写真de俳句の結果発表

第22回「朝露がビーズのように」《人》①

第22回のお題「朝露がビーズのように」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第22回 写真de俳句】《人①》

夕焼の匂ひや貝の口ひらく
登りびと
お化け屋敷ひんやりと香水ただよう
登りびと
大き露ぽつかりとしてゐたりけり
ぼへみあん
明るくてさういふ秋と思ひをり
ぼへみあん
蜘蛛の巣に絡め取らるる竹箒
石井一草
山手線半周水着買ふ話
石井一草
母の日や母似の馬の馬券買ふ
石井一草
父に似た声に振り向く朝曇
ゆすらご
どれほどの露に触るるや山の父
ゆすらご
雪渓を過るや雲の影あをく
海羽美食
組立体操くづれゆく秋天
吉野川
あめんぼの波紋百とも二百とも
巴里乃嬬
廃墟めくプールをデッキブラシの音
はなあかり
夏の夜やかすかに湿る海の塩
円堂実花
人許すレースを編み上げるまでに
円堂実花
夕立や言葉が魔術だつたころ
円堂実花
川見下ろす閲覧室や晩夏光
円堂実花
紫陽花や堅く通らぬ花ばさみ
風早 杏
鬼切丸のゆるき刃文や立葵
沙那夏
朝顔の双葉の空の好きなこと
沙那夏
寝返りをするたび掴む籠枕
沙那夏
島を出る紺朝顔の開くとき
ピアニシモ
蜘蛛の眼の眠りはじめてゐるひとつ
古瀬まさあき
なま臭きりんぷん蜘蛛の巣は濡れて
古瀬まさあき
黒々と蜘蛛の巣こんなにもきれい
古瀬まさあき
蜘蛛の巣を曳いて風いま臭ひだす
古瀬まさあき
ふらここの無重力より帰還せり
そうり
蜘蛛の囲のたんせゐ朝の雨まじめ
武井かま猫
蜘蛛の巣と脱皮殻垂る蛍光灯
ぷるうと
乾くのを待ってる蜘蛛の巣の雫
ぷるうと
こびりつく蜘蛛の黒糞事務机
ぷるうと
朝顔やサインポールのZ巻き
ぷるうと
一箇所が洗濯ばさみなる日除
ぷるうと
リハビリの椅子に番号青田風
ぷるうと
鹿の死を撤去作業のアナウンス
ぷるうと
夏草やさっきごとんと撥ねた鹿
ぷるうと
ばたんちーんと倒れてみせて汗疹かな
ぷるうと
占いのとおり立ち退く霧の朝
西田月旦
レース編む同心円へ独り言
江藤すをん
蜘蛛の巣や正義が勝った後始末
けーい〇
蜘蛛の巣が絡め取られている惨状
けーい〇
点滴のしずくほたほたほた朧
天陽ゆう
蜘蛛の囲や蔵に開かずの箱ひとつ
天陽ゆう
蜘蛛の囲にみづかがやかす朝の風
ありあり
滝見茶屋厠マデ五十歩上レ
ありあり
三日月のベンチと星の噴水と
ありあり
河童忌や水きらきらと滑る糸
はれまふよう
水玉の妻のスコップ蝸牛
はれまふよう
蜘蛛の囲の目映し朝の紐育
あみま
朝露に影無きひかり試験の日
颯萬
蜘蛛の巣や互いしづかに判を押す
渡邉俊(俊改め)
くもの巣と六まで数えられる子と
古都 鈴
蜘蛛の這う賽銭箱よ雨宿り
坂野ひでこ
テキーラの夜を満たすは杏の香
みづちみわ
蜘蛛の巣や昇降口の風暗し
柊まち
またひとり箱いっぱいの蝉の殻
柊まち
空縫ひとめむ足長蜘蛛の無心
飯村祐知子
どぶ川を橋のいくつや晩夏光
みずな
控えめに言って同棲ハンカチ干す
みずな
不幸慣れしてないひとね青蜜柑
みずな
教会の朝ひと切れの麺麭と桃
みずな
蜘蛛の圍のみづのたましひほど撓う
七瀬ゆきこ
レース着てフルーツ買つて待ち合わす
七瀬ゆきこ
夜爪を切ること蜘蛛を殺すこと
にゃん
痛みとは文字を書かれた蝶の翅
にゃん
特急の風圧強しマーガレット
にゃん
蜘蛛の巣やひやりと暗き薬品庫
にゃん
夕暮やしづかに蜘蛛の抱くもの
にゃん
閉め切つたアパートは夕立の底
キッカワテツヤ
蜉蝣の死を掃き捨つる明けの空
竹田むべ
ごきぶりを打つ週刊誌に戦争
彩汀
蜘蛛の囲や自転車撤去警告書
ちかひか
蜘蛛走る坪十万のニュータウン
ちかひか
雲梯は露手に鉄を匂はせて
ちかひか
山清水地蔵のお顔明るうす
伊藤 柚良
でこぼこの東京蜘蛛に夜がない
大和田美信
蜘蛛の囲に息吹く傷つかぬやうに
大和田美信
焦鍋を洗つて干して瓜の花
油照校門で待つ救急車
山羊座の千賀子
ぎっと裂くビニール梅雨の朝刊よ
山羊座の千賀子
五月雨の歩道さかなの死のにおい
山羊座の千賀子
蜘蛛の囲を切るや締切り本日中
山羊座の千賀子
夏の夜の断片として貸した傘
磐田小
夏来たりなばゴンドラはスケルトン
清白真冬
露はみな素直に丸という形
おこそとの
蜘蛛の巣の張つて厨の壁の笊
誉茂子
放課後のバットでつつく女郎蜘蛛
池之端モルト
やはらかき堅さやティッシュ越しの蜘蛛
岸来夢
ショベルカーやや傾きて露の野に
岸来夢
汐の香の阿波空港を朧月
糸圭しけ
兄弟よ花よ隔てのなき空よ
季凛
不採用理由どうする水羊羹
梓弓
蜜豆の豆を残すや面会日
梓弓
転職は三日後といふ鰻飯
梓弓
河童忌のよく萎びたるかつぱ巻き
藤白真語
自販機のタフマン落ちぬ露の夜
百瀬はな
蜘蛛の囲の整うまでの写経かな
喜祝音
水かきの死んでゆく音星月夜
喜祝音
蜘蛛の囲に星の角度を測りけり
仁和田 永
杖の鈴鳴るたび露の涼しさよ
いかちゃん
黒飴の匂ひや蜘蛛の太鼓とは
いかちゃん
アイスコーヒー窓は四角い夜
いかちゃん
自転車のブレーキぎぎぎ蜘蛛の囲へ
伊藤 恵美
硬き翅ぶら下げ蜘蛛の囲のしづか
深山むらさき
熊除けの笛の切り裂く霧の朝
深山むらさき
河童忌やたわわにバナナ実る家
里山子
あいうえおかきくけこんな詩うらら
里山子
朝刊と共に蜘蛛の巣つけた夫
あまぐり
雑音はいらない碇星はるか
このみ杏仁
夕さりの風をとらふる女郎蜘蛛
石井茶爺
朝露の草はむ牛の鼻うるふ
石井茶爺
みやくんは蜘蛛の巣嫌い空は好き
おおいおちゃ
夕の鳥テレビの音を消して夏至
まこ
蜘蛛の巣をくぐり仏舎利塔しづか
まこ
露の玉無くなるまでを露と呼ぶ
三浦にゃじろう
蜘蛛の巣やニッカポッカの納戸いろ
池内ときこ
台風接近お城に窓はありますか
池内ときこ
夏空の何処かに雲の巣のあらむ
山本先生
蜘蛛の囲の借家よエッグベネディクト
山本先生
庭も広いし蜘蛛の巣が素敵な家ね
山本先生
蜘蛛の巣で天気を語るとこが君
山本先生
麦秋の洗車機にわれ沈みけり
向原かは
本堂の廊下張りつく大暑かな
平本魚水
旱星屋根裏は蜂の王国
平本魚水
白雨来て喫茶ソワレの青き灯よ
平本魚水
防護服はらえる軒の蜘蛛の網
末永真唯
形代をはみ出す名前けんしろう
片野瑞木
骨二本折られた傘とあめんぼう
片野瑞木
盆明けて広き母屋や解体す
片野瑞木
朝露や購買部の糊ニ十円
丹波らる
朝露や来賓者用パイプイス
丹波らる
鼻の前に蜘蛛や人ですがなにか
篠原雨子
蜘蛛の囲に掛かる昨夜のみづの息
篠原雨子
如露の底孑孒生きるだけの水
海野碧
蜘蛛の井は雨滴を贄にひかり初む
今野淳風
女郎蜘蛛ガードレールに張る理由
時乃 優雅
走れないメロス紫陽花は撓に
時乃 優雅
夕露や異国の朝を告ぐラジオ
俳句笑会
蜘蛛の囲や等間隔の杭百本
花南天あん
下闇にほどく繃帯より腥気
ツナ好
とかげとかげ捨てたのは本当に尾か
ツナ好
蜘蛛這っているドラえもん似のなにか
ツナ好
仏壇に蜘蛛の巣そういう事もある
シュリ
蜘蛛の囲よそこが類句の罠だから
シュリ
蜘蛛は益虫蜘蛛は益虫と唱える
シュリ
「蜘蛛の巣の点Pは」とかウザいから
シュリ
蜘蛛の囲や千の勾玉千の雨
渋谷晶
蜩の遠し過去問解き続け
沖原イヲ
蜘蛛の巣を裂く開店の自動ドア
宇佐
巨大蜘蛛へい気算数は百点
とり
蜘蛛を見し離婚届の用紙箱
ま猿
蜘蛛の囲は払はず掬ふ予後の水
ま猿
羊蹄やランドセルの傷どう云おか
ま猿
朝曇り牛乳瓶は鈴の音
長月十詩
蜘蛛の囲のしづか名画座映写室
謙久
蜘蛛の巣や今日を正しく生きてみる
夏椿咲く
蜘蛛の巣を打つて冒険始まりぬ
夏椿咲く
蜘蛛の巣のおおらかな朝紐育
夏椿咲く
蜘蛛の巣や理科準備室は夕暮れて
夏椿咲く
つま先で知るかなぶんの長き仮死
豆くじら
六角の湯呑み欲し何処からも秋
絵十
足首に猫の体温流れ星
紗羅ささら
母送る朝蜘蛛の囲の眩しき朝
ひょんすけ
真ん中は五点小石を蜘蛛の巣へ
摂州黒うさぎ
池に蜘蛛落とし喰われるまで五秒
摂州黒うさぎ
ロボットの火を噴き進むクリスマス
まがりしっぽ
心拍のあをし眠らぬ夜を聖樹
能瀬野風
星形の花の名知らぬ露時雨
能瀬野風
窓といふ窓まづ放つ夏館
能瀬野風
踏切に鉄道草や御殿山
沙魚 とと
芳香剤きつし蜘蛛の巣はべたり
一色 那真呼
蜘蛛の巣に間借りのやうな旧家かな
あずお玲子
空蝉の風解きゐる爪鋭し
あずお玲子
梅雨茸を声大き人踏んでゆく
あずお玲子
蜘蛛の囲に雨粒粘り始めたる
あずお玲子
ファサードの鉄骨花の雨続く
千鳥城
蜘蛛チラと見てまずはストッキング脱ぐ
かねすえ
朝露のうまれて露わにきえゆく
オキザリス
夏休みスマホ画面の割れたまま
実相院爽花
けふ壊すアスレチックよ蜘蛛の巣よ
帝菜
宿直のノブの湿りやちちろ虫
染井つぐみ
植木鉢重し白露の鍵に泥
染井つぐみ
明石まで波折まばゆし夏の蝶
染井つぐみ
柿の花生家始末を相談す
超凡
プッチンプリン・カップで蓋した蜘蛛
としなり
蜘蛛の囲のきのふ被つた筈の位置
としなり
蜘蛛の巣の厨三回忌の煮豆
呑 栗子
音ひとつ聞こえぬ朝の露の罠
一石渓流
雨粒にオールドローズしなだれる
中岡秀次
スペードのキングの愁ひ梅雨暑し
中岡秀次
雨あがる蝶と時間が動きだす
中岡秀次
楊梅のくれなゐ深き宇野千代忌
中岡秀次
蜘蛛の巣の掃はれ朝の投票所
出船
小蜘蛛過ぐ腕立て伏せの顎の先
出船
歯ブラシのままに朝ドラ帰省の子
里すみか
朝蝉や熱し過ぎたるフライパン
里すみか
夏の湖マドモアゼルのような犬
べびぽん
その眉は嘘つきの眉アイスティー
べびぽん
夕霧が怖い今夜はカップ麺
髙橋みりぃ
冷奴人亡くしたる疲れかな
飛燕