第70回「ベランダの桔梗」《ハシ坊と学ぼう!④》
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
季重なり
梅雨曇り俯く苗とカタツムリ
酒呑走人
夏井いつき先生より
「梅雨曇り」も「カタツムリ」も、それぞれ季語です。更に、生き物や植物の季語は、特別な意図がない場合は、漢字あるいは平仮名表記が基本です。
「梅雨曇り」も「カタツムリ」も、それぞれ季語です。更に、生き物や植物の季語は、特別な意図がない場合は、漢字あるいは平仮名表記が基本です。


季重なり
ベランダの桔梗暑さ耐え抜き花を付け
槇 まこと
夏井いつき先生より
「ベランダ」「桔梗」「暑さ」それぞれ季語になります。歳時記を開いて、確認してみましょう。
「ベランダ」「桔梗」「暑さ」それぞれ季語になります。歳時記を開いて、確認してみましょう。


季重なり
炎天下置き去りなりや桔梗鉢
かたばみ
夏井いつき先生より
「炎天下」「桔梗」どちらを主役にしたいのか。再度、自問自答してみましょう。


季重なり
秋を集むベランダ真ん中に桔梗
葛西のぶ子
夏井いつき先生より
「大きな『秋』を季語とし、集めた花鉢の真ん中に桔梗を置いて写真の意図を示しました。季語が重なるのですが、強弱の範囲内に入ればと思います」と作者のコメント。
季重なりに挑んだということなのでしょうが、実は「ベランダ」も夏の季語。(「露台」の傍題になります。)まずは、「桔梗」という季語に真っ向から挑んでみることをお勧めします。
「大きな『秋』を季語とし、集めた花鉢の真ん中に桔梗を置いて写真の意図を示しました。季語が重なるのですが、強弱の範囲内に入ればと思います」と作者のコメント。
季重なりに挑んだということなのでしょうが、実は「ベランダ」も夏の季語。(「露台」の傍題になります。)まずは、「桔梗」という季語に真っ向から挑んでみることをお勧めします。


季重なり
ベランダの桔梗をつつむ十三夜
ラクダーマン
夏井いつき先生より
「桔梗」「十三夜」はそれぞれ秋の季語ですね。
「桔梗」「十三夜」はそれぞれ秋の季語ですね。


季重なり
手水舎に桔梗一朶や露涼しい
ちくちく慶
夏井いつき先生より
「露涼し」も季語ではありますが。
「露涼し」も季語ではありますが。


季重なり
古日記青薄れたる桔梗かな
すみだ川歩
夏井いつき先生より
「古日記」は冬の季語になります。
「古日記」は冬の季語になります。


季重なり
朝摘みの桔梗墓の空高し
道草散歩
夏井いつき先生より
「桔梗」「空高し」どちらも秋の季語になります。歳時記を一冊お手元に置いて、まずは歳時記と仲良くなりましょう。
「桔梗」「空高し」どちらも秋の季語になります。歳時記を一冊お手元に置いて、まずは歳時記と仲良くなりましょう。


季重なり
ベランダに菜園過ぎて桔梗咲く
静岩
夏井いつき先生より
「過ぎて」は、どういう意味合いでしょうか? 時間? 距離? 読みを迷います。ついでに言うと、「ベランダ」も夏の季語ではあります。ただ、単純な場所を意味するタイプの句もありはするので、より強い季語があれば、こちらは脇役になり易い季語ではあります。
「過ぎて」は、どういう意味合いでしょうか? 時間? 距離? 読みを迷います。ついでに言うと、「ベランダ」も夏の季語ではあります。ただ、単純な場所を意味するタイプの句もありはするので、より強い季語があれば、こちらは脇役になり易い季語ではあります。


季重なり
桔梗咲き薄紫ののどけさよ
石津 さくら
夏井いつき先生より
「桔梗」は秋の季語、「のどけし」は春の季語です。更に、「桔梗」とあれば、咲いていることが前提なので、「咲き」と念を押すケースは稀です。
「桔梗」は秋の季語、「のどけし」は春の季語です。更に、「桔梗」とあれば、咲いていることが前提なので、「咲き」と念を押すケースは稀です。


季重なり
一鉢の桔梗吹き抜け青嵐(あおあらし)
永順
夏井いつき先生より
「鉢植えなら、ベランダに強い風が吹き付ける日は、家の中に避難させてあげられます。桔梗の色と、清爽でやや強い風の『青嵐』という季語が気になり、使いました」と作者のコメント。
「桔梗」は秋の季語、「青嵐」は夏の季語。再考してみましょう。
「鉢植えなら、ベランダに強い風が吹き付ける日は、家の中に避難させてあげられます。桔梗の色と、清爽でやや強い風の『青嵐』という季語が気になり、使いました」と作者のコメント。
「桔梗」は秋の季語、「青嵐」は夏の季語。再考してみましょう。


季重なり
洒涙雨トラムの風に桔梗かな
天空 颯雅
季重なり
7回忌桔梗を濡らす洒涙雨
天空 颯雅
夏井いつき先生より
「洒涙雨(さいるいう)」とは、(牽牛と織女の別れを悲しむ涙雨の意)陰暦七月七日に降る雨を指します。マニアックではありますが、秋の季語です。
「洒涙雨(さいるいう)」とは、(牽牛と織女の別れを悲しむ涙雨の意)陰暦七月七日に降る雨を指します。マニアックではありますが、秋の季語です。



