写真de俳句の結果発表

第39回「松山の路面電車」《人》②

松山の路面電車

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第39回 写真de俳句】《人②》

湯めぐりの地図の赤マル冬銀河
香亜沙
冬ぬくし車窓に眠る人見えて
佐藤香珠
終電を逃し一人の寒昴
岩本夏柿
寒椿始発列車へ時太鼓
岩本夏柿
釜揚の砥部焼は手に馴染みけり
伊達紫檀
夕時雨路面電車に客五人
やっちゃん日記
漱石忌街鉄降りて登り坂
西川由野
伊予電の座面は細し着膨れて
西川由野
短日や小さき列車の伊予を行く
浜 けい
車窓には車窓覗く吾年の暮
向原てつ
凩の砕け散りゆく電車かな
向原てつ
降り立てる熱塊俳句甲子園
平本魚水
レノン忌や路面電車の灯の白し
平本魚水
国道のマクドの灯り吸入器
宇野翔月
パンタグラフぢぢぢ秋蝶ざわめく
楽花生
追い越され路面電車の小春かな
ひなた
凩に低床トラム窓広し
つんちゃん
冬ぬくし路面電車のパン屋さん
オリゼ
窓越しの敬礼温きトラムかな
原 唯之介
降り立てばトラムの駅は虎落笛
原 唯之介
ねこをのせ坊ちゃん列車こはるかぜ
染野まさこ
(熊本地震から七年)満員のトロッコ列車夏をゆく
黒猫
ラッピング電車は嬉々と冬晴るる
きべし
降車駅マスクの中で復唱す
きべし
寒風の吹き込む各停みな猫背
おっとっと
小春日や貸し切りチン電同窓会
おっとっと
生ビールゆるるや借り切りの市電
栗田すずさん
小春日の列車片恋の人がとなり
央泉
実家は更地路面のレール凍え
むらのたんぽぽ
スーツケースの傷五度目のパリ祭
秋白ネリネ
子規のこゑ聞こゆる俳都柿を食む
秋白ネリネ
冬麗の足湯鰓呼吸のくるぶし
だがし菓子
着ぶくれの男ら座席詰められず
だがし菓子
リスボンのトラム夕焼の坂に消ゆ
栗の坊楚材
あの夏へうなる広電六五三
栗の坊楚材
人攫いの乗る花電車冬の霧
丸山隆子
着膨れの人弾き出す市電の朝
丸山隆子
冬空へ路面電車の軋む音
南冥
諳んじる車両番号息白し
かのこゆり
冬山路の被災廃線鳥けもの
上田美茄冬
坑道の闇を揺らして虎落笛
上田美茄冬
椿の松山電車は二百円
むげつ空
春光の城は真ん中市内線
むげつ空
オリオンや鉄路のゆるみ聴くハンマー
末永真唯
通院の二駅冬日さす席へ
末永真唯
初めての椿まつりの電車かな
ゆづぷー
ちゃんちゃんこからICOCAと携帯と
片野瑞木
知恵の輪のやうにショールを巻く女
片野瑞木
冬の暮遅延の声と駅の蕎麦
桔梗郁子
鯛焼の香残る坊っちゃん列車かな
丹波らる
ティロロンと鳴らしてみたき曼珠沙華
うっとりめいちゃん
最終の発車のベルや冬薔薇
小林 昇
禅寺の水のりんりん冬紅葉
小林 昇
薔薇の門くぐりトラムの始発駅
ゆりかもめ
みかん色の前照灯や初電車
ゆりかもめ
小春日や路面電車の揺れ具合
時乃 優雅
刻太鼓遍路の果てのひとっ風呂
俳句笑会
電停に歳時記ひとつ伊予の春
俳句笑会
冬ぬくき街や市電のみかん色
花南天あん
白黒の記念写真の皆マフラー
渡辺鬼
「とまります」ベルへ背のびの裸足の子
まこと七夕
おやすみオリオン始発まつ電停
まこと七夕
電停に卒業証書の学生ら
旅路
バス停のならひ豚骨醤油味
王朋亡
漱石忌路面電車のための本
王朋亡
トロリーバス来る一月をたづさへて
ツナ好
誰を待つ半纏終バスはもうすぐ
ツナ好
冬帽子只今寝癖矯正中
シュリ
暖房車ズボンの染みは歯磨き粉
シュリ
日向ぼこ路面電車の二往復
かおりんご
ひらがなの「ふみきりちゅうい」冬ぬくし
あさいふみよ
冬日さす伊予鉄ダイヤモンドクロス
あさいふみよ
床油匂ふ車内や年暮るる
前田冬水
冬空やいざ天主堂市電来る
ハイビスカス
炎熱や書店跡地の駐車場
緒方朋子
駅舎煌々温泉浴衣着崩して
緒方朋子
路面電車枇杷のこぼるる坂の下
立田鯊夢
末枯れや路面電車の日章旗
エフ
息白し道後の刻太鼓六つ
伊藤節子
冬ぬくし小箱に父の旅日誌
すみ子
行く秋やブラウスたたみ旅終える
すみ子
たつたいま大街道へ聖夜の灯
渋谷晶
雪しまく道後を路面電車かな
渋谷晶
冬の夜や無人の市内線に雨
無何有
また椿落つまた陰を明るうす
沖原イヲ
凍空やスーツケースとシュシュは赤
野井みこ
終電に飛び乗る年の瀬に一人
白発中三連単
焼栗の香あり都電の停留場
かりん
吹雪く天路電の窓に春と書く
謙久
冬うらら電車のうたう右カーブ
夏椿咲く
悲しいを割って蜜柑のはんぶんこ
夏椿咲く
停車場の木枯に立つ振り返らず
豆くじら
山城を捜す車窓を一葉落つ
未来子
冬夕焼路面電車の大曲がり
咲弥あさ奏
市電10番豆単にぎり冬の朝
しまちゃん
夕焼雲眼鏡橋まで徒歩二分
清波
城山の晴れて俳都の淑気かな
ひょんすけ
風花や宿の名入りの薄タオル
典典
元日や始発のギャルの鼻ピアス
摂州黒うさぎ
終点の近づく車窓冬の海
摂州黒うさぎ
膝の上のマフラーの上に閉じる本
澤村DAZZA
空っぽの車両乗り込む寒の入
無花果邪無
呑み鉄と昭和ポップの冬の暮
千鳥城
ワンカップ車窓に二つ冬の富士
千鳥城
夜学生通う電車の一区間
仲間英与
隣席は終活トーク揺るる葱
小鳥ひすい
電車待つ鞄冬日の闘志沁む
帝菜
段差なく乗れるトラムや漱石忌
たかね雪
みかん色の市電小春の城下町
超凡
終電のひとりのわたし冬灯
湯屋ゆうや
寒夕焼席の向かいの子の欠伸
湯屋ゆうや
ダイヤモンドクロスの敷石にぺんぺん草
としなり
発車ベル被爆電車へ息白し
道小春
きりぎりすと待つ電停の影の中
藍創千悠子
行商の背の荷高きや冬の朝
ばちゃ
道後まで三駅(三つ)初春の冒険
ばちゃ
しらじらと秋の道後や湯のかほり
詠華
着ぶくれて午前六時の停留所
玄彩
黎明の警笛冴ゆる坊ちゃん号
呑 栗子
崇福寺先客は猫日向ぼこ
呑 栗子
朝飯の咀嚼電鉄の冬影
osa
小春日の路面電車よ屋根の鳩
無弦奏
膝掛けの上へ丸めて特急券
無弦奏
踏青や吾を坊つちやんと呼んだ人
源五郎
電停へ盲導犬は息白く
千代 之人
薄野に朽ち行く貨物車のシャーシ
千代 之人
入社式切符鋏を鳴らした日
青い雀
ここよりは向こうを知らじ雪の駅
若山 夏巳
白朮火をゆるゆる分けて始発ゆく
若山 夏巳
吊り革にネイル咲き初め春まぢか
じゅあ
イヤホンが落ちたトラムの虎落笛
万里の森
歳時記と冬帝と待つトラムかな
万里の森
冬薔薇や降りることなき駅に降り
中岡秀次
小さき駅ポインセチアの小さき鉢
中岡秀次
冬ざれや乗り換えなしの15番
カムヤ イワヒコ
しんしんと雪の停車場着信音
友鹿
行き先は雪に隠れし市電の来
出船
雪に音与へて路面電車の来
出船
初湯出て駅のスタバで待つ市電
芳野まさこ
冬夕焼鯛めし店へ降車ボタン
泉晶子
駅名で決める行き先蜜柑むく
泉晶子
地下鉄の窓にマフラーした私
里すみか
除夜の鐘車掌いさうな電車来る
西村ゑな女
バス賃十円初霜の登校
桜上比呂
ポケットは空っぽ枯葉踏みつける
しゅな
風呂沸かす元栓固し冬隣
髙橋みりぃ
ガス代の明細睨み剥くみかん
髙橋みりぃ
ブレーキのたびにコロロン福袋
野の花
あたたかや手招きされて優先席
野の花
電車が止まる海風の虎落笛
飛燕
聖夜なり車窓に熱き頬を当つ
青翠
電車道の先は駄菓子屋冬ぼうし
秋佳月
父の乗るちんちん電車冬夕焼
秋佳月
小雪や胸に抱えるレントゲン
光吾子
うそ寒や浅き呼吸のレントゲン
光吾子
春近しひかりが濡れてゐる路面
広瀬 康
カチと押す降車ボタンや十二月
広瀬 康
父からの離婚相談また冬か
夕佳莉
手袋は赤二両目の最後尾
あゆママ
懐にボーナス路面電車待つ
君君
スペインの大地列車は炎天を
三月兎
トラムは二ドル冬ざれの紐育
三月兎
緩慢な市電冬日の響きかな
菜活
八月六日いつもの路面電車来る
菜活
醒めたれば霜降る駅のロータリー
石田将仁
白杖を誘ふ初夏の始発駅
石田将仁
冬夕焼坊ちゃん列車は湯の香り
木綿子
路面電車過ぐ炎熱のアリーナへ
鷹見沢 幸
気の重き帰路中吊りはクリスマス
スマイリィ
小春日や大往生の母に紅
ビオラ
急ブレーキの電車花衣の夜
くぅ
車窓には湯気立つ蒸籠大街道
瀬戸一歩
バスの窓父の消えゆく驟雨かな
成実
まつさらな街を突き抜け初電車
角田 球
年の瀬や路面電車の走る街
角田 球
冬凪や中吊りゴシップの虚ろ
安田伝助
鼻ピアスに席譲られて春隣
山姥和
小春日の降車ボタンや背伸びの子
苫野とまや
行く年や車窓に額つけてみる
こりえのかた
鉄塔に寒鴉レールになんか黒
こりえのかた
吊革や市内電車の年の暮れ
池上 胤臣
受験子のどっと降りゆく停留所
竹いとべ
図書館は駅舎の裏手冬夕焼
石澤双
モハ50形節分の豆転がりく
靫草子
路面電車の一駅の小春かな
おやすみかづき
綾取りの糸取り敢えず乗車口
陣十 大
リュックから伊予柑かをる優先席
きのこオムレツ
ちんちん電車のベロアの席や暖かし
葦屋蛙城
蜜柑むく列車は海に吹かれをり
葦屋蛙城
初雪やちんちん電車の停留所
どこにでもいる田中
モノレールは闇として過ぐ西日の間
巻野きゃりこ
雑踏にティッシュを配るメリークリスマス
さら紗
特急の遠くの光霜の夜
土取
子規の忌の市電の影や薄日射す
池田淳子
ダイヤモンドダスト砕いて行くトラム
秋熊
年の瀬や路面電車の窓に垢
秋熊
吊革の冷たしかたし母逝きぬ
野々山ふう
入社式11番目の停留所
南風
ちぎれ雲ふたつ春待つ夏目坂
浅海あさり
蔦枯るる面影橋の写真館
浅海あさり