写真de俳句の結果発表

【第7回 写真de俳句】《天》

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

第七回写真de俳句 天
馬の名は雪ラベンダー踏まぬやう  青木りんどう

「馬の名は雪」ですから、白馬なのでしょう。競走馬のような名前ではありませんから、家族として暮らしを共にしている馬か、あるいは観光客に乗馬体験を楽しませる馬を想像しました。(調べてみたら、「ユキチャン」という競走馬がいてちょっと笑ってしまいました。)

作品の言葉だけを読み解いていくと、下五「踏まぬやう」がキーワードになっていることが分かります。何かの植物を「踏まぬやう」という句は沢山ありますが、犬ふぐり、たんぽぽ、クローバーなど丈の低い植物がほとんど。ラベンダーの丈を「踏まぬやう」というのは、徒歩では考えにくい。

作者は、馬に乗っているのですね。「雪」と呼ばれる白い馬です。馬の背に乗ると、視線がぐんと高くなります。視界がぐんと広くなります。ラベンダー畑がより立体的に見え、香りも鮮やかに立ち上がってくるかのよう。そんなラベンダーをうっとりと眺めつつ、雪はラベンダーを踏まぬよう、ゆっくりと歩いてくれているのでしょう。兼題写真の中に、こんな馬を見つけた発想を誉めたい作品です。

“夏井いつき”