第70回「ベランダの桔梗」《人》①

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第70回 写真de俳句】《人①》
桔梗や廃れし宿の飾り壺
深山ほぼ犬
白桔梗さびしき王の庭の跡
林 廉子
濁音のぐんやうき清音のききやう
林 廉子
蚊喰鳥紫煙真っ直ぐ昇りけり
蔵豊政
ヘチマ鉢捨てて空の巣症候群
宙ほのか
剥げた椅子直す人なし薔薇の庭
宙ほのか
きちこうや熊よけの鈴鳴らし来る
令子
図書室に強き香水「マ」行棚
はしま
ここで泣くわけにもいかず白桔梗
苔間きい
甘露煮のお返しは裏庭の桔梗
苔間きい
泣き言を吐かずに生きよ白桔梗
真帆まほろ
桔梗咲く勤続四十八年目
藤井いちはつ
向日葵や朝を受け取り影ひとつ
木苺
寄植えにありにし桔梗風のこゑ
納平華帆
風船に定時退社を封じ込め
のなめ
紫の羅へ腕祖母萎む
のなめ
ベランダのYOASOBI君と夜を駆ける
白よだか
父残る灯台の町夏の星
扶羽
駅近のテラスの桔梗始発ベル
サマッケニコ
三点支持右手の先に岩桔梗
東九おやぢ
絞り咲く桔梗や我になほ力
みそちゃん
桔梗やパフスリーブの細き腕
みそちゃん
字幕ないフランス映画野の桔梗
松りんご
諦めた改札抜ける春の風
夏至ノ硝子
紫の灯り絶やさず桔梗の夜
なかいほな
片恋は桔梗の蕾風を待つ
なかいほな
寒晴るる朝や御山を拝む影
古み雪
母連れて実家の跡や草の花
とおる
桔梗咲く遊郭跡の小路かな
山田 健二
土用浪好きな私の人となり
柑青夕理
畳紙に鉛筆の文字白桔梗
虎有子
わき芽やわらかくトマトの香つよく
竹玲
風花や桔梗の家紋の人となる
三歩
外苑銀杏騒めき消えて冴ゆる夜
鯉昇り
黒髪断ちて青き桔梗を挿しにけり
鯉昇り
死の罠の光きれいな蜘蛛の糸
中島 紺
跳ねてゆく給食ぶくろ葱坊主
暮待あつんこ
ベランダにタオルの二枚大西日
林雪
パイプ椅子窓辺に寄せてレース編む
高尾一叶
鳥渡る窓よりピアノ吊るし出し
高尾一叶
秋麗二人で並ぶキッチンカー
咲葉
高原や秋澄む卓に白き皿
昇椿
蟻溺る花木の鉢の零れ水
佐々木棗
桔梗のふち夕風を薄く切る
佐々木棗
石のプリン真夏の庭のカフェテラス
檸檬一実
きちかうやチーズケーキへ岩塩を
藻玖珠
築地塀の土の乾きや白桔梗
藻玖珠
謙虚さは容易くはない白桔梗
いまい沙緻子
円座置き水やり終ふる母を待つ
のりこうし
白桔梗えらぶ同棲前夜かな
のりこうし
夜濯の育休明けや欠ける月
紫帆
ベランダの亀は退路を探しけり
紫帆
鉢の土乾きて休暇明の朝
太田 陽翠
桔梗咲く手術で治せない病
太田 陽翠
秋出水漆喰壁の泥の跡
狐狸乃
会社までも少し桔梗の背高し
駒月彩霞
北向きの露台や星はどつさりだ
きざお
犬の鼻ててて露台の風乞ひて
きざお
手洗いする母の下着や白桔梗
斎 柊子
桔梗や喪服の白き仕付け糸
斎 柊子
秋涼の二敗網戸の虫殺す
もんD
出戻りの秋よ溢るる雨樋よ
もんD
嫁ぐ子の襟足を剃る端居かな
彩季子
へび道に寝巻きの老婆日々草
彩季子
桔梗や左足から家を出る
山内三四郎
胎動の明るき調べ花桔梗
佐柳 里咲
一服は松永さんち白桔梗
佐柳 里咲
アラベスク聴いて桔梗は桔梗色
木村弩凡
ベランダにへらへらとまだアロハシャツ
大森 きなこ
文机に墨香微か白桔梗
大森 きなこ
算数を教へる寺の凌霄花
明日ぱらこ
祖母の坐す風船葛のこつち側
明日ぱらこ
朝帰り桔梗の花って夜明け色
尾長玲佳
一坪のレンタル店舗春帽子
小鳥遊
並べゆくそばから売れし露路トマト
小鳥遊
朝風に揺れる桔梗やスカイツリー
葛翁
手仕事の桔梗の鉢やにわか雨
葛翁
星花やタイル冷めゆく残暑光
ウミノユウヒ
夕涼や物干し場には星の花
ウミノユウヒ
特売の桔梗三割引の鉢
潮湖島
居留守には不向きな間取り桔梗植う
潮湖島
手あそびのふくらんで咲く桔梗かな
藤富うに
ベランダに桔梗のあをと海のあを
藤富うに
きちかうや避難ハッチの上は空け
河埜スミヰ
十階のベランダに来て蟻の道
河埜スミヰ
交番に並ぶ桔梗や町しづか
清松藍
百近き義母と折り紙梅雨に入る
灯
二時限目秋の七草唱和せり
まっきい
桔梗や野良着干さるる納屋の軒
小林浮草
風鈴や両手でさする祖母の脚
小林浮草
ベランダに蝉の臨終飯を炊く
丘 なな実
きちかうの脈より青のほとばしる
相州枕流
直青や不入の山の白桔梗
志氣乃里己
白桔梗竹刀すうつと正眼に
都築減斎
桔梗や蕾のままのカシオペヤ
小沼天道
桔梗咲く父の定位置空の椅子
社いずみ
瓜の蔓伸びる絡まる取りとめなく
沢 唯果
羅や胸のクルスに桔梗紋
沢 唯果
ベランダに白き桔梗と白き杖
蝦夷の珪化木
舞ひ上ぐる桜始発のモノレール
石塚壜太呂
桔梗揺るる絵馬のコツコツ弾きあふ
江戸の八五郎
闘魚ひらり旅程を決めるダイニング
江戸の八五郎
みづ玉の揺らぎて桔梗なほも濃く
村崎水晶
千年の梵字かそけし野の桔梗
村崎水晶
逝きにけり東の魔女も白桔梗
柴 野鍛冶
テラスは極寒モンステラの試練
遊空里
静寂にしあわせのルビ桔梗咲く
繁茂おじ
桔梗だし一番星になれるはず
柊香
紫陽花の首を落とせり雨の底
藤井士南樹
桔梗や雨の行方を知るごとく
月音
桔梗群れて咲いても輪の外にいる
藤鷹圓哉
夜も消えてけだるいだけの桔梗
藤鷹圓哉
決勝の日や桔梗の白は今朝も白
右乃浜風
山に咲く桔梗が好きと言ひし人
雪嶺
愛しさの形桔梗の蕾かな
弘月
ベランダの風を桔梗の一人占む
弘月
桔梗や仮名の連なる文の来し
雪童夢
一人居の清しき日々や白桔梗
雪童夢
溽暑の夜湯船に散らすローズマリー
和田ひろし
サンダルのくぼみを跳ぬる夕立かな
和田ひろし
桔梗置く君なき朝の空の青
横田行雲
縄文の土器にあふるる桔梗かな
にかちん
ベランダの吾子野良猫の実況
吉トン子
忘らるゝ栞の頁梅雨の明
うつゝかな
宵口の空に呼ばるる桔梗かな
手島こみち
デモの背にエールつぶやく薄暑かな
真壁かん
息ふかく桔梗のつぼみ開き初む
小野りす
痛みもて藍深まりし桔梗かな
小野りす
吸殻は崩れ桔梗の脈青し
海原夏帆
白桔梗すくと目を見てついた嘘
海原夏帆
桔梗や袱紗折りゐて止まる指
海原帆布
ハンモック『竜馬がゆく』は八巻へ
秋月琉壱
月曜の朝真っ直ぐな桔梗撮る
宮本 夏生
強がりの僕の痛みを知る桔梗
春空
水盤に生けて桔梗の野山かな
よもぎ草子
歌垣へ思ひ飛ばせり花野道
五茶
桔梗や進路希望を書き直す
やまもと葉美
桔梗ひらく今日も帰つて来ない人
ひでやん
桔梗は紫誰も知らない嘘
ひでやん
トルコ語を受信している桔梗かな
留辺蘂子
夕涼や星の形に花閉じて
留辺蘂子
お早うのあくびきちかうのぷつくら
佐藤儒艮
桔梗や真一文字の胸の傷
ハルノ花柊
桔梗や宝冠釈迦の深呼吸
黒子
医者の言う余命越えたよ白桔梗
ゆすらご
桔梗やひとり旅てふ妻のメモ
内藤羊皐
母となる姉の桔梗を手折たる
内藤羊皐
広縁の足踏みミシン秋海棠
原 水仙
桔梗のあの辺りより待ち人は
原 水仙
夕涼みプラスチックのネックレス
梵庸子
新宿のビル群黒し月涼し
梵庸子
桔梗や完璧すぎる義母と居て
信茶
婚約は解消ベランダに桔梗
信茶
桔梗のつぼみぱふんと潰す罪
空木花風
白砂に桔梗千株源氏庭
京あられ
廬山寺の桔梗の庭の仏蘭西人
京あられ
飯豊竜胆千八百の頂に
やまだ童子
洋花の影に桔梗の桶一つ
つづきののんき
桔梗や今日も洗濯日和なり
風蘭智子
桔梗や帰りは夜の空の色
風蘭智子
やさしき人庭の桔梗を切りもて来
冬島 直
バス停のベンチとか七夕とか
青に桃々
嘘の名の旅人の夜よきちかうよ
青に桃々
雲水へ一礼かへす桔梗かな
巴里乃嬬
帰省子の振る鍋ローズマリーの香
巴里乃嬬
きちこうのきのふのあめをうすあかり
日永田陽光
桔梗や紙垂の折り目の真正直
日永田陽光
紙風船ころがってゐる昼寝かな
藤井天晴
水匂ふ庵灯るや白桔梗
しみずこころ
桔梗や明日閉眼の位牌拭く
城ヶ崎文椛
ベランダにシートやトーマスと昼寝
渥美こぶこ
きちかう膨らむコンポストは隅へ
渥美こぶこ
窓越しにウクレレの夜や缶ビール
高橋寅次
野分去るまで覗いてはなりませぬ
高橋寅次
思ひ出はなどか美しなめくぢり
円堂実花
桔梗のつぼみは闇の子宮かも
円堂実花
桔梗やを女の惚れる女ゐて
風早 杏
桔梗や山折り谷折り波の音
風早 杏
水を遣るきのうの守宮さがしつつ
谷山みつこ
プライドや桔梗はきっとおしゃべりで
谷山みつこ
鉢植えを抱えてトラム大夕立
沙那夏
初日の出見しベランダの花火かな
⑦パパ
桔梗や前世を問はば秋蛍
ピアニシモ
桔梗や苦労話はしない人
ピアニシモ
雷鳴や岩にきのふからのつぼみ
古瀬まさあき
桔梗の濡れてほしぞらの満天
古瀬まさあき
新盆や青き桔梗の花言葉
松虫姫の村人
夏の夜や清明の印結びつつ
松虫姫の村人
桔梗咲く双子の兄の朝帰り
まっちゃこ
おぼれさう桔梗の花の濃き色に
森野みつき
紫の上の孤独や晩夏光
伊都
花潜産むなおざりのプランター
ぷるうと
ベランダへ日日草くれたのだあれ
ぷるうと
小花咲くハンカチのすみ友の声
稲垣加代子
人絶えて白き桔梗の五弁爆ず
稲垣加代子
掛花の桔梗へ蕾添へる姉
ペトロア
拗ね方も笑顔も母似桔梗切る
ペトロア
桔梗咲く長く伸びゆく生命線
西村小市
等分の葛餅遺産分けの齟齬
江藤すをん
桔梗咲く墓標読むなと叔母の言ふ
江藤すをん
