写真de俳句の結果発表

【第11回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!①》

第11回のお題「海と夕日」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

[ 季語なし ]

若者の靴の先には夕日あり

たったか

夏井いつき先生より
「夕日」だけでは季語になりません。歳時記を開いて、夕暮れの季語を確かめてみましょう。
“良き”

海の落日受け止めてさよならを

金兼田

夏井いつき先生より
やはり季語が欲しいですね。「海の落日」の部分に季語を入れることができないか。「受けとめて」が必要かどうか。そのあたりを推敲してみましょう。
“ポイント”

潮騒やスマホをOFFに見る夕陽

蕪一

夏井いつき先生より
「潮騒」は季語ではなく、「夕陽」も季語ではないので、どちらかを季語にするとよいですね。「潮騒」→「秋潮」、「夕陽」→「夕焼」など。
“良き”

笑み交わし海辺を駆けるスニーカー

くちなし

夏井いつき先生より
季語がなかったなあ。「海辺を駆けるスニーカー」というフレーズはできてますので、上五「笑み交わし」と説明しなくても、中七下五が楽しそうで爽快ですから、上五に季語をしっかり入れましょう。
“ポイント”

帰り道目に入る夕日はビール色

喜多丘一路

夏井いつき先生より
「目に入る」は不要な言葉。「夕日」だけでは季語にならないので、再考してみましょう。
“良き”

ママチャリに子乗せ家路の夕暮れよ

風音

夏井いつき先生より
「夕暮れ」だけでは季語にはなりません。歳時記を開いて、夕暮れ時のさまざまな季語を探してみましょう。
“ポイント”

ひとときを夕日と和する憩いの場

清和

夏井いつき先生より
「夕日」だけでは季語になりません。「和する」もちょっと説明的かな。
“難しい”

還らない命鎮めし夕日かな

ひとりしずか

夏井いつき先生より
せっかくの鎮魂歌なのですから、しっかりと季語を入れてみましょう。「鎮めし」は書かなくても想像できる範囲の言葉。そこも推敲ポイントになります。
“ポイント”

スニーカー揃いて夕陽波の音

音舞台

夏井いつき先生より
「揃いて」は敢えて必要かどうか。そこを考えてみましょう。さらに「夕陽」では季語になりませんよ。
“良き”

潮の香に火薬の薫り里帰り

雅風

夏井いつき先生より
「里帰り」では季語にならないと思います。(どこかの歳時記に季語として載っているのでしょうか?)下五に明確な季語を入れるといいですね。実家に戻っているというニュアンスを伝えることのできる季語を取り合わせるとよいのです。「火薬」は花火だろうと思いますので、例えば「盆の月」なんてのはどうですか。

添削例
潮の香に火薬の薫り盆の月
“ポイント”

下灘の一度っきりの夕日みゆ

なり

夏井いつき先生より
「夕日」だけでは季語になりません。「みゆ」が必要かどうかも併せて検討してみましょう。
“良き”

浦の風島の鴉は島時間

大空杜

夏井いつき先生より
「島の鴉は島時間」というフレーズはよいと思います。「浦の風」は季語? ではないですよね。しっかりとした季語を入れるとよくなりそうです。
“ポイント”

年老いて海の夕日も遠くなり

千佳子

夏井いつき先生より
「夕日」だけでは季語になりません。歳時記を開いて、夕暮れの天文の季語を探してみましょう。
“ポイント”

淡路島転居の知らせ潮騒ぐ

いろいろあってな

夏井いつき先生より
季語をちゃんと入れたいですね。素材はよいですから、是非推敲して下さい。
“良き”

弧を描くカモメが一羽あかね空

美紀江帝

夏井いつき先生より
「あかね空」も「カモメ」も季語ではありません。「夕焼」ならば季語になります。「春鷗」ならば季語です。まずは、歳時記を一冊お手元に。
“ポイント”

江ノ島に一人イヤホンからサザン

甘蕉

夏井いつき先生より
「江ノ島」も「サザン」も夏っぽいイメージはあるのかもしれませんが、それぞれ季語としての力をもっているとは言い難い。
“参った”

夕日落つ俗の世遠き駿河湾

山薔薇(やまばら)

夏井いつき先生より
「夕日」だけでは季語になりません。上五に、夕暮れの太陽が見えるような季語を探してみましょう。
“ポイント”

鳶鳴く海と夕日はゴミ浜辺

河囲 千冬

夏井いつき先生より
「鳶」は「春の鳶」のような使い方で、初めて季語になります。「夕日」もこのままでは季語ではないのです。
“良き”

潮騒のメロディ見ていたペダル踏み

緑風

夏井いつき先生より
「潮騒」だけでは季語になりません。さて、どうする?
“難しい”

哀しみを夕日に預け村の道

れんこん

夏井いつき先生より
「仕事帰りに夕焼けを見て、気持ちを切り替えて家路につきました」と作者のコメント。

「哀しみ」を夕日あるいは夕焼けに「預け」という表現には詩がありますが、「夕日」は季語ではないですね。「村の道」が必要かどうかも含めて、一考してみましょう。
“ポイント”

一休み「サマータイムを口ずさむ」

見和子

夏井いつき先生より
「 」は必要ですか。上五にしっかりとした季語を入れることをおススメします。
“良き”