第41回「お腹が空いていましたので」《並》③
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第41回 写真de俳句】《並③》
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想像の牡丹餅喰つた能登の冬青翠
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君のくちびる漉し餡の暮春かな三尺 玉子
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春の日や上着を脱いで座布団に西城 典子
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握り飯わった災禍の梅のあじ紙威楓
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枝折れば紅滴るか梅つぼむ水木合歓
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水を飲むこっぷの底も春の光水木合歓
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菜の花やどら焼き齧る河川敷詠野孔球
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これ雲雀寝るから鳴くな一時間海神瑠珂
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春見つけ春に囲まれおやつかな海神瑠珂
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春草の蒼き匂いや青春の山水仙
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若草に大の字描き空気吸う山水仙
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ぼつと寝て土手のななめに日向ぼこあさのとびら
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午後十時のカップ麺明日は受験日秋佳月
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熱々のコロッケ五つ春浅し秋佳月
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どら焼きの風味となりぬ花菜風広瀬 康
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どら焼きを超える幸せなき四月広瀬 康
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小春の路せがむ腹の子チョコレート夕佳莉
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凍つる路君の手握る指輪避け夕佳莉
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ぷっくりと土押し上げて蕗の薹あゆママ
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雛あられつまみ喰いだれ今日もまたあゆママ
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おかわりじゃんけん給食は冷やし中華白祐
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作業中茶摘のおやつ三笠良しメグ
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春近しどら焼き喰らふ土手の子ら竹葉子
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春の土手残りの生ドラ夫が食む牡丹
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ハンバーガー胃にこたえるな落ち葉散るさかたちえこ
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鳥雲に入るを見送り河眺む君君
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下萌に胡座で爆弾にぎり飯君君
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人の日や微笑むままに死化粧音羽ナイル
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七七日棚引く龍の枝垂梅音羽ナイル
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校章を刻むどら焼贈る春菜活
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あんぱんを分けあいて菜の花日和菜活
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早弁の野球部員や初夏の風せいか
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大福を食みて三人咳をする姉萌子
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ミルフィーユそろそろ開く節分姉萌子
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出来立ての煮物がおやつ春来るはなもも
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寒の明ドライブスルーの揚げポテトはなもも
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春光やどら焼ポッケに散歩する木綿子
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春日向土手滑る子の声聞こゆ木綿子
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菜の花と娘の恋人を目で追ひて鷹見沢 幸
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空さらりぐんぐん歩く春近しトコトコ
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初めての納豆混ぜる台風禍くぅ
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ものの芽を踏まぬようにと腰下ろす人生の空から
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生クリームドラ探して風うららかよいみち
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どら焼きの夜食がいつかクセになりかよいみち
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春の昼残り一個のチョコレート山陽道芸樹
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春浅し気持ち小走りキッチンカー山陽道芸樹
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菜の花やスキツプ似合ひし娘は二十歳川口祐子
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ホームランボール吸ひ込む花菜畑川口祐子
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白き雲土黒々と春田打瀬戸一歩
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菜の花の土手八千歩ひと休み瀬戸一歩
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寅を追ふ中古自転車はなな風成実
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別れぎわに次の約束春の星ひこ老人
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どら焼きを半分くれる手の冷たひこ老人
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主人公は生きているはず菜の花忌素々 なゆな
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ポケットはバレンタインの日のチョコレート素々 なゆな
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あんまんは上着の上や菜の花畑希子
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ポケットにきゃらめるひとつ春景色ゆきまま
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どら焼きを割って求肥の春の色安田伝助
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減薬に勝って足取り軽し春オニチョロ
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菜の花や子らのサッカー団子状こりえのかた
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暖かやあんこの髭の吾子笑顔こりえのかた
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浅き夏ご飯掻き込む箸の音池上 胤臣
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春光や誘い誘われメロンパン猫日和
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大の字の草の絨毯土の春竹いとべ
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潮の香に背伸びしている春の土手竹いとべ
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菜の花に埋もれ見果てぬ夢の中春花みよし
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春寒の散歩どら焼きも半分こ姫椿
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おにぎりを喰んで今年も蕗の薹姫椿
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今だけは一人でいたい春岸辺松雪柳
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ゐたいよな走りたいよな春の土手松雪柳
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菜の花月夜園バスはまだ来ない石澤双
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花冷えやどら焼き分けて肩寄せて駿酔
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胃カメラ後うどん掻き込み春火燵輝虎
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小雪舞う小腹すかしてうどん屋へ嘉夫
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ゆで栗やもひとつだけとまた出す手嘉夫
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菜の花や階段上がる高学年みのわっこ
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花朧ほっと一息新天地みのわっこ
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菜の花や牛が寝そべる通学路紺太
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初蝶やおむすびの香に腹の虫紺太
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寝ころべば寿ぎたまふ雲雀の野靫草子
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遥々とどら焼ひとつ手に春野嫌夏
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おみくじは大吉鳶の舞う春野嫌夏
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瀬戸内の波うららかや銀の鈴空はる
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水仙花叔母のメモある家終い空はる
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春眠やせなに大地を担ぐ夢銀幕なり
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くちずさむ「すかんぽ」聞けばジャワ更紗銀幕なり
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菜の花の川原で君と三角比おやすみかづき
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雨水の分け隔てたる畦道を全速
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菜の花や止まぬ心音雨の音全速
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つぶ餡とこし餡と買ふ小春空深幽
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鯛焼や頭から食べる派の彼深幽
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春耕の火星飛行士は休憩法月 玄
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畑焼くや煙のまにまに松一本法月 玄
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春耕を終えあまやかや菓子と風さおきち
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菜の花や向こうの岸辺も昼休み電脳庵
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花の宴膳に帽子の一つあり電脳庵
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菜の花や畑の隅の乳母車リコピン
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書き置きの食べ痩せレシピ冴返る如月頭花
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あいさつが声にならぬ子春の海卓鐘
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立春のフライボールが降りて来ぬ卓鐘
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息白し迎えの母の手に三笠米美
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菜の花や光芒巡る鳶の舞110072
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どら焼きを二人で三個山笑ふせんのめぐみ
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菜の花を嗅いでる君の瞳の黄せんのめぐみ
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老いの身にダウンコートの軽やかさきのこオムレツ
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椀種に菜の花の黄や母の笑みきのこオムレツ
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春セーター僕らは2センチ近くなりすかーてぃっしゅ
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ゆふぐれの産毛きんいろ蓬籠葦屋蛙城
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故郷の煙突臨む菜の花や彩明
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菜の花やばあの向こうに法隆寺風かをる
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余命千食この草餅を一とする笠井あさと
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切株や菜飯握りと双眼鏡どこにでもいる田中
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前髪に舞う古草や芝滑り橙茶
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主来ぬ畑や菜の花蝶に化す巻野きゃりこ
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ごめんねと菜の花漬けを添えて蓋巻野きゃりこ
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菜の花の終わり始まる黄の極みさら紗
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仰向けの空よブンブン蜂が寄る水間澱凡
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菜の花を置いて息子と魚とり水間澱凡
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早春や手のひら透かせ陽の光土取
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菜の花よありあまる時食らおうぞただ地蔵
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明日卒業君とハモって土手の道寺田 美登里
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ポケットにどら焼きひとつ梅探る寺田 美登里
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菜の花の風の柔らか彼とふたたり池田淳子
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菜の花や甘いどら焼き分け合いて池田淳子
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御負けなる銅鑼焼きの来て春を待つ加賀屋斗的
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きゃいきゃいと笑う少女ら風光る秋熊
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着ぶくれて並び昼過ぎもつ煮込み美月 舞桜
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何よりもお菓子の好きな子花菜風野々山ふう
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比良八荒素粒子地球を貫けり野々山ふう
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暖かや弁当膝に湖畔端数哩
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菓子タイム菜の花畑上着敷き音舞台
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ドラ焼きと土手に菜の花昼下がり音舞台
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一服の声で解かれし草いきれ南風
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三時の下校すかんぽの誘惑南風
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菜の花やトンネル越える越後白丸山和泉
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天高し盛り上がる腹馬眠る丸山和泉
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味薄きカップ焼きそば夜半の夏花星壱和
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太やかな祖母のじり焼き小春凪花星壱和
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土手青みスポーツ苦手かもあの子西 山歩
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秘密基地友とお菓子と菜の花と風音
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桜餅実家の父へと急ぎ足風音
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小腹空きぴよんぴよん跳ねる春戦ちづ姫
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福豆チョコン病院の夕食膳啓太郎
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ポケットに甘露飴2個走る春すいかの種
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知らぬ子とこたつでどら焼き半分こけら
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どら焼きと新茶の香り父退院玲花
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菜種打つ弾けしさやは帆と小舟玲花
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仮名文字の筆の流れや春の川むい美縁
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グラス手につまんでばかりの豆まきや出羽泉まっくす
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風光る肩を並べて歩き食べ出羽泉まっくす
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啓蟄の庭砂まみれのキャラメルなみこまち
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旅の空おやき頬張る目に花菜彼理
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バス待ちの半刻野辺の草団子彼理
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寝ころべば菜の花の香へ鳶の影ルージュ
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菜の花を君へかざすや青い空ルージュ
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春愁や悲恋をかたる句碑の文字四季
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言問団子へ自転車風光る陽光樹
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初めての新築部屋へ花菜風陽光樹
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点滴がつなぐ命や冬の雲世子
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学校のチャイム遠くに春霞日吉とみ菜
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鉄塔の林立春空に消えて日吉とみ菜
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菜の花や百円握り駄菓子屋へ原島ちび助
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菜の花の土手駆けし後、どら焼きはくちなし
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どら焼きのつぶあんこぼれ春は来ぬ木村あずま
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夏休み茶色い昆布の茎の味森野 羊
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空腹をぶりこで凌ぎし冬の海森野 羊
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多摩川の土手にクレープ春の風つるぎ
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春の雨どら焼き齧るエラーの子つるぎ
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どら焼きの日の公園の丘に立つ海泡
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老境や雪見障子を見る微笑海泡
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初夏の風や短髪つかつかと滝川橋
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凍てつく夜熱き饅頭夫の笑み団塊のユキコ
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春の土手ジョギング苦し水甘し団塊のユキコ
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菜の花を見ていただけよ知らないわレディ咲瑠恋
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天高し大食いなのに細い人みなし栗
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北陸にせめて暖もて大福茶永華
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春なかば寝言とってもバニラかなミンコフスキー
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弥生野に臥して痛くて起きにけりまりも
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着膨れて段ボールそり滑りけりまりも
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どら焼きや四月の会議抜け出そうアツヒコ
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どら焼きを肴に一人花見かなアツヒコ
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野遊や両手で空を持ち上げる駒村タクト
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立春の焦土に重き荷をかつぐおさむし
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子供らの声音に目覚む春の水おさむし
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菜の花や川面に光飛び散れり青井晴空
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えびせんとダンボールそり土手の春春海 凌
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菜の花や冷気おりくる土手野原はね花
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春めくや菜ばなひたしのほろ苦さはね花
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花菜風転校先の通学路林としまる
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菜の花や卵サンドと缶コーヒー林としまる
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どら焼きを食ふや春意のピクニックいくたドロップ
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どら焼のあんこヒンヤリ春炬燵千暁
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入学式四葉クローバ探す母夏の舟
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園帰り上着放りて摘む土筆夏の舟
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先生男子が草もち食べてますヒマラヤで平謝り
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蛇穴を出て大納言のつやつやジョルジュ
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春光や遅れお供のきび団子頓狂
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かの水の土手の記憶や花かぼちゃふたば葵
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菜の花や浮かばぬも良し夢百個ふたば葵
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雪頻り立ち往生を救うパン和み