写真de俳句の結果発表

第65回「バスからの眺め」《ハシ坊と学ぼう!①》

ハシ坊 NEW

バスからの眺め

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

ハシボウと学ぼう

バスの中から朝日のあたる富士山を撮りましたが、鳥が飛んでいるような雲が撮れました。

かや楓

季語なし

スカイラインは左にカーブ海光る

ケンケン

夏井いつき先生より
「夏の季語ではありますが、伊豆スカイラインを通ったとき、大型バスの座席から見えた海の光がどうしても印象に残り、その景を詠みました」と作者のコメント。

「海」も「海光る」も季語ではないので、何かしら季語が欲しいところ。「スカイラインは海へとカーブ」とでもすれば、季語が入る音数的な余裕はできます。
“ポイント”

季語なし

ミニチュアの人も車も追い越して

シラハマナオコ

夏井いつき先生より
季語が欲しいですね。
“参った”

季語なし

身震いのように東へバス発車

いまい沙緻子

夏井いつき先生より
明確な季語が欲しいところです。
“参った”

季語なし

出液の出張電源ポートなく

もんD

夏井いつき先生より
「出液」とは、植物の茎や幹を切断すると、傷口から液が排出する現象のようですが……どういう出張なんだろう? ひょっとすると、ケイタイの液漏れを「出液」と比喩したのか? そもそも季語もないか……。
“参った”

季語なし

夜行バス寝不足も飛ぶ曙や

紫陽

夏井いつき先生より
明確な季語は入れたいですね。
“ポイント”

季語なし

バスからの眺め虚に暮れかかる

宙海(そおら)

夏井いつき先生より
季語が欲しいですね。ん? 「暮れかかる」ではなく「暮れかぬる」としたかったのか……?
“良き”

季語なし

町から街へ海光遠く見晴らして

うっとりめいちゃん

夏井いつき先生より
「淡路島から神戸へ。明石海峡大橋を渡る高速バスから見える景は、海は凪いでキラキラと光っている。本当に心地よく開放感に包まれます」と作者のコメント。

お気持ちはとてもよくわかります。とはいえ、やはり季語は欲しい。
“ポイント”

季語なし

上り坂を行く海の見える我が家へ

桜貝

夏井いつき先生より
光景は描けています。が、やはり季語は欲しい。
“難しい”

季語なし

窓明かり稜線白き朝ぼらけ

雪客

夏井いつき先生より
映像は分かります。明確な季語が欲しいですね。
“ポイント”

季語なし

機窓よりのぞく霊峰エベレスト

西茉生

夏井いつき先生より
「私にとってヒマラヤとエベレストという文字は特別です。昨日『ヒマラヤ絶景トレッキングとエベレスト遊覧飛行』の旅から帰国しまして、なんとか投句の締め切りに間に合いました。ヒマラヤ山脈の白い峰々はただただ美しく感動的でした」と作者のコメント。

素晴らしい体験をなさったのですね。「機窓より」とあれば、「のぞく」は不要ですから、季語を入れてみましょう。
“ポイント”

季語なし

深呼吸見慣れた街の店じまい

奥山水珠

夏井いつき先生より
季語を入れてみましょう。
“ポイント”