写真de俳句の結果発表

【第11回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!⑪》

第11回のお題「海と夕日」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

退院の窓より見ゆる夏の海

いいちこ441

夏井いつき先生より
「~窓より」とあれば「見ゆる」は不要です。むしろ、そこから見える「夏の海」を描写しましょう。
“ポイント”

若き日の思い出めぐる夕陽かな

ひーちゃん

夏井いつき先生より
「若き日の」と書けば、それは「思い出」に違いないですね。具体的にどんな思い出であるのか、そのヒントを書いて欲しいです。
“参った”

夏の夕太極拳す母の影

てんこ典子

夏井いつき先生より
太極拳をしている母の影、という意味にしたいのならば、「太極拳せる母の影」となるべき。
“ポイント”

西日の矢迎え討つなり軒のゴーヤ

かりん

夏井いつき先生より
「~矢」という比喩と、「迎え討つ」という擬人化。これら二つ入るのは、バランスとして損です。どちらか一つにして、推敲しましょう。
“良き”

沈む陽に赤く照らされ金魚鉢

理泉

夏井いつき先生より
「沈む陽」と「金魚鉢」があれば、そこに光景は見えてきますので、「赤く照らされ」は不要です。
“参った”

沈む陽と競ひ釣りあげし鯵よ

ぴん童子

夏井いつき先生より
「沈む陽や」とでもして、鯵を釣ってる場面を描けば、中七「競ひ」は不要です。読み手は想像してくれます。
“ポイント”

夕焼けが照らすデートの石畳

真樹

夏井いつき先生より
「夕焼け」とあれば「照らす」は不要でしょう。「夕焼け」と「石畳」だけで、俳句になるだけの材料はそろっています。「デート」と書かずに、そうじゃないかな~と思わせることができるといいなあ。
“難しい”

行く夏やサドルに海の跡白く

あさいふみよ

夏井いつき先生より
「海の跡」ではなく、塩がふいている様子を描写するべきかと思います。
“ポイント”

スニーカー幾夏越したか捨てがたし

中町寛美

夏井いつき先生より
「捨てがたし」と説明しなくても、読者は読み取ってくれますよ。
“ポイント”

鵲の橋を今年はJALでゆく

みおつくし

夏井いつき先生より
「鵲の橋」と「JAL」を取り合わせる意図は面白いのですが、「今年はJALでゆく」だと、捻りのないオチになってしまって……。
“参った”