第64回「砂漠のホテル」《人》②

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第64回 写真de俳句】《人②》
寒星をゆくよ駱駝の揺れに酔ひ
にゃん
炎昼や油粘土のやうな皮膚
キッカワテツヤ
東屋の小象一頭パタヤの冬
チリンドロン
西を向く隊商の碑や春西安
チリンドロン
熱燗を胃の腑へ送る旅の夜
竹田むべ
星明り駱駝の列のらうらうと
竹田むべ
炎日のラクダの喉を潤せり
丸山 晴耕
砂漠の囁き暑き栄華を食い尽くし
丸山 晴耕
大根炊く匂ひ湯治の宿に充つ
彩汀
砂漠よりの風のすつぱし昼寝覚
彩汀
品良く目を閉づラクダへ冬の月
新井ハニワ
初日さす機窓の砂漠に摩天楼
ごまお
春水や駱駝の瘤のよく揺るる
西野誓光
頂に立ちて春裸足の砂丘
西野誓光
冬野の仏絹の道の面差し
山葡萄
大寒や砂丘は真白われは点
山葡萄
春塵や行者の甕のみづ滲む
小山美珠
春暁や駱駝のカクカクと歪む
小山美珠
乱れなき塩の隊列春灯し
トウ甘藻
初夢は砂漠酔ひざめ水が福
花屋英利
騙されて月へ行く気よ駱駝の歩
花屋英利
熱風嗅ぐ駱駝の首の大曲り
泉楽人
コーランの風に輝く泉かな
泉楽人
迎春の一人旅砂漠のホテル
不二自然
地下鉄の砂漠に迷う冬の暮
不二自然
梯梧の花突き抜くほどの雨上がる
伊藤 柚良
蝶生るここは地球のぬちぐすい
伊藤 柚良
沙漠めく部屋扇風機カラカラと
ちえ
格安のフロントにまだ鏡餅
玉響雷子
格安ホテル真向いに冬の城
玉響雷子
四日はや賄い汁に正月菜
ノアノア
流星やラクダの膝を縛る紐
板柿せっか
春夕焼遠し駱駝の口柔し
板柿せっか
名も知らぬウェルカムフルーツ旅始
山羊座の千賀子
砂丘また明るき雪の降りしきる
ルーミイ
初旅のマニラ人間とは愛だ
ひつじ
駱駝刺すステッチ軽し冬日向
黒江海風
冴ゆる夜へ月の砂漠のオルゴール
黒江海風
サンダルに砂悔やみきれぬ後悔
岡田きなこ
開いた歯ブラシ窓の外は秋色
岡田きなこ
瘤の帆を立てて駱駝は熱砂漕ぐ
東風 径
ゴビ砂漠冬の星らをひとりじめ
間 静春
つちふるや遠き砂漠の色となり
間 静春
野分雲挙げたこぶしの置きどころ
清白真冬
霾天や鞄に季寄せ入れて発つ
土井あくび
二瘤に明日の勇気初みそら
石橋 いろり
風紋になれぬ砂冬銀河へと
鈴白菜実
駱駝の子霜踏む大き座り胼胝
鈴白菜実
春嵐校庭の砂の届く墓
幸香
スカラベに追ひつく影や大初日
陶瑶
オアシスの水かげろふといふ恵方
陶瑶
朧月砂漠のみづの謀りごと
岸来夢
炎天の砂丘駱駝の睫毛濃し
岸来夢
校了日ルームサービスの鰭酒
幸田梓弓
朧三日月砂漠の丘の動く音
一久恵
春の夢絨毯に浮くアラベスク
一久恵
砂あらし既読のつかぬまま三日
国東町子
うづめてもうづめても春立ち上がり
百瀬はな
蒙古風駱駝を盾に噛むヒジャブ
百瀬はな
トランジットのドバイの夜淑気満つ
横浜月子
ワディラムに駱駝膝折る冬夕焼け
岡本かも女
出張の地を夕焼の駱駝かな
喜祝音
靴底に砂漠の記憶夏休み
喜祝音
逃水や駱駝は人の子を乗せて
笑田まき
小寒やメッカに熱き祈りあり
逢來応來
落陽や王家の谷の春の黙
小川さゆみ
立礼のドアマンの背へ別れ雪
小川さゆみ
香辛料を積みて駱駝の背より月
仁和田 永
礼拝の声よ寒夜の大伽藍
仁和田 永
料峭や砂場の城は砂の城
いかちゃん
風光る砂丘や闘志きっとある
いかちゃん
初旅や窓に折り鶴国際線
明日咲く
屋上のサイン霾る空を裂き
東田 一鮎
水草生ふ海老アボカドのハンバーガー
東田 一鮎
冬落暉ラクダ使ひのシーシャの香
伊藤 恵美
アザーンや宿にあふるる室の花
伊藤 恵美
流星へ踏み出してゐるファラオ像
深山むらさき
逃水や砂漠の民の売るスマホ
深山むらさき
クラクション降るや砂漠の初御空
東山すいか
ラマダンの食堂蠅の五六匹
東山すいか
風紋蹴散らす跣足の反抗期
あまぐり
駱駝の背ゆられゆられて夏季休暇
喜多輝女
プールサイドに客待つ駱駝ねむさうに
喜多輝女
仙人掌の棘噛むしだく駱駝かな
このみ杏仁
初夢や未来は脆き砂の城
木ぼこやしき
裸足いまギャッベの駱駝飼ひ慣らす
木ぼこやしき
春愁や駱駝のこぶほどの波乱
河上摩子
駱駝には瞬膜われに杉花粉
雪音
ジャグジー出で千夜一夜の月天心
碧西里
風紋は記憶の襞や夏の星
碧西里
砂風呂のずしりと重き春日和
伊達紫檀
オリオンを枕に商隊の野営
西川由野
天狼や背籠に眠る瑠璃杯
西川由野
頑として立たぬ駱駝や月渡る
浜 けい
旧軽や夏だけ開く天麩羅屋
浜 けい
春愁や蘇鉄は海を恋しがる
あなぐまはる
永き日の駱駝の顎に意思があり
あなぐまはる
金貨まさぐって小春の天使かな
四條たんし
星はいま博士の手綱冬澄めり
四條たんし
月滔々ジャッカルの耳うらがへり
平本魚水
暁や砂漠ツアーに喰ふ西瓜
平本魚水
ラクダ屋の密談オアシスより虹
楽花生
半眼の駱駝の夢や春隣
ひなた
正座して並ぶ駱駝や春を待つ
ひなた
獣の香駱駝の列の白き息
原 唯之介
冬満月デザートフィッシュめいてゆく
染野まさこ
駱駝ゆく空へ空ろな落花生
栗田すずさん
暴落のアプリを閉づる夜のプール
栗田すずさん
初旅や色違ふ塩七つ買ひ
央泉
砂のコロッセオ白くベールめく冬日
むらのたんぽぽ
蘆や吾へ顎上げあざ笑ふ駱駝
秋白ネリネ
冬びより牛優先の島の端
だがし菓子
そそくさと返信夫の日向ぼこ
だがし菓子
薄い黄の塩のホテルやサングラス
丸山隆子
フロントにグッモーニンと春の旅
丸山隆子
長き夜よ水深1.25まで
ぴーとぺー
皸や都度都度洗う哺乳瓶
ぴーとぺー
御宿(おんじゅく)の沙漠さやさや月凍る
むげつ空
客待ちのラクダもごもご春めけり
むげつ空
砂噛みしワセリンの蓋冬旱
末永真唯
砂塵のバザール壁埋めし絨毯
末永真唯
足長の影を砂丘へ冬ぬくし
泗水ハオ
たなびける唄は短調はまにがな
泗水ハオ
冬ぬくしラクダのこぶのくたびれて
日向あさね
熱砂見返り吾の足跡に頷く
日向あさね
カップ麺の蓋へ五日のルームキー
丹波らる
黙々と冬田道ゆく母の影
風友
プール付きホテル勤務の駱駝かな
山女
アラビアンナイト子に読み聞かす寒夜かな
ゆりかもめ
ずぶ濡れの隊商夕虹の荷降ろし
俳句笑会
乳香の天幕地平の砂嵐
俳句笑会
如月の春は駱駝の歩の速度
王朋亡
ラバーブ爪弾く砂漠は冬銀河
王朋亡
御宿に到着月の砂漠は冬
かおりんご
あの王は裸か驢馬と白夜まで
沢拓庵
延々と風紋の波冬銀河
前田冬水
らくだ炎ゆ鞍のビーズも揺れて炎ゆ
紅緒
風紋に沈む足跡冬の浜
ひろ笑い
ラッフルズホテルの駱駝はるの夢
渋谷晶
この胸の沙漠この手の春愁
渋谷晶
夏独り椰子のホテルにアルペジオ
まさと澄海
夏の空上手く掴めぬ駱駝の背
無何有
アラベスクのタイル素足に砂の粒
宇佐
アネモネの不眠てふ死を数へをり
ま猿
霾風の達する丘の駱駝かな
釜眞手打ち蕎麦
星月夜眠るラクダの足に砂
神木美砂
ラクダ笑っている炎天の砂漠
神木美砂
黒漆めきぬ駱駝の眼に春陽
夏椿咲く
鳥取の雪よ駱駝の見る海よ
夏椿咲く
かつて父のいま老犬の毛布かな
豆くじら
正座くづして蠟梅の方へ向く
豆くじら
砂漠のホテル荒星に占拠さる
とも
冬天や園の駱駝は客へ唾
摂州黒うさぎ
屋上をドクターヘリの発つ二日
摂州黒うさぎ
灼け砂やラピスラズリのモザイク画
一色 那真呼
駱駝には赤き織物夏の星
一色 那真呼
ドラゴンの卵砂漠の寒昴
千鳥城
一列のラクダの影や冬の月
千鳥城
覇王樹を食べるラクダと生きる人
かねすえ
ひと月の旅出の子より初電話
実相院爽花
寒旱かつて駱駝がいた屋上
実相院爽花
冬の雷喉押し広ぐスペキュロス
帝菜
バクラヴァに未来の地層冬落暉
帝菜
春灯はまばら砂丘から風の吹く
たかね雪
ターバンのドアマン炎夏の扉開く
武井保一
二カーブに瑠璃の瞳や月涼し
武井保一
冬銀河駱駝も憩う旅の宿
揣摩文文
聖地への巡礼戻る聖夜かな
揣摩文文
ニンゲンをすとんと降ろす冬の晴
湯屋ゆうや
ナカムラが堰造ったと豆の花
湯屋ゆうや
骨折は落馬ギプスの初神籤
道小春
ヒエログリフのピクトグラムめく春
藍創千悠子
灼くる砂駱駝の影に山ふたつ
藍創千悠子
戦利品フタコブラクダに蒲団干す
中指富士夫
つんのめる生き方五体すくむ春
中指富士夫
銃弾を腰に巻く子のソーダ水
ばちゃ
幻日や熱砂踏みバクダットカフェ
嬉々
客待ちの駱駝や雪のはらはらと
藤原朱夏
淑気満つ駱駝の背ナに瘤二つ
無弦奏
風花に出会ふ旅寝や大砂漠
源五郎
MADEINEGYPT遺品のセーター
千代 之人
誰も褒めない十万円の冬着
千代 之人
王女へと駱駝千頭分の薔薇
万里の森
カーヌーンのみづの音色や旱星
万里の森
あいつはドバイおれは田舎のお正月
中岡秀次
バーボンの封蝋紅き異国の冬
中岡秀次
足伸ばす宿十畳や牡丹鍋
カムヤ イワヒコ
象来る砂漠のホテル芒果熟る
友鹿
初盆や駱駝の上の父若し
友鹿
月光の砂漠隊商の列長し
芳野まさこ
寒暁のキャラバンサライ祈り満つ
芳野まさこ
口中の黄砂の匂いリューズ巻く
鶴子
冬日向ラクダの顎が伸びてくる
ぐわ
砂粒と月光はじくテントかな
ぐわ
十社目の面接キャメルのコート着る
髙橋みりぃ
月蒼く対の駱駝の足細く
平松久美子
天の川砂紋に残る蹄跡
里春
寒星やカサンドラの話は続く
森子
秋暁やアザーン響くバルコニー
鈴聖湖
春ショールに細砂サファリ三泊目
すみっこ忘牛
