写真de俳句の結果発表

【第5回 写真de俳句】《人》①

第五回写真de俳句 人

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

さるぼぼもひとつ吊るすや兄の雛  ひでやん/少し鳴る冴え返る日の古硝子  ひでやん/高祖父は最後の庄屋雛の間  ひでやん/累代の家訓長押に雛の家  ひでやん/番台に算盤の音春まだか  登りびと/人のなき街を隈無く鎌鼬  登りびと/吊り雛に地震のP波S波来し  野良古/廻廊の軋めば揺るる吊るし雛  野良古/雛納我が名の由来聞かさるる  きなこもち/雛の間のレゴブロックに躓きて  きなこもち/子犬はやゲージ飛び越え吊し雛  よしざね弓	/吊し雛奥に赤子のきやきやとして  よしざね弓/猫の背の小さき窪みや吊し雛  洒落神戸/所在なき猫の尻尾や吊し雛  洒落神戸/廊下拭く足音かろし雛の日  くま鶉/煮洗いの布巾眩ゆし雛祭  くま鶉/新しきソファと古き吊し雛  藤田ゆきまち/吊し雛父はずうっと居ないけど  藤田ゆきまち/吊し雛おしり向けたつきりの猫  藤田ゆきまち

おみくじの待ち人来たる吊し雛	藤田ゆきまち/冠の鈍く歪むや古今雛  斎乃雪/水面めく玻璃よたゆたふ雛の間  佐藤儒艮/つるし雛をさむや祖父の帽子函  佐藤儒艮/物置の踏み台傾ぐ雛納  ハルノ花柊/くりくりと飽かで見上ぐる吊し雛  黒子/皺くちゃのチラシは昭和ひな納め  黒子/柳川の星の一つに吊るし雛  世良日守/山吹の鯉や伯爵邸の春  遊呟/東風吹かばいろはにほへと電話帳  遊呟/床下の古銭の壷や金鳳花  遊呟/春日影ぞうきんがけが乾くまで  遊呟/冬の道落書きの猫動きそう  房総たまちゃん/是清邸歪む硝子に春の色  信壽/夏休みカランタンクのぬるい水  信壽/しゃぼん玉ふわふわゲームでも離婚  多喰身・デラックス/ドーナツの穴に青空あたたかし  多喰身・デラックス/チョロQを引いて廊下の風光る  石井一草/ウルトラマンまた雛壇に増えてをり  石井一草

お稽古の順番を待つ雛の間  ゆすらご/きっちりと二等分する雛あられ  ゆすらご/直葬に出でたるうから吊し雛  内藤羊皐/たまゆらの翳を確かに吊し雛  内藤羊皐/銘のある植木鋏や母子餅  東京堕天使/はう吾子に今朝は放たむ春障子  東京堕天使/ペン先の揺蕩う文や雛納め  杜まお実/濡れ縁を持ち上げさうな猫の恋  杜まお実/決定はいつも大姉雛の家  葉山さくら/三千体天領日田の雛御殿  原 水仙/縁側の枝垂桜に眠る猫  真/桜蕊降る庭園の土新た  真/すきま風寮の鍵なる五寸釘  いなだはまち/まかなひのひと切れ多し夜学生  いなだはまち/石炭の風呂焚くいとま春合宿  いなだはまち/鶯や本家の梁の丸檜  いなだはまち/春風をうけて厠の尻のあな  いなだはまち/塩引や二階の軒へ潮の風  やまだ童子

浮き沈む回転木馬春の色  那須のお漬物/半襟は母の和刺繍桜東風  つづきののんき/ぶらんこはとぶもの廊下ははしるもの  背番号7/女雛消ゆとりあえず猫のせいとする  背番号7/鍵っ子に豪華なだけの雛飾り  背番号7/晴天の旗日や老の蜆汁  小池令香/フィアンセと呼ばれ桜湯ほどけゆく  小池令香/お多福も鶴亀鯛も雛飾  玉井令子/立春や瓦の紋は三つ巴  玉井令子/武士風の髭をととのえ玻璃は春  松本だりあ/揺れあうは心と心三月来  松本だりあ/裏窓の君と目が合ふ宵の春  播磨陽子/庭訓のくどくど姉のひなあられ  播磨陽子/たんぽぽや何も持たずに嫁に行く  播磨陽子/光りあう冬三日月と猫の目は  直/凍蝶に触れたる指の疼きをり  直/柳川の風やさしかろ吊るし雛  直/さげもんゆらゆら縮緬のくしゆくしゆ  直

片言のことばぷつくり桃の花  直/稲取の古き宿屋よつるし雛  海羽美食/吊り雛や昨夜も妣が夢に出で  あすなろ子/日本の夢をみました桃の酒  月青草青/小さき手の触れたるは鳩吊るし雛  吉野川/雨垂れの音かすかなり雛納  大橋あずき//胸奥に心臓雛壇に内裏  綱長井ハツオ/吊し雛しゃらしゃら直角の廊下  綱長井ハツオ/うららかや和尚十八番のナポリタン  巴里乃嬬/きつね蕎麦葱抜き二ツ春霙  巴里乃嬬/内裏雛雨音とほく伽羅ほのか  巴里乃嬬/金盥百年の凹春時雨  巴里乃嬬/行く春や寺の娘の嫁ぐ寺  巴里乃嬬/雛分けて競売の土地二百坪  巴里乃嬬/とりどりのスリッパ並ぶひな祭り  かねつき走流/風光る木造校舎参観日  かねつき走流/ぼんぼりや襖に淡き猫の影  かねつき走流/客用の座卓からシュワッチの春  陽光

雪催仕出屋のこの茶碗蒸し  陽光/朝顔や経そこそこに茶の支度  陽光/山焼やタイムカプセル埋めた場所  陽光/コンビニのプリン明日から春になる  陽光/生殖機能無く愛の日の猫は  陽光/門柱の錆びて建国記念の日  陽光/数え日の夜更を犬のひたひたと  陽光/吊り雛の切れたる糸を繕いて  比良山/針箱の奥の恋文つるし雛  はなあかり/一行に足りる幸せ桃の花  はなあかり/手延べガラスの小暗き廊下雛の家  佐々木のはら/さるぼぼに詰めたる綿は幸印  城ヶ崎由岐子/ところどころ本音ときどき春の雨  南 おはぎ/毬は祖母鯛は母作吊るし雛  おぐら徳/赤飯の湯気の明らむ吊るし雛  おぐら徳/春燈や帳場の奥のわらひごゑ  高橋寅次/迷路めく温泉宿や風光る  高橋寅次/夕空へ石鹸玉吹く隣家あり  高橋寅次

お手玉のほつれて縁側の春日  高橋寅次/蛤つゆやうちにあつたかこんな椀  高橋寅次/折り紙の裏の白さや雛祭り  夜行/人影がふたつ磨り硝子の朧  夜行/まづ母の雛を押さへし震度四  かむろ坂喜奈子/ばあちゃんのしゃがんで通る吊るしびな  ⑦パパ/馬鹿貝の悲鳴子供の鬨の声  凪太/ロータリー卓話「初蝶来ましたね」  凪太/春障子に垂らしたままの糸電話  凪太/すきま風当たる所に座りけり  新開ちえ/吊り雛やゆりちゃんちの廊下長い  新開ちえ/吊り雛や案内さるる椿の間  新開ちえ/白檀の香る廊下や紅椿  新開ちえ/妹に雛のしつらえ教うる日  灯り丸/吊るし雛見上ぐる吾子は早生まれ  灯り丸/村長の娘は九人吊し雛  打楽器/冷え冷えと人の影無き雛の家  春陽/雛の家柱時計の音響く  春陽/喪の家に一人ひいなの間の無音  古瀬まさあき

雛の日の吾子のまつげのぷんと立つ  古瀬まさあき/来客に立てば吊り雛ゆれにけり  古瀬まさあき/雛祭り息するやうに歌ひけり  古瀬まさあき/雛の間をこんぺいとうのやうに跳ぬ  古瀬まさあき/宮彫りの龍より匂ふ雨水かな   古瀬まさあき/北窓を開ければ日比谷線また来  古瀬まさあき/雛しまふ妻ゐて昼のひかり過ぐ  古瀬まさあき/春炬燵しまふを承知して和解  古瀬まさあき/雛あられ零れて花のごとき白  古瀬まさあき/湯布院の静か廊下の吊るし雛  白兎/掃除機の届かぬ隅へ雛あられ  そうり/軋みたる順路の先の桜餅  武井かま猫/桃色のリップクリーム雛の日  ぷるうと/粥はこぶ雛の間への長廊下  ぷるうと/おつかいは桜でんぶや花菜風  ぷるうと/紙雛の目はくろぐろとはみ出せり  ぷるうと/つるし雛いわずもがなの愚痴ひとつ  稲垣加代子/吊り雛や膝のぽきんと鳴る廊下  西田月旦

吊り雛やかすかに動く猫の喉  西田月旦/グローブの手入れ始める春炬燵  中村すじこ/つるし雛今日の厨は酢の匂ひ  中村すじこ/春浅き廊下に石鹸が匂う  眠 睡花/麗かやしばし無人の集会所  西村小市/叔母様は今も令嬢雛おさめ  西村小市/子規庵を囲むラブホや春の風  西村小市/毬くける五色の糸へ春の風  江藤すをん/水餅を掬うぼたぼた水を連れ  木染湧水/水餅の角柔らかく尖りをり  木染湧水/さるぼぼのほつれ繕う春淡し  木染湧水/中庭の猫の見上ぐるつるし雛  山川腎茶/裏にへそくりあるやうな雛屏風  山川腎茶/玻璃越しの光ころころ吊り雛へ  のど飴/中庭の水音清し梅の花  のど飴/吊るし雛ノート売場の先二間  びんごおもて/北窓を開き敷居の湿り痕  けーい〇/注がるる白酒の気のしづかなる  けーい〇/踏石に靴はいっぱい雛祭り  天陽ゆう

木の札に死んだ鳥の名白き梅  天陽ゆう/法要は襖の向かふ吊し雛  日記/磨りガラス越しの春日や廊下拭く  まあぶる/ネオンあざやか換気窓の豆雛  ありあり/三月の廊下の匂い犬の腹  ありあり/自販機の点滅は朧夜の鼓動  ありあり/吊り雛や硯の墨の薫り立つ  佐藤花伎/吊り雛や子が寝てる間の針仕事  佐藤花伎/目を描いた石ころ丸いのが女雛  もぐ/じいちゃんのくれた雛様ちとこわい  もぐ/縫い代の始末はあした春炬燵  風湯/桜東風ゆらゆらさるぼぼの二つ  お銀/枯れ蔦と窓の落描き置いてくね  あすかきょうか/ポケットに手袋ローセキ持ったまま  あすかきょうか/うさぎから縫いたる雛よ飾る日よ  葉亭/吊り雛にひとつ得体の知れぬ赤  あみま/吊り雛をすり抜け紙飛行機の来  あみま/玉止めのできぬ九分春寒し  颯萬

ひいふうみいお次はなあに吊るし雛  古都 鈴/吊るし雛灯る窓辺や雨の夕  古都 鈴/女子柔道の強化合宿吊し雛  坂野ひでこ/冬の鵙この柿の木はよく折れる  坂野ひでこ/ままごとのお椀に猫柳うふふ  うからうから/文豪の生家の狭き雛の部屋  星埜黴円/北へ行く船のロビーの吊し雛  星埜黴円/子の仏間雛の擦れあう音微か  星埜黴円/春きざす窓に店主のフォークギター  ふるてい/桃の日の茶碗蒸しとは湯気の底  ふるてい/来客のたびに紙雛ほの吹かる  ふるてい/ひいな出す箱にへその緒入れありぬ  ふるてい/木戸ぎぎぎつっかけかららおぼろ月  大西どもは/風呂場ヨシ火ヨシ木戸ヨシ春の月  大西どもは/朧月階下に祖母の骸ある  大西どもは/わきまえて客間をはずれ吊雛  うに子/母さんに似たかったねと雛の客  うに子