写真de俳句の結果発表

【第11回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!⑫》

第11回のお題「海と夕日」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

夏の夕波にさらわす砂の城

染野まさこ

夏井いつき先生より
「さらわす」という表現に違和感があります。
“難しい”

夏休み父なり息子あの海へ

山口ながれ

夏井いつき先生より
父となった息子、という意味が分かるように微調整してみましょう。
“ポイント”

カナカナカナ窓外の空茜射す

季雄のむすめ

夏井いつき先生より
季語として扱う場合、特に動物・植物の季語はカタカナで書かないほうがよいかと思います。昆虫図鑑、植物図鑑みたいな感じになると、俳句では嫌われがちです。
“良き”

コンビニの袋をゴザに花火の夜

一鮎

夏井いつき先生より
よい句材です。「ゴザに」という表現のみ、一考して下さい。
“とてもいい

鳴き砂に吾子の手感じ海ほほづき

白百合

夏井いつき先生より
「感じ」は不要です。「吾子の手」とあれば、触覚として読者も感じ取ってくれます。
“良き”

盆休み懐かしフェリーのテーマ曲よ

紅梅

夏井いつき先生より
「南海フェリーは接岸前に『海の向こうに』というテーマ曲が流れます。切ない気持ちになる曲です」と作者のコメント。

「懐かし」はなくてもいいな。上五字余りになるけど……

添削例
接岸前のフェリーの曲や盆休み
“ポイント”

笑まれよと喪の群映やす海夕焼

花屋英利

夏井いつき先生より
表現しようとしていることに興味は持ちます。ただ、この字面では、まだ伝わりにくいのだろうなと。
“参った”

眠る意思消える瞬間原爆忌

二重格子

夏井いつき先生より
この季語でよいのか、判断付きかねるところがあります。
“難しい”

貝殻や浜昼顔の母性知る

小山美珠

夏井いつき先生より
「夏井先生の貝殻と冬の浜昼顔の句を読んで、海辺での貝殻と冬の浜昼顔とを同じ空間に感じて、心地よく浮かんだので、私も詠ませていただきました。貝殻の句は、以前も作句していますが、浜昼顔を主役にしてくれるのが、貝殻であり、白い色と淡い薄桃色が儚く浜辺の色を出すと思います。浜昼顔って、もしかしたら健気だけども、妖艶な花のような気がしてなりません。控えめに母性と表しました」と作者のコメント。

下五「母性知る」が説明の言葉になっています。
“良き”

毬栗や学活は薬物とタバコの話し

広島 しずか80歳

夏井いつき先生より
中七下五「学活は薬物とタバコの話し」には惹かれます。季語はこれがベストかどうか。季語を変えると、すごくよくなりそうな予感がします。
“とてもいい

大海月頭に消ゆる入り日かな

齋藤夜明鳥

夏井いつき先生より
「頭に消ゆる」の部分が、ちょっと意味がとりにくいなあ。
“難しい”