼きを刺し回す
たけろー
カリフラワー頭を叩かないツッコミ
たけろー
冬うらら浪速へ続く川悠々
柚木 啓
小春日の「まっぷる大阪」付箋あまた
本間 ふみふみ
コテコテのファサードサインクリスマス
本間 ふみふみ
太陽の塔だらだら列にうだる夏
阿呆鳥
冬帝と通天閣で待ち合はす
くさもち
横丁を皿鳴り止みぬ冬の星
葉村直
漫才師のスーツ艶めく十二月
佐藤レアレア
雪婆ここから十歩に占い場
そーめんそめ
地下街のタイルの厚み冬の月
ふじっこ
北前や浪速はまだか春の風
北斗星
昼夜二度浸けの心中近松忌
立石神流
縦書の飾灯ミナミの師走空
小鉢
食いだおれ太郎の叩く師走の音
小鉢
新世界の看板ドミノのやうに冬
高田ちぐさ
改装の酒場窺ふ冬の暮
キャロット えり
軒に吊るシャツの赤札冬日濃し
キャロット えり
徘徊の無線高らか鰯雲
天六寿(てんむす)
をのこらのなまめく背平どやどや祭
青井季節
白線の消えたる道や冬ざるる
青井季節
じゃらじゃらと冬を吐くスマートボール
たーとるQ
てっちりのヒレ真っ先に獲るオカン
たーとるQ
空の朱を断つ連山の黒寒し
うくちゃんま
イントロは「王将」解くや懐手
紫すみれ
つごもりを父と和解の帰阪かな
紫すみれ
冬空へ突き抜けたるや大阪弁
秋野しら露
河豚鍋や東京もんはみな冷たい
深町宏
砂漏めく通天閣や日短
深町宏
聞き流す課長の怒号きょうはふぐ
麦野 光
飴缶の笑ふ道化師冬ぬくし
松本厚史
山茶花の咲けど店主の居らぬ店
はまちこ
千年の蔵一時の冷奴
広島じょーかーず
河豚刺しや深き海てふあをの濃き
柿司 十六
偶に思ふ河豚に生まれる筈だつたと
柿司 十六
マルビルのあった梅田よかき氷
咲野たまふく
冬晴れの空港うどんつゆ優し
たきるか
雪催いキッチンカーの店仕舞い
谷川ふみ
たこ焼き香ばし裏なんばは小春
葛西のぶ子
再訪の道頓堀や暮早し
葛西のぶ子
ヤクルトの瓶の蒲公英しなだれて
種月 いつか
原色の凩抜ける道頓堀
石川さん子
年忘みをつくしたる小銭入
せんかう
宵戎カレーうどんの汁跳ねて
せんかう
冬帽子目深に被り人混みへ
サリー
おっちゃんがくれた板ガム春一番
咲山ちなつ
雪折や父のレコードクリーナー
咲山ちなつ
部屋割りはあみだ初夏のゼミ合宿
天風さと
冬夕焼急ぎの靴の影ばかり
釋愚拙
轍消ゆ婚家の在りし街の雪
峠の泉
久々の帰国たこ焼きの年越
玄子
冴ゆる夜の赤い観覧車のてっぺん
釣女
月代やくゆる紫煙のジャズ喫茶
舞矢愛
夜の人ら帰る路地裏寒鴉
たじまはる
寒月や通天閣にガメラ吠ゆ
七森わらび
くたびれた太陽の塔冬夕焼
七森わらび
新巻の斜視の無念も頂けり
宙朔
酔客の「六甲おろし」や年の暮
孤寂
朔風やたい焼きの尾のかたいこと
夏海 凛
新しき骨にて歩む老ひの春
浜千鳥
たしか此処づぼらやだつた冬の月
慈夢りん
虎キチの連れは豹柄初戎
深川文吉
社内メールづぼらやに○して師走
花豆
聖夜のミナミ紅しょうがの串カツ
花豆
寒雀海が聴こえる街に来て
創次朗
大阪のオバチャンのチャリ虫時雨
創次朗
羽織る毛皮やおつかいは居酒屋へ
うーみん
冬の宵スーツひしめく立ち呑み屋
ユリノキ
リベンジの疾走雪の御堂筋
ユリノキ
たいやきに鯛いてないねん初笑い
わたこと
地下鉄のドアも豹柄近松忌
久木しん子
底冷えの三回忌ストッキングに穴
雪割草
日盛やポルシェ突っ切る御堂筋
霧賀内蔵
地下鉄を出で貝寄風のいさぎよき
霧賀内蔵
電線に繋がる街や十二月
おおい芙南
日本一の粉もん浪速区一の雲の峰
水鏡新
万博や打ち上げ花火西ゲート
さち緖
大阪のマクドナルドのアイスティー
さち緖
ソースの香溢ふるる夏やハルカス視ゆ
智隆
看板の河豚のふくらか冬日和
にわのこでまり
北京語をすり抜け豹柄のショール
にわのこでまり
繰り出して戎よ卒論の師走
ひーちゃんひーちゃん
単身の大阪の夜やおでん酒
みやもとや
塔脚を阿弥陀に道の落葉かな
山本八角
づぼらやのポン酢春雨夕霧忌
山本八角
ネオン街の客引きの声遠花火
水越千里
大音量のヘイトスピーチ雪催ひ
水越千里
たこ焼きと友の訛りと春風と
鈴木そら
串カツの看板多し空高し
めぐえっぐ
文庫本あちこち移す日永かな
ひまわり
熱帯夜治外法権戎橋
多数野麻仁男
寒暁や母が行くなと言った街
多数野麻仁男
師走のネオン道頓堀の狂気
真秋
大阪の冬暖かやまいどあり
紅 珊瑚
粕汁や道頓堀は口慣るる
紅 珊瑚
遡るメールは遺品白椿
石井青花
駅ビルの花屋健在シクラメン
石井青花
集金に釜ケ崎行く開襟シャツ
鈍牛
ニコヨンを待つトラックやいつも夏
鈍牛
たこ焼きの焦茶よ明日は玉霰
清桜人
子は受験吾は吉本へ夜行バス
雪椿
イマジンの流るる街や社会鍋
小島やよひ
河豚鍋と掛布が好きな父でした
小島やよひ
正月のビリケン二割増しの笑顔
福朗
寒晴れや根を張るごとき通天閣
布川 洋一
特急は赤豚まんは箱よっつ
ざぼん子
寒月の戎橋駆け出しの画家
古乃池 糸歩
えべっさんジャンジャン横丁笹の波
飯島寛堂
凩よ右のピアスは呉れてやる
清水縞午
