第28回「アルパカの後ろ姿」《人》③

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第28回 写真de俳句】《人③》
そのしつぽ外しますかと春の風
村瀬っち
二月の背中だるまさんがころんだ
村瀬っち
金網に迫り来る虎冬菫
すいかの種
賽銭はスマホ初御空眩し
けら
初日待つ熱いマテ茶とチチカカ湖
玲花
春の山ケチュアの古い歌を子に
むい美縁
アルパカのあくび恋人来ぬ小春
なみこまち
油照ハシビロコウのつと動き
彼理
木菟の午睡片目を開けたまま
東歩
雪囲ひして村ひとつ眠りをり
東歩
イケメンのゴリラの目線冬ぬくし
ルージュ
こころ耐へて耐へて耐へて冬空の無味
はんばぁぐ
アルパカの腹に小春のふくらめる
はんばぁぐ
外つ国を知らず鍋焼饂飩食ふ
滝川橋
受付のテディベア病棟のクリスマス
まりも
アルカパの耳標や那須に冬来る
駒村タクト
湯豆腐や今度の父はアルパカ似
牧野冴
アルパカの目や今頃は入学式
牧野冴
日脚伸ぶ迷い子はアルパカの前
望月美和
「二組五班島田いません」寒茜
いくたドロップ
枇杷の花ラマがこわいと泣く双子
いくたドロップ
アルパカの残業代はクローバー
千暁
山羊の鈴養鶏場の朝は雪
白鷺
カップ麺すする牛舎の雪下ろし
百七(モナ)
鯛焼きをはんぶん貰ひ小屋掃除
百七(モナ)
なぐりたい背中のきみへ桜まじ
ヒマラヤで平謝り
アルパカに唾かけられて日永かな
ヒマラヤで平謝り
雪しまき消ゆることなき後影
頓狂
こん人も坂を来たとか冬雀
虎八 花乙
アルパカにピアス春立つ日を記して
伊予素数
デージーのおほふ被弾の順路札
十月小萩
パンダからティッシュくしゃみは中の人
十月小萩
ぐうてい目の四角い目つき桜さく
曽根朋朗
アルパカ親子とのおわかれ会は雪
曽根朋朗
水洟やアルパカだけが振り向かず
黒田
大仏の見つめる先に春の鹿
水無月
煎餅をねだる眼清し孕鹿
水無月
寒風を駆ける駝鳥の目やうつろ
梅野めい
アルパカに似てゐし吾子の卒業歌
しろぴー
若きらの影に湯気立つ厩舎かな
ゆうじい
風花やひとりあやとり青の糸
東ゆみの
残り毛やアルパカの背に春の雲
大輪 純白
角巻のアルパカなるが会長さん
植木彩由
リャマの背のアルパカの毛や馬鈴薯咲く
一寸雄町
牛もつ煮二杯春支度は仕上げ
しいか
春の空仔やぎは柵を越え行けり
杜野みやこ
見て帰る美容フジコの年の暮れ
骨の熊猫
待春の重力アルパカの一歩
鰯山陽大
雪原や一閃の怒りの去りぬ
望月とおん
細りたる雪解の雫夕の星
岩魚
日を跨ぐskypeセーターは真紅
たまさもち
セーターの仄か獣でありし匂ひ
ノセミコ
黒で塗るパンダの尻尾春の風邪
ひなた和佳
鷹鳩と化すアメ横の狭き空
ひなた和佳
日向ぼこ骨格模型の影は縞
海月のあさ
アルパカはいつものあくび初御空
織部なつめ
なでがたのアルパカとゐて冬ぬくし
赤糸
盗掘に残る骨と毛冬旱
赤糸
アルパカに触れて師走が減衰す
芦幸
アルパカへ任す勤労感謝の日
麦のパパ
干し草を運ぶや我ら畜産科
安寿
アルパカのうんちぽろろん日永かな
嶋村らぴ
春を待つキリンの首の60度
嶋村らぴ
アンデスの春風遠く納屋の窓
山内プーコ
毛糸編みし指よりラトビアの匂ふ
雨野理多
かぎ針のかぎはきらきら冬うらら
雨野理多
青芝やアルパカの胎毛へ風
くるぽー
老驢馬の座したる小さき冬日向
烈稚詠
初稽古肩甲骨からマルカール
ときちゅら
初夏の牧草地シープドッグの疾し
細野めろん
真珠婚式と書き込む新暦
松葉ぼたん
あたたかにOraと手振られ振り返し
24516
うららかにクスコじゃがいものカラフル
24516
冬うららキリンの後を追うダチョウ
甲斐自然
十頭の牛が佇む枯野かな
甲斐自然
アルパカとにらめっこの子冬帽子
紅紫あやめ
春の風血筋を誇る毛並みあり
紅紫あやめ
体験会人参刻む動物園
はなぶさあきら
ゆれる山百合「猪罠販売、リース」
殻ひな
ニンゲンはハ行の笑ひ春キャベツ
髙田祥聖
アルパカの背に絡まりし冬の蝿
わかめ
初夢やナスカの猿を見下ろしぬ
わかめ
羊駱駝の絵札離さぬ子の三日
北欧小町
アルパカの小屋に亀居りクリスマス
北欧小町
アルパカのしづしづと食む深雪かな
阿部八富利
タルチョーよ靡け靡けと秋の風
志無尽おたか
アルパカを撫でて無職の春暮るる
水豚庵
文字持たぬ文明の唄星冴ゆる
横山雑煮
アルパカを5パカください冬帽子
横山雑煮
アンデスの寒月アルパカの瞼
津々うらら
地動説を語るアルパカ冬ぬくし
音羽実朱夏
アルパカのにょーんと伸びて枇杷の花
井上れんげ
砂浜の辣韭畑や三里浜
白木蓮
春あした今は無音の牛舎かな
朝野あん
水仙よ涙を全部吸い上げて
ガラパゴス
アルパカ舎前正時より猿廻し
千歳みち乃
アルパカの真ん中にゐる牡丹雪
菅井香永
雪催い風呂当番のマッチの香
あおみどり
香水のぶつかり合ふや参観日
赤坂 みずか
飼育員の長靴白し春浅し
赤坂 みずか