写真de俳句の結果発表

第18回「小さな町の桜」《人》②

第17回のお題「アルベロベッロの種物屋」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第18回 写真de俳句】《人②》

踏切の音に落花の巻き上がる
あまぐり
遊具撤去中桜はまだ蕾
あまぐり
霞む日のみづは淡桃よどみたる
このみ杏仁
赤茶けたバス停春の時刻表
まこ
春惜しむ風向計は落ち着かず
まこ
春灯や苦みはオブラートの中
まこ
対岸の墓地の人影花の雨
もりたきみ
残業三日改札の花便り
もりたきみ
花の雲けふからここで暮らします
雪音
抉られし肉花冷に縮みけり
三浦にゃじろう
草いっぱい摘めた戦車が迎えに来た
三浦にゃじろう
マンションの古りて猛々しき桜
池内ときこ
春は名のみのぱぱつと咲かす溶き卵
池内ときこ
教室へなだるる雪合戦の息
池内ときこ
雪しまく手巻時計を分解す
池内ときこ
崖に根を張りて桜の俯かず
山本先生
うららかなる永遠断崖に立てば
山本先生
赴任して三日の海の花見かな
山本先生
あいつが例の花見で馬刺し捌く奴
山本先生
花見って言われて来るような崖か
山本先生
一輪の風車なり海広し
山本先生
「命名」の文字のきんいろ桜まじ
碧西里
春風に聞けわたくしの泣きどころ
宙のふう
寄り合いは夜七時から花見の件
しー子
ロケ隊に暫し沸き立つ花の村
しー子
花人やシーカヤックは島へ向け
岩井月光
花冷や蹴轆轤の壺立ち上がる
岩井月光
窯焚の窯へ神酒振る初櫻
岩井月光
返却の本に押し花暮れの春
だがし菓子
テレワーク今日は桜の見えるカフェ
栗の坊楚材
耕はボレロのやうに北の国
栗の坊楚材
海光や幹反りかへる山桜
南冥
フラスコの液は沸点はなの雲
末永真唯
光へとかざすビーカー抱卵期
末永真唯
防弾の窓より枝垂桜かな
末永真唯
少年の並ぶ護送車かぎろえる
末永真唯
登り来る友の声する桜かな
片野瑞木
教室の画鋲の跡や花埃
丹波らる
空気が弛んでゐる野蒜がひかる
海野碧
待つてゐるこの菜の花に似合ふ雲
海野碧
よく唄ふ鳥ははらから老桜
花南天あん
遠足の列が輪になる御神木
花南天あん
カルメラのふぉふぉふぉ春風ふくれゆく
花南天あん
桜餅ユンボの運転手へ差し出す
ツナ好
銭湯のなんと張り紙多き春
ツナ好
まだ暗記してない住所春の海
田中木江
母荼毘に付し出れば花、花の中
龍の珠
明日にはジャカルタ今朝の桜かな
かおりんご
花びらを砂場の中に葬りぬ
かおりんご
花びらのたゆたふワイン分かちあふ
緒方朋子
花びらをたべて魚はすきとほる
渋谷晶
飛花落花そらへ小舟をこぐ人へ
渋谷晶
ほんのりと桜月夜の波の音
渋谷晶
仄白き汀となれり花筏
渋谷晶
サンドバツグ打つ少年や遅桜
澄海まさと
崖の桜は深い海を見てゐる
澄海まさと
本閉ぢて車窓の桜迫りたり
澄海まさと
朝桜くくくくくくと鳩のなく
越前岬
五日目の椀は全粥初ざくら
無何有
荷解きの鏡に五分咲きの桜
無何有
ワイパーの桜一ひら喪服の吾
無何有
ナウシカの眦にこそ桃の花
ま猿
春霖染むロマンポルノの絵看板
ま猿
大したるチワワの鼻つ面にパンジー
ま猿
戦争はドラマの話地虫出る
若宮 鈴音
春風や少し海馬が広がった
若宮 鈴音
村人の総出九人のさくらかな
さくら悠日
川っぷちの桜旧式投光器
謙久
落選の珈琲苦し花曇り
中山白蘭
訪うに先客の猫花明り
夏椿咲く
水はももいろ帯びて動かぬ花曇り
夏椿咲く
風光るクレッシェンドの蹄鉄音
秋結
桜東風フンと言ひたくなる鉄棒
絵十
空っぽの電話ボックス飛花落花
紗羅ささら
花咲いて手のひらの鈴音かすか
とも
出汁をとる午後やラジオの花便り
摂州黒うさぎ
たこ焼の舟の転覆花吹雪
摂州黒うさぎ
二十間道路消失点まで桜
摂州黒うさぎ
パンダ観る列で花見る午前九時
摂州黒うさぎ
サラブレッド加速桜の四コーナー
摂州黒うさぎ
初ざくら天指す太子像小さし
能瀬野風
クローバーさつきの尻のふたつ凹
能瀬野風
耳ふさぐ手に花冷の海の砂
矢口知
請求書投函さてと初桜
安溶二
花守と呼ばるる島の余生かな
あずお玲子
龍の尾のかたちの国を桜まじ
あずお玲子
冷めかけの白湯をにほひて花明り
あずお玲子
花ミモザ抱へ駐在さんの非番
あずお玲子
右折車の先の桜の名門校
かねすえ
町長室の写真この桜らし
オキザリス
桜浴ぶ昨夜の夫婦喧嘩分
帝菜
新宿のみづへくたびれゐる桜
染井つぐみ
通勤の列の定位置初桜
超凡
山桜城下を小さき巡回バス
超凡
春の宵痰なき息の鎮まりし
湯屋ゆうや
焼き玉の鼓動うららかなる漁船
としなり
筆箱の名前はペン太山笑う
たまのねこ
轟々と列車は震え垂り雪
千代 之人
朝ざくらシートベルトはひんやりと
万里の森
葉桜や汐風の声石の声
万里の森
さくら咲くさよなら理科の小津先生
中岡秀次
龍天に登る炒飯の山を割る
中岡秀次
春風やスティックのりの香のかすか
中岡秀次
弁当のししゃも前屈山笑う
桜上比呂
花筏分け入る櫂の軋みかな
琳青
小学校の砂場は土俵花埃
丸山歩
僧一人上り来たれり花の山
合歓
江田島の春教練の櫂揚ぐる
あさのとびら
さくらさく第二志望の校庭も
秋佳月
朝日射し右半分の河原鶸
里之照日日
桜からはみ出すほどに我がクラス
広瀬 康
春の波引いて便箋めいて浜
広瀬 康
ひらがなのひが渦潮へ落ちてゆく
広瀬 康
遅桜妊娠検査薬のプラス
夕佳莉
新品のスーツ花追風の出社
西村 棗
どの橋で折り返さうか夕桜
三月兎
花吹雪公民館のパイプ椅子
三月兎
花冷えのひそと語らふ音楽室
石田将仁
桜蘂降りて違反の路肩かな
石田将仁
詩画集に父の声あり青き踏む
新月
春ショール造影検査承諾書
新月
大仏の足裏の白初桜
とまや
枝垂れたる桜の沖よ風強し
雪柳
地図記号荒地の位置に山桜
全速
春の川舟呼び板を叩く音
長谷川ひろし
赤飯の湯気やふくらむ桃の花
リコピン
桜ふる路肩に訪問入浴車
常猫の遊
梱包のテープ持つ手に花の塵
どこにでもいる田中
二つ目の会社の門や花吹雪
春野のどか
歌う子と落花と壊れたオルガンと
さら紗
龍天に昇る前夜のクーデター
秋熊
朝桜イヤホンで聴くボレロかな
わんだー
花冷えや全然きれいじゃない心
長月晴日
ねえバンド組もうよ桜きれいだし
村瀬っち
植林の桜三百海を向く
村瀬っち
さくらさくら今朝も味噌汁三人分
長良くわと
初めての現像を待つ花の昼
すいかの種
夜桜やビール二缶分歩く
けら
空を嗅ぐ愛犬の息沈丁花
出羽泉まっくす
トラピストバターやわらか八重桜
なみこまち
夕暮れのぶらんこ育休最終日
なみこまち
桜溢れる上からも下からも
東歩
夕桜もう電話には出ない母
桂月
頬杖の痺れ車窓に花朧
居酒屋親父
進級や龍の貌ある裏ボタン
滝川橋
微熱あり草芳しき縁にゐて
滝川橋
山桜ここは信濃のどんずまり
葎女
雪国へ嫁ぐ娘や雛あられ
来冬 邦子
先生の声はしづかに遅き春
咲瑠恋
たんぽぽや紫色のフェルト買う
咲瑠恋
イーハトーブの明けの豆腐屋花吹雪
ミンコフスキー
比良八荒受験会場こちらです
まりも
哀哭の日の焼肉や花曇
まりも
堰堤の桜畠の土埃
アツヒコ
警備室の小窓に遠く初桜
アツヒコ
渡船場の小桜空に戦闘機
アツヒコ
畳屋とスーパー在りし老桜
紫月歪丸
忠魂の碑の鈍色や花に濡る
駒村タクト
新品のスケッチブック初桜
田畑 整
初桜監査法人入所式
田畑 整
春風や鎌研ぐ音のやわらかし
田畑 整
砂場突っ切る眉薄き新社員
牧野冴
再就職先も教職初ざくら
牧野冴
父も母も他人花筏に触れる
牧野冴
草餅に歯形海なき国の子ら
牧野冴
うららかに三菱テレビ売られけり
すいよう
桜挿す誰かが生まれ誰かの忌
すいよう
花埃祖父は蓄音機の匂ひ
すいよう
呼び鈴やそろばん椅子に置く遅日
すいよう
山桜痛くなるほど甘い餡
望月美和
新しき鍵はディンプルさくら咲く
望月美和
水のごと噴き落ち満つる桜かな
望月美和
園バスを子と待つ日向朝桜
としまる
補正眼鏡よ桜の色は白じゃない
としまる
ひとけ無き漁港の午後や桜まじ
山内彩月
郵便のバイクは花の坂を抜け
山内彩月
少しずつ壊れゆく母花の雨
白鷺
桜蘂降る還暦の水神籤
白鷺
唐突なメモの訃報や朝桜
白鷺
花かがり塩やきそばをはふはふと
ヒマラヤで平謝り
うららかやレッカー待ちのひと寝入り
ヒマラヤで平謝り
春泥に踏む思想とか祈りとか
ジョルジュ
美容院は苦手桜はまだ蕾
ふたば葵
桜まじ式辞冒頭書き直す
ふたば葵
浅春やヘアカタログの折れる角
虎八 花乙
求人の検索わずか桜東風
伊予素数
酒蔵の看板右折花の山
さふぁい庵
蒼き切岸や一樹の遅桜
曽根朋朗
実家売る売らない花曇がいい
あおい結月
花の雲見下ろす九時の治験薬
くび奈が
素うどんに今日は褒美の桜海老
松鮎
母病みて春めく三年目のぷりん
松山のとまと
恋は果つ駐輪場に桜まじ
しいか
ひとつずつ荷物ほどくや夜の桜
秋津歩居
保育士のはらう花屑は白い
鰯山陽大
花散るや早めに終へる畑仕事
岩魚
寺町の夕や丹後の桜烏賊
白猫あんず
病窓を行き交うモノレールは春
雪うさぎ
新芽吹く音楽室のあった場所
ノセミコ
花の風ましろき猫のふりむけり
さち今宵
花びらの音符よ街角ピアニスト
芙和里
胸元のガーゼ交換花曇り
芙和里
ボスボラス海峡閉鎖花の雨
楽奏
桜蕊降りて空の巣症候群
青居 舞
花盛り昭和のたばこ販売機
高田くも
3DKの間取り図に花の塵
織部なつめ
桜にはいつまで戦争のにほひ
赤糸
占い師募集の角の花明り
迷照 りん句
春虹の淡しハーレー突っ走る
あしゅらのはは
鐘は朧よ味噌汁は対流す
舞童あづき
屍のアーサナ二体春の風
舞童あづき
新しい名字で卒業証書授与
嶋村らぴ
飛花眩し工機を止める回転音
八勾 桃
桜蘂降る癒えぬままのささくれ
まこく
海とぷりとぷりと凪ぎて松の花
松葉ぼたん
島のTVの東京を春の雪
24516
春雪や屋上で国語の授業
甲斐自然
赴任先初日の朝は花曇
太之方もり子
花の影お稲荷様は薄目あけ
藤子
海峡の桜と父を待つ我ら
藤れんぎょう
桜蘂降るてろてろのタウンページ
髙田祥聖
囀りを手紙に切手はどの切手に
髙田祥聖
春光や島にハーレー轟ぬ
わかめ
早春やひらがな名の新造船
わかめ
花冷やはふはふはひふ中華饅
いっしん
島々にいくさの名残さくら貝
いっしん
角部屋を出れば吹きよせられた花
南雲ゆゆ
口笛のちいさなせかい朝桜
水豚庵
靴箱の場所わからない春の雲
水豚庵
夜桜や上着を取りに戻る店
横山雑煮
スクリューの渦に飲まるる花筏
横山雑煮
桜しべ降るまっさらの体操着
横山雑煮
銀行の跡地のカフェの老桜
津々うらら
この街にも学園通り桜東風
こなねこ
洗車機の外をさらりと桜東風
井上 れんげ
ソロパート復習うフルート夕桜
白秋千
単線のホーム密やか花の雨
白秋千
海へ散る桜の下に納骨す
かなかな
七十まで勤めてみるか桜餅
かなかな
透析の帰路の歩に添う花筏
踏轍
対岸の島へと嫁ぐ日の桜
踏轍
花吹雪どっと力士の四股のたび
踏轍
教科書の清き断面啄木忌
あさひ
花明り古書肆の奧に子規全集
ぐずみ
花盛りぶよぶよ太き亀の首
ぐずみ
十八番ホールに止まぬ花の雨
ぐずみ
お住持は元は武闘派花の寺
ぐずみ
春はあけぼの姉の鞄にベルベル語
月石 幸
ストリートピアノを桜蕊降りて
山棚佳津
地下壕のない國に咲くさくら咲く
島田あんず
倒壊の生家は崖下桜まじ
津島野イリス
フルートの音色は青し春の雲
南風の記憶
A棟の黒字剥がれて夕時雨
南風の記憶
公設市場閉鎖ギターは春の歌
南風の記憶
新刊の予約帰りや桜咲く
じんぷりん
青空を花はくすぐる肩ぐるま
田野こみち
夕桜きたくきょひするスニーカー
春田寧々
錆びついたシルバーカーは春を待つ
稽古