写真de俳句の結果発表

第31回「恩田川のカワセミ」《ハシ坊と学ぼう!④》

ハシ坊

恩田川のカワセミ

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

カワセミは色相環のこことここ

常磐あすか

ファインダーに彩残しカワセミ去る

春野つくし

用水の波紋捕食するカワセミ

夏葉

カワセミや背の宝石は野に置いて

苅桜守

カワセミの狩り小休止小魚休息

ブチ猫

カワセミや獲物逃したひとしずく

やっちゃん日記

カワセミの求愛給餌餌の魔力

つんちゃん

カワセミ速し青い塊迫り過ぐ

司香

カワセミの鮮やかな青遠き虹

摩耶

陽光に舞う宝石カワセミの羽

ごとう真樹

水はねてカワセミの声風光る

さえこ

小魚やカワセミ影に逃げ惑う

大雪

せせらぎにカワセミ発見光る風

米美

カワセミや声の高きはプロポーズ

カワセミの急降下や風を切る

つきみつ

時巡り枝にカワセミ色添える

朋采

カワセミやついと飛び込む川の中

亀子

カワセミや河岸工事はまだ続く

山浦けい子

カワセミの飛ぶこの町に暮らしてる

ねね

一瞬の静寂カワセミのダイビング

風薫

ウグイスの囀ずりに惚れ恩田川

丘るみこ

カワセミ川へひこうきは雲よりいで来

花筆文字

凝視してカワセミの青更に沁む

春野あかね

カワセミの日がな水紋見つめたり

川澄てカワセミの声山の声

フク

隅田川光るは川面かカワセミか

のぐちゃん

カワセミやナチュラルメイク色多し

芳草

簡易小屋光るレンズにカワセミよ

紫陽花

こんなとこカワセミいたの散歩道

雪割草

全集中飛ぶカワセミを待つ背中

ぐりぐらら

カワセミやケース破りて飛び立たん

清 桜人

カワセミの眼差し包む恩田川

布川 洋一

カワセミが魚を狙う恩田川

耄碌爺

河畔よりレンズ向く先カワセミや

森の胡桃

カワセミや天の寵愛受けて照る

朝陽薫

カワセミや笑いと幸せもって来い

norinori

カワセミのきれいな青が見てみたい

黒田

カワセミの一瞬鋭き眼かな

由紀子

カワセミや水花咲かすダイビング

みーこ39

奥入瀬のそぞろ歩きはカワセミと

茶雨

残像はカワセミの碧君想う

真壁らん

カワセミは青い鳥プロポーズは吉

山下こりす

迷子かえカワセミ休む目黒川

絵月

カワセミは気高き翡翠この谷で

迦楼羅(かるら)

カワセミやレンズの中の大発見

井上ヘボ孔球

暁にカワセミ捜しレンズ拭く

紫峰

カワセミの羽引き出しに奥深く

ちよ坊

エメラルドかざす先にはカワセミや

銀猫

カワセミが幸せ運ぶ朝の窓

倶月

カワセミよ都会を出ていくつもりか

欣喜雀躍

居並ぶカメラ静寂の先にカワセミ

猫ずきん

夏井いつき先生より
生き物や植物の季語をカタカナで書くのは、図鑑の表記のようだということで俳句では嫌われます。漢字か平仮名の表記をお勧めします。
“参った”