写真de俳句の結果発表

第25回「浜辺の焚火」《ハシ坊と学ぼう!②》

ハシ坊

浜辺の焚火

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

漁火のイカ釣りを待ち焚火かな

南風

夏井いつき先生より
「イカ釣り」は夏の季語、「焚火」は冬の季語。
書きたいことの中心は、どちらでしょう?
“難しい”

季重なり

流されて浜の焚き火と焼き芋と

のた

夏井いつき先生より
「焚き火」と「焼き芋」どちらも季語ですよ。
「流されて」は自分が漂流した? 流木のこと? 
そこらへんが分かりにくいですね。
“難しい”

季重なり

炎天下ドレスの笑顔涼やかに

こころ美人

夏井いつき先生より
「炎天下」「涼やか」どちらも季語だなあ。
良き

季重なり

秋の夜に歳月流るる走馬灯

たらお051646497

夏井いつき先生より
「走馬灯」も夏の季語ですよ。
“ポイント”

季重なり

夜神楽の炎は寒を解き天へ誘ふ

ぼたん

夏井いつき先生より
「『炎(ひ)』『寒(かん)』と読んでください。夜神楽を見たとき、燃える炎で寒さがなくなり、天に昇る炎が私を天に誘っているようでした」と作者のコメント。
 
「炎」を「ひ」と読ませて音数調整をするのは、おススメしません。むしろ、この句の中の不要な言葉をみつける練習をしてみましょう。
ちなみに「神楽」は冬の季語です。
“ポイント”

季重なり

湘南の焚き火ワカメをくれた人

のえ

夏井いつき先生より
「ワカメ」は春の季語ですよ。
“ポイント”

季重なり

夜話の燠や寒暁の粉珈琲

立川猫丸

夏井いつき先生より
「『燠(おき)』は、おきびの意です。友人らとキャンプに行き、夜通し語らった翌朝、焚火はもう燃え尽き、燻る中で飲んだ安っぽい粉珈琲の味と冬の朝の空気感を詠みました。『焚火』も『キャンプ』も季語だったので、どう組み立てるかに悩みました。句跨りなので詩の調べの是非が気になります」と作者のコメント。
 
作者のコメントの内容全てを十七音に入れようとしているので、少し窮屈です。
「夜話」も季語なので、その辺りも推敲のヒントになりそうです。
“ポイント”

季重なり

流星群焚き火を囲む午前二時

瑞々

夏井いつき先生より
季重なりですが、素材はよいと思います。
それぞれの季語の強弱をつけたいですね。

添削例
午前二時の焚火流星群を待つ
“ポイント”

季重なり

晩秋や浜辺の焚火肌寒し

ストックホルム

夏井いつき先生より
季語が三つ入ってます。まずは、歳時記で確認してみましょう。
“ポイント”

季重なり

庭掃除終われば焚き火芋を焼く

のぐちゃん

夏井いつき先生より
「焚き火」も「焼芋」も季語ですよ。
“ポイント”

季重なり

埋火の子らの歓声薄紅葉

出雲のたみちゃん

夏井いつき先生より
「埋火の子ら」の意味が読み取りにくいなあ。
ちなみに「埋火」も冬の季語です。
“難しい”

季重なり

秋昼や吾子は着替えてアイス買う

藤野由佳子

夏井いつき先生より
「アイスを買うのが大好きな吾子。買いに行く時は自分で着替えます」と作者のコメント。
 
書こうとしている時間軸が長すぎます。
さらに、「アイス」は夏の季語なので、「秋昼」が必要なのかどうかも考える必要があります。
内容が多すぎるので、上五が字余りになってしまいますが、単純に書けば……

添削例
自分でお着換えアイスクリーム買いに行こ
“ポイント”