写真de俳句の結果発表

第39回「松山の路面電車」《人》①

松山の路面電車

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第39回 写真de俳句】《人①》

はや灯すヘッドライトや年の空
ひでやん
松山に百の神あり恵方道
留辺蘂子
いただいた蜜柑あかるき右ポッケ
佐藤儒艮
おみちようににつこり載せくれる蜜柑
佐藤儒艮
隔てたる吊り革三つ冬の父子
黒子
着膨れて市電の街にゐて二人
黒子
秋澄みて金亀の城や天を突く
信壽
去年日暮里発ちて今年の西日暮里
多喰身・デラックス
ダイアモンドクロスたたたん初電車
ゆすらご
十二月に引っ張られたる電車かな
ゆすらご
寒風や路面電車の鐘高く
内藤羊皐
冬茜トラムの木床匂ひ立つ
内藤羊皐
冬鴉軌道で割りし実を咥え
杜まお実
自転車を乗せて初冬の海岸線
葉山さくら
路面電車一週極月の決断
葉山さくら
竹の春風の麓の宝厳寺
原 水仙
「マドンナの湯」に子規の句や秋の城
原 水仙
サコッシュに手書きの旅程風花来
梵庸子
雪もよい路面電車は右折せり
奈良の真
福引や電車一日乗車券
信茶
席譲る少女の声や春隣
信茶
片言のカタビラノツジ春コート
京あられ
天の川河原町線終電来
やまだ童子
百年の軌道に百年の木の葉
風蘭智子
初春のちんちん電車と並走す
冬島 直
着膨れて満員電車の会釈かな
冬島 直
ふらり旅路面電車は秋のかほ
野山遊
先頭は恋人銀杏散るバス停
青水桃々
がしやがしやと四日の路面電車の来
青水桃々
冬晴や路面電車の蜜柑色
大橋あずき
伊予鉄の俳句ポストや四方の春
大橋あずき
降車ボタン押すや制服らの二月
日永田陽光(陽光改め)
冬晴を天満宮の鳩空へ
日永田陽光(陽光改め)
初霜の路面の鉄路うるみ色
比良山
常連をまねびて入る初湯かな
藤井天晴
菜の花や路面電車は温泉行
藤井天晴
夕霧を路面電車の曲がり来る
城ヶ崎文椛
神の湯にペディキュアの足胼の足
城ヶ崎文椛
不揃いの柚子を分け合い旅終える
あすか風
後方の路面電車や冬に入る
おぐら徳
指先の無き手袋や降りる押す
渥美こぶこ
着膨れて雀と待つてゐる電車
円堂実花
凍つる駅銀河鉄道来れば乗る
円堂実花
電停やカイロ見せ合うジャージの子
風早 杏
信号は青電停まで木枯らし
風早 杏
鉄砲町駅吐き出されたる受験生
谷山みつこ
冬天を走る電車の蜜柑色
ピアニシモ
残業後コンビニおでんでもいいか
灯り丸
着ぶくれて切符握つてゐる呼吸
古瀬まさあき
黒々と知恵持つやうなこの手套
古瀬まさあき
嵐電はこれより花の走りとす
そうり
ここからの花を起点として都電
そうり
夜行バス降りて立夏の朝日浴ぶ
ぷるうと
席譲りお礼の柚子の香を共に
鈴木秋紫
通い婚はるの都電を三駅ほど
稲垣加代子
路面電車の車窓は花の飛鳥山
稲垣加代子
着膨れて手には一日乗車券
中村すじこ
半額のポインセチアと電車乗る
中村すじこ
冬うらら城と市電と子規の町
西村小市
ステップの露溜まり驟雨の市電
江藤すをん
相棒は蜜柑トラムはまた遅延
江藤すをん
冬木立住宅街のしゃ断機音
歩一
卒業やペン習字部は坊っちゃん湯
びんごおもて
手袋の指あらそひて降車ボタン
小倉あんこ
快速に社畜押し込められ師走
けーい〇
電車来るごとに雪が落ちてくる
けーい〇
着膨れて並んで新作の塩パン
満る
龍淵に潜む迷宮めいた湯屋
天陽ゆう
冬晴れの天守閣一太刀の跡
白石 美月
冬うらら乗換え探す停留所
白石 美月
やまじ風路面電車に慣れた頃
まあぶる
路面電車降りて賀客の連れ立ちぬ
まあぶる
ひとりには広すぎる宿マスク剥ぐ
千夏乃ありあり
城高く冴ゆ饒舌なドライバー
千夏乃ありあり
宝くじの列に着ぶくれ市電また
小川都
冬の灯や路面電車はよく停まる
もぐ
梅見の路面電車おばあちゃん満杯
もぐ
寒風をラストラン車両の軋み
みー
桜まじ路面電車の揺れ心地
八かい
ゆつくりと小春を傾ぐ小海線
はれまふよう
オリオンも見えない市駅行き来ない
あみま
慣性の鈍き電車や淑気満つ
颯萬
外つ国の人とみかんと路線図と
古都 鈴
着ぶくれし手相見笑う吾も笑う
坂野ひでこ
山頭火の句碑の字ふわり冬日和
坂野ひでこ
鬼やんまの孤独夜の車両基地
うからうから
清秋の電停ふたりのポニーテール
うからうから
初雪の墓場へ向かふ都電かな
星埜黴円
切符買ふを出来ぬ我が妻寒に入る
星埜黴円
駅員の断りきれぬ手に蜜柑
ふるてい
五号車に乗り込むラガー皆無言
ふるてい
切符なき路面電車を降り小春
大西どもは
伊予鉄はガウガウ冬風をカーブ
大西どもは
公園に電車教室山笑ふ
素人(そじん)
じゃこ天の滋味冬天の蒼き意味
うに子
宝くじ売場横目に日記買ふ
青木りんどう
雪の夜やパンタグラフの火花青し
広泉
車庫に坊っちゃん列車駅前に聖樹
井納蒼求
あかちゃんのさわった袖よ雪催
小川晴よ
撮り鉄の吾子と小春の松山へ
Q&A
おはじきのをちこちへ散る鳴雪忌
る・こんと
ドア開く音乗初の大街道
みづちみわ
雪しまく降車ボタンの点く電車
さ乙女龍チヨ
網棚に残る真赤な冬帽子
柊まち
葉牡丹や宝くじ買ふ旅半ば
飯村祐知子
松山の旅やしぐるる石畳
杏乃みずな
路面電車顔失つてゆく冬日
杏乃みずな
冬帽子ふよふよ止まり木めく市電
七瀬ゆきこ
柚子湯沁む明日はお城に登らうか
にゃん
横揺れの路面電車の年の暮
蓼科 嘉
糸瓜忌の車窓に青き影と陰
笑笑うさぎ
だんだんに触れて寒夜の湯治宿
笑笑うさぎ
隣から忌明けのタルト冬浅し
加納ざくろ
秋うらら次止まります大街道
里山まさを
ファド聞え坂の小道の秋夕焼
チリンドロン
鰯雲路面電車の登る先
チリンドロン
松山駅松山市駅日脚伸ぶ
竹田むべ
車窓には海車内には冬日向
神保一二三
別珍の座席にひかり初電車
彩汀
電車待つ最前列のインバネス
彩汀
四歳の当てし牛肉年の暮
赤味噌代
冬の雨路面電車に父の影
ごまお
春遠からじ嵐電の映画村
ごまお
記念館へ子らの足並み糸瓜咲く
西野誓光
吊革と揺れて春待つサラリーマン
西野誓光
ゆるゆるカーブへ車窓は小春凪
山葡萄
小格子の長屋の春や蠟の函
小山美珠
笹鳴きに足触れさうなリフトかな
トウ甘藻
路面電車過ぎ冬日向の線路
堀尾みほ
托鉢が立つ車両のすみに枯野あり
花屋英利
父の乗る市電に会釈息白し
夏雲ブン太
膝に抱く湯かご青々初電車
泉楽人
ガタゴトに合はせて鈴の鳴る破魔矢
泉楽人
警笛の残響ゆかし寒の朝
めぐみの樹
両替の音賑々し初電車
めぐみの樹
足止めの新婚旅行風邪の宿
れんげ草
カフェの窓路面電車の行く小春
れんげ草
真新しいトラムの開き行く枯野
不二自然
はつなつの君の背吊り革に嫉妬
伊藤 柚良
一駅を乗りて息つく年用意
大久保加州
道尋ぬ伊予弁の応ふ小春かな
大久保加州
聖菓膝に信号待ちの路面電車
ちえ
面影橋へ路面電車に花を見つ
玉響雷子
初雪や路面電車の教習車
玉響雷子
江ノ電やポインセチアを持つ妊婦
ノアノア
廃バスのアジト灯りは冬の月
ノアノア
木枯をあたたかさうな電車来る
板柿せっか
まちがへて歩く一駅いわし雲
板柿せっか
市電の軋み原爆ドーム雪
まちゃみ
春着吐き出す臨時列車はみかん色
小笹いのり
おにいちゃんになるの小春の優先席
山羊座の千賀子
カレー屋のそばの電停冬帽子
ルーミイ
冬ざれの停車場で待つ第二幕
黒江海風
同い年のちんちん電車文化の日
前川雪花
油臭の路面電車や初詣
前川雪花
電停の朝冠雪の桜島
東風 径
佳き街にタルト電車を待つ小春
東風 径
紫陽花の街へ明治の市電いざ
清白真冬
回覧板回して貰う蜜柑かな
土井あくび
県庁をモハ五十形冬紅葉
おこそとの
上一万下車して黄落と夕日
誉茂子
カンフーの人ら下車する文化の日
誉茂子
メヌエットめくトラムの風の小春日よ
石橋 いろり
嵐電の線路を歩き卒業す
平井伸明
最終のバス停降りる大試験
平井伸明
ホームの椅子へぼろ市の戦利品
鈴白菜実
初春の坊ちゃん電車に見送られ
国東町子
大名の駕籠置き石や初句会
百瀬はな
杖で呼ぶ三津の渡しの冬日和
百瀬はな
蜜柑色の路面電車や冬の恋
横浜月子
金文字の英英辞典漱石忌
郡山の白圭
白服の若き車掌と若き車夫
でんでん琴女
運休の坊ちやん列車浮寝鳥
でんでん琴女
市電待つ冬吾子の手はミルクの香
岡本かも女
退職日市電の上の冬昴
岡本かも女
信号は赤ビルの間の富士は雪
大西みんこ
変更の旅程小春の二日酔い
喜祝音
廃線の駅より高き寒の街
喜祝音
道後温泉大屋根つつむ冬茜
小川さゆみ
小春の伊予鉄フランス語満ちみちて
小川さゆみ
枕木をいただく砂利の赤き夏
仁和田 永
鬼灯を点す車掌や山の駅
仁和田 永
菱形の空や四日のパンタグラフ
いかちゃん
風花を行ける市電の珊瑚色
いかちゃん
駆け込みの客待つ都電冬温し
春待ち女
立冬や新米車掌のホイッスル
東田 一鮎
電停の凍蠅灰色の袱紗
東田 一鮎
杖を折り畳みし母よ冬ぬくし
伊藤 恵美
小春日の足湯なれそめ聞きながら
伊藤 恵美
咳殺し切れずに席を立つ映画
深山むらさき
草丈に果つる軌道や雪蛍
東山すいか
オリオンやかたかた回る行先板
幸の実
吊革の振り子よ春昼の欠伸
まこ
終点の長閑レールの熱ほのか
まこ
道後への路線図辿る春隣
雪音
朝日さす焦げた車両の霜の上
こたま
文豪の通ひし宿へ冬潮へ
池内ときこ
猫カフェの猫の通勤万年青の実
池内ときこ
軽く払ふ蔵書の埃漱石忌
碧西里
城下街をガトゴト揺られ冬温し
幸水