ドリルde俳句の結果発表

【第13回 ドリルde俳句】①

ドリルde俳句結果発表!

始めに

皆さんこんにちは。ドリルde俳句のお時間です。

出題の空白に入る言葉を考えるドリルde俳句。出題の空白を埋めてどんな一句が仕上がったのか、皆さんからの回答を紹介していきます。
“良き”

第13回の出題

第13回ドリルで俳句 問題「○○○○や ○○○に○○と ○○と○○」

過去最小文字数での出題となりました今回の出題。

最小文字数ではありますが、その縛りはなかなか有効に働くのでは……と自画自賛しております。というのも、助詞の並びが映像作りに適した配置になっているからなのです。

まず上五で「や」の強調をし、一度映像のカットを切る。「○○○に」でその後モノが配置される舞台を展開し、「○○と○○と○○」で舞台に立て続けにモノを登場させるわけです。

もちろん、その他の使い方や意外な切り口も届いております。どんな回答が届いたか、早速見ていきましょう。
“ポイント”

姉さん飯なすると?」えっと、

ふるてい

さっそくでました、トンチ効かせてきた系のやつ! 会話文でのやり取りです。

「や」を呼びかけにしたり、「と」を疑問文の語尾にしたり……よく考えましたね。質問の語尾が「と?」になるのは博多弁でしたっけ?
“とてもいい“

流星窓辺おつつと

青に桃々

中七まではスタンダードですが下五でそうきたか! 「と」の音を助詞ではなく、別の言葉の一部に使用しました。

お酒を勧めて零れそうになっての「おつとつと」。あるいは某スナック菓子の商品名……という可能性もなきにしもあらず?
“良き”

友来る土鍋たん擦るろろ

くま鶉

こちらは一つ目の「と」を副詞「たんと」に利用しています。二つ目の「と」も名詞「とろろ」の一部へと吸収合併。違和感なく下五に季語「とろろ」を登場させる語順もナイス。「たんと」がもてなしの心を表現してこんもりと。
“ポイント”

秋空しづかそつんぼ

ゆすらご

営業暮鐘じつんぼ

高橋寅次

二つ目の助詞「と」を単語の一部に使うケースが続きます。

「竹とんぼ」に「赤とんぼ」。その他の回答でも「○○とんぼ」は多かったですね。中七が「そつと」「じつと」と副詞で共通しているのも、似たものお二人。
“良き”
営業や暮鐘にじつと赤とんぼ

お祭り太鼓とんとと

⑦パパ

擬音に変換する手もありますね。「と」を大増量でお送りしています。出題の都合上「太鼓に」となっていますが、助詞に違和感が残ります。

ふつうに考えれば「太鼓を」「太鼓の」などが候補でしょうが、あえて「太鼓に」である意味を読み取ろうとすると……「太鼓には」お祭りでかつて父と叩いた思い出がある……といったところでしょうか。
“ポイント”
お祭りや太鼓に父ととんととと

しけ寒最期ほっもっ食ふ

結壱隆月

固有名詞が登場です。

「ほっともっと」のお弁当、美味しいよね。寒い中での温かいお弁当のありがたみ。しかし「最期に」が不穏。「最後」であればまだしも「最期」となると……今際の際に食べているのか⁉︎
“難しい”

満月記憶ない言ひほす

内田こと

どんな場面で言ってるんだろう。「満月や」を読み解きのヒントにするなら、かつての愛の告白の場面を記憶にないと言い通す……といった感じでしょうか。夏目漱石の有名な「月が綺麗ですね」の俗説もありますしね。

個人的には、三谷幸喜監督・中井貴一主演のコメディ映画『記憶にございません!』ばかりが思い浮かんできてしまいニヤニヤしておりました。史上最低の総理大臣がガチの記憶喪失になって「記憶にございません!」と本気で言い放つ映画。みんなも観よう。
“良き”

お見事! トンチ王

ウーロンち無月カンけつばし

西川由野

今回のトンチ王の称号を差し上げましょう。上五のひねり具合がお見事!

ちゃんと歴史的仮名遣いに統一するために「けつとばし」も「つ」が大きくなっております。月のない無月の闇に音とカンが吸い込まれていくような頼りなさも好き。
“とてもいい“
〈②へ続く〉