写真de俳句の結果発表

第22回「朝露がビーズのように」《人》②

第22回のお題「朝露がビーズのように」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第22回 写真de俳句】《人②》

梅雨入りや表札灯は蛍光灯
飛燕
ビニールの腕輪の匂ひ地蔵盆
琳青
絵硝子の鳩の白さや秋の朝
内田こと
露は知る光の存在する理由
三尺 玉子
夏シャツは水玉教頭先生も
きみどり
蜘蛛の巣の光を受信する形
広瀬 康
蜘蛛の囲や白銀色に濾すひかり
三月兎
蜘蛛は待つ微かな揺れを死の揺れを
三月兎
山頂に銀河の名残り朝の露
古比 頼多
カンナ咲く朝一番に卵割る
あがさ
梅雨明けの知らせノイズのカーラジオ
あがさ
夕立の図書館暗き目でひとり
あがさ
早苗束結は賑やか泥の飛ぶ
スマイリィ
不条理な戦渦とうもろこし甘し
くぅ
天井の染み否蜘蛛や集金来
ひこ老人
雷鳥や渡渉地点へあと二キロ
ひこ老人
一面の朝焼け今日は可燃ごみ
安田伝助
炎天に凶行匂う紫煙かな
池上 胤臣
六月は上の子の部屋見に上京
猫日和
朝の蜘蛛こむらがえりのみぎひだり
竹いとべ
家付きの蝿虎の鈍きこと
竹いとべ
質草の指輪の翳り梅雨の月
春花みよし
大雨や便所の隅に女郎蜘蛛
石澤
蜘蛛の巣に羽虫のありて友の訃報
せんのめぐみ
紫陽花の今日の変化やテレワーク
せんのめぐみ
面接の報告書にも虹のこと
加藤ゆめこ
廃屋の光の塵や穴惑
葦屋蛙城
ががんぼのはなしたさうにおりてくる
葦屋蛙城
朝霧やキリマンジャロの封開けて
野夫
豆腐屋の早いゆうげや門涼み
土取
たわたわと蜘蛛の囲の雨蔵毀つ
浅海あさり
待つことは嫌ひぐるぐる編むレース
浅海あさり
火取虫最後あかるむフィラメント
浅海あさり
除草機の慟哭日がな転用地
浅海あさり
暑き日や家賃のための仕事漬
青山みい
乱切りの茄子いっぱいのカレーかな
ルージュ
あたたかや鎖骨に母の古真珠
世子
なめくぢのつぶれてしまひさうな雨
はんばぁぐ
蜘蛛の巣の無駄に整ひすぎてゐる
はんばぁぐ
教会の瓦礫に蜘蛛の巣の残滓
居酒屋親父
候補者の声十重二十重蜘蛛静か
居酒屋親父
二号線夜露に刺さるハイビーム
アツヒコ
朝露やアロエの棘にひとつずつ
田畑 整
関取の昼の休憩ソーダ水
田畑 整
多数決は正しく蜘蛛の巣の均整
牧野冴
蜘蛛の囲へ欠伸ひとつを掛けておく
山内彩月
泥棒の眇蜘蛛の巣破れをり
山内彩月
主の居らぬ蜘蛛の囲紐育は真昼
山内彩月
ナイターは中止に土砂降りを走る
ヒマラヤで平謝り
あやとびができたそばから雹は降る
ヒマラヤで平謝り
そこここの蟻の紛争流す雨
ヒマラヤで平謝り
トラックの窓に荷台に飛花落花
ヒマラヤで平謝り
糸尽きた蜘蛛がひかりをさがしてる
ヒマラヤで平謝り
初雪の真夜中父は徘徊す
ヒマラヤで平謝り
蚊遣火や午前三時の非常ベル
虎八 花乙
昨日失恋春菊にも花が咲くのね
光太郎
十薬を干すや三年目の空家
松山のとまと
早朝の特急荷棚の盆花
富永三紀
露を編むこびとのひとりふたりゐる
植木 彩由
どこみても凡人穀象の口吻
植木 彩由
レース編む戦争のこと青春のこと
遠山有馬
蜘蛛うごかぬ母が結婚詐欺に遭う
鰯山陽大
渡し場の沈むるダム湖雪迎へ
岩魚
湧き水の四方三尺蜘蛛の網
岩魚
定年や無農薬トマトは甘し
たまさもち
蜘蛛の巣や所属通知を待つポスト
白猫あんず
中吊りを一人見てゐるマスクかな
堂園 穂世
蜘蛛の囲や虎は開幕九連敗
雪うさぎ
老鶯は達者リウマチ疼く朝
雪うさぎ
梅雨寒のベッド音痴の烏かな
雪うさぎ
朝露のひかりヨハネの黙示録
ノセミコ
蜘蛛の子の二、三張りつく壁の凸
ノセミコ
殉教の島に降り立つ夏つばめ
ピンクアメジスト
栄西の植えし茶ノ木や露涼し
ピンクアメジスト
振り向けば蜘蛛の獲物を食ふところ
清瀬朱磨
蜘蛛の巣に影あらずして蜘蛛の影
清瀬朱磨
傘で突く蜘蛛の囲きらり遅刻の子
ひなた和佳
蜘蛛と豚の友情を読む夏期講座
葉乃帆
妹は大雑把くもの囲だらん
猫髭かほり
長押より足高蜘蛛の跳びにけり
青居 舞
露冴ゆるトランペットを通る息
織部なつめ
教壇の実習群青の四葩
織部なつめ
朝露や墓掘人の墓を掘る
龍治
ハンモック八分四分二分全休符
弥音
露の夜やここは金時宿り石
安寿
リラの風君より速く下る坂
安寿
蜘蛛渡る法名塔の父の歳
紅三季
霧分きて家族葬なる人つどひ
紅三季
天使魚というさみしさのようなもの
嶋村らぴ
河童忌はゴミの日傷病手当金
嶋村らぴ
水中花ふにゃむにゃうつの診断書
嶋村らぴ
家蜘蛛にポチと名付けて十日かな
嶋村らぴ
逗子の蚊は二の腕ばかり吸いにけり
嶋村らぴ
虫送り肘からしなる柳撥
德(のり)
横たはる金棒の如き胡瓜かな
畑野 犬々
そよがせて置く銀箔や芋の露
八勾 桃
花野なる寂しき水の匂いかな
八勾 桃
スコールに咲いたマンマのあつぱつぱ
荒井麻貴子
オクラ穫る朝や基地より星条旗
くるぽー
飛び抜けて青し東側のオクラ
くるぽー
物干しの倒れて掌を溽暑
くるぽー
かき氷実家まであと山一つ
松葉ぼたん
朝露や出生率に小数点
髙田祥聖
ぶだう爆ぜてかつてロザリオだつたもの
髙田祥聖
蜘蛛の巣の無人や遺志は甘い苦い
髙田祥聖
栞てふ本のしつぽや秋の夜
髙田祥聖
林檎嚙る絵本の蜘蛛は悪役
髙田祥聖
ベナレスの岸辺の荼毘に絡む火蛾
千里
蜘蛛の網どこかがなんか痛い朝
水豚庵
雨空へ打つ決行の昼花火
横山雑煮
蜘蛛の囲の撓み光には質量
横山雑煮
色のなき風弾痕の壁を抜く
横山雑煮
巨神兵と戦えそうな雲の峰
庭野利休梅
銀の糸放り出す蜘蛛の眼のしづか
雨野雀雨
女郎蜘蛛割拠す塩田跡の原
かなかな
祇園囃子ふと暗殺の記憶など
かなかな
街の底で作る爆弾旱星
かなかな
朝露へ伸びる麒麟の長き舌
赤坂 みずか
冷やかな朝刊と手のひらにマグ
文月蘭子
帰京せり白きリボンの避暑地の子
文月蘭子
かなかなや戸惑ふ朝はほの暗く
文月蘭子
露の秋釧路の夜の震度六
旭しゅん
淡雪や文一行の不採用
旭しゅん
店頭に光る七月特大号
踏轍
鰓呼吸へ切り替え真夜の水中花
踏轍
梅雨空の切り取り線へブーメラン
踏轍
剥製に五月闇あり銃砲店
踏轍
一掃の放置自転車駅は初夏
踏轍
廃船の肋に絡む浜昼顔
踏轍
噴水の鳩の群れ裂く三輪車
踏轍
虫干や岩波文庫八拾圓
明後日めぐみ
逆さまに天窓の月抱く蜘蛛
紫黄
酔ひ醒ます朝露千住裏通り
ぐずみ
地鶏卵並べ終へしや市涼し
ぐずみ
秋の蚊や紙のマッチの湿気りたる
ぐずみ
湿りたる徳用燐寸残る蛾よ
ぐずみ
迷路めく増設校舎秋を待つ
月石 幸
朝焼や各駅毎に猫のゐて
月石 幸
ひぐらしや隣家を特殊清掃人
山棚佳津
課題終え泡なきソーダ水甘し
小町ちまこ
パリ祭やパールで覆う首の皺
山口鵙
夕立やズボンに泥の投票所
山口鵙
夕端居となりの家の山羊の乳
島田あんず
星涼し書いて燃やした私小説
島田あんず
鶺鴒の後を地下足袋畠へ出る
津島野イリス
あかときのとうきびもげばみづにほふ
津島野イリス
朝露のほぼ聞きとれぬ周波数
亘航希
朝露や浜辺の廃タイヤ置き場
南風の記憶
蜘蛛の巣の団地うるはし三回忌
田季たまき
夏暁や蛇口の蜘蛛の進む先
ぺんぺんの母
サーカスの天幕しとど秋の朝
うしがえる
キャンプ場の朝や歯ブラシのカラフル
春田寧々
冷ややかや夫の眼鏡の歪みけり
田近 詩泉
梅雨寒や独り暮らしの傘五本
山浦けい子
蜘蛛の巣に雫あじさい号予約
いわかみ かほ
蜘蛛の巣を透ける非常口の緑
伊沢美香
朝露や中に眞理のやうなもの
のさら子
朝露や厨の床はよく軋む
のさら子
蜘蛛の巣や僕はそんなに泣いてない
ぽっぽ
そして誰もいなくなってる蜘蛛の庭
ぽっぽ
詩までも戦争まみれ露葎
小緑ふぇい
露の世を散るなりワンコインほどで
小緑ふぇい
使ひ道まだ定まらぬ日向水
居並小
茗荷刻む昔も刻むついでだし
只野
神経がみな巣を張つてゐる我鬼忌
葉村直
蜘蛛の巣やびりびりのさみどりは翅
葉村直
巣に蜘蛛は風を捕らへられずにゐる
葉村直
蜘蛛の囲へ光届けよテラリウム
理佳
這松の露払ひつつ救助隊
理佳
水打ちし民泊前の轍かな
理佳
蜘蛛の巣の縦糸は水弾きけり
齋藤ちの
蜘蛛の巣を張る一手目は風の端
齋藤ちの
宿題は電灯の上の蜘蛛日記
沙煌
朝の露ふくらむ底の澄みにけり
武田誠