写真de俳句の結果発表

第71回「芒野と風車」《人》③

人 NEW
第71回のお題「芒野と風車」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第71回 写真de俳句】《人③》

薄の穂ひかりの種を解き放つ
雪音
大空の尻をくすぐる芒かな
碧西里
カルストの風車二十基大夕焼
香亜沙
芒野や風はらむ穂の生白し
香亜沙
芒野やゴム鉄砲の西部劇
伊達紫檀
天高しピエロの放つ赤い玉
伊達紫檀
夕暮れや老犬と往く芒原
やっちゃん日記
芒野や伝ふ類なき烽火台
西川由野
芒野に鉄の風車のある世紀
浜 けい
風力発電月の出口をゆるめをり
あなぐまはる
手に芒あれば振り回すが作法
あなぐまはる
はや一日老いて暮れたり芒原
向原てつ
芒すすき宿の方角見失ふ
向原てつ
芒野や龍神様のみづ枯れて
平本魚水
あの家も畠売るらし花すすき
平本魚水
核の冬には近い近いと芒
宇野翔月
超低周波不安を煽る縞芒
つんちゃん
妖怪の森へ続いてゆく芒
染野まさこ
新米や村の水車がカタンカタン
黒猫
鉄橋は赤し湖上駅の夏よ
黒猫
風車六基の芒野とJAFに告ぐ
栗田すずさん
山眠るガードレールの真新し
栗田すずさん
仁王立ちの風車たおやかなる芒
央泉
箒またぎ飛ぶ理科室の夕焼け
むらのたんぽぽ
稜線に風力タービン旅はじめ
秋白ネリネ
寒雷や座席番号重複す
秋白ネリネ
海に立つ風車ヨットの帆の眩し
栗の坊楚材
芒野や農夫に燃ゆる赤き髭
栗の坊楚材
飛魚や風車の並ぶ半島へ
丸山隆子
タンデムの遠く我らが芒野よ
ぴーとぺー
椋鳥の去りし一木窓の黙
むげつ空
芒野の揺れて戻って風車立つ
志暁
放課後のマルクス芒野大風
志暁
秋の初風海図の補正シール
末永真唯
回し飲みのファンタ分け入る芒原
末永真唯
赤レンガなぞれば芒野のひかり
みおつくし
風車立つ丘の芒は左向き
ゆづぷー
穂先みな右に流れて芒原
風の母
風力発電機延々屹立夕立来る
泗水ハオ
芒野に溶けゆきさうな父よ父よ
泗水ハオ
風車立ち並ぶ芒野の轟音
日向あさね
秋の蠅ガラス戸越しに居るばかり
丹波らる
野辺送る逆へ逆へと芒の穂
深紅王
飛行雲のほぐれて匂ふ鰻の日
深紅王
芒野や誰かを助けたかった日
ぱんだ社長
芒野に入りたる友の墓参かな
小林 昇
朝日影芒野行きの始発バス
小林 昇
海峡は風の道なり鳥渡る
ゆりかもめ
すすきはら風車の群はぐぃんぐぃん
時乃 優雅
最果ての芒野の果てしなき波
俳句笑会
芒ごと岬削らんが烈風
俳句笑会
一ミリも動かぬ風車芒原
菩華
花芒穂先に重き水の玉
菩華
むら薄ゆれる風力タービンまわる
渡辺鬼
ダイダラボッチの昼寝すすきがはしゃぐ
まこと七夕
星風の丘や蘇芳に暮るる芒原
まこと七夕
七月の棺ショールの母閑か
王朋亡
ここよりは原発城下町溽暑
王朋亡
芒野の岩へ腰掛け未来のこと
ツナ好
病身や芒に風の現在形
ツナ好
分け入りて聴く風声や芒原
前田冬水
子も親も溺れさうなる芒原
前田冬水
風満ちて穂の音しなやか芒原
チェルシー
夏の雲風車ぽつんと風を待つ
チェルシー
風車の唸静寂の芒野に
ごとう真樹
野の風は風車の風か秋風か
ごとう真樹
がうがうと風車芒に沈むじいちゃんち
立田鯊夢
野仏に雨の気配や芒咲く
紅緒
夕芒壊れしままの三輪車
紅緒
運搬は巨大ブレード天の川
ひろ笑い
藍染のストールを干す夏の空
ひろ笑い
夏惜しむ宗谷岬の向かい風
藤瑪瑙
月はミルフィーユかさなるさびしさは
渋谷晶
発電の止みさわさわと枯尾花
まさと澄海
風力のブレードに触る月の剣
まさと澄海
ひろびろと舟滑らせよ夏至南風
宇佐
穂芒や死んだ赤子をあやす風
ま猿
漁業補償揉めて遅々たり浜防風
ま猿
昃りてしづもり渡り銀芒
釜眞手打ち蕎麦
動かざる風車に戦ぐ芒かな
釜眞手打ち蕎麦
風車ピタゴラスイッチの風が
若宮 鈴音
ピカドンの空令和の入道雲
若宮 鈴音
ライダーの赤いスカーフ芒野へ
扇百合子
天高しバスは河口の風車へと
神木美砂
枯薄次の風こそ飛べる風
夏椿咲く
月光を吸ひてふくよかなる薄
夏椿咲く
被災地の月要るものと要らぬもの
ひょんすけ
秋空を削って鉄の風車かな
典典
王手飛車かすかに庭のすすき揺れ
摂州黒うさぎ
風の名はあまた芒野たずねたずね
ほうちゃん
芒野の先へその先へ風車
ほうちゃん
茅揺れるここは埋立処分場
一色 那真呼
芒野の風車埋立地の石碑
一色 那真呼
出会ってはならぬ人なり大西日
無花果邪無
樺太から嫁ぎ来し叔母秋の空
実相院爽花
大阿蘇の風力タビン花芒
前世ニャン子
熱帯夜就寝前の余震四
前世ニャン子
東京と逆向く芒錫婚式
帝菜
さはやかや翻訳できぬほど虚空
帝菜
秋風のスタジアム熱戦近し
鈴花
秋風や待てども来ないトモダチは
鈴花
とくと見る警察手帳糸薄
縦縞の烏瓜
秋澄むやお清めの塩はいらない
たかね雪
ブレードが秋を裁断し続ける
たかね雪
遠ざかる埠頭の風車夏の航
武井保一
境界石いくつ故郷の芒野に
武井保一
秋高しブレード起立輸送装置
湯屋ゆうや
子蜘蛛いまぼくの肘から垂れている
湯屋ゆうや
着信は社長車窓は芒原
道小春
風車一列凍つる大気を撹拌す
藍創千悠子
振り向けば風は追い風芒原
藍創千悠子
芒野を抜け風車へと風の音
ばちゃ
可惜夜や星と風車と波音と
詠華
天高し客待ちラ・マンチャの風車
藤原朱夏
芒野の風撮る人と詠む人と
藤原朱夏
ジオラマの中に吾れをり秋の風
源五郎
たてまえもしがらみも無く青芒
千代 之人
芒の穂遠き風車の風なるか
杏樹萌香
芒原風車一列風の道
一石渓流
工数表の「2」逃れえぬ芒野
若山 夏巳
草紅葉切り分け破線のカササギ
じゅあ
芒野を一人病名知りし午後
さえこ
秋風やナウマンゾウの頭蓋骨
万里の森
すすきすすき鮮新世の残照に
中岡秀次
風になびく芒で発電所をつくれ
中岡秀次
薄野や役に立たなき本を買う
カムヤ イワヒコ
降る星と遠音と茅の騒めきと
友鹿
寄せ墓を宥めて揺れる尾花かな
友鹿
片言の石積職人風の色
出船
風力の自覚なき風芒原
出船
芒野に隠れし子等や風渡る
芳野まさこ
芒野に亡き夫捜す風の夕
芳野まさこ
失踪の家芒野の古ポスト
泉晶子
海風は漕ぐ芒野の風車ひとつ
山河穂香
星月夜の道や風車の羽根運ぶ
リアス式747
飼葉喰む音満ちてやむ夏の果
ぐわ
夕星や絶滅危惧種一覧表
ぐわ
風薫る助手席の子の靴揃え
桜上比呂
万緑の中や鉄塔塗装工
桜上比呂
貧民の部屋へ来訪黄金虫
べびぽん
芒摘む友達なんかいないバレエ
髙橋みりぃ
芒の穂波なす原や古戦場
平松久美子
初恋や色なき風を知る夕べ
里春
風死して空の水筒振りてみる
鈴聖湖
涼風や残り少なき絵日記帳
鈴聖湖
秋空へバンジー手紙出さぬまま
すみっこ忘牛
吹き溜まりに日ごとに増える蝉の殻
木守柿とど
処置室の首振る扇風機の無言
琳青
風死して風車も死して魚釣る
丸山歩
びようと啼く巨塔の骸芒原
三尺 玉子
発電の風車大夕焼に沈む
三尺 玉子
花すすきや病室に球場の歓声
西城典子
バス渋滞芒はゆっくり揺れている
西城典子
開けし街露けし原の五粁先
海神瑠珂
芒野や風に押されて歩く道
秋佳月
亡くなれば芒になりたいなこんな
広瀬康
秋光の螺旋のバードストライク
広瀬康
数機の風車へ萱のシュプレヒコール
竹葉子
洋上のあまたの風車夕焼雲
竹葉子
芒野にドン・キホーテの影動く
さかたちえこ
銃声の軽し演習場に芒
三月兎
芒野に晴れを待ちたる撮影隊
三月兎
風車の羽根蟻のごと曳く芒原
せいか
遺伝子は風に揺らがず花芒
せいか
隠棲の峠いくへに草の花
石田将仁
三枚のでかいブレード山背鳴く
あねもね
ざわざわと尾花の波の揺れる丘
木綿子
カラカラカラ風車の丘は野分晴
木綿子
芒野を巨人のごとき風車かな
鷹見沢 幸
風車の静止すすき微かに揺る
スマイリィ
麦刈るや水車は絶えず水を汲む
スマイリィ
花野ゆき海の匂ひの風と逢ふ
トコトコ
夕暮て風車と花野沈みゆく
トコトコ
熱風や抑留死身元判明
ビオラ
隆起した道路風のなき芒野
くぅ
夏雲と洋上風力発電所
くぅ
からからと水子供養の風車
人生の空から
駆けて行く自転車芒野大観峰
駿
左手に風車真夏の島巡る
駿
夏逝くやデルフト焼の風車見つ
川口祐子
冷房の壊れし夜の窓の風
瀬戸一歩
空蒼く洋上風車広島忌
成実
空高く風力タービン地に芒
成実
山霧やたぶん風力発電ぶぉん
ひこ老人
終活のノオトは白紙秋の宵
天音
曇天の重たき丘に野分立つ
天音
風止むや風車も芒野も静止
希子
行き暮れて吾と芒へ風ばかり
ゆきまま
芒野の乱れ波打つ寡黙とは
ゆきまま
ペディキュアを色なき風にさらす夜
実日子
秋風や「略儀ながら」を二通書く
実日子
初嵐丘に風力発電機
角田 球
立ち漕ぎのダイナモ唸る熱帯夜
安田伝助
円墳をめぐる芒の穂の光
安田伝助
行く秋の光を回し発電所
山姥和
生まれたての風は芒へ海峡へ
山姥和
夕日ごと尾花ひと束刈り取らん
オニチョロ
訃報また芒野心地よいですか
苫野とまや
おいくらですか芒野一人分
苫野とまや
芒野や廃れし郷の風車群
竹いと江