第70回「ベランダの桔梗」《人》⑤

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第70回 写真de俳句】《人⑤》
また一つ明るき嘘や桔梗咲く
多数野麻仁男
朝まだき桔梗ぱふんとひらきけり
多数野麻仁男
水弾く桔梗や朝日は金色に
福朗
花束に桔梗や嫁ぎ往く憂い
福朗
信玄餅は正義桔梗は忠義
和脩志
ラジオから句友のこえ麦茶こくり
ざぼん子
洗濯機ガコンガコン堪えよあしたも
ざぼん子
白萩の借景なりし新都心
三日月なな子
ラベンダーかをりは時を巻き戻す
三日月なな子
桔梗濃しヒューマノイドの暮らす森
高見 正太
咲殻の花茎たくまし夏の空
古乃池 糸歩
つぼみ喰う夜のなめくじ七センチ
古乃池 糸歩
白壁や幾重に遺る守宮の糞
青田道
梅雨咲きの大春車菊光秀忌
清水縞午
桔梗へ星の知らせの届きけり
清水縞午
残業の桔梗の帰路や明日の雨意
睦花
きちかうの紫溢れ夜の雨
睦花
今もまた吾を呼ぶ声や椿落つ
ちよ坊
古書店のバイトは理系白桔梗
満生あをね
争いを好まぬ人の桔梗かな
入道まりこ
情深き眉とほめられ桔梗買ふ
青き柚子丸
冥色の古都の桔梗はよそよそし
青き柚子丸
転がれる乾びし鉢や初しぐれ
佐藤さらこ
藤袴卒寿の母の爪の色
千寿 ココ
一位の実母に問わるるどちら様
千寿 ココ
白桔梗庵主養子をとると云う
海里
こほろぎや母の鋏は一直線
奥伊賀サブレ
百均のせんたくばさみ割れ梅雨入
右端ぎゅうたん
朝顔の蔓や蹴破り戸のあひだ
右端ぎゅうたん
プランターの若葉の匂い雨の音
こはる
十九時の桔梗ひがしの空の色
となりの天然水
桔梗咲く友より墓じまいの知らせ
鳥乎
仙人掌や会話それとも独り言
鳥乎
提灯に桔梗の家紋盆の道
夏村波瑠
突っ掛けを脱いで桔梗を二本挿す
ならば粒あん
桔梗桔梗真っ当な仕事って何
ならば粒あん
はりつめてふいにほころぶ桔梗かな
前田いろは
桔梗の血潮静かに巡りけり
前田いろは
吾が肺に燻むみづ有り桔梗濃し
三浦海栗
桔梗閉ぢゆくキューポラの街赫く
三浦海栗
桔梗ぱふっ親指姫がいたような
まるるん
白桔梗父似の手添え父看取る
岳陽
白桔梗いぼ神様の水枯るる
岳陽
ブロック塀喰らう日暮れのかたつむり
欣喜雀躍
でんと干すでっかいおねしょ山笑う
江口朔太郎
フェンス背に出鱈目な口笛月夜
江口朔太郎
午後五時の桔梗よ明日は良き日たれ
大月 銀
初嵐救助袋は異常なし
川野 藤央(藤央改め)
千年を小町桔梗に覚めぬ夢
さく砂月
空っぽのおもさかるさよ桔梗咲く
さく砂月
余命知るようやく桔梗が咲いたのに
新米にぎりめし
桔梗やロザリオ痛く透きとほる
翡翠工房
桔梗の星の折り目に風の鍵
翡翠工房
桔梗咲く祖父の子守りは映画館
秋月あさひ
蒲団干すなんとゆかいな風でしょう
のんきち
鉢土へしみる水音月涼し
田原うた
欄干の烏飛び立ち朝の月
ぜのふるうと
葬儀場の先に葬儀場や夕焼け
ぜのふるうと
売り家の表札隠す桔梗なり
犬山侘助
裏地へと忍ばす矜持花あやめ
冬野とも
落下傘遥か不詳の桔梗張る
沼野大統領
信仰は我を救はず白桔梗
伊藤映雪
諦めるほかなく巨峰剥いてゐる
伊藤映雪
指切は幾度夜明けの桔梗かな
うめやえのきだけ
希臘の白壁よ風のバルコンよ
草夕感じ
タイタニックの残影マカオの露台
草夕感じ
水中花口調の軽き詐欺メール
百瀬一兎
翅あるが翅あるを喰ひ桐の花
百瀬一兎
ベランダに蝲蛄と亀団地の子
あが野みなも
ベランダの桔梗遥かに太平洋
日光月光
ベランダに新洗濯機桔梗咲く
日光月光
押し花の桔梗栞に信長記
ときちゃん
ほしづくよしんと扉の桔梗いろ
佐藤ゆま
今宵さて箒星やら花火やら
佐藤ゆま
涼風や画廊の小さきカフェテラス
茂木 りん
屋上のリハビリルーム天高し
茂木 りん
桔梗の香体内記憶きらきらと
肴 枝豆
間延びした始業のチャイム桔梗咲く
いしとせつこ
桔梗濃し独居老人てふ自由
いしとせつこ
白桔梗フラッシュモブは五十人
梅田三五
背丸く語りかけるや桔梗へ
加里かり子
桔梗やかけがへのなき人の数
加里かり子
放課後の桔梗銀賞なら要らん
奈良井
五等星ほどにふくらむ桔梗かな
海色のの
正しさは窮屈桔梗群生す
海色のの
秋澄むや大規模修繕工事中
星鴉乃雪
桔梗や鎮痛剤にうすき線
星鴉乃雪
話し合いは縺れ桔梗に水をやる
亀野コーラ
山門の瑠璃濃き桔梗今朝の雨
春駒
泣くように咲いて桔梗のよく笑う
馬場めばる
夕されば小惑星と成る桔梗
真夏の雪だるま
桔梗や父のノートの硬き文字
卯之町空
桔梗や星の実れる鉢ひとつ
片山千恵子
たばこ吸う父の傍ら流れ星
片山千恵子
朝餉の窓ぽっと桔梗の開きけり
吉田さと
梅の実にはちみつとろりけふも雨
浮き寝鳥
梅干すや未踏の国のエアメール
浮き寝鳥
マイケルのやうに歩けば月涼し
佐藤志祐
ベランダを洗ふ単身三年目
佐藤志祐
階下に紫紺の傘ベランダに桔梗
こじん麻里(窓 美月改め)
億光年の星空のごと咲く桔梗
三毛猫モカ
桔梗咲くルート確保の細き腕
草深みずほ
根腐れのカーネーションや過干渉
草深みずほ
ベランダに天道虫が来た朝
千霞
剪定ばさみポチる露台の木のベンチ
源早苗
カーテンを洗へど桔梗まだ咲かぬ
源早苗
混色の桔梗か歌碑に隠るるは
蜘蛛野澄香
絞り桔梗つぼみの中に雨のこゑ
落花生の花
図書室の広さ桔梗の仄白さ
弥栄弐庫
ベランダや放つてゐても咲くやつら
弥栄弐庫
雨粒の傘うつ音や白桔梗
敏庵
光秀とガラシャの孤高白桔梗
雀子
新涼の煉瓦ブロツク日のにほひ
明 惟久里
桔梗や揃へし下駄を端へ寄せ
明 惟久里
桔梗や明日は実家の墓仕舞ひ
山田祥風
桔梗の開きそびれし五角形
山田祥風
秋桜あれは元彼のアルファード
すそのあや
ファシャープに躓くピアノ桔梗咲く
市子
抓む米や鳥の影寄る青簾
光猫ふう
きちかうやお薄の席の父母のかほ
光猫ふう(早霧ふう改め)
松の根へよじれまつわる蛇の衣
細葉海蘭
グレーチング持ち上げさうに夏蓬
細葉海蘭
桔梗のあを閑かなり母百寿
心寧 侑也(ここね ゆうや)
きちかうのつぼみ咲きそむ雨つつみ
二城ひかる
天泣や白き桔梗の影透けて
二城ひかる
涙目の姉弟子の挿す桔梗には
山城道霞
ベランダの桔梗今日からの孤独
ちえ湖
チャッピーで調べる初潮夏休
芝歩愛美
命日や母より生きて挿す桔梗
花ばば
先生が育ててやつたミニトマト
福間薄緑
桔梗開く十年越しのプロポーズ
福間薄緑
密談や厠の桔梗うなずかず
折田巡
丸に桔梗喪服の影を踏む残暑
琥幹
白壁に染(し)むる花影砂利の音
木漏
古酒(クースー)の酔い白白と夏至南風
木漏
青葉木菟呆れ仙人掌また枯れて
家守らびすけ
かしこみかしこみきちかうを贄として
よはく
ドア越しの子の呟きや桔梗咲く
樋ノ口一翁
きちかうやぽすんとつぶすメノポーズ
那乃コタス
紫陽花やビニール傘の市民権
若林くくな
点滅の赤灯都会の冬の空
安久愛 海
山寺の鐘入会に桔梗野に
ひな野そばの芽
万物に名ある愛しさ梅雨の蝶
ひな野そばの芽
岩桔梗やるべきことで手いっぱい
のんびりくまたん
朝顔の蔓の格子へ及ぶ今朝
かい杓子(甲斐杓子改め)
gratingに薄く雪降る苦学の夜
夜汽車
朝顔に水をやる子の大あくび
水鳥川詩乃
空室に遺る桔梗を引き継がむ
常然
白桔梗空の匂いの迷い猫
内田ゆの
主婦という四角へレ点桔梗濃し
内田ゆの
桔梗咲く辞表楷書で書き上げる
霜川このみ
六月二日桔梗へ涙のやうな雨
沖庭乃剛也
室外機唸るベランダ月涼し
全代
母に説く同居話しや白桔梗
閏星
桔梗の雨粒はむらさき、紫
悠美子
オモニムの謡う「トラジ」よ桔梗咲く
悠美子
星々や庭の竪琴鳴り止まぬ
清水ぽっぽ
アスファルト濡れてたゆたふ春灯
清水ぽっぽ
夏蝶や風切る音はサヨナラか
さくさく菫
夏暁や蛹に金の角ひかる
さくさく菫
踏ん切りが胸に咲いたら桔梗桔梗
乃咲カヌレ
ベランダは王の手アラビアを抱く夜
白沢ポピー
カーテンは子を孕むかに夕月夜
白沢ポピー
桔梗や母の供えし仏水
ゆいか
桔梗や宙より受信してをりぬ
かみん
死にぎはに吸ひたしきちこうのつぼみ
有村自懐
鋏鍛冶の眺むる庭の桔梗かな
有村自懐
ベランダに雨の雫や鴉の子
八一九
炎天や洗濯ばさみぴちと折れ
慈庵風
一輪の揺るる桔梗や遠きなゐ
桃圓
白壁の影とじゃんけん春の暮
田上南郷
