写真de俳句の結果発表

【第11回 写真de俳句】《人》③

第十一回写真de俳句 人

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

大夕焼ごときに喧嘩やめられぬ  あさのとびら/三度目も同じ台詞ぞアロハシャツ  あさのとびら/リサイクルショップに買はれゆく残暑  あさのとびら/草の市六道の辻地ぼてりす  小林玲子/夏の影かの日の反乱のかたち  笛吹よう子/夕焼けるまで高波を見て独り  弥生/砂浜に水母死にゆく海潮音  辻陽気姫/一二歩の秋思九千歩の秋思  広瀬 康/秋の暮シャッター街に咲く花屋  広瀬 康/木の棒やスペルあふるる秋の浜  広瀬 康/君の名は晴海ゆやけの海眩し  西村 棗/紙テープほどけゆやけの船は行く  西村 棗/ギアチェンジ夕焼けまではあと五分  三月兎/バリの夕空ひとりじめの背泳ぎ  三月兎/段丘の灯涼しペダルこがずゆく  菜活/水揚げのない日西日に猫の餌  せいか/夕焼や海に敗者の影長し  せいか/ざりざりの床のきしみや海の家  あがさ/遠き夏サンオイルの香とユーミンと  木綿子/人波の凪ぎて西日のケバブカー  水蜜桃

籐椅子にもたれて父の夕間暮れ  成実/沓脱の白靴は特大の白  ひこ老人/炎天の渋滞過ぎて海は夕  K5/四分の一のロブスター四人の夕焼け  新月/砂浜のはだし明日を疑はず  夏の仔/出て来ないUFOかぶりつくトマト  実日子/夕凪や想っていない人とゐる  実日子/夏期講座砂の混じったスニーカー  角田 球/車窓より海が始まり夏来る  角田 球/大西日試験結果はわかってる  滝澤 朱夏/夕焼けて軍港に吾と迷い猫  空女/カンパネラ微か置き去りの白靴  みよし/夕焼けを待つねぇこのあとどうするの  雪柳/夏夕べバスのステップ砂だらけ  長谷川ひろし/日没の島一面の雁来紅  陣十  大/松の根に蟹威嚇する斜陽かな  陣十  大/残る海猫眼下に縄文遺跡群  如月頭花/夕焼けや負けた日のインスタは海  小紋/日没を待たず家族の花火終ふ  青海也緒/ニッポンになお空のある原爆忌  青海也緒

踵潰れたNIKE街は暑き夜  すかーてぃっしゅ/藻の花が泣き顔めいて見える朝  加藤ゆめこ/飯粒を投げる子見守る残暑です  加藤ゆめこ/冷そうめん恋より家族を選んだ日  加藤ゆめこ/歳時記の栞動かぬ夏の果て  加藤ゆめこ/マンスリーホテル住みたし冷素麺  加藤ゆめこ/右腕にやたらと当たる蜻蛉いて  加藤ゆめこ/砂浜の熱の名残やビール澄む  どこにでもいる田中/行く夏や汚せぬままのスニーカー  秋熊/夕焼けの焼き切る網膜も嘘も  秋熊/秋夕焼帰りじたくの砂はらう  森野ふゆ/海岸に並ぶ釣人月見草  内林めぐみ/秋の海眼下遠のく灯の数々  あさり/ドクダミよあの自転車は捨てました  あさり/夜濯に潮の香立ちぬ浜帰り  聴禽/迎火や十年ぶりの浜しづか  村瀬っち/夏期講座最終日へと立ち漕ぎす  村瀬っち/幸福論閉じる車窓は秋の海  長良くわと/自転車のベルさわやかに分解す  長良くわと/休日は道化師見習い秋高し  長良くわと

約束は八時港の大花火  けら/引力を増して大暑の夕日かな  なみこまち/潮鳴りの生家の跡や月見草  なみこまち/海知らぬ転入生と夏来る  なみこまち/四日ぶり白米を炊く夏燈  なみこまち/終電にあと一時間夏の浜  東歩/ビルバオの日盛り白き石畳  東歩/風力発電機に夕焼け静か  日吉とみ菜/ダイビング器材の肩に重き夕凪  K/夕焼の自転車改札の君へ  木村あずま/江ノ島の蟻靴紐の影を這う  木村あずま/船虫に日陰譲りて握り飯  居酒屋親父/氷面鏡青空ばかり映しけり  来冬邦子/冬霧の沖へ水脈曳く舟の影  来冬邦子/置き去りのサングラス欲しそうな波  滝次郎/コッポラの映画のような油照  アツヒコ/夕焼けをぬんと押したるオスプレイ  アツヒコ/西日中ひょろりと父のちゃりんこ来  冴/海竜の滅びゆくうた碇星  すいよう/一雨ぶん蟹は水死のにほひ増す  すいよう

海岸へ一つの自死につづく蠅  すいよう/夏の海魚粉工場臭う夕  にわのぶみち/再会の浜飲み処暑の風辛し  山内彩月/初潮や砂粒ひかる周防灘  山内彩月/スカートの立ち漕ぎのまま夏を追う  後藤麻衣子/子を前に後ろに乗せて西日漕ぐ  後藤麻衣子/秋風を立ち漕ぐ焼きそばパン買いに  加治小雨