写真de俳句の結果発表

【第5回 写真de俳句】《並》③

第五回写真de俳句 並

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

玻璃越しの朝日雛の目覚めかな  喜祝音/吊るし雛とほい記憶の布もよふ  こしあん/大路小路色いろいろとつるし雛  こしあん/なんどでもさわるとねだる吊るし雛  こしあん/折り雛やつたなき歪みの滋味あふれ  笑田まき/吊り雛に願い鈴なり風に揺れ  宙海(そおら)/ぴよんぴょん雛もん取れと駄々を踏む	  蒼來応來/閑かさや雛の窓揺れ風となる  蒼來応來/つるし雛くぐりくぐりて遊山箱	  河豚ふく子/遊山箱桜でんぶのちらし寿司  河豚ふく子/吊り雛を手繰らむとする赤子かな  にたいも/窓越しの日差し微睡むつるしびな  ひよこ草/雛飾る塩沢の宿見て歩く  小川 さゆみ雛納め二度も嫁行く母となる  白百合/つるし雛磨きし床に影映す  白百合/さげもんや渡り廊下に啼いてゐる  魚返みりん/雛市の雛みんなして僕を視て  いかちゃん/通販で買ひし団地の吊し雛  孫茶/風を読み向き様々に吊し雛  孫茶/

大仰に吊り雛褒めて帰る客  孫茶/襟にシミ親王飾りの5年ぶり  春待ち女/成人の娘の振袖息のむ父  凛弘景/谷あいの古屋に溢るる吊るし雛  もんてん茶の花/藩主邸の吊り雛にただみいるのみ   もんてん茶の花/紅梅や空の青さに誘われし  清二/よちよちの届かぬ先へ吊し雛  伊藤 蝦女/祖母作る雛ひつそりと吊されて  伊藤 蝦女/ゆらゆらと赤子あやすや揺れる雛  はる奈/さげもんに「たかいたかい」の肩車  はる奈/板廊に夕日凝りて吊し雛  野乃山詩乃/満潮や吊り雛およそ緋縮緬  野乃山詩乃/家満たす海苔巻きの香やひな祭り  季雄のむすめ/雛段を隅より守るウルトラマン  たまつり糸雨/福寿草列車くるまで趣味友と  里山子/たんぽぽや空き家の時間の進み方  里山子/雛の宿とびら開けてもまた廊下  里山子/あ〜んとす小さき口や吊し雛	  猫詠たま/濡縁へ漂う樟脳雛飾る  あまぐり

民宿の廊下にゆれる吊り雛よ  喜多輝女/つるし雛廊下の猫の忍び足  石井茶爺/華やかや魔除けの赤きつるし雛  石井茶/夕日影ガラス戸光るつるし雛  石井茶爺/吊るし雛マラカス右にまろびけり  笑休/新聞の包み破けば吊るし雛  笑休/料亭の草履賑やか雛茶会  おおいおちゃ/雛めぐり看板建築の町  おおいおちゃ/一列に並べ産着と吊り雛と  木ぼこやしき/さげもんを七個七列ばあちゃんと  木ぼこやしき/戦時下の伯父の背に御殿雛  まゆ/豪商の栄華を残す酒田雛  まゆ/つるし雛回り廊下を走りたい  まゆ/つるし雛ひと針ごとの木の芽時  まこ/吊り雛の揺らぎまどろむ春の鳥  まこ/玻璃越しの這い子人形雛の膳  もりたきみ/吊り雛や見憶えのある小紋柄  雪音/吊り雛やかんざし揺るる背伸びの子  雪音/吊り雛や2DKの寝室に  こたま

泣きつかれ小さき手の中吊るし雛  麦星/母と子の見上げし雛の安らけし  麦星/上京のパーマやエイプリルフール  山本先生/梅の枝(え)の先から順に咲きにけり  藤岡美波/雛飾る癖っ毛の髪結い上げて  碧西里/次の間に忍び笑いは姉か雛か  ちゃうりん/つるし雛陽の射す方へ促され  乙華散/つるし雛喃語を浴びて寿ぎぬ  乙華散/思い出の端縫いの布の吊るし雛  おケイちゃん/吊り雛や暖簾のごとく客迎え  おケイちゃん/かみさまは寂しがり屋で雛誘う  宙のふう/柔らかに母のうたいし雛の歌  宙のふう/吊し雛ぐうを伸ばす児3ヶ月  やま猪口/広縁のミニカー暴走吊し雛	  やま猪口/和の音を奏でるがごと吊るし雛  香亜沙/風吹かば鳴りだしそうな吊るしびな  香亜沙/爪先にも緋を匂はせて吊り雛  佐藤香珠/寄せ布に包みし時間吊り雛  佐藤香珠/春寒にうす墨袋供えたり  山口ながれ

春雨や沓脱石の透けるやう	茶木美奈子/山笑ふでんでん太鼓叩くごと  まい妓/キャリアウーマンの祖母の手縫いのつるし雛  まい妓/吊し雛影の向こうに母の歌  紫檀/吊り雛や懐紙に包み配る菓子  紫檀/花謳う祝言の日の客として  まんぷく/囀の止んで白無垢立ちにけり  まんぷく/釣り雛や初東風なみに鈴ならす	井上玲子/古硝子万華鏡めくひいなの間	西川由野/恋猫の打率は見えて磨り硝子	西川由野/男腹の妣を迎へて飾る雛	西川由野/吊るし雛健やかなれともう一針  浜 けい/娘の名忘れし母と雛の間  西原みどり/和三盆色の夕闇雛の間  西原みどり/つり雛の鯛を握りて帰りけり  若生淡霧/つりびなや兄は円周率を誦し  若生淡霧/一針に大きくなれと吊し雛  あさぎいろ/日差し受け笑へるやうに吊し雛  あさぎいろ/結びめに千手の眼あり吊るし雛  豊年茶

仏壇の菓子を拝借春の昼  オレンジペコ/着信音春一番と受かるの字  竹次爺(たけじぃ)/白無垢を直視できずに落椿  竹次爺(たけじぃ)/明日はもう他人の家かつるし雛  はまお/雛飾り初めて触れた幼稚園  安楽人/手をのばし赤子微笑むつるし雛  陽調波/亡き父母の顔に似せたり紙雛や  あなぐま家の母/樟脳の香に酔いほろろ雛の宴  あなぐま家の母/無医村の伊豆稲取に吊し雛  裸鯊奈/吊し雛中庭に猫まどろめる  裸鯊奈/息吹いて背伸びの孫に揺れる雛  桃里/首折れて吊るし雛見る右大臣  桃里/お揃いの鴇色ちりめん吾子と雛  柑 橘香/水性ペンにじんでうふふ紙の雛  柑 橘香/鴇色に陽の香含みしつるし雛  柑 橘香/吊り雛の影捕らへむと猫果敢  露草うづら/初花や三代同じ片えくぼ  露草うづら/通りガラスに雛祭りの追憶  ゆうりん/軒先のすずめ廊下の吊り雛  ゆうりん

愛おしや遠き昭和のつるし雛  英曙/吾子の居た渡り廊下につるし雛  英曙/雛あられのときめき知らぬ男子かな  猫谷なぎ/オルゴール何度も回す「ひなまつり」  猫谷なぎ/吊り雛や綿ふくふくと夕まぐれ  月み門里/ばば様にともだちみたり雛の寿司  月み門里/参道の事故無事の子と破魔矢の篦  宇野翔月/染小屋の窓の吊り雛のほほえみ  甚緑/古家屋終い忘れの吊るし雛  蒼樹ルナ/吾子語り吊るし雛へと手を伸ばす  楽花生/吊るし雛ほほ笑み映す光る窓  まゆ/やわき陽にほほ笑み揺れて吊るし雛  まゆ/手作りの自慢の吊り雛縫目雑  つんちゃん/古民家の硝子も雛もゆらゆらと  オリゼ/側のスリッパの音春きざす  オリゼ/雛飾る親から子へとその子へと  たいしょー	/雛の日や髪結われる子くつ下は白  美美子/逝きし仔の立ち耳揺れたる吊るし雛  美美子/高取の路地に布陣す雛の宿  灯路奈

折り紙で作りしひいな飾りけり  黒猫/雛納め今年こそはと書く釣書  文寂/文豪がうつらうつらの雛の宿  しー子/ガラス拭く春光招くたっぷりと  しー子/回覧板陽光の庭廻り来る  しー子/にゆらしてみせるつるし雛  れんこん/ままごとの人形もみな雛となる  れんこん/子も花も外がこひしき吊るし雛  碧水/宴闌けりモニター越しに吊し雛  稲水/お雛様片付け遅き今の母  新島かのん/雛飾る段の上ほどえらいひと  かとの巳/幼子のととと足音廊下春  かとの巳/雛揺れる縁側のガラスに結露  むらのたんぽぽ/はばかりへ遠い道のり春寒  むらのたんぽぽ/キューピーもこけしも並ぶ雛祭  すみ/とりどりの花束のごとつるし雛  すみ/雛の日や電池の切れた体重計  鶴つる小なみ/ひな飾る末っ子喜寿の三姉妹  だがし菓子/吊るし雛おんぶの吾子の真綿の  すぴか

廊下に日赤子の声の吊るし雛  南冥/吊るし雛日の燦々と子の笑顔  南冥/子の祝い笑ふ裏戸に春の雪  南冥/ガラス越し花見てをりぬ吊るし雛  美濤/物干しのもぬけの殻や春一番  美濤/我が家はマトリョシカ吾子の吾子の雛  ぴーとぺー/暮れの春ベッドメリーになおひいな  ぴーとぺー/窓開けば吊り雛ゆるる朝掃除  隆祥/跳ねる雛七つ詣りの赤ちりめん  隆祥/つぶやきは歌特養のひなまつり  かのこゆり/十五日終えて税理士雛納め  かのこゆり/吊り雛を揺らしゆく手の多きかな  上田美茄冬/姉妹作折り紙のひな咲く笑顔  吉岡 まち/雛壇にまたも乱入ぬいぐるみ  吉岡 まち/六郎の表紙絵温し社古る  むげつ空/旧宅の「舞姫」の痕つるし雛  むげつ空/一人息子とて吊るし雛だけ飾る  志暁/陽だまりのメガネ雛飾りまた1つ  志暁/雛壇の二三欠けたる道具かな  末永真唯

桃の日や三角描けぬ早生まれ  末永真唯/吊るしびな段に負けじと揺れにけり  かすみそう/玻璃つたふ水粒のあまた冴へ返る  ほのほ/来年は間に合わせんや吊し雛  ゆづぷー/孫はまだ問えぬ娘に雛贈らん  ゆづぷー/吊り雛や遊ぶ娘らに陽射しやわし  カモミール/雛吊るす冷たきガラス風とほる  ネコ旦那/薄日指す冷たき廊下雛ふわり  ネコ旦那/ふだん着の薄茶一服吊るし雛  ふじ居三季	/障子開け眺めてくれろと雛ゆらり  ふじ居三季/鈴が鳴る吾子は手伸ばす吊るし雛  ウキナガ/母とまた右よ左よおひなさま  ウキナガ/おすましも少し嬉しげ雛の顔  日向あさね/空青し父命日の雛祭り  日向あさね/吊り雛のちりめん細工はりの跡  はなみずき/吊り雛の揺れる店店お堀端  はなみずき/つり雛やかくれんぼした祖母の井原鬼悠/つり雛や歓声跳ねる庭の石  井原鬼悠/吊り雛や五尺九寸の鴨居  丹波らる

冴返る書道教室の板の間  清由紀/さげもんを選ぶ姉妹や春の空  清由紀/眼福の雛人形のゆかしき眼	  奥田亜希子/陽の射して女雛の頬の華やぎぬ  奥田亜希子/トイレまで遠くなったと雛に言い  紅雨/もう一回嫁に行くかもひな祭り  にしむら村長/石段に並びて猫のひな祭り  仙人/古のガラス戸越しに吊るし雛  仙人/吊り雛に泣き止む吾子の頬赤し  逸脱子/プレゼン終えロビーに紅(あか)し吊り雛  逸脱子/若妻に赤子映すや梅の花  風花/反り返る春の喜び三番叟  山女/お屋敷の長き廊下の吊るし雛  山女/男らは戦争ごっこ吊るし雛  テツコ/雛まつり甘き香りは禰豆子の碗  深紅王