写真de俳句の結果発表

【第13回 写真de俳句】《ハシ坊と学ぼう!⑤》

第13回のお題「気球と原野」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

彼方へはきりんに問ふてみた秋日

tomi 乃里

夏井いつき先生より
歴史的仮名遣いで書く時、「問ふ」の終止形は「ふ」でいいのですが、「~て」に続く連用形は「問ひて」、さらに音便を発生させると「問うて」となる場合もあります。▶︎YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』の【音便シリーズ】を参照して下さい。
ポイント

新涼の草原他に何もなし

久楽

夏井いつき先生より
「他に」とは? 何かがあって、他に……ですよね。
難しい

草紅葉駝鳥と走り較べして

松岳山人

夏井いつき先生より
駝鳥と走り比べをする、という展開は面白いのですが、季語が生きてないですねえ。
参った

幾千のきりんの骸枯野かな

さふぁい庵

夏井いつき先生より
「かな」の詠嘆が、少々上滑りしているか。
良き

老いを乗せオープンカーで秋を行く

石川潤子

夏井いつき先生より
「老い」とは自分自身のこと? それとも老人を横に乗せているということ? 分かるように書きたいですね。
ポイント

金の風拝啓魔法遣いどの

龍酪

夏井いつき先生より
「拝啓魔法遣いどの」というフレーズをよしとした時、季語はこれでいいのか? と思います。
参った

子を抱きて気球上がりゆく空高し

光優

夏井いつき先生より
「抱きて」「上がりゆく」と、動詞が多いのが傷。「上がりゆく」と書かなくても、上がっていることが分かる工夫を考えてみましょう。
ポイント

秋の風揺れる気球に足すくむ

夏井いつき先生より
「足すくむ」と説明せず、その気球の揺れる様子や高さを描写しましょう。
良き

サバンナに迫る人の手秋思かな

尾河恵有

夏井いつき先生より
季語がベタです。「かな」の詠嘆があるので、ベタ×2になってしまっています。淡々と描写したほうが、思いは深くなるのですが。
参った

地球より生まれし気球秋の朝

光々や

夏井いつき先生より
「(シャボン玉のように)地球という球体から、気球という球体が飛び立つ瞬間を『生まれる』と表現しました」と作者のコメント。

「生まれし」の「し」が気になります。「し」は過去の助動詞「き」の連体形。これだと飛び立つ「瞬間」ではなくなります。
参った

自転車を借りて由布の秋桜

小雪

夏井いつき先生より
音数の数え方を確認しましょう。これは、字足らずです。
難しい