第67回「城下町の白壁」《人》①

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第67回 写真de俳句】《人①》
子供らの減りて役場の鯉幟
深山ほぼ犬
甚平や早期退職申し出て
深山ほぼ犬
鰭とひれ触れすれ違ふ緋鯉かな
林 廉子
黄の筋のためのむらさき花菖蒲
林 廉子
夕東風に閉まる城下のクレープ屋
櫻木うらら
龍天へゴンドラゆらり動き出す
まり
宿帳に同郷の人忘れ雪
蔵豊政
鯉のくち寄る寄る寄るや春の水
宙ほのか
杜若剪れば紫濃かりけり
令子
手をつなぐ仲でもなくて春の風
令子
炎天やちろちろうねる堀の鯉
苔間きい
石垣に石を積み上ぐ青葉雨
苔間きい
何描くか決められへんわ城の初夏
藤井いちはつ
五月晴れ時速二キロの嫁入り舟
木苺
会津三つ葵が白き蝶の墓
白よだか
馬酔木咲く築地の道や東大寺
青蛙
鯉の行く疏水や春のなまこ壁
青蛙
青空や魚に親しき花菖蒲
爪太郎
朧夜やステイ先より子のメール
扶羽
城を仰ぐ白壁まぶし夏初め
ケンケン
関門橋赴任の春や未知の春
東九おやぢ
春暮るる見るだけお断りの札
みそちゃん
白壁の網目の凸や春惜しむ
松りんご
白壁の巡りて城へ菖蒲東風
卯の花 京
ビリケンの黒い足裏冬うらら
夏至硝子
花曇り揺れる座席の就活生
夏至硝子
大手門を右折花降るバス通学
駒茄子
茶屋街の菓子は空色春時雨
駒茄子
日盛の喪服の列や黙の列
高嶺織人
青葉風古城の小径曲がり角
シマエナガちよちよ
花万朶城跡に舞う猿回し
鹿達熊夜
鯉涼し尾びれみぎひだりの水路
古み雪
炎天や義母の城下の白き壁
天野汀鴎
白壁にぴぴと小便犬が春
三歩
河童忌や餌に群がる鯉の口
三歩
白壁に金魚ちょうちん揺れにけり
鯉昇り
チェロの音が城郭包む聖五月
中島 紺
はるかぜこおりとく堀に鯉の影
中島 紺
呼び声のゆれし日々あり若葉風
丸山美樹
蕗味噌や弓手に萩の馬上杯
老杉
ぽんと手を打ちて鯉呼ぶ堀うらら
伊藤括弧
城壁の目地の軌跡や初蝶来
鍋焼きうどん
木の芽時どつしりと糞るきりんかな
鍋焼きうどん
友禅を流せし川よ残り鷺
暮待あつんこ
白壁にあそぶ影濃し花菖蒲
暮待あつんこ
春の水路めぐるやタンデム自転車と
松井まっちゃ
城跡の石垣黒し秋時雨
林雪
うららかや平手に磨くなまこ壁
高尾一叶
鷗外忌ドイツオペラの対訳譜
高尾一叶
石段を下りて上って紙風船
咲葉
おほなゐの損なひし城初燕
佐々木棗
養花天樹影に太るなまこ壁
藻玖珠
白壁を鳥居千基を神渡し
藻玖珠
夏めくや掘割の鯉泰然と
いまい沙緻子
花過ぎや水路の鯉はのびやかに
のりこうし
白壁に広がりゆく灯夏の夕
のりこうし
川風や第二志望へ入学す
紫帆
明けの月城に無言のお菊井戸
白石ルイ
春風や抹茶外郎くちくちと
駆大
五月雨を浴びる真鯉の背鰭かな
太田 陽翠
桜蘂降るや弘前城の朝
太田 陽翠
春陽や残り一本五平餅
リコリス
壁に透く影になほ透く花菖蒲
きざお
城跡の流れにゆれる緋鯉かな
宮古綟摺
城壁に小さき入り口寒明けぬ
在在空空
白壁を跨ぐ初蝶みをくる掌
在在空空
白壁の影は柳や車夫の声
斎 柊子
長八の鏝絵の朱色桜時
斎 柊子
菊坂の石段ひらり春の猫
彩季子
松陰や萩の小舎は花の雨
沢善
飛騨路なる鯉の戻りし川うらら
佐柳 里咲
宿六の愚痴を聞かせて花菖蒲
木村弩凡
遠き鐘朧へ沈む海鼠塀
木村弩凡
荒つぽい着付けや父の藍浴衣
明日ぱらこ
春祭り雲城水の御神酒かな
若狭草
白過ぎるオフィスの壁の春寒し
あがりとむらさき
掘割や一瞥くれてゆく緋鯉
百夏
破芭蕉ポストに赤き督促状
百夏
日差し飲む鯉の大口水の春
喜齢
城跡に人影まばら蝉時雨
小鳥遊
出来たての飴あたたかし沈丁花
小鳥遊
用水路浅く緋鯉の鰭高く
潮湖島
清明や小江戸佐原の白き壁
藤富うに
うつすらと白壁に影蜻蛉生る
藤富うに
菖蒲咲く五万回目の斬られ役
清松藍
芽柳やお掘りの舟になびきたる
灯
菜の花や水路より銅鐸出土
縦ヨーコ
朝倉の栄華は知らず堀の緋鯉
マサラチャイ
片陰の尖りつつあり視野白し
丘 ななみ
炎天の水面にぽかり鯉の口
丘 ななみ
薫風にがらんどうなる米の蔵
山河美登里
城壁の白さや鯉幟高し
枸橘
小袋の鯉の餌置く寺彼岸
春乃歌奈
水音に代田の淡き匂いふと
相州枕流
なまこ壁一尺先の夕立かな
相州枕流
塀際に埋めし雀や春の月
風嶺陸
天邪鬼の指はつめたし花菖蒲
こもち・月
そらいろの水吸ひ上げよ杜若
こもち・月
始発なら会える初夏のバス停
藤井 春
夏草や漆喰剥げしなまこ壁
只野文
大手門右に曲れば花の道
ななかまど
菊と空砲藩公行列出づ
音織
手影絵の鳩の白壁夏きざす
春那ぬくみ
囀の午後デッサンの筆の音
春那ぬくみ
惚気めく愚痴の終いや花菖蒲
おちがうな
チェーン震ひ追へる尾灯を雪女郎
都築減斎
風薫るまっすぐ続く海鼠壁
芳野かな
菖蒲の日先着順の最後尾
まゆ
漆黒の瓦の重み春霞
花弥 樹
春愁のひょっとこ饅頭を給う
こがもくお
春日影せと川の鯉一つゆらぐ
やまびこ
漆黒の口を揃えて錦鯉
ナッツティー
濁水は吸うまいと花菖蒲立つ
ナッツティー
知らぬ祭囃子白壁の街並
石田如雨
地図になき水路や蟹は砂の色
石田如雨
大火越ゆ黒漆喰の蔵の町
ヨコタン
ラクダ行く砂の足跡月の下
ヨコタン
はや暮れぬ善根宿の見つからぬ
沢 唯果
川止めや夕餉の鯉のちと苦し
沢 唯果
白壁の手ぎつね若き古希の春
蝦夷の珪化木
二の丸の白漆喰や花菖蒲
山本てまり
解体は明日白壁は青葉闇
猫紫
姫役の女優素足の黒ネイル
猫紫
蔵屋根の墨書かすかに瑠璃蜥蜴
村崎水晶
打水の鍵曲抜け車夫ひとり
村崎水晶
法堂の双龍外は春驟雨
盈月
数正の見し海鼠壁春の夕
柴 野鍛冶
離反者の苦や白壁を打つ夕立
柴 野鍛冶
長靴に替えて花藻の生け簀へと
遊空里
五月晴若き志士らの勇む下駄
朋
すと進みそろりと戻るあめんぼう
繁茂おじ
鯉の背に波紋遅るや花菖蒲
藤井士南樹
白壁を写すカメラの影が春
藤鷹圓哉
夏近し白壁長き城下町
あっこロイド
炎天の白壁鯉の黒々と
雪童夢
八千の黙や余寒の兵馬俑
和田ひろし
しらかべの画鋲はよわし忘れ霜
さいとう和光
古地図にある大工町なり東風吹けり
群青 香子
真白き漆喰や黒揚羽の影
群青 香子
どことなくこれ老人の春愁ひ
多聞
白壁や春の光に影ふたつ
横田行雲
鯉跳ねて二百年後も春を生く
一哩
洗ひ鯉の酢味噌の照りや木の芽風
一哩
利酒の我を笑うや花菖蒲
にかちん
白壁に吾のかげゆれし夏の朝
ほんちゃん
飛翔体は鯉に六日の菖蒲に
ひでやん
はつなつを歩く紫だけじゃない
ひでやん
花菖蒲たひらなみづのめぐる町
佐藤儒艮
色鯉のとろりたらりと春の宵
佐藤儒艮
花菖蒲白内障の手術終ふ
ハルノ花柊
のつそりと鯉は春日をもちあげて
黒子
兵や尾山神社を駆ける東風
信壽
白壁に影くっきりと夏来る
ゆすらご
たちどまりたちどまる鯉走り梅雨
ゆすらご
堀割の水面の雲を鵜の食ふ
内藤羊皐
青蜥蜴海鼠壁より身を晒す
内藤羊皐
鯉に鯉乗り上げ弥生貪りぬ
東京堕天使
なまこ壁辿り日永の蔵巡り
原 水仙
蔵元の名の煙突や湧清水
原 水仙
息切れのガイド薄暑の城下町
梵庸子
自由時間といふ足枷や燕子花
空木花風
薫風や鯉こくの幟がゴール
空木花風
鯉写す柔らかき影春の風
京あられ
小流れの影謳うごと花菖蒲
一生のふさく
白壁やけふの影絵は散る桜
風蘭智子
白壁の街を天守と春の月
風蘭智子
金銀の鱗や春の水甘し
冬島 直
春の夕大洲の風と詩に酔ふ
冬島 直
後醍醐天皇御製写さむ花の雨
青に桃々
なまこ塀明るき夜の新樹かな
巴里乃嬬
掘割の空のふるへよ花菖蒲
巴里乃嬬
金の鯉はねて緑雨の城下町
日永田陽光
水底にひかり届きぬ子どもの日
日永田陽光
白壁にあやめ沿ひたる城下かな
比良山
柃の花や城攻め跡を追ふ
しみずこころ
城跡の瑞香しじま破る朝
しみずこころ
薫風や湯呑の箱に「萩にて」と
城ヶ崎文椛
なまこ壁の格子に突き当たり蟻は
城ヶ崎文椛
白壁の影は真っ直ぐ新社員
あすか風
真っ青な空飲み込んで錦鯉
あすか風
つくしんぼ土壁の穴猫の道
おぐら徳
白壁の下ほど白し石鹸玉
渥美こぶこ
人好きと思はせぶりな緋鯉かな
渥美こぶこ
春休鯉一匹が反転す
高橋寅次
逃水や「地球の歩き方」なくす
高橋寅次
長町や花藻は水のかなしき夢
円堂実花
花菖蒲礼拝堂は畳敷き
風早 杏
立ち止まる日傘の影に集う鯉
谷山みつこ
清明の光を吸ひて白壁は
谷山みつこ
社家町の禊の朝や花菖蒲
沙那夏
実家への小さき石橋かきつばた
沙那夏
掘割の鯉さやかなる津和野かな
⑦パパ
初めてのはとバスツアー初桜
ピアニシモ
人影に揺蕩う鯉や鴎外忌
まっちゃこ
水の底ねぼすけ初夏のかくれんぼ
伊都
横丁に車山蔵、燕の巣に燕
ぷるうと
まんじゅうや緋鯉ひらめく水の郷
ぷるうと
花菖蒲鈴の音のして人見えず
稲垣加代子
緑陰や尽くる水路のその先は
ペトロア
白壁の柳の影と人の影
西村小市
