写真de俳句の結果発表

第25回「浜辺の焚火」《ハシ坊と学ぼう!⑤》

ハシ坊

浜辺の焚火

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

焚火立つ先人の知恵火に学ぶ

澤野香子

夏井いつき先生より
「焚火の火を見ていると、昔の人が背を丸め一生懸命に火を起こしていた、という話が頭に浮かびます。電気やガスと、便利になった今、昔の人々の努力を忘れてはいけないなぁと思い、詠みました」と作者のコメント。
 
言いたいことは分かります。
ただ、俳句としては大づかみです。
どんな知恵なのか、具体的な映像が欲しいところです。
“参った”

めらめらを収め消し去る秋の波

和平

夏井いつき先生より
「友人の理不尽な振舞いに、怒りを覚えましたが、全て許す決意を詠みました」と作者のコメント。
 
どんな理不尽なのか、少しヒントが欲しいですね。
相手が「友」であること、どんな理由なのか。そこらへんが分からないと、読者はもやもやします。
“難しい”

長き夜やホームズ譚に時忘れ

山田結城

夏井いつき先生より
下五「時忘れ」は不要な説明です。
“難しい”

はつ焚火くの字のマッチ五本入り

星 秋名子

夏井いつき先生より
「『初』とするとお正月感がでるので、ひらがなにしましたが……」と作者のコメント。
 
中七下五の具体性はよいです。「はつ」にこだわる必要はないですね。上五を「焚火せん」とでもすれば、問題ないでしょう。
“ポイント”

キャンプファイヤーマイムマイムで手も火照る

うらん

夏井いつき先生より
書きたいことは書けています。ただ今回、「キャンプファイヤー」を囲んで、「マイムマイム」と「オクラホマミキサー」は山のようにありました。
“参った”

神様の石探す夕暮れ卯月波

紙威楓

夏井いつき先生より
中七が長すぎますね。「夕暮れ」は「夕」としてもいけそうですね。
“参った”

炉火赫々しんつきんとこわれゆく

ゆきまま

夏井いつき先生より
「赤々と燃えている囲炉裏端に座っていると、微かに『しん』とか『つきん』と、ガラス質の澄んだ音が聞こえます。何かの美しい結晶が壊れていく音のように感じます」と作者のコメント。
 
表現したい内容はよいのですが、この書き方で中七の「しんつきん」の意味は読み取りにくいでしょう。
“難しい”

林間学校すべてがすべてカレーかな

滝澤 朱夏

夏井いつき先生より
「焚火といえば、学校の林間学校での飯盒炊飯を連想します。そこでは全部の班が、判で押したようにメニューはカレーライスでした。きっと今でもそうかなと思います」と作者のコメント。
 
作者のコメントにあるように「全部の班が」という情報をいれたほうがリアルですね。
“ポイント”

1000ルピーの薪に焼く死屍罌粟盛る

春花みよし

夏井いつき先生より
語順の問題かな。

添削例
屍焼く薪1000ルピー罌粟盛る
“ポイント”