第64回「砂漠のホテル」《並》①

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第64回 写真de俳句】《並①》
-
炎天や砂舞う路地の水パイプ深山ほぼ犬
-
福寿草誰も気にせぬ丙午佳奈
-
舌の根の乾きの起こす凍の朝佳奈
-
すきぴのK君当て合う秋の星櫻木うらら
-
旅先の個室速報ひかる寒夜櫻木うらら
-
アラビアのロレンスも視た夕焼けかなまり
-
花野原カメラ小僧の夫と居てまり
-
登りしや赤きウルルへ熱砂照る鉄旅首里
-
はまなすや人の中にある光蔵豊政
-
駱駝の背ファラオの目にも蜃気楼宙ほのか
-
秘密基地見ぬふりをして夏燕令子
-
砂あらし窓に埃の映る目は櫻心
-
炎昼の砂丘越えれば青に白櫻心
-
息を飲む降る天の川砂の床小川多英子
-
夕蝉や壁に褪せたる駱駝隊はしま
-
古暦出会うことなき旅人算はしま
-
旅果つや伏せる駱駝の目借り時苔間きい
-
薄曇りプールサイドの駱駝の目まゆ志
-
鞍つけてマスクをつけてラクダの長閑山野ミズナ
-
春を待つトルコのラクダ膝を折り山野ミズナ
-
夏の砂丘肩につき刺す陽のかけら柚伽
-
アラジンのランプ飛び行く熱砂かな藤井いちはつ
-
秋薔薇千夜一夜の覚悟かな藤井いちはつ
-
駱駝の昼寝ホテルのプールは青みやび
-
大掃除父とラクダに乗る写真みやび
-
地平線駱駝影絵に初日かな立士
-
尻からげ餅搗き名人駱駝色立士
-
灼け砂に星滅ぼす木の一本のなめ
-
御降を乞ふる贄らの聲を聞け白よだか
-
初電話水の母国が呑む夕日白よだか
-
長き夜や月の沙漠のリフレインミセスコロンボ
-
物憂げな睫毛に柳絮坐す駱駝ミセスコロンボ
-
エプロンの胸元の染み冬の蝶扶羽
-
冬うらら山並み現わるる砂場扶羽
-
ピラミッド遠く望みて冬の朝阿比留サト子
-
砂漠の新緑根包む紙おむつせい子
-
オアシスの水陽炎や如何ばかりサマッケニコ
-
落葉や涸び屈まり彩らむパンダスミレ
-
白南風や一泊二日の夢の国くちなしの香
-
ミッキー捜すミラコスタ夏の宵くちなしの香
-
無音なりウルルと月と十字星東九おやぢ
-
凍星に「月の砂漠」を口ずさむ東九おやぢ
-
パオを打つ流砂の果ての星月夜枝葉
-
祝福の最後は駱駝驟雨ゆく枝葉
-
月照らす毛刈りアートのこぶらくだ北川茜月
-
掛け違ふボタンで成すは冬北斗松りんご
-
板張りに余韻ざらざら海開き夏至硝子
-
失恋を溶かす古湯や冬露天駒茄子
-
夫素手で掻き出す砂湯秋日向駒茄子
-
灼けてなほ東京砂漠人あふる高嶺織人
-
オアシスに駱駝のいびき星月夜高嶺織人
-
若水や近寄る度に逃げ惑う里ピイ
-
餅花や今年の運を見つけたり里ピイ
-
おおあくび客待つ駱駝座待月シマエナガちよちよ
-
我が使命人に使えし熱砂行くシマエナガちよちよ
-
冬蝗砂場の果てを睨み不動鹿達熊夜
-
涙零れ砂漠となりぬ月の顔鹿達熊夜
-
初空やラクダの群れと木々があり平本文
-
月朧駱駝のいびき聞こえたるシラハマナオコ
-
チュニジアのテントホテルや春の月シラハマナオコ
-
オアシスのプールは無人砂無尽古み雪
-
正月は駱駝に乗って旅をしよう茨しろ
-
砂漠のホテルで夕焼を眺める茨しろ
-
ツアー終へ火照る体や風涼しとおる
-
日の落ちて砂漠にホテル旱星山田 健二
-
隊商の目指すホテルや旱星山田 健二
-
七草や無糖炭酸歓迎す柑青夕理
-
キャンセルし四国旅行よ片時雨チョコ婆
-
棒立ちや鳥取砂丘に春疾風チョコ婆
-
客は夢らくだ膝折り昼寝中パンプキン
-
口覆う駱駝一服朝涼みパンプキン
-
砂紋超え駱駝を超える陽炎か虎有子
-
薫風の屋台パクチー追加バインミー竹玲
-
凍て星の強さ逃げたい砂漠泊竹玲
-
白夜のウオッカほろ酔いは二十二時三歩
-
炬燵猫砂漠の夜も冷えるとか夏嶺
-
香りなし夢の廃墟に風は死し恋の堀
-
浮力ある赤き砂漠や獏枕中島 紺
-
冬ざれやガザの涙を誰が拭う老杉
-
月冴えて駱駝が夢見ダマスカス老杉
-
サハラ砂漠に雪積もりても駱駝動じず薔薇の舟
-
地平線のピンク砂の民の炎昼薔薇の舟
-
朗らかな叔父は米寿に冬帽子伊藤括弧
-
想い出が吸い込まれ行く火事の空林雪
-
露天風呂見上げる星と寒椿林雪
-
白砂舞ふジオラマ兄の大嚏高尾一叶
-
月高し砂漠の底に廃都ざわめくえみり
-
黄砂吹き街はみるみる昭和めくえみり
-
オリオンや砂漠の宿に我生きる咲葉
-
春の月メイダン照らす我馬と夢昇椿
-
砂山の孤をはろばろと蟻の列佐々木棗
-
冬の日の砂漠の銀河降るほどにわれもこう
-
夜半の冬第九の迫力夢にまでわれもこう
-
ビーサンの足にジャリジャリ帰り道檸檬一実
-
砂浜ダッシュ寒風の持久走檸檬一実
-
熱砂ゆく駱駝に凛とした口輪藻玖珠
-
湯けむりや手招きをする美人居り清泉
-
冬至湯と聞きて自転車走らせる清泉
-
ゲル打つ雨ラムの入りし薩摩汁紫帆
-
短き夜ヒジャブの下の背の脂白石ルイ
-
暑き風纏ひ車道駆ける駱駝白石ルイ
-
炎天や日本語なしの歴史ツアー駆大
-
冬帝の天守殺戮者の眺め駆大
-
人・駱駝・駱駝・人・人・初仕事太田 陽翠
-
地平線近し砂漠のプールの子太田 陽翠
-
「コブのない駱駝」よ今は裸の木濡れひよこ
-
熱燗と土産のデーツ深夜2時リコリス
-
駱駝の二人初茜の御宿リコリス
-
境内で聴くホーミーや熱帯夜ふじっこ
-
旅人の眼差されずに寒夜かなふじっこ
-
初夢に乗ったラクダの感触よ宮崎和湖
-
春や回転ドアへ一人と一匹宮崎和湖
-
サングラス砂漠を懐かしむ駱駝狐狸乃
-
見下ろせば砂漠の街の夏天かな狐狸乃
-
父よりも速くなった足砂あらし駒月彩霞
-
砂漠行バディは脳とソーダ水きざお
-
初日の出ラクダのコブの隙間からあかつき
-
春陰やロック鳴り止まぬ脳内鮭乙
-
写経終えみな寡黙なり縁小春すけたけ
-
草原を君と馬駆るスカビオサ宮古綟摺
-
炎天のゴビ砂丘ゆく駱駝かな宮古綟摺
-
異国より初商の駱駝かな鳥見山歩人
-
初夢の中で揺らめく幾何の鞍鳥見山歩人
-
天蓋の糠星あふるる砂海へと在在空空
-
行く秋や吾子には高きラクダの背まりも
-
食べ放題梨剥くナイフプラ製でまりも
-
吾子仰ぐフタコブ照らす冬銀河UK43
-
ひとやすみ柔き眼差し水鏡UK43
-
冬の夜の台所から「月の砂漠」たんぽぽ
-
世界の果てはきっと熱風の砂丘たんぽぽ
-
大霜の城壁白きグラナダにもんD
-
線三つ冬田面の偶蹄痕もんD
-
悠久の時をつなぐや星月夜とら
-
春暁や駱駝に乗りて黄泉の国とら
-
枯芝に巨樹三本の寄り添ひてシフクノオト
-
人工の霧立つ庭よ月冴ゆるシフクノオト
-
四月バカ駱駝こち見てあくびする白羊
-
初仕事課長の鞄にも「ひよ子」大森 きなこ
-
光背の透かしの影や初詣大森 きなこ
-
冬銀河ゆつくり寝まる駱駝の子明日ぱらこ
-
宇宙船乗りて訪う熱砂の地紫陽
-
炎天下悠然駱駝習いたし紫陽
-
砂紋描く砂漠の風や虎落笛時田チクタク
-
夕月夜ラクダの影絵沈みゆく若狭草
-
魁夷の描く月の砂漠に浸る夜半若狭草
-
わつさゆつさと背負ふや吾の大根三上もなか
-
脱がせた子の肌着三九郎の匂ひ三上もなか
-
灼熱の砂漠無事を祈るVIVNT風奏 祥音
-
優しげなラクダの瞳夏の旅風奏 祥音
-
秋日傘つきて登るや砂の尾瀬あがりとむらさき
-
「すなけむり」「ボミオス」砂丘の処暑強しあがりとむらさき
-
初日の出駱駝の乳の洗礼に百夏
-
月の隠れ幻ホテル砂の城涼風はるるん
-
オアシスに憩うラクダや夏木立白征
-
炎昼の砂と闘い休む脚白征
-
熱砂舞うオアシスの宿ローズティ尾長玲佳
-
シルクロードのテレビ見ている良夜かな小鳥遊
-
吾子こさふ砂山の背に冬夕焼夏月人
-
砂蒸しの下で手繋ぎ冬の星夏月人
-
くたくたの主迎える冬雀葛翁
-
逃げ水やたわむれ相手にわが娘葛翁
-
背を預け熱砂とラクダ無為の刻吉田深夜
-
陽のようないのちを孕む睡蓮や一人男
-
砂漠にて月夜も眠る嵐かな宙船
-
北斗星キャラバン眠る焚き火影木香イバラ
-
忘れ花コアラを抱いた記憶あり音 リズム
-
砂丘にて「別班」となり大夕焼千葉水路
-
砂あらし欠伸と読書満喫す千葉水路
-
異邦人と会釈初旅の天守閣清松藍
-
清張の親子遍路に雪けむり灯
-
サハラにて初春の風を運ぶラクダいつアナmasa
-
夏の夜想いを馳せる月の砂漠いつアナmasa
-
炎陽の四つ脚の影餌無き手に喜笑
-
餌やる子迫る鼻息炎天や喜笑
-
旅立ちは夜明けを待たず半夏生縦ヨーコ
-
ゆるされて駱駝やすむや冬の星縦ヨーコ
-
月光や金の駱駝に金の砂まっきい
-
パンフレットで旅したつもり休暇果つまっきい
-
炎天下砂漠にボタン転げたり秋野たんぽぽ
-
膝折て砂漠の縁でソーダ水秋野たんぽぽ
-
炎帝に膝折る駱駝の舌ベロリ石田なるみ
-
朧月砂を漕ぎゆく駱駝かな大和出ユウスケ
-
月光の砂漠駱駝背に君在り隼 光一
-
年迎ふ宿の駱駝の正座めき山河美登里
-
サボテンの花コブの中の命水本田一番星
-
そこばくの星流れ果て漠の砂無才句
-
天の川どどうど眠れぬシャンデリア無才句
-
クリスマス代わりに駱駝がソリを引きたまきはる
-
冬温し出番はまだか夢で待つたまきはる
-
夜カフェやココアの白気とアラジンとこだじろう
-
月の砂漠巡るラクダや冬の旅アルルくん
-
ラクダだね暖炉の側で父の声アルルくん
-
砂漠とて氷点下なり冬の旅文月詩架
-
歩けども冬の幻夢や今宵宿文月詩架
-
寒月やふりさけ見ても君はなく枸橘
-
窓叩く音砂か六花か夢現枸橘
-
オアシスの駱駝の夢や月中天春乃歌奈
-
泉干し砂漠の舟はバーと鳴く相州枕流
-
火焔山孤僧見返る大夕焼風嶺陸
-
夏の庭四肢折りたたむ駱駝かなこもち・月
