写真de俳句の結果発表

第18回「小さな町の桜」《人》①

第17回のお題「アルベロベッロの種物屋」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第18回 写真de俳句】《人①》

潜水艦浮上訓練麗ナリ
ひでやん
花曇盲腸線の車止め
ひでやん
対岸の島の高校うららけし
ひでやん
大仏の寝息加はる春の風
登りびと
ていねいに花を見てきて暗がりに
ぼへみあん
ひとところ疎にして粗き落花かな
ぼへみあん
オルガンまで筒抜けに花吹雪かな
ぼへみあん
花過や子どもごころに風つめた
ぼへみあん
らふそくの尖にらふ煮ゆ夕桜
ぼへみあん
啓蟄のほうじ茶ラテや暮らそうか
藤田ゆきまち
春風を蹴飛ばす角度さかあがり
8の月
初桜ギプスの中の痩せた足
8の月
春眠のゆたゆた白き雨虎
黒子
無音なり桜の幹のがらんどう
世良日守
保育士を口説く土曜や水温む
多喰身・デラックス
桜蕊降りをり喪主は生きてをり
多喰身・デラックス
浅草に抹茶ラテ買ふ昭和の日
多喰身・デラックス
ぶらんこの母にしあわせ押しつける
ゆすらご
骨だけの錆びたハウスに桜散る
ゆすらご
鳩十羽石段に居る桜かな
ゆすらご
夕桜眼鏡がないと妻が言ふ
内藤羊皐
野遊びのをみなの使ふ禽の骨
内藤羊皐
花曇遺書を預けにゆきにけり
内藤羊皐
春愁の事務所に貰ふ試供品
内藤羊皐
花散るや父の船籍抹消す
杜まお実
一日は五千歩迄と夕桜
杜まお実
しうしうと酸素と母と桜かな
杜まお実
また届く印税明細うららけし
葉山さくら
ちりとりに小さき紅白梅かをる
原 水仙
夜桜や黙の窓辺の微発泡
原 水仙
みな褒めるほったらかしの桜かな
梵庸子
ワカケホンセイインコ桜貪る
森中ことり
нетвойны(ニエットヴォイネ)書く下手なりに春風に
背番号7
花の雨車椅子試乗は中止
背番号7
花時や休みの校舎からドラム
背番号7
車窓なる桜の木々の上を海
海羽美食
ぺんぺん草ふる明日より一人くらし
青に桃々
肩に負ふワクチンの熱桜濃し
海峯企鵝
幹に瘤りゆうりゆうとあり老桜
海峯企鵝
花散るや更地にひとつ井戸の蓋
吉野川
晩柑の減酸しづか春の月
巴里乃嬬
春風の最初の色はファと思ふ
巴里乃嬬
一村に桜いつぽん婆ぎようさん
巴里乃嬬
紫羅欄花のしづかににほふ高さかな
巴里乃嬬
サイン本リュックに花の神保町
かねつき走流
片方の靴盗られて初桜きれい
クラウド坂の上
停泊の二隻のための桜かな
陽光
ベトナム語は小鳥のやうに花の中
陽光
明け渡す実家や花の宿として
比良山
じつちゃんの接木の花の濃かりけり
比良山
桜さくらまた母さんが怒鳴られる
はなあかり
麦青む慣らし保育の予定表
佐々木のはら
続かない会話のやうな春の雲
城ヶ崎文椛
暖かや仏像展の列長し
沙那夏
焼き鳥屋の春のプリンは半解凍
沙那夏
蒲公英は世界征服模索中
沙那夏
春雷や探すタバコの吸えるカフェ
沙那夏
バス停のうらの明るさより芽吹く
古瀬まさあき
春やこの地図のとほりにまはるバス
古瀬まさあき
海市より船あたま切れする無線
古瀬まさあき
花追うて風踏みぬいてしまひけり
古瀬まさあき
マンホールばつたん花の夜をタクシー
古瀬まさあき
山あそび石蹴れば雲みうしなふ
古瀬まさあき
談話室の窓おおきくて花月夜
卯年のふみ
寄居虫や三秒間の死んだふり
そうり
甘やかな汽水の匂い朧月
そうり
古ビルをえぐる重機や飛花落花
西田月旦
桜咲く宅地建物取引士
西田月旦
老さくら半月板の割るる音
西田月旦
産土の桜は少し塩辛い
中村すじこ
生きていくつもりでいます初桜
西村小市
花吹雪に刺されてる殴られている
江藤すをん
桜万朶半分影でできている
木染湧水
はなびらの薄くてさくら満開で
木染湧水
引っ越し日は淡雪島民となり
びんごおもて
縄文のビーナスの尻桜まじ
小倉あんこ
春の日の秒針止まっている一秒
けーい〇
検診の結果さくらは淡すぎて
けーい〇
花の雨にじむ中央分離帯
天陽ゆう
雲梯の空をひらいて揚雲雀
天陽ゆう
新しき墓碑の名白し山桜
まあぶる
いそざくら風は厳しきところから
まあぶる
心臓は濡れてゐますか花の雨
ありあり
ふらここやかくれんばうはこはくない
ありあり
潮風や桜の根っこの温かい
佐藤八米
姉ちゃんは大学遣れん養花天
みー
鉄橋の余熱遡上の花霞
なみ夢めも
鉄棒の錆の匂へる桜かな
はれまふよう
海未だ深く眠らず桜咲く
はれまふよう
歯の疼く轍の雪の黒々と
はれまふよう
不器用に擦り寄る猫や春の雪
はれまふよう
ステロイドのぶっとい注射花散りぬ
あすかきょうか
さくらてふ名の後輩と桜餅
あみま
酎ハイを手に夜桜をなんとなく
あみま
予備校の桜を見させられている
渡邉 俊
葉桜や研修中の五番レジ
渡邉 俊
上靴を忘れて帰る卒業式
坂野ひでこ
御礼して御神籤引けば花ざかり
坂野ひでこ
子らに遺すお金は少し山桜
坂野ひでこ
遠足の子ら説法をよく聴かず
星埜黴円
部室まで花びら挟むパイプ椅子
ふるてい
午後のゼミふけて花吹雪をバイク
ふるてい
初花の石碑恩師の名が新た
ふるてい
桜蘂踏んで本免何度目か
ふるてい
テーラーに選ぶ裏地や鉢の梅
大西どもは
キャタピラの音地下壕の石鹸玉
大西どもは
ばあちゃんの遺体匂わぬ庭の花
大西どもは
この町に文人多し姥桜
素人(そじん)
さくらさくら最後までのこるのは誰
うに子
国後の墓標へとどけ花吹雪
青木りんどう
座り込む猫の薄目や春日和
砂楽梨
退職の人の饒舌うららけし
砂楽梨
ワイパーの右へ左へ花の塵
井納蒼求
花の塵吸ひ込む魚の丸き口
井納蒼求
けりけりとミルの胡椒や浅き春
お天気娘
靴底に石嵌りたる余寒かな
る・こんと
殉教の島や真白き桜東風
る・こんと
春の風ほめておこうか仕事だし
みづちみわ
採血はいつも手の甲養花天
みづちみわ
亀鳴けば法難来たるとの口伝
みづちみわ
病室のしずかな朝や花筏
みづちみわ
イーゼルの土手から描はじむ桜
広島 しずか80歳
花の夜弘前城はこぢんまり
千波佳山
花の土手やきそばの黄身くずしたる
千波佳山
硝子越しシネマのやうに散るさくら
飯村祐知子
敷石に大小ありて花の塵
飯村祐知子
初ざくら夕暮れ青き駅舎かな
みずな
臨時バス逃して桜独り占め
シュロバッタ
スクータ停めて住職の花見かな
シュロバッタ
光透く花のいのちや龍にほふ
七瀬ゆきこ
ガンバレは命令形であたたかし
七瀬ゆきこ
花曇おつゆ麩買うの忘れさう
七瀬ゆきこ
花の川皆勤賞は食べられない
七瀬ゆきこ
春の月しつぽが見えてをりますが
七瀬ゆきこ
花どきの譲りたくない駐車位置
にゃん
パンプスのヒールぽきりと花月夜
にゃん
花びらに打たれて風を歩きけり
にゃん
黙祷の海へ桜を吹雪かせよ
にゃん
ほとばしる初乳のぬくみ初桜
にゃん
観光バス斜めに停まる花吹雪
キッカワテツヤ
花冷へや会ひたいなどといへば負け
キッカワテツヤ
暁の畦の区切りの大桜
亀山酔田
花月夜淵逆巻きて生臭し
亀山酔田
微熱なる隔離の窓の桜かな
竹田むべ
のどけしや筆にたっぷり取る絵具
竹田むべ
初花や潮入川の水匂ふ
彩汀
弓袋背負ふ少女や朝桜
彩汀
てのひらに雌蕊重たき落椿
彩汀
かくばかり花咲く日なり独りなり
彩汀
杉花粉飛ぶ裏山に父の墓
彩汀
王様のやうなふうてい花の雲
藤 雪陽
職安のパソコンのろし花の雨
藤 雪陽
レジ打ちのあなたの為に咲く桜
藤 雪陽
花時を清き円形脱毛症
藤 雪陽
鬱明けのわたしはたわし花曇
藤 雪陽
かはたれのソファーに余熱おそ桜
藤 雪陽
春潮の引きたる浜に鮫の骨
藤 雪陽
花曇りサイレンが止まったま昼
新井ハニワ
昨夜のホース吊るす櫓へ桜東風
ごまお
かごめかごめみな狐めく花朧
ちかひか
あやまちの手に花屑が離れない
ちかひか
海棠の花泡立ちて鳥溺る
山葡萄
眼瞼のぴくんと春愁の波動
小山美珠
人死ぬるニュースとサクラ咲くことと
花屋英利
ピッとドライブレコーダー桜の降る
夏雲ブン太
空っぽの心にも桜はきれい
夏雲ブン太
大漁旗立てて戻り来朝桜
泉楽人
絶食の前のあんパン花月夜
泉楽人
内堀の水ねむたげに花筏
めぐみの樹
微熱あり桜のころはいつだって
めぐみの樹
この国のこころのくすり桜咲く
伊藤 柚良
寄進せし父の桜の咲く社
風花まゆみ
帯留めは海の貝なり花衣
風花まゆみ
教会の花に無音の鈴集ふ
大和田美信
また靴の小さくなりたる花のころ
ノアノア
ちり紙へ餞別くしゃり初ざくら
ノアノア
ベーコンの埋もるるピザよ納税期
ギル
吹き荒ぶ四月担架に涎の黄
ギル
おもちゃ箱のやうな春日の新社屋
ギル
下書きの顔に十字や花曇
ギル
桜散るわたしは鼻からおとろえる
ギル
早春の飛び出してくるティンパニー
ギル
鷹鳩と化す担任の下手な笛
ギル
子が投げし小石の波紋花筏
まちゃみ
桜しべ降るメトロノームのリズム
まちゃみ
校庭の蓬莱桜寄付百円
小笹いのり
車椅子十台並ぶ花見かな
小笹いのり
花盛り興味なさげな父連れて
小笹いのり
さくらさくらちぎれるやうな海のこゑ
小笹いのり
ペリカンに追はれ桜の人となる
小笹いのり
人のことばかり言う人芋植える
山羊座の千賀子
死んでいる右スピーカー花の雨
山羊座の千賀子
磯メガネ干す花片の溜まりける
山羊座の千賀子
係留の摩周丸あり花りんご
ルーミイ
桜蘂降る新幹線車両基地
りょうまる
シーソ上がったあの初花に近づけた
りょうまる
新五百円玉老桜へ掲ぐ
りょうまる
返されし履歴書しゃぼん玉を吹く
りょうまる
母子手帳に吾の名の候補桜草
りょうまる
花の雨副住職の声高し
羽田から東京駅へ養花天
ランナーの疾風ひゆんひゆん飛花落花
花冷の学舎ヘレンケラー読む
磐田小
春寒し東京ばなな持つ喪服
磐田小
花冷えやパンもミルクもない明日
清白真冬
さくらにむかひだるまさんがころんだ
おこそとの
奥飛騨の水膨らんで遅い春
おこそとの
集会の議題は墓地の老桜
誉茂子
艇庫ひらくダム湖は花の咲き満ちて
誉茂子
ぶらんこにプリン食ってる教祖様
へなけん
桜蘂降るお馴染みのごみ屋敷
へなけん
花筵団地三号棟南
鈴白菜実
守衛所の深夜ラジオや初桜
池之端モルト
春星の冥き救急出入口
池之端モルト
屈むこと愉しかりけり春の草
陶瑶
飛花落花アルファベットのうらがへる
陶瑶
不意打ちのスイッチバック山桜
岸来夢
長閑なる循環バスの右回り
岸来夢
春風やスーツケースで退院す
糸圭しけ
抽斗に蛇の衣あり部長室
梓弓
愛の日よあたため直すモスチキン
梓弓
春はあけぼの弁当箱はドラえもん
梓弓
ハンドクリームかたき三月課長席
梓弓
海中に真水の湧きて花の渦
国東町子
心療内科母に勧めし日の花は
藤白真語
住職の家庭訪問島桜
百瀬はな
帰宅部の円陣を組む草若葉
百瀬はな
塩パンの塩に甘みのある花見
百瀬はな
巻き上げる錨は春の海の音
喜祝音
花の雲進水式の日なりけり
喜祝音
度の合わぬ眼鏡の微熱花の昼
喜祝音
貰いたる欠伸は甘し春の暮
喜祝音
ヘルメットとって昼飯花の下
小川さゆみ
彫りたてのタトゥーじくじく春の鳥
仁和田 永
へつほつへつほつあれは蜃気楼のさくら
いかちゃん
烏賊の眼が欲しい夜桜が眩しい
いかちゃん
斜向かいに灯台花吹雪の飛距離
いかちゃん
風がしょっぱくて蹴ったりもした桜だ
いかちゃん
一枚の海一本の朝桜
いかちゃん
ぴうぴうと春暁の海を月日貝
東田 一鮎
愛犬の死亡届や初桜
東田 一鮎
駐車場満車桜は三分咲き
伊藤 恵美
十余年海市に探す北の街
深山むらさき
この指輪のせてみようか花筏
深山むらさき
紅枝垂つたひて雨の甘うなり
深山むらさき
交番の若き立哨桜の夜
東山すいか
花筏空き缶少し渦に入る
東山すいか
花曇波濤ぼんやり立ち上がる
東山すいか
桜蘂降る空つぽの兎小屋
東山すいか
自転車でこの町の春風となる
里山子