第65回「バスからの眺め」《並》①

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第65回 写真de俳句】《並①》
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スキーバス夜道を刻む鎖の音深山ほぼ犬
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風雪や原子炉建屋の空の絵深山ほぼ犬
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山眠る湖面の鳥は点となり佳奈
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残雪やおととの眠る東京へまり
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初登山下れば待つよ豚汁がまり
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島影に船酔ひいづこ夏の凪鉄旅首里
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波の花や車窓の指に消える泡鉄旅首里
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ポスターを雪から助け投票すかたじん
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冬麗ら団地数える都バスかなかたじん
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春塵や目のあはさずにゆく車窓令子
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僕は窓私は通路初遠足木田白老(きだ しらおい)
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初遠足おやつ千円何を買う木田白老(きだ しらおい)
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野生馬の遊ぶ草原雲高く小川多英子
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シャッター音君の寝顔や師走バス小川多英子
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前席に並びて父母の夏帽子はしま
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長距離バスカプセルトイと柏餅苔間きい
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春富士や雪の農鳥見失ふまゆ志
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伯耆富士のぞむ車窓よ春帰省山野ミズナ
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朝焼けのインターチェンジ故郷へと柚伽
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人多きこの木なんの木アロハシャツ藤井いちはつ
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口あけて転寝の吾のライン来るみやび
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「離婚したん?」子の車窓から鰯雲みやび
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初風呂や湯気の向こうにタイル富士立士
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氷柱越し陽は届きけり始発バス瀬文
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深夜バス桜並木はサイリウム瀬文
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海ほたる遠足帰りの土産店木苺
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アルバムにセピア色した夏の富士大塚久子
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故郷は西の果てなり冬茜高瀬忠子
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故郷へ向かう車窓の冬茜高瀬忠子
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降園バスどの子の手にも鯉のぼりミセスコロンボ
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弥次喜多も仰ぎし富士や春の旅ミセスコロンボ
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初雪やハート浮くラテ並びおり扶羽
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幾重にもカーブを曲がる余寒かな阿比留サト子
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亡き夫へ車窓の春を語りかけせい子
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一人旅顔を上げれば雪の富士せい子
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酔い止めも薄荷も憎き夏山もサマッケニコ
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秋暁や富士の山の端堂々とパンダスミレ
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母求む幼子に似て寒の空パンダスミレ
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バス走る花雲つきぬけ花霞くちなしの香
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付出しに旅の醍醐味春の酒東九おやぢ
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何故登る?そこに吾なる若葉ある登夢
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最後尾臥せる目線に雲の峯北川茜月
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春駒の群れ阿蘇涅槃の首におり北川茜月
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高速道吹雪の渦と寅さんとみそちゃん
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鳴る道のトットロトッと桜来ぬ松りんご
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雪解富士昨日の白は今日の黒松りんご
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行春の車窓の山河友二人卯の花 京
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夜もすがら揺れる座席よ花曇り夏至硝子
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定期券の期限切れて春の風夏至硝子
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冠雪の富士初髪のバスガイド高嶺織人
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夕焼のバスから過ぐる母の家里ピイ
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今はどこ景色追いかけ神の旅シマエナガちよちよ
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初空や大きな山と木々があり平本文
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春の空ゆっくり流れる時間かな平本文
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尋ねても老ひのせいとは夏果てぬとおる
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初富士や人の背越しにカメラむけ山田 健二
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湯婆に電気の音の心地よさ柑青夕理
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静電気爆ぜろ心踊る春よ柑青夕理
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秋夕焼け遥か彼方に富士黒くチョコ婆
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春光に大雲の鳥吾の代わりパンプキン
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僕はバスで春眠転校嫌だ虎有子
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五年目の高揚みつけた紅梅竹玲
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市民菜園前ひと二人いて春近し竹玲
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小雪の夜行バス寝息粛々と三歩
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母とゆくデパート近づく春隣り恋の堀
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君を抱きガラスの向う夏の海恋の堀
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夏富士に片合掌にカップ酒角煮
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遮光幕つまみ流れ星の跡織璃無
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吟詠や銀杏黄葉の通学路鍋焼きうどん
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風穴へ誘ふ手とるや夏の旅松井まっちゃ
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寒暁に着きし東京靴の音林雪
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故郷へと車窓をなぶる深緑えみり
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添乗の息つく一瞬帰る鶴昇椿
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すぐそこに富士見ゆバス旅冬日和われもこう
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目覚めると冬曙にビルの群れ檸檬一実
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試合前A席からの雪の富士檸檬一実
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富士の笠雲や押したくなる釦藻玖珠
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探せど探せど「山のあなた」や春かなしいまい沙緻子
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トンネルのつくる景色に風光る清泉
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亡き夫と巡る天草春の海清泉
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リュックはお膝五度目の「カエルの歌」紫帆
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待避所で行き違ふバス踏む紅葉白石ルイ
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冬の峠道ガラス片散乱駆大
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冬の果て歯科医看板もう飽きたリコリス
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渋滞や淑気に満つる五社参りガジュマル新山
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東北忌廃線跡を行くバスよふじっこ
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初富士や上り車窓へ裾野引く宮崎和湖
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初旅やひとりは真顔観覧車宮崎和湖
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青星やカノピー下りたるドリーム号駒月彩霞
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片恋の初旅バスの遠心力きざお
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初日の出富士に雲海水鏡あかつき
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幼きバイバイ伽藍の冬のバス鮭乙
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マフラーの背香り我に放つカーブ鮭乙
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魅せられて身の程知らず高嶺百合すけたけ
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富士裾野車窓パノラマ月見草すけたけ
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荒法師夏大山の勇姿かな宮古綟摺
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緑なす八幡平や夢うつつ宮古綟摺
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後ろから手渡しされし夏蜜柑鳥見山歩人
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深夜バス時速百キロ月は動かじ在在空空
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病の子迎えに隣県秋の夜まりも
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数かぞえ素振りの兄弟山眠るたんぽぽ
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モカちゃんの引っ越しガレージ冴え返りもんD
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夏山の稜線や車窓消えゆくとら
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早春の白雲ほどけゆるり舞ふ白羊
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囀りや稜線朝の光射す白羊
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バス停の上屋に君と春驟雨山内三四郎
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山の端や朧車窓に映る顔山内三四郎
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五匹目の蜥蜴掲げて先頭へ佐柳 里咲
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夏富士や高く飛び去るレジ袋木村弩凡
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峠越え思わず見はる秋うらら紫陽
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草原や牧夫の帰る石の街時田チクタク
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地吹雪や矢羽根たよりに走るバス時田チクタク
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夕日落ちポチャンと唱和秋のバス若狭草
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バスの窓流れ止まる冬の滝若狭草
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車窓より初富士に明かすこころざし小穂
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入試行きいつもの山が旗を振る小穂
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バスのドアのぷしゅうしゅーっ地虫出ず三上もなか
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一羽だけおしり向きや霜除とる三上もなか
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夏旅や爪痕のごとゴルフ場風奏 祥音
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バスツアー1人参加のバラ巡り風奏 祥音
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夏山を飛び立つ雲の鶴と青あがりとむらさき
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静止画の青葉山バス揺れるのにあがりとむらさき
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海なりし記憶辿りて山眠る百夏
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てっぺんはさぞ苦しかろ山笑ふ百夏
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路線バス廃止春待ちの一人旅魔女
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車窓雪指先ひかりてLINEかな涼風はるるん
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鬱憤も積みてバス旅蟹三昧涼風はるるん
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初詣対向のバス数珠つなぐ白征
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通院やインバウンドの秋怖し白征
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初夢の富士急傾斜までリアル尾長玲佳
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雪と来る祖父の気取ったハンチング喜齢
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雪富士や寄れば他山の影に入り小鳥遊
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バス旅行右に左に寒の富士夏月人
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雪轍辿る先には富士の峰夏月人
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山紅葉車窓に広がる万華鏡葛翁
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ぶどう棚バス旅の縁ともに摘み葛翁
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春の暮電柱は皆繋げられ潮湖島
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バスツアー桜見えればそれでいい藤富うに
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補助席で身を乗り出して冬の富士河埜スミヰ
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赤き富士春の息吹や裾野まで宙船
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紅や富士の映ゆるや春疾風宙船
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夜行バス門出祝いし春暁柊木涙
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連休や過ぎ去る香り花蜜柑柊木涙
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からっ風の古書街土産に赤富士木香イバラ
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遊歩道鴨の渡りや足止まる音 リズム
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十六年目の看護師立春に退職清松藍
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椋鳥やフェイク情報過多の時代清松藍
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ツアー客歓声高し雪の富士灯
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朝霧や山麓のテント出て泳ぐ灯
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知らぬ街流れる銀杏リムジンバスいつアナmasa
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悴む手お待たせしたねスクールバスいつアナmasa
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トラックを3台追い抜き雪の富士喜笑
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冬の富士祈る習慣いつからか根々雅水
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冬晴や呼吸を富士に合わせゆく根々雅水
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七秒間冬のオペラ座市バスの窓を縦ヨーコ
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ひと刹那初雪の富士車窓かな涌井 かふう
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渋滞もたまにはよろし紅葉狩まっきい
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故郷へ月も一緒に夜行バスまっきい
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行く春や見送るチワワも点となり秋野たんぽぽ
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青時雨ロケハン乗せて路線バス秋野たんぽぽ
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初雪の山襞いよよ際立たせ石田なるみ
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みてあっちどれどれあれか春一羽イヴちん
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花の山やわらかなゆれ肩によるイヴちん
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着ぶくれてごみ出し行けば富士蒼し大和出ユウスケ
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おじさんとバイク童と夏氷隼 光一
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冬街路信号越しの蒼き富士古丹三跳
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枯野原下りの道はまだ途中山河美登里
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春迷ふナビにしたがひ走る道山河美登里
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山覚める好んで吊り革パノラマを本田一番星
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クレーン消え稜線隠れし田植え唄本田一番星
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ふる里へ夏いい月を従えて無才句
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曇る窓拭いた手をふるなごり雪無才句
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出雲路にうた寝の父母や窓白きこだじろう
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歓声が車内に上がる初富士山雅正
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浪裏や海も湖水も春を待つ雅正
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ワクワクが止まらぬ先の春スキー文月詩架
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搭乗へ連なるバス福良雀満つ枸橘
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鱒寿司の一切れおまけ「比べて」と春乃歌奈
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山姥の如く幼菌喰らいおり相州枕流
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柔らかき菌の襞よ人肌よ相州枕流
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圏外の二人なぞるや碇星風嶺陸
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着ぶくれて痛い負けられない始発藤井 春
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五合目や母の手を引き霞草ゆーこ
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涅槃でも山は蒼いか蜆汁ゆーこ
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気は重く体はかるい春の夢塩田奈七子
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佐保姫や時空の揺れとバスの揺れ塩田奈七子
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空近く枯れ芒右手にスピン天音閑
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冬雲や全ての窓に山ひとつ天音閑
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朝焼けで目覚めたはずが一の富士豆餅
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いちご狩り富士忘れしも味ほこるサクラエビ
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年賀状年どし異なる冨士描いて土田和代(山女)
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まあ素敵冬麗富士とお振袖土田和代(山女)
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冬の暮切ない帰路も旅のうち丙午
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御嶽を富士と言い張る子息白し岩田葉子(清野)
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小雪舞い鈴鹿(すずか)山なみバスゆるり岩田葉子(清野)
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世界一碧空(あおぞら)の美(み)山拝(おう)がみてサクラ
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冬のバスの揺れに揺れいる青と橙もんじろう
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グリーンから裾までの富士初稽古ななかまど
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バス窓に手をあて眺む冬の海ヴィヴィ
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バス揺れて砂嵐越しに畑眠る神谷友紀
