第64回「砂漠のホテル」《人》⑤

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第64回 写真de俳句】《人⑤》
冬凪や友ら砂丘を駈け下りる
鳥乎
冬銀河二千キロ踏む塩キャラバン
山崎三才
楼閣の浮かぶ砂漠や蜃気楼
はるを
炎昼やフロントのイスラムの文字
はるを
流星が流星を追ふカルデラ湖
夏村波瑠
異国語のあふるるロビー手套とる
前田いろは
ティータイム砂時計三分の遅日
前田いろは
牧童のくしやみ駱駝の大嚔
三浦海栗
海市ゆらりキャメルミルクへ蜜たらり
三浦海栗
朝寝せし宿の歯ブラシ硬めなり
まるるん
初秋や車内に残る砂の粒
高田三毛
前歯見せらくだの欠伸冬日和
岳陽
駱駝ほどの急ぎ足なり初御空
欣喜雀躍
棕櫚の花ふるりふるりと黄をこぼす
欣喜雀躍
初灯り駱駝の重き瞼かな
めたぽ
ヒジャブから眺める瞳初鏡
めたぽ
ぷえと飛ぶ駱駝の唾風光る
江口朔太郎
何だこの報告書何だその日焼
江口朔太郎
つちふるや瘤の潰れたラクダにも
大月ちとせ
まづ神は砂漠を創り原爆忌
天雅
五臓六腑に冬晴の蒼を吸ふ
天雅
小瓶さらさら星の砂越しに初日
川野 藤央
星砂の壜に四温の余白かな
さく砂月
有明や砂紋に清らなるひずみ
さく砂月
秋旱フタコブラクダの薄笑い
新米にぎりめし
三分のおかわり仙人掌喰む駱駝
翡翠工房
スキンクスキンク月光の砂に棲む
翡翠工房
鷹小屋や一家蒸発せし友よ
秋月あさひ
日本語は砂に吸はれて月赤し
渡海灯子
モザイクの床や跣に残る砂
渡海灯子
寒月のシルクロードに驢馬の列
小田毬藻
サウード王国の反乱夾竹桃の毒
のんきち
隊商やシュマグに汗の滲みてゆく
のんきち
オアシスは塀の内側冬夕焼
田原うた
冬天の寝椅子や人の影うすく
田原うた
轍めく海亀の跡明くる浜
猫ずきん
みどりこのまつ毛は長し山笑ふ
猫ずきん
冬うらら子らにジャグラーからの飴
ぜのふるうと
ほぐれゆく飛行機雲や年の果
ぜのふるうと
靴鳴らす夜寒廊下の砂漠宿
ちょうさん
待つことを得意と思ふ冬はじめ
冬野とも
鯛焼を分かちWin-Winなる関係
冬野とも
月に峪らくだに瘤のあり嚔
沼野大統領
駱駝の乳いま春塵を孵しつつ
沼野大統領
住所不定・無職・旅人霰ふる
伊藤映雪
心ここにあらずブーツを履くあひだ
伊藤映雪
駱駝の眼春を溶かしてねぶたき眼
うめやえのきだけ
邪な太陽宿す冬泉
草夕感じ
寒灯や余命を告ぐる医師の声
ひろこ
八月の駱駝が見やる向こう側
百瀬一兎
朝月やカブに跨がる蛇遣い
百瀬一兎
砂を踏む駱駝の隊列初日影
あが野みなも
冴ゆる月鞍と鐙の金と銀
あが野みなも
祈るごとひざ折るらくだ夏の暮
句々奈
「楼蘭の美女」は祖母に似ている初霞
和はん
秋高し駱駝の瘤の天辺に
在仏変人
転校の友より砂漠の年賀状
茂木 りん
三人の姉妹は博士聖夜劇
茂木 りん
こぶに揺られモスクを巡る朧月
肴 枝豆
星砂の瓶傾けて冬の月
梅田三五
欠航や霜夜のホテルランドリー
梅田三五
サラートの浄き足裏初明り
加里かり子
砂漠蟻の帰巣リミット六分
すがのあき
炎暑のハネムーン巣窟めくホテル
すがのあき
閑職の小窓むやみに降るさくら
奈良井
ターバンをほどき麗かミントティー
星鴉乃雪
ランドセルの縫い目正しく春の風邪
星鴉乃雪
溽暑のホテル深夜の重低音
雪のこだま
小春日のラクダに金色の目やに
亀野コーラ
停戦やラクダの嚔して夜明け
亀野コーラ
聖五月らくだの口輪編む少女
のはらいちこ
からからの心らくだにゆれ立夏
のはらいちこ
星月夜琥珀の中にいる蠍
馬場めばる
春暁へ駱駝きびきび出走す
真夏の雪だるま
熱砂に歌う駱駝の長き睫毛
西山
ひとひらの風花長き睫毛へと
片山千恵子
熱砂から空へ突き刺すピラミッド
吉田さと
金銀の駱駝キャラバン星流る
浮き寝鳥
膝折りて死する駱駝よ月朧
浮き寝鳥
炎昼の砂漠二瘤あれば足る
佐藤志祐
月冴ゆる駱駝の口に泡ひとつ
佐藤志祐
ラクダゆくアストロラーべの指す星河
窓 美月
冬の中東ラクダのコブのシチュー
窓 美月
ベドウィンのキャラバン宿屋の噴水
三毛猫モカ
楽園はここから椰子の空高し
草深みずほ
二杯目のウェルカムドリンク籐寝椅子
草深みずほ
ウラマーは飼ふターバンに冬暖を
岡根喬平
こそこそ宿かたかた隙間風だつた
岡根喬平
木の上で羽抜鶏鳴くバリの村
千霞
アフガンの枯野に残る千の井戸
なんくる
ラスベガスの夜景砂漠の冬銀河
なんくる
寒波来る東京砂漠のアスファルト
空素(カラス)
砂日傘華胥の国に遊ぶ吾
遊川百日紅
寒暁や砂漠テントのミントティー
青猫
涅槃西風成層圏へ飛ぶ黄土
猫笑ふふ
砂丘峰一辺長き冬北斗
猫笑ふふ
赤茶けし土壁短夜のパティオ
源早苗
こんじきの砂漠か今日の風邪薬
蜘蛛野澄香
逆光の駱駝悠々初日の出
蜘蛛野澄香
振り向きて駱駝つばはく聖夜かな
敏庵
風凍つやふたこぶ駱駝目の優し
雀子
冴ゆる夜や雄の駱駝の喉袋
佐藤恒治
園児らのかけっこ砂丘の風温し
陽だまり
口縁の細筆青し冬日和
早霧ふう
峡谷を下る馬の背春寒し
うく
着ぶくれて豆粥すする砂漠の夜
細葉海蘭
紗のベール千と一夜の明くる星
二城ひかる
長き夜をシェヘラザードの聲煌々
二城ひかる
紫の花園さばくの八月
ぽんころん
寒暁に蒸らす三分アールグレイ
深草 空
黄砂降る叔父の唐三彩怪し
しばのおはる
春北斗青しデスクに折鶴を
山城道霞
駱駝来て睫毛瞬く海開き
夏の町子
背景は砂像彫刻年賀状
りっこう
砂灼くる地下の教会は静謐
天上たこ
フタコブラクダの節はやはらか日向ぼこ
芝歩愛美
牛の初競父と表彰状帰る
花ばば
砂風呂の圧力沈み行く秋思
花ばば
月の雨学級園に三日月湖
福間薄緑
運動会の脇を独走猫車
福間薄緑
街の灯を背に立つ砂漠冬銀河
折田巡
夕凪に佇む砂のスフィンクス
かときち
ジンジャーのスープや闇の濃き砂漠
そよかぜシュレディンガー
商談の間に朝虹のミナレット
そよかぜシュレディンガー
アフガンの息吹く砂漠へ風光る
ヒロヒ
部屋いっぱいの匂ひ仙人掌咲く未明
あま門
欠便や宿静まりて青時雨
木漏
出張のホテル花火の見えぬ部屋
木漏
雪女郎へ一本くれてやるキャメル
家守らびすけ
夏の月ゆると駱駝の瞼閉づ
家守らびすけ
国境の物見櫓の影晩夏
よはく
出立の駝鈴のひびき夏の朝
よはく
キャラバンや泉に死を願ふ奴隷
樋ノ口一翁
砂丘をゆく駱駝の切り絵めく良夜
樋ノ口一翁
白靴を共犯としてずる休み
馬風木瓜子
空蝉の内側にゐて風を読む
那乃コタス
ヒソクサリ咲いて泉のある理由
那乃コタス
夏夕日ヘッドドレスのロバの列
若林くくな
明日の荷は100Kg銀漢の駱駝
若林くくな
炎昼の駱駝に揺れる白トーブ
安久愛 海
秋冷や風紋なぞる月明かり
安久愛 海
五時間目砂丘は雪に葬らる
朝宮馨
日脚伸ぶ馬の蹄に塗る油
朝宮馨
春禽の蹴散らしていく砂の城
レオノーレ・オオヤブ
足跡は浜昼顔のみぎひだり
白スニ
夏の月仔亀は殻を破り出づ
水鳥川詩乃
風に立つ三蔵法師春埃
常然
逃げ水や尻取りの「る」はまた私
内田ゆの
赤土の世界無音に染めし雪
沖庭乃剛也
瞬膜を閉じし駱駝へ霾るる
沖庭乃剛也
海に向くホテルの窓や冬落暉
全代
秋深し眼差し遠き駱駝の目
全代
空水筒背負って夏休みのラクダ
青村秋入
数独は難問アブダビは良夜
ボイス&フィンガー
初旅や地図にあまたの赤い丸
森ともよ
画面はPK安宿の丹前
森ともよ
残業を終えて聖夜の星仰ぐ
紫木蓮
双丘の稜線映す夜のプール
山本とりこ
ばしやばしやと駱駝に寄りて水着の子
山本とりこ
星飛ぶや千夜一夜の物語
閏星
アラビアンナイトの窓辺星月夜
穂々々
南風やカフワの香るパビリオン
穂々々
不時着の狭き浜辺や若葉風
空から豆本
夏至の日の椰子の葉擦れやモンスーン
金魚
蜃気楼きえてホテルの灯かな
道草散歩
初春の境内白馬駆け抜けり
芝香
着膨れの鞭持つ素手や駱駝レース
野野あのん
首かしげ駱駝は春を聴いている
さくさく菫
風めくりし頁に揚羽デッキチェア
直感勝負
出口なきスークの底にあり花火
乃咲カヌレ
凍星や駱駝の瞳濡れている
まどれ
ベドウィンの白きテントや蜃気楼
奥ノ碧心
冬夕焼けバギーバイクの砂嵐
奥ノ碧心
カリヨンやワッフル糖のかりり春
白沢ポピー
月やジュラバ着て彷徨へる砂の街
有村自懐
湯落としの黒き水筋春の雷
生石子
夕虹や頁折り置くデッキチェア
生石子
夕陽を見ようなんて馬の背やばい
太刀盗人
初夏や白き砂丘に影ふたつ
澤美ゆふか
黄塵万丈タクラマカンのホテルの灯
桃圓
ラクダ待つ砂漠のホテル初日の出
檀実
初旅や朝日に祈るラクダ番
桃華
星月夜らくだの尻はぼってりと
片山ひな子
日盛りや単峰駱駝のとぼとぼ
片山ひな子
