写真de俳句の結果発表

第64回「砂漠のホテル」《ハシ坊と学ぼう!①》

ハシ坊 NEW

砂漠のホテル

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

ハシボウと学ぼう

12月に娘とドバイへ行きました。早朝、砂漠のホテルで観光客を待っている駱駝の、待機中の可愛らしい様子を写しました。

紫陽花

季語なし

風やわらか砂丘ラクダよ硬き毛よ

まこく

夏井いつき先生より
「鳥取砂丘でラクダに乗りました。ゆったりと優しく歩いて、砂と空と海を見せてくれました。降り際に撫でたラクダの首の毛はとても硬かったので、意外でした」と作者のコメント。

「風やわらか」が季語なのでしょうか?
“ポイント”

季語なし

湯煙の尻の下なるどわどわと

朝ごはん

夏井いつき先生より
季語が欲しいですね。
“参った”

季語なし

東雲の窓の向こうにピラミッド

夢追い人

夏井いつき先生より
「エジプトのホテルで目覚めたら、部屋の窓からピラミッドが見えて感動した時の事を詠みました」と作者のコメント。

「東雲」だけでは、季語になりません。
“参った”

季語なし

オアシスに夢成す砂漠生まれけり

一 富丸

夏井いつき先生より
「オアシス」「夢」「砂漠」どれも季語ではありません。
“参った”

季語なし

華胥の国より帰りたくない駱駝かな

氷雪

夏井いつき先生より
「華胥の国」と「駱駝」の取り合わせは面白いですね。季語をどう入れるか、一工夫してみましょう。
“ポイント”

季重なり

初春や布団で過ごす鼻水垂れ

駿酔

夏井いつき先生より
「布団」は冬の季語ですね。あ、「鼻水」も冬の季語か。
“良き”

季重なり

蜃気楼水面のうねる冬宮殿

楽奏

夏井いつき先生より
「蜃気楼」は春の季語です。
“ポイント”

季重なり

冬の磯日向ぼこに来イルカかな

さよ彦

夏井いつき先生より
「冬の磯」「日向ぼこ」「イルカ」それぞれ季語です。
“難しい”

季重なり

冬麗白き花芽が長寿梅

静岩

夏井いつき先生より
「冬麗」「梅」だけでも季語です。どちらを主役にしたいですか。
“ポイント”

猫とゆく絨毯でゆく夜を星

佐藤ゆま

夏井いつき先生より
この「絨毯」にどこまで季節感があるのか。そこが悩ましいところです。
“難しい”

駱駝越し夏目雅子が蜃気楼

新米にぎりめし

夏井いつき先生より
意図と意欲は分かるのですが、この書き方だと季語「蜃気楼」が比喩に使われています。
“ポイント”

満月や「ウーバー」頼み砂漠旅

夏井いつき先生より
「一つ目の投句〈満月や「ウーバー」配車来た駱駝〉と二句ともほとんど同じですが、最初は駱駝が来た? そうか砂漠か、と思ってもらえるかと。二句目は、いくら砂漠でも現代では四輪駆動だろうな、でもひょっとして駱駝を手配してくれるかもと、神頼みならぬ『ウーバー』頼み。というわけで、違う気持ちを詠んだつもりです」と作者のコメント。

同じ句材の二句。例えば「砂漠のウーバーは駱駝」とすれば、十二音にはなりますね。
“参った”