写真de俳句の結果発表

第39回「松山の路面電車」《人》③

松山の路面電車

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第39回 写真de俳句】《人③》

坂上のユースホステル夏の空
花星壱和
クリスマス絵本二冊と決めている
長月晴日
冬晴やA判定と単語帳
長月晴日
ダンボール電車八両春の風
村瀬ふみや
冬の駅右手で開くプラグドア
すいかの種
自転車を電車に乗せて入学式
けら
鐘の音がトラムをつつみこむ聖夜
むい美縁
小春日や「坊っちゃん」閉じて席譲る
なみこまち
江ノ電の猫へ警笛冬うらら
彼理
寒晴の城一望の足湯かな
ルージュ
冬銀河トラムの駅は木星街
陽光樹
伊予の風ぬくし市電はゆるく揺れ
世子
師走の都電揚げたてのコロッケと
日吉とみ菜
トラム待つ面影草と小糠雨
にとべ悠月
電停に降りれば小さき冬菫
つるぎ
終わらない様な小春日市電行く
海泡
乗り継ぎの大き荷物や小晦日
滝川橋
最終乗務道後温泉行しぐれ
滝川橋
蜜柑食ぶ女に帰る家のなし
レディ咲瑠恋
寒木瓜や淋しがりやの好きな花
レディ咲瑠恋
冬日没る車窓へ映る人と街
紫月歪丸
白息の終電今日を消しながら
紫月歪丸
入学や松山駅は四つある
駒村タクト
夏休み降車ボタンを押す勝負
駒村タクト
じゃない方か松山駅に降りて虹
田畑 整
ことりっぷ蜜柑を剥いた手でめくる
田畑 整
母子手帳市役所前の冬日向
青井晴空
トラム飛び降り朝霧の歌劇場
春海 凌
漱石の髭たっぷりと冬に入る
牧野冴
雪降るや湯畑の湯気より白し
林としまる
鈍行を見送り冬の月を見る
いくたドロップ
寒晴の始発スーツの皺深し
いくたドロップ
湯上りの電車俳句の町涼し
桜貝
宝くじ買ったのは蜜柑ないせい
千暁
光る風ケーブルカーは漁港へと
夏の舟
八月や江田島行きの船出でぬ
夏の舟
きゆるきゆると市電盛夏の急カーブ
山内彩月
秋の灯や車窓親しき街となる
山内彩月
未明よりパンタグラフに積もる雪
ヒマラヤで平謝り
ちっぽけな旅おちば探しにきたんだよ
ヒマラヤで平謝り
嵐電の軋み手荒れをポケットに
ふたば葵
資料館出て電停の子らの汗
ふたば葵
神木の光さらさら花八つ手
和み
弟の運賃も手に寒見舞
光太郎
湯けむりの線路投句箱へつばき
高山佳風
受験子へ敬礼ひとつローカル線
十月小萩
黄葉踏む路面電車のドアに錆
西田武
年の瀬の市電つつーと椿の湯
辻さつき
歳晩や赤錆色の車止め
辻さつき
乗車口にひかる手すりの冷たさよ
石川潤子
旅の汗洗ひ湯釜の句に朝陽
曽根朋朗
暮らすように市電手袋を買いに
瀬央ありさ
時雨雲昼三便の停留所
水無月
雑音を刷毛にて払うごと時雨
梅野めい
木屋町の踏切のたり孕み猫
唯野音景楽(ゆいのおけら:旧ゆうじい)
セーターはちりちりり落日の毛羽
くるすてぃーぬ
ひかりもやまも悉曇めきて末枯れて
くるすてぃーぬ
小春風しゅりんしゅりんと線路鳴る
草野ふうこ
警笛の路面電車や歳の市
草野ふうこ
江ノ電とすれすれの旗冬うらら
東ゆみの
吊り革の手元赤シャツインバネス
植木彩由
山雀のえごの実啄き抉ずる秋
一寸雄町
鯱鉾の阿の口に玉風光る
一寸雄町
登校の電車よ壊したい冬虹
しいか
乗り来たる人も鈴の音初参
杜野みやこ
初髪や電車通りの写真館
杜野みやこ
着床を報せて春の海ちゃぷん。
望月とおん
JKと並ぶバス停春の虹
望月とおん
洗い髪冷えて電車にシャボンの香
三日月 星子
ポッケから蜜柑電車は湯の町辺り
三日月 星子
蜜柑山軽トラ見ゆる海も見ゆ
岩魚
蜜柑採る一寸休みて剥く蜜柑
岩魚
冬晴の城へ討ち入りめくリフト
たまさもち
蜜柑たわわ転校五日目の帰路
たまさもち
一陽の嘉節電車はみかん色
ぞんぬ
蜜柑剥く路面電車の来る前に
山下筑波
入構の父へ弁当秋の暮
雪うさぎ
しぐるるや釜飯を待つ山の駅
雪うさぎ
ラメ入りのマフラー上りホームの君は
ノセミコ
迷子ごっこよ月夜の道をふわふわと
ノセミコ
市電待つ浴衣顧問の噂など
清瀬朱磨
ハトロン紙透ける釣り銭花電車
まるにの子
掌の小銭温むや旅始
ひなた和佳
寒々と坊ちやん電車曲がる音
杉尾芭蕉
回送の車庫に椿と休憩所
山尾政弘
卒業の蛍光ペンと時刻表
山尾政弘
惜春や唇読みて頷けり
さち今宵
初電車家族小さき順に降り
停車場のちやうちんかぞへ初参
青居 舞
鯛焼き二尾連れて最終世田谷線
海月のあさ
白息を眺めつつ待つ停留所
海月のあさ
下車前に一句投函初御空
織部なつめ
終点は湯の町紅い寒椿
織部なつめ
シスター跳び乗る路面電車の冬の朝
迷照 りん句
産声の余韻良夜の停留所
芦幸
凍空の故郷へ切符の角がいてぇ
芦幸
冬ざれや介護施設の掲示板
髙井 はなみ
実南天ひとつ運賃箱の隅
麦のパパ
車掌てふも十二の少女長崎忌
入江みを
シリウスやトラムに俳句ポストあり
湧翠
光る海連絡橋を初電車
舞童あづき
悴みて降車ボタンの遅れけり
紅三季
初旅のスーツケースを太らせよ
嶋村らぴ
どの顔も前だけを見る宝船
嶋村らぴ
蜜柑熟れけむ吾は伊予を後にせり
伊沢華純
カーブして運転手越し城の春
たかみたかみ
面会は五分停車場に息白し
游々子
パイン飴二つもらって受験果つ
雨野理多
去年今年こげ茶のくすむ転轍機
風の木原
つぎ降りて坂を登れば左が春
日々の茶めし
赤点は何度目だらう焼き林檎
舟端玉
酔いどれに席譲られし年の暮れ
前田
スマホの手止めて車窓の冬山河
なおちゃん
朝風呂へ弛れて嚔のユニフォーム
くるぽー
恋人に吊革高し眉の月
烈稚詠
きみとの間ぽつと褒めてみるマフラー
だいやま
風花や小さき醤油工場あと
だいやま
ジャラ銭を料金箱へイヴの夜
はなぶさあきら
市電待つ電飾の街息白し
太之方もり子
眩しきは新型市電原爆忌
太之方もり子
丸き背が編む手休める停車ごと
藤子
人を吐く電車数えて冬のカフェ
藤子
小鳥来よ弥光井にみづの湧きいづる
髙田祥聖
伊予鉄の軋み山茶花こぼれ落ち
わかめ
マント着た人の乗り込む伊予鉄道
わかめ
運賃は今度でかまん七竈
北欧小町
左窓みな城仰ぐ小春かな
北欧小町
終点に熱き御湯の名冬の雨
阿部八富利
明の雪ぐるりと積もる長湯かな
阿部八富利
バスを待つヒジャブの子らの年の暮れ
志無尽おたか
冬の雨父と別々なる車両
水豚庵
師走行く俳句ポストのある電車
横山雑煮
清潔な車掌の声や年用意
津々うらら
廃屋にカフェの鑑札小六月
井上れんげ
色町の白き丸窓日足伸ぶ
井上れんげ
電停に交わす「おはよう」息白し
庭野利休梅
車窓より手を振る子らや天高し
庭野利休梅
警笛に返事する吾子秋の晴
朝野あん
撮り鉄をさえぎらぬよう冬帽子
朝野あん
風花やひとひらの切符を捨つ
雨野雀雨
虎落笛ふるさとと云う消失点
雨野雀雨
冬ざれてタールの匂い始発駅
ガラパゴス
ささくれとシュプレヒコール車窓凍む
ガラパゴス
二人来て五人と帰る初詣
千歳みち乃
年末賞与や市電の角丸し
宮康平
ブレーキに蜜柑ころころ三つ四つ
あおみどり
飛び乗った列車は春に向かいます
窪田ゆふ
大根を提げた手ぬっと降車ボタン
木香
リハビリの歩幅よ冬陽濃きところ
踏轍
吊革のネイル揺れるやクリスマス
西木いぐあな
路線図と格闘春のワンルーム
明後日めぐみ
枯るる葉を見つめバス待つ修道女
伯野沙子
数え日がタタンタタタン動き出す
水琴子
元日のトロリーバスや神宮前
楽和音
単線の三両満員受験の日
美湖
靴跡のマスクや神は人を棄て
充子
春隣金剛杖の並ぶ宿
トヨとミケ
廃線を受け入るる町ソーダ水
亘航希
回送の窓に指紋や終戦日
亘航希
ごろごろと電車も五分漱石忌
やしたあきら
つり革の揺れ止まらぬや原爆忌
葉月庵郁斗
地下鉄へ続く階段冬の蝶
葉月庵郁斗
宝くじ買つて電車を待つ小春
星私 虎亮
冬晴や電車ゆらゆら夜勤果つ
星私 虎亮
流星や父の遺した宝くじ
なないろ
江の電や踏み切り開いて冬の海
なないろ
退院す巨大蛾の死骸に卵塊
北国はな
春風に急かれて求む虚子句集
ふづきかみな
フロントはタイ人ふたり雪の宿
うしがえる
雪降らぬ街の電車の色ならん
藤田ほむこ
北大路バスの段差の凍つる朝
田野こみち
合格や降車ボタンは弾む音
稽古
秋晴の鳶の影地上を飽かず
常磐はぜ
はずれくじあかるく散つて律の風
常磐はぜ
ホット缶しのばせトラムの最後尾
山浦けい子
撮り鉄の待ち構えたる芒かな
明甫
冬の鞦韆運賃として泪
七味
二周目の環状線という秋思
七味
ジョバンニと夜汽車の窓の小雪かな
末居志風人(すえいしかぜひと)
冬の雲赤い広告走り行く
風乃杏
余寒のNゲージ買取は明日
とひの 花穂
ひとりのトラムひとりの春の色
とひの 花穂
冬蝶や二回ぶつけし痣の痕
茶茶の嬉嬉
始発駅いつもの人の着ぶくれて
空井美香
着膨れてぶつかりながら降車口
沢山葵
芒野や重機エンジンかけるまで
朱葉
最終の尾灯小さく夜学生
緑萌
警笛や鳥かすめゆき初風へ
島田雪灯
冬の霧トラムの窓にかほなき吾
島田雪灯
地上絵の線路が伸びて冬日和
中平保志
駅前の昭和は歯抜け寒雀
芳野
初乗の小銭ぴかぴか空青し
水須ぽっぽ
風花や市電の跡の石畳
三太郎
一面の冬田貫く自動車道
柚木 啓
子規に似し漢をりけり着ぶくれて
岸野ゆり
十三夜欠けた半月板痛し
あらまち一駒
路面電車ベランダの干菜も揺れて
フジ・シズカ
春休み遠回りして荒川線
鞠居
タウン誌の付箋十箇所冬の蝶
本間 ふみふみ
飛花落花百年跨ぐ一車輌
本間 ふみふみ