ドリルde俳句の結果発表

【第12回 ドリルde俳句】①

ドリルde俳句結果発表!

始めに

皆さんこんにちは。ドリルde俳句のお時間です。

出題の空白に入る言葉を考えるドリルde俳句。出題の空白を埋めてどんな一句が仕上がったのか、皆さんからの回答を紹介していきます。
“良き”

第12回の出題

第12回の出題「○○○○○なんと○○○○日和かな」

歳時記を捲ると、時々「○○日和」という季語をみかけることがあります。「小春日和」「菊日和」など、耳覚えのある方もいるのではないでしょうか。特に「小春日和」は時候の挨拶に添えたりする場合もありますね。

では「日和」とはどんな意味なのでしょう? 手元の『広辞苑(第六版)』で調べると、以下の記載があります。

ひ-より【日和】
①海上の天気。また、海上の天気のよいこと。
②空模様。天候。特に、よい天候。晴天。また、ある事をするのにふさわしい天候。
③事のなりゆき。くもゆき。形勢。
④日和下駄の略。

“ポイント”
なーるほど。「小春日和」の例で考えると、②の意味、特に「よい天候」が当てはまりそうです。

「菊日和」の場合は、それに加えて「ある事をするのにふさわしい天候」のニュアンスも含まれるでしょうか。菊が盛んな時期というだけではなく、その菊を愛でるのにふさわしい、といった意味も季語のエッセンスに含まれているように思えます。

俳句をしていると不意に、「○○にふさわしい日だ」、「ああ、今日はなんて○○な日なんだろう!」といった類いの衝動に遭遇する瞬間があります。

今回出題の〈○○○○○なんと○○○○日和かな〉はそんな心の動きを直接的に表現する場合に使える型。
“良き”
感嘆を呼び起こすどんな「日和」が登場するか、みなさんからの回答を紹介していきましょう。今回はガンガンいきます。

空高しなんと口笛日和かな

風呂猫

「小春日和」や「菊日和」と同様に、「名詞+日和」とすることで勝手に造語を生み出してしまうのが今回の楽しみ。「口笛日和」は聴覚の要素を含んで明るく楽しい。

「空高し」も、口笛が天の高みへ突き抜けていく感じ。
“良き”

蚯蚓鳴くなんと立呑み日和かな

黒子

お好きな人には一年三百六十五日「立呑み日和」な気がしないでもない。じーっと耳の奥に聞こえるような「蚯蚓鳴く」音は酩酊の賜物か⁇
“参った”
空高しなんと口笛日和かな

罌粟坊主なんと日蝕日和かな

世良日守

日蝕の好条件って科学的にはどんな天候なんだろう。

日蝕の漠然とした不穏さと、罌粟坊主の頼りなさ。仄暗くなっていく光景に存在する物として、取り合わせが魅力。
“良き”

秋澄みてなんとやまびこ日和かな

東京堕天使

余計なものの混じらない澄んだ秋の空気だからこその「やまびこ日和」。「かな」の詠嘆も、繰り返し聞こえてくるやまびこの余韻を表現して◎。
“とてもいい”

花野風なんと極楽日和かな

蝶楽

気持ちよさを表現する「極楽」? それとも「極楽浄土」の印象? 花野の光景を思うと、やや後者の印象が強くなる。
“ポイント”
秋澄みてなんとやまびこ日和かな

蚯蚓鳴くなんとバックレ日和かな

背番号7

わはは、若気の至りってやつでご容赦願いましょう! バックレても特に何か生産的なことするでもなく、蚯蚓鳴く音を聴いてぼーっとしてるんでしょうなあ。
“良き”

敬老日なんと意地悪日和かな

一生のふさく

「意地悪日和」……ってどんなのだ⁉︎ 長谷川町子の『いじわるばあさん』を思い出して懐かしいやら苦笑いするやら(笑)。
“難しい”

沙魚釣つてなんと海街日和かな

播磨陽子

「海街」という熟語はあるんだろうか。聞き覚えはあるんだけど……と検索したところ、唯一ヒットしたのが吉田秋生の『海街diary』。

いつきさんが読んでた気がするんだけど、僕は未読。沙魚釣るようなお話なの? 恋のお話だとなんとなく思ってたんだけど??
“ポイント”

夏日陰なんと決勝日和かな

野山遊

上五が「夏日陰」なくらいだから、屋外でやる運動競技だろうか。カンカン照りの下で決勝戦やってると熱中症で倒れかねませんからね。
“参った”
〈②へ続く〉