写真de俳句の結果発表

【第10回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!①》

第10回のお題「水色の湖水」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

[ 切れ字の重複 ]

空蝉や水面に映る心かな

音羽ナイル

夏井いつき先生より
「や」「かな」の併用は、感動の焦点がブレるという理由で嫌われます。この句の場合でしたら、「かな」を外すべきでしょう。
“ポイント”

緑陰や雲映り込む湖面かな

一鮎

夏井いつき先生より
「や」「かな」2つの切れ字は解消したいところです。
“難しい”

夏霧や名前呼ぶ音の波紋かな

十月

夏井いつき先生より
「や」「かな」切れ字のダブりは、やはり損です。この句の場合でしたら、「夏霧や」を生かして、「かな」を外すのが妥当でしょう。
“ポイント”

湖風や月夜の合歓の浮かびけり

合歓

夏井いつき先生より
「や」「けり」の切れ字の重なりを解消しましょう。この場合でしたら「けり」を外すほうが有効かと思います。
“良き”
[「映す」 ]

鳥去りて夏空映す湖面かな

芋八

夏井いつき先生より
「映す」は常套的な表現です。
“参った”

雲の峰湖面に映り富士二つ

兎蛙ミ

夏井いつき先生より
「湖面に」とあれば「映り」は不要です。
“難しい”

湖映す夏雲けちらしジェットスキー

あつこ

夏井いつき先生より
「映す」は不要です。

添削例
湖や夏雲けちらすジェットスキー
“良き”

晴天や湖に雲写し風涼し

山薔薇(やまばら)

夏井いつき先生より
「写し」は、たぶん「映し」の変換ミスだろうとは思いますが、「湖に雲」と書けば、映っていることは分かりますから、そもそも「映し」は不要です。
並選にいただいている、他の人たちの句の中にも、動詞「映す」が使われているのが、沢山ありますが、「映す」が要らないことが理解でき、その三音をどう活かすかが分かるようになると、コンスタントに人選レベルの作品が作れるようになります。
“ポイント”
[ 季重なり ]

夏の月白酒片手に思い人

脇元さやか

即席の夏座敷君と水中花

脇元さやか

夏井いつき先生より
「季語が二つありますが、良い表現が見つかりませんでした」と作者のコメント。

二句ともに季語が二つづつあります。
まずは、一句一季語から練習していきましょう。例えば、二句目の「夏座敷」と「水中花」ですが、たぶん(君と一緒に水中花を飾ったから、一気に涼し気な夏座敷のようになった)ということが言いたいのだろうと推測します。
もしそうであれば、前半の「即席の夏座敷」は説明というか、感想にすぎません。
まずは、「君」と「水中花」で場面を描写してみましょう。
“ポイント”