写真de俳句の結果発表

【第13回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!②》

第13回のお題「気球と原野」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

秋日和ゆれて気球空仰ぐ

かずちゃん

原っぱを気球のかげ秋の昼

かずちゃん

夏井いつき先生より
音数の数え方を再確認しましょう。一句目「ゆれてききゅう」は六音、二句目「ききゅうのかげ」も六音ですよ。▶︎YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』の【五・七・五の正しい数え方】を参照して下さい。
参った

気球とドローンの影は秋の色

星瞳花

夏井いつき先生より
語順を工夫したら、調べが落ち着きますよ。
良き

ジャンプする気球の影のこほろぎよ

りもあめみ

夏井いつき先生より
語順を再考してみましょう。脳内で映像が再生できるような語順に整えることを考えて。
ポイント

秋の野に奔る王蟲のごと雲影

哲太豚九

夏井いつき先生より
調べがゴツゴツしてる感じ。語順を含めて、推敲してみましょう。
良き

十勝野の月つまとドリカム聴く

理孝

夏井いつき先生より
「十勝旅行したとき、次の日に行くドリカム記念館を楽しみに、ドリカムを妻と二人で聴いたことを思い出したときの句です」と作者のコメント。

語順が違うんだろうなあ。

添削例
妻と聴くドリカム十勝野の月よ
良き

きりぎりす気球あがれど気にもせず

寿木 草

夏井いつき先生より
「原野には虫も沢山いるだろうな、気球があがったらどうするのかなと思いました。ひらがなの『きりぎりす』の方が、『気球』と『気』と『き』で、視覚的にもいいのかなと思いました」と作者のコメント。

地にいる「きりぎりす」と、空へ上がっていく「気球」を取り合わせようという意図はよいのですが、後半の「あがれど気にもせず」は散文です。気にするとかしないとかを書くのではなく、きりぎりすと気球を映像として切り取りましょう。
ポイント

草むらの片脚のバッタ天高し

穂世

夏井いつき先生より
「バッタ」と「天高し」どちらも季語ではありますが、この句の場合はお互いを殺し合ってはおりません。中七を「片脚バッタ」と七音に調整すれば、片脚のバッタを配することによって、「天高し」という季語を主役にするという意図は実現できます。
良き

アリゾナの秋を見下ろす夢遥か

白猫あんず

夏井いつき先生より
下五で俄然つまらなくなります。実際には行けなかったのかもしれませんが、作品としては、せめて下五を「熱気球」とすれば、どんな夢かが分かりますね。
難しい

秋の原身ひとつすさみ影を追い

吹寄堂

夏井いつき先生より
「身ひとつ」「すさみ」「影を追い」は、似たようなイメージの言葉を重ねてしまってます。イメージが重複していますね。本当に必要な言葉は、どれなのか自問自答してみましょう。
参った

高きから地を見下ろしてバッタかな

星子

夏井いつき先生より
「高きから地」と大げさに書こうとしている意図は分かるのですが、それが「バッタ」という季語のリアリティを削いでしまう結果になりました。バッタの様子をしっかり観察してみましょう。
良き