第65回「バスからの眺め」《人》③

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第65回 写真de俳句】《人③》
高速の闇に富士山探す朱夏
ばちゃ
水引草身延の旅の逆さ富士
呑 栗子
迢空忌茶色の富士と亡き母と
呑 栗子
スタンドが葬儀ホールに昭和の日
嬉々
雪壁やママさんダンプの赤と黄
嬉々
雪しまき車窓は朦朧体となり
藤原朱夏
明けの富士冬のスーパームーン浴び
藤原朱夏
ふるさとへ向かふ車窓を初景色
無弦奏
春鴉吼ゆ送迎のバス停るたび
源五郎
花冷や始発のバスに馴れぬ顔
源五郎
隧道を抜けて青葉の隧道へ
千代 之人
家出せりひとまづ春のバスを待つ
千代 之人
陽春や切り絵の橋に山と河
青い雀
巡礼の読経不揃い山笑う
一石渓流
雪の峰あんなとこまで行つたんだ
一石渓流
臨時路線三社祭の遠く沸き
若山 夏巳
紅絹色に喚き白鳥帰りけり
万里の森
外つ国の旅人多し春のバス
中岡秀次
耕の里にぽつんと畝傍山
中岡秀次
老叢の二煎目ゆるり初便り
カムヤ イワヒコ
駅弁や雪は少なし富士若し
カムヤ イワヒコ
花曇りたった二便の時刻表
友鹿
早春の別れはバスの窓あげて
友鹿
車窓への頭突きに終わる春の夢
出船
ぶらんこを富士へ届けと漕ぐ少女
芳野まさこ
龍天に昇る出湯ぞ日本一
泉晶子
ケチャップはハインツ派です春遊
筒井らんぷん
片足の螇蚸が路地を這つてゐた
筒井らんぷん
初旅のバスや真白の御朱印帳
リアス式747
冬陽満ちる介護帰りのバスの席
ぐわ
冬帝の横臥なる立山連峰
ぐわ
遺産なんかいらない鯛焼き食べたい
べびぽん
春の夢怖いマウスピース割れた
髙橋みりぃ
初富士へ旅館を継ぐと告げ一礼
星 秋名子
寒月の付きくる心夜行バス
まんげつ
一片の雲が分かつは雪の富士
里春
白馬への雪降りしきる車窓かな
鈴聖湖
インディゴの光を吸うや揚雲雀
すみっこ忘牛
忘れものさがしの車窓春北斗
すみっこ忘牛
高速の出口違へて白木蓮
琳青
冬の富士バックミラーの子は寝顔
琳青
遠足のバスはつぎつぎ追い抜かれ
丸山歩
菜の花や次がいつもの停留所
丸山歩
皐月富士祖父の造りし橋青し
三尺 玉子
山鳥疾走地図に残る仕事
三尺 玉子
葬儀へと春待つ町の無人駅
西城 典子
春遠からず車窓に鳥のような雲
西城 典子
新緑や遠くに富士を見る車窓
詠野孔球
鳥の如き雲たなびきて初御空
海神瑠珂
緑さす路よ富嶽はなほ遠く
海神瑠珂
春の旅車窓の富士と眠る子と
秋佳月
遠足の帰路を法定速度死守
広瀬康
春塵の窓をウォッシャー液つつつ
広瀬康
五時起きのコーヒー匂う登山バス
牡丹
風光る富士の裾野を馬駆けて
三月兎
うららけし連山雲を浮かばせて
三月兎
五時間の白き車窓や雪しまき
せいか
冬薔薇を手に凶弾の駅に降る
石田将仁
過去問集リュックに雪の巫女バイト
石田将仁
山眠る十年ぶりのバスの旅
ひーじい
猫の足跡を尋ぬる雪の宿
あねもね
寒明や生徒弾けるバス乗り場
はなもも
春立つやE席からの富士雄々し
木綿子
初富士や昼酒呑める店見つけ
鷹見沢 幸
冬晴の富士やこれより決勝へ
鷹見沢 幸
バス五台リクルート服の新社員
スマイリィ
毎日の過ぎてく街は冬景色
トコトコ
冬夕焼木立らは影絵となりぬ
ビオラ
虎落笛国境線のツアーバス
くぅ
ツアーバス帰路の寝息と春愁と
くぅ
波の花飛んで来そうに五能線
人生の空から
父と母置いて車窓の山眠る
成実
免許返納バス停に花菜風
成実
除雪車に道譲られぬ旅は朝
ひこ老人
迷彩の車列北進神在月
ゆきまま
山笑ふつづら折りなるハイウェイ
角田 球
翠緑の三段ぼかし春の山
角田 球
ハンドルや春左へとすべる富士
安田伝助
赴任地へ車窓はどこまでも枯野
安田伝助
缶ビールぷしゅり発車のアナウンス
山姥和
はとバスはクミンの香り春満月
苫野とまや
冬ざれて黒き轍や九十九折
池上 胤臣
バス停にまどろむ猫や春隣
猫日和
ヘルニアの腰や車窓の冬の富士
竹いとべ
廃線を知る停車場の寒き春
竹いとべ
神祀る花の窟の寒椿
姫椿
大辺路は水天一碧春隣
姫椿
大富士の裾野の果の辛夷かな
松 雪柳
鬱の日の出勤や富士山は春
石澤双
車窓に遠火事シャッター音響く
輝虎
指跡の残るガラスや富士冴ゆる
みのわっこ
だいだらぼっちいくつ囀りまたぎいぬ
靫草子
しなやかにガイドの指や弥生山
靫草子
肉球と靴跡新た春の雪
嫌夏
黒光りする陸奥湾に春満月
空はる
春日より車窓左右に富士の山
銀幕成り
三年と決めた遠距離春の富士
全速
C席の小さき景色や風光る
全速
闇に燈と吹雪飛び交う夜行バス
大 可
稜線海をまたぎ飛島は春
さおきち
山毛欅の芽の淡きひかりを浴びに行く
さおきち
カーラジはユーミンぐるり新樹光
リコピン
この先は螺旋階段春疾風
リコピン
冴返るインバウンドの車窓にも
如月頭花
「富士」未完三千ピースに挑む春
米美
展望台の富士の裾野や風の冬
せんのめぐみ
雪嶺のひかり車窓をあかるうす
葦屋蛙城
窓側の肩の冷気や箱根バス
どこにでもいる田中
朝市に風花留学最終日
橙茶
夏あざみ水場へ下る獣みち
さら紗
御殿場の逃げ場無き空冬の富士
土取
そっけなくバス走り出す春浅し
加賀屋斗的
目覚むれば山の迎える帰省バス
ゆきのこ
書初めは天気晴朗喜寿の友
丸山和泉
北富士にさくら地軸がブレてゆく
浅海あさり
ものの芽にふふむ畑土遠浅間
浅海あさり
車窓から富士へ手を振り梅ふふむ
花星壱和
上京の車窓は富士か冴ゆる朝
西 山歩
錦秋のハイウェイ補助席は硬し
西 山歩
風光る大仏殿の金の鴟尾
喜多丘一路
客待ちの車夫の手拭春めけり
喜多丘一路
試験の朝知らない街のバス停に
すいかの種
酔い止めを握る窓には雲の峰
むい美縁
グレイハウンド秋晴の初任地へ
陽光樹
桜さくら車列ゆるゆる隅田川
陽光樹
踏み切りの点滅遅し春隣
桂月
バス旅の夫の寝息と春の富士
桂月
帰省子を待つや朝日のターミナル
原島ちび助
トンネルを抜けて春光伊豆の海
つるぎ
バス酔いの子に入れる風あたたかし
つるぎ
冬薔薇と富士の絵を描く画家の熱
海泡
最終面接霙の交差点
みなし栗
うららかや船ひとつなき土佐の海
アツヒコ
春昼や車窓に海のいくそたび
アツヒコ
霾や散歩嫌がる犬の腹
紫月歪丸
酔い止めの薬の甘み梅の雨
田畑 整
雲映し春田車窓を流れけり
青井晴空
富士山や車窓に置いた夏蜜柑
青井晴空
うららかやパチパチキャンディコーラ味
望月美和
ライオンごろりごろりサファリバスのどか
林としまる
初冠雪お札の逆さ富士ここに
夏の舟
花冷の富士や二十歳の一人旅
山内彩月
シウマイ旨し窓に雪解の富士遠く
山内彩月
雪中花帰るくになどありません
ヒマラヤで平謝り
車窓へと蝋梅の香の迫りくる
和み
盆梅展ツアーガイドのかすれ声
星瞳花
バスツアー夕餉の鯵の干物買ふ
星瞳花
死のうかと母のつぶやく日の春野
十月小萩
二つ目の草餅もらうバスの中
十月小萩
パチンって鳴って咲きそな木瓜の花
龍酪
遠山の雪まだらなる朝かな
花はな
初富士や真正面の二十秒
智幸子
初富士や金剛杖の鈴の音
智幸子
諏訪湖過ぎ分岐を北へ雪解風
曽根朋朗
キータッチ鈍し余寒の指定席
あおい結月
座席越し標識にじむ春の雨
竹乃 空気男
受験子か曇る車窓をぬぐふ指
唯野音景楽
荒川を渡る左に富士夕焼
唯野音景楽
川底の白き車や山滴る
草野ふうこ
バス停へ彼の六尺のインバネス
植木彩由
地吹雪や前のめりなる運転手
植木彩由
バス旅のカタログ二つ春隣
中村あつこ
ハノイの朝焼車窓のバイク群
理恵にゃん
晴れわたる外環せりあがる初富士
一寸雄町
朝まだき駅前発の登山バス
杜野みやこ
春の雲トイレ休憩まで五分
骨のほーの
臨海のタンク溶接星月夜
骨の熊猫
青空を抜く雪の回廊静か
骨の熊猫
万緑をぐるつとジャンクション富士へ
藤本花をり
山裾の川滔々と水温む
三日月 星子
蜜柑の香残し降車のツアー客
三日月 星子
念願のE席初富士あらはる
たまさもち
寒晴や父亡き旅の五平餅
たまさもち
出発の点呼手を振るニット帽
白猫あんず
エンジン音かすか車内の蜜柑の香
堂園 穂世
旅のどか東寺の見えて下車支度
游季うさぎ(雪うさぎ改め)
護送車と並走したる霞かな
ノセミコ
すれ違ふ春驟雨はいつも斜め
ノセミコ
春浅し富士の稜線伸びやかに
の菊
頬に風山の向こうは雪ですか
小花風美子
古寂びて読めぬ標識山笑ふ
さち今宵
春光や声なき丘へ柩車ゆく
さち今宵
車窓は葡萄畑終点はサン・フランチェスコ聖堂
いたっくうらら
空港の遠くなりつつ春日影
倫
チケットは富士側うららか旅支度
海月のあさ
富士山につみ笠受験子のあくび
織部なつめ
鵺のゐる山よ四温の万糸雨よ
織部なつめ
春の風山の襞より匂いけり
青屋黄緑
時雨るるや貴船口から鞍馬山
迷照 りん句
ラピダスや初日に浮かぶ浄水棟
弥音
出張の車窓枯野に人ひとり
芦幸
朝四時の帰省はプランBの嘘
芦幸
コジコジのやうなお日さま花すもも
麦のパパ
春雪のバス窓に書くアリガトウ
花和音
園バスの泣く子歌う子春らんまん
花和音
春光をデフォルメしてるバスミラー
入江みを
初旅や駅員さんの「あんがとさん」
湧翠
登頂の手前五勺の御来光
湧翠
高層の鉱山遺構晩夏光
伊沢華純
閉山の団地の割れし窓に布団
伊沢華純
