写真de俳句の結果発表

第39回「松山の路面電車」《人》④

松山の路面電車

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第39回 写真de俳句】《人④》

敬老パス市電一周秋日和
晴芽みやび
年の暮路面電車の軋む音
風薫
雪虫やササラ電車が載る朝刊
竹庵
ご機嫌のちゅうぶるトラム冬青空
ふーこ
秋夕焼被爆電車の進む先
ふぃーかふぃか
湯上りの氷砂糖や若桜
わおち
冬の月二番ホームのきしめんへ
りぷさりす園芸店
息ひとつ降り立つ駅の花の冷え
天野いく子
冬の暮路面電車の客一人
くさもち
銘板を剥がし枯野に預けたり
葉村直
西日さすペンキの窓の降車ボタン
水きんくⅡ
城濠の白鳥訪ひて箱電車
理佳おさらぎ
急かさるることなく降車伊予小春
理佳おさらぎ
モノレールはレール食べ尽くして寒夜
佐藤レアレア
江ノ電の青き軋みよ冬麗
佐藤レアレア
乗降口のステップ高し年歩む
そーめんそめ女
小さき手の硬券温し小春空
仁科游凜
冬晴や二駅先は美術館
仁科游凜
乗り放題切符を握る子どもの日
今井モコ
教室の陰りに吾と冬の蝶
てんむす
二千円のハンバーガーと春を待つ
ザイコン
路面電車の溝に溜まっている小春
コンフィ
陽炎の辻より電車曲がりくる
喜多郎
紅椿湯上りの香の市電かな
青井季節
小春日やトラムゆつくり廃城へ
立川猫丸
青写真漱石電車好みけり
くえん酸子
電停や旗日の旗へ初風は
たーとるQ
駅員に手渡されたる破魔弓よ
たーとるQ
蒲公英を切るや平たき胸の傷
うくちゃんま
ディーゼルのにほひ追ふたんぽぽの絮
うくちゃんま
市電乗り穴子牡蠣飯厳島
ちぇりぴー
中吉を読んではしまふ初電車
紫すみれ
顔ぶれは同じ始発や寒昴
紫すみれ
やはらかきトラムの灯り雪しまき
秋野しら露
交差する軌条を通りゆく時雨
秋野しら露
2番線を春一番が通過します
深町宏
野球部の車両は狭く蝉時雨
はまちこ
夕焼けも汽笛も染みてゆくレール
広島じょーかーず
顎マスクしつつ吊輪の指二本
広島じょーかーず
暖房に脹脛焼く縦座席
柿司 十六
べっとうに降りたち厚き上着買う
まほろば菊池
日脚伸ぶ路面電車で帰らうか
陽風水
冬夜更けゆくシェヘラザードの譜読み
須月かほう
冬空や砥部三枚の藍淡し
須月かほう
義太夫を耳に漱石忌の旅路
たきるか
遅れるがトラムで行こう冬雲雀
たきるか
恐竜の吠える雪明りのレール
谷川ふみ
息白し「大人二枚」の声ぴんと
青井えのこ
冬ぬくし俳句ポストのあるトラム
青井えのこ
老いて乗る坊ちゃん電車余花の旅
葛西のぶ子
市電より見上る城の八重霞
葛西のぶ子
残酷な言葉さらりと吐き小春
夏陽 きらら
時雨るるや喫茶カトレア在りし街
たじまはる
不採用の着信師走の停留所
たじまはる
湯上がりの路面電車に牡丹雪
せなきく
電停の潮風寒し朝の鐘
孤寂
市電駅十歩たこ焼きが待ってる
浜千鳥
冬の街初めて席を譲らるる
浜千鳥
聖夜祭バーガーの香の優先席
野菜α
乗り継ぎのバスに抜かれて霜枯れて
野菜α
母と子の市電は三時むく蜜柑
出雲のたみちゃん
バスはもう行ってしもたか日向ぼこ
慈夢りん
ばあちゃんを支えて降りるバス小春
慈夢りん
浮き輪はめチンチン電車最前列
芳草
ちん電の床につぎあて春隣
花豆
忘れられてなんぼの仕事みかん剥く
花豆
淑気満つ古湯に続く軌道敷
生田 大五郎
御降や退職の日の運転士
月季 紫
息白し今日からひとりの停留所
我鯨
磨かれて春待つ坊っちゃん列車かな
ユリノキ
ねんねこやきりん電車と夜の町
みえこ
ごみ箱のマックシェイクや春立ちぬ
ふのんへん宗悟
年の暮れ路面電車の低き床
久木しん子
雪起し路面電車を待つ右折
千舟
銀杏散るさくらトラムの固き揺れ
さふらん
楽器背に路面電車へ風光る
雪割草
線路描く小さき指と背暖かし
雪割草
電停に人吐き出されクリスマス
霧賀内蔵(かりそめのビギン改め)
旅の夜の目抜通りに日記買ふ
霧賀内蔵(かりそめのビギン改め)
市内線三番冬の手を引いて
看做しみず
草の穂に赤錆色の記憶あり
看做しみず
改札はコンビニ古町駅寒暮
志きの香凛
蒲団干す今日も坊っちゃん列車往く
志きの香凛
手に馴染むペンや俳都は冬に入る
おおい芙南
クリスマス切符受け取る手話の指
水鏡新
ポインセチア珈琲店主猫背なる
田に飛燕
背のびして運転見入る冬休み
どゞこ
小さき手にかえす車掌のふえ小春
どゞこ
数え日や降車ベル押すくじ売り場
朝日千瑛
冬眠や湯治に向かふ大荷物
朝日千瑛
火の散れるレールや蒼き冬の月
にわのこでまり
小春日の電車や膝の句集揺る
にわのこでまり
座席まだ誰かの温度冬深し
壺茶
ヒーターがワックスの香を暖める
森 健司
吊り革に指一節のとどく夏
ひーちゃんひーちゃん
落葉散る路面電車の砂の音
ひーちゃんひーちゃん
冬北斗日にち薬と誰が言ひ
三池のり子
募金箱アルミの落ちた音師走
水越千里
冬の暮れアポは三件市電待つ
鈴木そら
受験の日路面電車の手動ドア
日月見 大
春休み路面電車と山形屋
めぐえっぐ
放蕩のホステスの叔母猫柳
めぐえっぐ
一区間だけ乗るこだまクリスマス
石井青花
小春日を乗せてチチンと行く電車
清 桜人
チノパンの海砂払う初電車
ヘイくん
冬ひなた子規はおのれを差し出せり
結城碧都
発車ベル右の手袋あきらめろ
なみきたか
日の丸の路面電車や文化の日
鈴なりトマト
降車ボタンを手袋の指で押す
正宗一孝
こがらしの停車場遠き市電の灯
朱鷺
蜜柑山を隔て原発波静か
ガリゾー
電停の母子初雪の函館
ちよ坊
ペダル踏み紅薔薇香る町屋駅
銀猫
夏期講座窓いっぱいの桜島
ひいらぎ
受験子に路面電車のドア開きぬ
上村 風知草
赴任地の駅前通り冬日射し
上村 風知草
春塵を都電がま口黒かばん
佐藤さらこ
江ノ電や揺れる軌道を抜けて夏
春野つくし
紫陽花や路面電車の去った後
春野つくし
色鳥や天主堂へは逆方向
雄蹴
頁折り電車降りるや獺祭忌
山尾幸正
筒雪やここはもうすぐバスの道
海里
ねむる子を御胸に駅の聖樹の灯
勇緋
帰省せり遮断機はまた甲高く
ぎゅうたん
電停へ下る鉄路や木の葉雨
となりの天然水
市電待つ春日の中にゐる雀
風花舞
転校生と同じ車両だ春コート
鳥乎
冴ゆる月むかし線路の細き道
山崎三才
三番線参りますのは春疾風
海老名てんてん
ゲゲゲ忌の紫煙の奥の白目美し
海老名てんてん
冴返る鉄路の先の松山城
はるを
白息や一番線のアナウンス
すうばあば
待春のトラム榮一翁の空
三浦海栗
瞬けば冬灯流るる世田谷線
まるるん
二番線冬夕焼より入線す
まるるん
日記買ふ路面電車を乗り継いで
月城龍二
風花や電車待つ列折り返し
岳陽
遠足はパパのカメラと一両目
江口朔太郎
流星や誰かと喋りたき終点
大月ちとせ
下町の都電此処から薔薇区間
天雅
冬夕焼市電は原爆ドーム前
天雅
うららかな車窓うたたねの学ラン
猫の前髪
石焼芋一つ目電車灯る街
華柊
再任か秋の伊予路のあの電車
蛇の抜け殻
本丸に梅や古町の句碑は子規
さく砂月
たぽたぽと道後のあし湯春めけり
さく砂月
フランス綴じペーパーナイフに秋澄みて
あつ乃
タテカンにゲバ字粉雪の電停
秋月あさひ(秋月)
鬼子母神角なき鬼に散る銀杏
渡海灯子
しづかなる地理の書架より春隣
田原うた
洋館の手摺りつややか冬深し
田原うた
右耳に市電の音と雪の粒
ぜのふるうと
冬晴やリベット車両解体す
冬野とも
ポケットに小銭じやらじやら冬の旅
冬野とも
国言葉おほき市電や日記買ふ
沼野大統領
吾へ風へ鉄道草の枯れゐたる
沼野大統領
走り込み百本終へて秋の鳩
伊藤映雪
毛糸編む上一万駅までの帰路
うめやえのきだけ
網棚の袋にリボン十二月
神無月みと
カーブ以て寄り添う車両クリスマス
いわさき
転轍のレバー重たし冬景色
百瀬一兎
水温む心地よきかな伊予ことば
枇杷子
初時雨降車ボタンに伸ばす指
援橙のおと
揺れながら眠る乗客冬日和
日光月光
電停に行くあてもなく立つ時雨
日光月光
すれ違う路面電車の音冴ゆる
ふく
日脚伸ぶ市内電車の旗の端
一井かおり
春近し松山城へ駅三つ
一井かおり
リオ発の家路都電の小春かな
くくな
マスクして被爆電車にライン読む
秋色
初氷鉄路光るや城下町
ときちゃん
脱線てふ青春俳句甲子園
歯科衛生子
路線図とるるぶ広げてみる炬燵
歯科衛生子
吊り革に引っ掛かったままの秋思
よしぴこ
亡霊となり暖房車から降りる
よしぴこ
日向ぼこ木枠の窓の磨りガラス
ぴょーんと
冬日入る車内や続き読み始む
茂木 りん
図書館の絵本は五冊冬夕焼け
茂木 りん
春を待つ君の乗らざる電車過ぐ
肴 枝豆 (さかな えだまめ)
What'sthis?俳句ポストと答ふ春
加里かり子
減便の知らせ蜜柑の薄皮を噛む
加里かり子
朝桜ちんちん電車揺れ楽し
のんつむ45号
百年を路面電車や去年今年
かたくり
チンチンと去りゆく電車日の短か
かたくり
先頭は着膨れ朝の美容院
ななな
檸檬脈打つ幾社より祈り来る
奈良井
旅先の市長演説秋うらら
奈良井
乗りこして初旅とせん街灯り
海色のの
くたくたの一日乗車券や炉火
海色のの
葱匂う降車駅まであと五分
桃色弥生
冬の蚊の漂ふ伊豫の車窓かな
一石 劣
薔薇の芽の先をかろやか荒川線
星鴉乃雪
参道の歪みなき石初詣
星鴉乃雪
電車行く黒き路面や冬の雨
幽香
小春日の光る車輪の拍子かな
幽香
路面電車小春の日差し集め行く
ケアセン ラガール
電停に天守見上ぐや冬の月
九萬太郎
行き先表示赤し冬旱のホーム
亀野コーラ
定年の朝惜春の発車ベル
春駒
春燈下点字ブロック叩く影
馬場めばる
伊予言葉やさし花時雨の城よ
卯之町空
昭和の音の降車ボタンや冬麗
いちの
朝霧やパンタグラフの摩擦音
安曇野くーみん
息白し電停に立つ転入生
高辺知子
路面電車一周半の鰯雲
沢井如伽
踏み込めば飛び散る土や宮相撲
沢井如伽
小さき手を振る子と黄花秋桜と
三毛猫モカ
露寒し都電は扉閉めて出る
三毛猫モカ
冬銀河日付け擦れし周遊券
草深みずほ
路地裏の都電ゆるやか冬の暮
草深みずほ
梅の花触れそうにゆく市電かな
千霞
秋空の開通日風任せの旅
祥子
着膨れや路面電車の窓拭う
くつの した子
都電待つ列の最後は寒鴉
くつの した子
ホームよりふくら雀のこぼれゆく
二兎丸
山頭火終の棲家や燗の酒
猫笑ふふ
電車待ち話すこともなし鰯雲
蔓れいし
何もかも私のせいで蜜柑剥く
まちばり
天狼落ちたダイヤモンドクロスへ
まちばり
息白し都電乗り継ぎ模擬試験
敏庵
冬ざれやパンタグラフはしなやかに
敏庵
初雪のバス停ポケットの手と手
吉森田 比叡得
饂飩食いて市電を待つや寒き朝
すみだ川歩
宝くじ当選前の鯛ちりへ
明 惟久里
木枯らしや軌道は鈍く光りおり
希凛咲女
温泉の木桶の音や冬茜
佐藤恒治
電停の孤島に君を待つ聖夜
薫子
信号にとどまる電車除夜詣
遥琉
伊予の秋次の電停まで歩く
走亀エリコ
冬の朝知らん顔して市電過ぐ
向日葵姐