写真de俳句の結果発表

第27回のお題「凍てつく大河」《ハシ坊と学ぼう!④》

ハシ坊

第27回のお題「凍てつく大河」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

凍てし河橋行く人ら春を待つ

山根 可寿志

夏井いつき先生より
「凍つ」「春待つ」どちらも季語ですよ。
“ポイント”

季重なり

凍てる耳朶ポケットの手には汗

安居はると

夏井いつき先生より
「汗」は夏の季語なので、ストレートに汗と書かずに、この状態を描写する工夫をしてみましょう。
“ポイント”

季重なり

初氷ワカサギ釣りは今いずこ

徒未唯

夏井いつき先生より
「初氷」「ワカサギ」、どちらも季語ですよ。
“ポイント”

季重なり

河凍る子らはスケート靴を履き

グレース横田

夏井いつき先生より
「凍る」と「スケート」、どちらも季語ですね。
良き

季重なり

氷割れ波たつ水面冬麗

京雲

夏井いつき先生より
「氷」も「冬麗」も季語です。
この内容ならば、「冬麗」を外して、氷の割れていく様子だけを描写すればいいですね。
“参った”

季重なり

凍てつく廃業の旅館寒椿

出雲のたみちゃん

夏井いつき先生より
「凍てつく」は「廃業の旅館」の比喩として書いてあるのかもしれませんが、下五「寒椿」も季語なので、作者の表現したい中心がどこにあるのか、読み手は迷ってしまいます。
「寒椿」を季語として立てたいのであれば、上五を推敲しましょう。
“参った”

季重なり

かまくらや甘酒旨し雪祭り

創次朗

夏井いつき先生より
「かまくら」「甘酒」「雪祭り」、それぞれ季語です。
「甘酒」がいつの季節の季語が、歳時記で調べてみましょう。
“ポイント”

季重なり

凍つ河に浮く白い息はしゃぐ声

朝波羽丸

夏井いつき先生より
「凍つ河」は、「凍つる河」と連体形になります。
「息白し」も季語です。
“ポイント”

季重なり

積む雪や流るる日を待つ凍河上

智隆

夏井いつき先生より
「積む雪」と「凍河」、季重なりです。
それぞれの季語を使った二句に作り変えてみましょう。
“ポイント”

季重なり

冬銀河凍てし大河に流れをり

季重なり

冬の鳥凍てつく大河渡りけり

夏井いつき先生より
二句ともに「凍つ」が季語なので、それぞれ「冬銀河」「冬の鳥」との季重なりになります。
“ポイント”

季重なり

春よ来い氷の下の待つ石斑魚

余じい詐

季重なり

ふゆふゆのおしくらまんじゅう氷魚かな

余じい詐

夏井いつき先生より
二句ともに、季語が幾つか入ってますよ。歳時記を開いて確認してみましょう。
“ポイント”

季重なり

凍てついた湖面の下の氷下魚かな

すけまま

夏井いつき先生より
季語「氷下魚」の説明になっています。
“参った”

季重なり

霜の花孫は半袖半ズボン

三太郎

夏井いつき先生より
「霜の花が出来るような寒い日も、元気に半袖半ズボンで登校する孫を詠みました」と作者のコメント。

「孫」と書きたいお気持ちは重々分かります。
が、作品として考えた時、「孫」と限定しないほうが、共感の幅は広がります。
「半袖半ズボン」と、こちらを強調すると、肝心の季語「霜の花」を脇役にしてしまいます。
「登校は半袖」「登校は半ズボン」と、どちらか一つをいえば状況は分かりますね。
余った音数で、「霜の花」を描写してみましょう。
“ポイント”