写真de俳句の結果発表

第21回「夏の山でハイキング」《並》⑧

第21回「夏の山でハイキング」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第21回 写真de俳句】《並⑧》

  • 機上より峰の残雪友の村
    スマイリィ
  • 不如帰小さき鍛冶の鎚の音
    スマイリィ
  • 銀竜草水木しげるの戯れ言や
    スマイリィ
  • 青芒子らの頭の見え隠れ
    スマイリィ
  • 登山口鳥獣避けに蔦茂る
    スマイリィ
  • 鈴蘭や婚姻届持ちて甥
    スマイリィ
  • 水馬爪弾く波紋ピアニシモ
    スマイリィ
  • 歯科治療終えたる窓に八重桜
    スマイリィ
  • 空豆やマトリョーシカの小さきなり
    スマイリィ
  • 夏近しテーブル椰子を植え替える
    スマイリィ
  • 尺取りや我の度量は如何ほどか
    スマイリィ
  • ポケットに千円だけを丁字草
    スマイリィ
  • 夏空や来年こそと窓叩く
    あきを
  • ダービーや3年ぶりの紙吹雪
    あきを
  • ダービーや歓声に消ゆファンファーレ
    あきを
  • ペダル踏むポニーテールや夏の山
    トコトコ
  • 夏の山呼ぶ声遠く鈴ならし
    トコトコ
  • 音符飛ぶブラスバンドや夏の山
    トコトコ
  • リフトよりお花畠や空の果て
    ビオラ
  • こんちはと無口な吾子の登山かな
    ビオラ
  • 花蜂やめしべおしべに顔埋め
    ビオラ
  • 父亡きの慣れぬ姉妹の苗代田
    ビオラ
  • 田鏡や工場のロゴのエメラルド
    ビオラ
  • 夏雲や自転車を漕ぐ足の張り
    くぅ
  • 還暦の記念登山や槍ヶ岳
    くぅ
  • 新しいシーツ熱帯夜の白む
    くぅ
  • 「あと2キロ」声に踏み出す夏の山
    くぅ
  • 面会のなき病室に夏の蝶
    くぅ
  • ビール酌む術前検査異常なし
    くぅ
  • 水芭蕉苞のかすかに透けてをり
    くぅ
  • 雨粒に光集めて水芭蕉
    くぅ
  • コツコツと辿る木道草紅葉
    人生の空から
  • 尾瀬沼を船で渡りし遠い秋
    人生の空から
  • ゴンドラでお花畑へひとっと飛び
    人生の空から
  • 山一つ越えて万緑ふるさとへ
    人生の空から
  • 深呼吸お花畑のど真ん中
    人生の空から
  • 夏山へ憧れつつも微睡みぬ
    かよいみち
  • 泰山木の花は撮れませんハナノナ検索
    かよいみち
  • ブレスビーズ千切れ落ちて黒揚羽
    かよいみち
  • リュックには植物図鑑夏帽子
    水蜜桃
  • 岩陰に名も知らぬ花夏の山
    水蜜桃
  • 水筒の氷カランと八合目
    山陽道芸樹
  • 山頂の涼しい城址山若葉
    山陽道芸樹
  • ストックを両手に妻と富士詣
    山陽道芸樹
  • 木下闇朽ちた社に空御神酒
    山陽道芸樹
  • 夏の雲撮りつつめざす山頂を
    さざなみ真魚
  • 山中に海の化石ぞ風光る
    瀬戸一歩
  • 富士山の大砂走り夏木立
    瀬戸一歩
  • 比叡山頂上つくや村時雨
    瀬戸一歩
  • 初胡瓜白き虫あとつきにけり
    瀬戸一歩
  • 老杉に凭れ白シャツ塩むすび
    成実
  • 老杉の無音の共鳴百合の花
    成実
  • 千年の杉の静寂蝉時雨
    成実
  • 補聴器を外し風の音木下闇
    成実
  • 指笛を吹けばささゆり揺れにけり
    成実
  • ポルトガル語の職人や夏兆す
    ひこ老人
  • 再検査の予約社屋の片かげり
    ひこ老人
  • 麻酔医の声はひらがな夏の昼
    ひこ老人
  • 風青し真面目な山羊の除草隊
    ひこ老人
  • 手術後のベッドで辿る登山地図
    ひこ老人
  • 杣道の花栗にほふ夕間暮れ
    ひこ老人
  • 病室の登山プランや大西日
    ひこ老人
  • からっぽの吾や鈴の音の登山道
    ひこ老人
  • 水芭蕉二つ残花や至仏山
    新月
  • 雷は下から白馬大池は
    新月
  • スカートの子未央柳の区切りまで
    新月
  • 渓流の魚影濃き夏木立
    天音
  • 夏の山頂きに立つ鳥居あり
    天音
  • 奥入瀬の苔滴りて袖濡らす
    天音
  • 雲取山すいかの種を飛ばす空
    素々 なゆな
  • まだ釈迦の手の平の上夏の嶺
    素々 なゆな
  • 幼なじみ待つ山道ぞ春夕焼け
    希子
  • 山道や挨拶ひびき山笑う
    希子
  • 町眺め一息つくや春の山
    希子
  • 梅雨晴間山々はみずいろの鉱物
    ゆきまま
  • カムパニュラ道は続きぬただ歩く
    ゆきまま
  • 草熱れ呼吸奪はれ蔦となる
    ゆきまま
  • カンパニュラ父はなほ道を行きなむ
    ゆきまま
  • 乗鞍に鵺の咆哮大雷雨
    ゆきまま
  • 登山靴誰も知らない風を見に
    ゆきまま
  • 石ころと尾根を眺むる夏の山
    ゆきまま
  • 夜濯ぎや明日入る山を闇に矯め
    実日子
  • 白ワイン独活三本を天ぷらに
    角田 球
  • 万緑やひときわ光る黒い髪
    角田 球
  • 田水張る北アルプスのくつきりと
    角田 球
  • 滴りや遥か彼方にチョモランマ
    角田 球
  • 稜線の白くつきりと夏の湖
    角田 球
  • 八ヶ岳望むパークや夏燕
    角田 球
  • 踏みしめる道の彼方に青嶺かな
    角田 球
  • ひつそりと木陰に泉湧きこぼる
    角田 球
  • 老鶯や独り古道を握り飯
    伝助
  • 夏空や寺のガイドの龍伝説
    伝助
  • 荒南風や山肌赤くけぶる富士
    伝助
  • 尖がった夏竹林の逆光線
    伝助
  • 山並や古代の蓮の花ふたつ
    伝助
  • 登山帽ながめる雨の金曜日
    伝助
  • 翡翠の返す翼やシャッター音
    伝助
  • 甘やかに纏う朝靄半夏生
    伝助
  • 箱根路の夏雲首に巻くタオル
    伝助
  • 九合目の荒き息かな御来迎
    伝助
  • 夏草や水音揺れる手押し井戸
    伝助
  • 水音や流れを隠す夏の草
    伝助
  • 黒南風や枝ざわざわと尾根伝い
    伝助
  • 物思う山路や青き嶺を見ず
    伝助
  • 筋肉痛腿また誘う夏の山
    山姥和
  • お花畑濡れるがままに小糠雨
    山姥和
  • ランダムな湧き水ひやり夏の空
    オニチョロ
  • 木漏れ日を母の歩幅や岩鏡
    オニチョロ
  • 二輪草満ちる雲影急ぐ峰
    オニチョロ
  • 父靴に凭るる小さき登山靴
    とまや
  • 八歳の歩幅見守る登山道
    とまや
  • 指三本置いてきたとか登山小屋
    とまや
  • 書き込みは父の文字なり登山地図
    とまや
  • 伝説の男の話登山小屋
    とまや
  • 八歳に父の背を見せ登山道
    とまや
  • 握り飯凍る山頂月涼し
    とまや
  • 姨捨のスイッチバック夏の月
    とまや
  • 亡霊の紛れキャンプファイヤーの火よ
    とまや
  • 挨拶の声清らかに登山道
    とまや
  • 華やぎて孤独の深くなるキャンプ
    とまや
  • 雪渓やマンモス時代封じ込め
    滝澤 朱夏
  • 車窓に触れる単線の夏木立
    こりえのかた
  • 一里また一里前進西日まで
    こりえのかた
  • 先客は蟻切り株に御邪魔虫
    こりえのかた
  • 緑陰やリュック下してラッパ飲み
    池上 胤臣
  • リュック背に山滴りて軽き足
    池上 胤臣
  • 境内の土俵清めて夏めきぬ
    池上 胤臣
  • 湿田に濃い紫の菖蒲かな
    池上 胤臣
  • 夏ぐれや雪形変わる昨日今日
    池上 胤臣
  • 炎昼や形不揃いの手打ちそば
    池上 胤臣
  • 梅雨明けの箱詰め野菜届きけり
    池上 胤臣
  • 五合目かリュックを照らす大西日
    池上 胤臣
  • ハイカーの凭れて休む片陰か
    池上 胤臣
  • 片陰にリードの子犬眠りけり
    池上 胤臣
  • 夏山や点なるリュック手を振りて
    池上 胤臣
  • 夏山や孤高の人の踏破道
    池上 胤臣
  • ガガンボの壁ふわふわと迷いけり
    池上 胤臣
  • 吊り橋の向こうラムネ旗が呼び込み
    猫日和
  • さみだるる熊野道あしばやな親子
    猫日和
  • 初夏の朝百合子と名付けられ白寿
    猫日和
  • 嘆くこと捨てると誓う夏の山
    猫日和
  • ベランダを出たり入ったり梅雨の猫
    猫日和
  • 床の間の芍薬のなんと潔し
    猫日和
  • 夏山路あれは懺悔するべきか
    猫日和
  • 父のごと佇む夏の開聞岳
    猫日和
  • 山肌に太古のしるし夏の月
    竹いとべ
  • 星空が落ちてきさうな山の夏
    竹いとべ
  • 受信あり開けば涼し山便り
    竹いとべ
  • 笑う膝こらへて下りる夏の山
    竹いとべ
  • 熊出没古木の札に蜂の群れ
    春花みよし
  • 緑陰の館片腕のバリスタ
    春花みよし
  • 国境を分つ山嶺晩夏光
    春花みよし
  • ロープウェイ夏果てるまで高く高く
    春花みよし
  • アルプスは眼下ツークシュピッツェのビール
    春花みよし
  • エーデルワイス歌い星を摘むテント
    春花みよし
  • 溢れ来る羊三百氷河過ぐ
    春花みよし
  • 甘酸っぱいお花畑をマーモット
    春花みよし
  • マロリーはピーク立ちしか五月闇
    春花みよし
  • 白日や十字架傾ぐ冬の嶺
    春花みよし
  • 山荘の挙式瀬音に夏兆す
    おかげでさんぽ
  • 白無垢の美しき指さき若楓
    おかげでさんぽ
  • 沢蟹を見送り登る鈴の音
    姫椿
  • 打ち水やチョモランマより来る葉書
    姫椿
  • ホトトギス山小屋の名物はカレー
    姫椿
  • 稜線はジグザグに夏空を切る
    松雪柳
  • 満つる田の水の深さを測りかね
    松雪柳
  • 五月雨を蛍光シューズの走りゆく
    松雪柳
  • 薔薇の花忘れないでね珊瑚婚
    松雪柳
  • アンナプルナの蒼き雪渓遥か遥か
    松雪柳
  • 日盛りや階段上る吾子の腱
    石澤
  • 夏朝や猿と目の合う無人駅
    石澤
  • 足下の急登の果て雲の峰
    あけのそら
  • 登りつめ眼前の北アと缶ビール
    あけのそら
  • 山頂のビールならあり600円
    駿酔
  • 雪渓を滑り降りたる勇気あり
    駿酔
  • 登山道に牛登りは通せんぼ
    輝虎
  • 握り飯もぐもぐたいむ夏の山
    みのわっこ
  • 夫と行くポール両手に登山道
    みのわっこ
  • 夏雲や昼は三個の握り飯
    みのわっこ
  • 名山の残雪眺めの登りおり
    みのわっこ
  • あの先に美肌の湯あり夏の川
    みのわっこ
  • 夏山やサンダル履きの二人づれ
    みのわっこ
  • 深呼吸歩みて入る夏の山
    みのわっこ
  • 参道の戸隠そばや夏兆す
    紺太
  • 水芭蕉左右を分ける遊歩道
    紺太
  • 不死鳥の雪形出る田んぼ道
    紺太
  • 山百合の香りただようハイキング
    大雪
  • 誕生日祝いで飲むや一夜酒
    大雪
  • 明治作水門朽ちて芒種の日
    大雪
  • 夕暮れの河原飛び交う雪加鳴く
    大雪
  • 菜園をこそこそ荒らす夜盗虫
    大雪
  • 夏山の登る夫の背逞しく
    橋本彩雅
  • 足元の山紫陽花の応援歌
    橋本彩雅
  • 登山道応援されて一歩前
    橋本彩雅
  • 先生の背筋一本夏の山
    あんみつ
  • 炎熱やフロントガラス越しの山
    あんみつ
  • 一瞬で山道とざす夏の霧
    嫌夏
  • 雪渓や仰がなくともそこにあり
    嫌夏
  • 老樹倒れ実生のぶなに夏日影
    空はる
  • 夏近し尾瀬の山行夢遠し
    銀幕なり
  • 緑さす又聞きののうわさ色褪せて
    全速
  • ずる休みして俯いても夏の山
    全速
  • 登山靴慣らす石段二往復
    深幽
  • 誰彼のシャツふくらませ青嵐
    深幽
  • 夏の川流れの音が道しるべ
    雅風
  • 青りんご噛りて見上げる山の峰
    雅風
  • 山高しザックにひとつ田舎パン
    雅風
  • 山小屋の屋根で虫干し雲の峰
    長谷川ひろし
  • ハンドルを切って甲斐路へ夏山へ
    長谷川ひろし
  • 衣擦れと老鶯の声山ひとつ
    陣十 大
  • 擦れ違う膏薬の香や山清水
    陣十 大
  • 黙々と背負子の先の花野かな
    陣十 大
  • 代田畦行く道々に曲がり角
    陣十 大
  • 石仏の頭撫で行く夏の果
    陣十 大
  • 斑猫の後追う峠眼下海
    陣十 大
  • 水筒と木陰伝いのカンカン帽
    陣十 大
  • 爪先に汗落ちて滲む土の道
    陣十 大
  • 日照り道手提げの中にプードル犬
    陣十 大
  • 誰の眼ぞ山路に光る五月闇
    陣十 大
  • ごうごうと青山に滝近づけり
    さおきち
  • 滝の前深山には我ひとり
    さおきち
  • 欄干の無い橋のさき青き滝
    さおきち
  • 真新し登山靴降る駅出口
    リコピン
  • 釣り人の帽子を伝う驟雨かな
    リコピン
  • どの顔も清し挨拶登山道
    リコピン
  • おみやげはリュックの底の松ぼくり
    リコピン
  • 夏の山父の歩幅と子の歩幅
    リコピン
  • 連山の絵葉書届く小暑かな
    リコピン
  • 太腿の張り心地よく山登る
    リコピン
  • 下駄箱の片隅父の登山靴
    リコピン
  • 夏雲や地には山人戦人
    リコピン
  • 放ち駒跳ねてはだれ野跳ね回る
    如月頭花
  • 亀鳴くを聞けるとこまで葛折
    如月頭花
  • 銀婚の朝よ黒百合の山道
    あいいろ小紋
  • 夏暁けや峻厳な峰赫々と
    杉田風子
  • 荒天の岩場雷鳥雛を連れ
    杉田風子
  • 霧奔り天岩峰を呑まんとす
    杉田風子
  • 山葵田の水音雪渓残る峰
    杉田風子
  • 風青し八十路の義姉も明神へ
    杉田風子
  • 山の翳ずれつつ暮るる夏どなり
    杉田風子
  • 筑波山傘たたむ間に虹の中
    杉田風子
  • 地の晴れて天の青さよ夏の山
    卓鐘
  • 倒木のましろき眠り夏の川
    卓鐘
  • 頂上やみづはひかりになりて夏
    卓鐘
  • 山嶺を前に登山の杖突き刺す
    卓鐘
  • 縦走や隈笹茂る下り坂
    米美
  • 中三の六甲縦走夏の宵
    米美
  • 高校の大山登山笑い声
    せんのめぐみ
  • 夏の峰眼下に地図の形あり
    せんのめぐみ
  • 風薫る等高線を踏みてゆく
    せんのめぐみ
  • マーガレットの白の密なる庭の隅
    せんのめぐみ
  • ほったらかしの庭に今年もマーガレット
    せんのめぐみ
  • 山登り会話は息のリズムなり
    せんのめぐみ
  • あれがあのお岩木山か夏の空
    きのこオムレツ
  • 捨てられし家族写真や走り梅雨
    きのこオムレツ
  • 心病む姪の”既読”や梅雨の蝶
    きのこオムレツ
  • 畦の端に吾子の植えたる枇杷甘し
    きのこオムレツ
  • 小松菜の切り口に見る黄金比
    きのこオムレツ
  • 吾子の手の饐えた臭いや梅雨曇り
    きのこオムレツ
  • 登山靴ぬいで下駄はく山男
    きのこオムレツ
  • 雲海の大江山視野外に鬼
    すかーてぃっしゅ
  • 大文字駄賃目当ての薪運び
    すかーてぃっしゅ
  • フロントで選ぶシャンプー避暑の宿
    加藤ゆめこ
  • 行く春のアルバム吾子と夫ばかり
    加藤ゆめこ
  • 夏山や吐息ばかりの学習帳
    葦屋蛙城
  • 山小屋のみづのにほいや六月来
    葦屋蛙城
  • 老鶯や頂までの九十九折
    葦屋蛙城
  • 蟻の巣の盛り土崩れ蟻数多
    葦屋蛙城
  • 逆光の上枝の百舌鳥の刺したるや
    葦屋蛙城
  • 切り傷は駆けっこのあと牛膝
    葦屋蛙城
  • 林間学校笑顔の後の学級閉鎖
    おき本 栞歩
  • 中学生マスクのままで夏惜しむ
    おき本 栞歩
  • 夫いつも二歩うしろ片栗の花
    常猫の遊
  • 鳥声を耳ひくひくと登山馬
    常猫の遊
  • 畳々たる嶺白うして水芭蕉
    常猫の遊
  • 見はるかす夏の琵琶湖とある暮らし
    常猫の遊
  • 青葉抜けケーブル迫る九合目
    常猫の遊
  • 登山小屋怒られし夜の握り飯
    常猫の遊
  • ふくらはぎ挑むザレ続きの下山
    常猫の遊
  • 登山小屋やかん三種を真ん中に
    常猫の遊
  • 星涼し彼は父似の人と言ふ
    常猫の遊
  • ゴミ出しの夫に移り気春蚊打つ
    常猫の遊
  • 鬼百合や鬼と言ふには神々し
    彩明
  • 登山道越えるべきもの抱えつつ
    彩明
  • 鬼百合や陽の射す道をひたすらに
    彩明
  • 雪渓の空統べゆける鳥と会ふ
    風かをる
  • 夏山や塩梅の良きめはりずし
    風かをる
  • 五合目は小石ざくざく雲の峰
    笠井あさり
  • 夏山やマンドリン部は合宿中
    笠井あさり
  • 蟻の道なぞる地球の円周を
    笠井あさり
  • 西瓜切る蹠に地球叩きつつ
    濃厚エッグタルト
  • パトカーの中に土用鰻パカっ
    濃厚エッグタルト
  • 山頂やおとこと男と銀漢と
    濃厚エッグタルト
  • 飯盒をひらけば若葉風さやさや
    濃厚エッグタルト
  • 木道に硬き靴底登山靴
    どこにでもいる田中
  • 大きさもばらけたリュック夏の空
    どこにでもいる田中
  • 綿管や木道までの車椅子
    どこにでもいる田中
  • 大山の尾根の狭さや夏の雲
    どこにでもいる田中
  • 藻の花や遠近感も影もなし
    どこにでもいる田中
  • 遠青嶺少年青き質問す
    野夫