第41回「お腹が空いていましたので」《並》⑥
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第41回 写真de俳句】《並⑥》
-
春の野やどら焼きの餡溢れたる牧子浜風
-
寝袋に寝てる夕日に雲落つる牧子浜風
-
うららけし一本道を雲と行く葛西のぶ子
-
冬日向はなの香りとおやつの香高橋 誤字
-
菜の花の土手に寝転ぶ腹が鳴るのりのりこ
-
こし餡のどら焼き花菜仏壇にのりのりこ
-
「ちいろ、ちいろ」吾子の指には菜の花種月 いつか
-
菜の花やキラキラと川は流るる種月 いつか
-
アドリブに拍手ブラボー春の風せんかう
-
弁当を広げる春野空に鳶サリー
-
野遊びやリュックの中のチョコレートサリー
-
すこしねむいバスのひだまり春隣夏陽 きらら
-
春風にダウンを茣蓙の昼下り韻修
-
鯛焼きの尻尾の方を選ぶ君天風さと
-
少年ら土筆の土手を突破して天風さと
-
この春こそ褒めて貰う、父は逝く瑞風
-
春彼岸お下がりの餅ひとり食う瑞風
-
風うららZ世代はスマホから釋愚拙
-
鳥は啼き人はどら焼き土手うらら釋愚拙
-
どらやきを「一個ください」言えぬ春鱈 瑞々
-
「菜の花を蒔いたのは僕」土手爛漫鱈 瑞々
-
寒き通夜涸びし稲荷食らう遺子峠の泉
-
冬課外早弁の蓋派手に落つ峠の泉
-
部活後の鯛焼きひとつ半分こ釣女
-
土筆摘みガッと踏み込みあの一本春野あかね
-
初蝶と腹ペコ園児海を見にぎっくんのママ
-
春のニューヨーク片手にはコーヒー舞矢愛
-
おや団子いや菜の花と競る羽音ほーさく
-
風光る女子高生の二人乗りたじまはる
-
いつの間にかどら焼のあり春炬燵たじまはる
-
イキシアやあの頃の吾の赤リップ伽葉子
-
酵母ぷくり春をまるごと食はむとす七森わらび
-
寅さんの団子ぶら下げ草若葉せなきく
-
猫ひとり霜の菜を喰む白き音宙朔
-
産室の我に鯛焼きくれし父孤寂
-
鯛焼きの長い行列誕生日孤寂
-
桜漬おにぎり手拭いに包む夏海 凛
-
桜土手児の自転車は止まらない浜千鳥
-
寝ころぶと目の前に立つつくしかなのぐちゃん
-
おやつ詰めおにぎり持って春の野へのぐちゃん
-
買初や昨日の地震今日の市野菜α
-
母九十八ベッドの横に冬の蝶出雲のたみちゃん
-
原発の闇を隠して花菜かな出雲のたみちゃん
-
夕飯は十八時まで猪も出る芳草
-
仏前には五秒だけ供物の草餅生田 大五郎
-
菜の花の飾らぬ足を向かい風月季 紫
-
義姉来ずも父にお煮しめコート脱ぐまり遊
-
春待つやあのはらっぱで大の字にまり遊
-
晩はごちそう草餅を半分こ我鯨
-
野遊びやランチとともに出す遺影我鯨
-
大河春みなもの光立つ朝よみつや湊子
-
匙拒む子に押され食う冬ぬくし朝波羽丸
-
菜の花や分けてどら焼き夫と食うみえこ
-
草原のドーン腕(かいな)へ来た飛蝗みえこ
-
鯛焼に合掌仰向けて合掌壱時
-
弥生尽小さき手を取り公園へみわか わみ
-
野遊びやクーファンに妹兄に飴みわか わみ
-
受かったは声にせずなり蕗の薹朝ごはん
-
芹苦しドレスの吾子のイ短調はるいち
-
半分にどら焼き割れば初蝶来月野うさぎ
-
菜の花の土手腹ぐうと鳴りにけり月野うさぎ
-
遠足やグミをモグモグ小学生香代
-
野遊びや正午前にはお弁当香代
-
花公園キッチンカーのケバブ待つ千舟
-
菜の花や吾子転げる靴転がる千舟
-
菜の花やホットドッグの具を炒め秀翁
-
野遊びやハンバーガーとむすび二個秀翁
-
ゆつたりと空の高みへ鳶の春さふらん
-
黄一面笑い声降る花菜風雪割草
-
ネーブルや諸手に残る香は黄色八月黄緑
-
渡されてひらくランチや花大根霧賀内蔵
-
どら焼き半分こ、ひとり菜の花と看做しみず
-
小豆がゆ足りずに二杯お善哉栗紀
-
どら焼きのずらりと試作春の昼志きの香凛
-
「ママ友の集い」のLINE春の昼志きの香凛
-
八分の六拍子踏む蜜蜂や雪花
-
お雑煮や受け継ぐ義母のへこみ鍋おおい芙南
-
握り飯ころげゆきたり夏の草おおい芙南
-
木の芽含む雫の一つ一つかな田に飛燕
-
雛鳥のごと口開くる母花菜田に飛燕
-
庭の韮にらせんべいになりましたさち緖
-
カロリーの表示は見ずにうらららら智隆
-
春の富士高さ五センチ三笠焼き智隆
-
遼太郎国を憂いて菜の花忌佐竹草流
-
春の土蹴上ぐる野球部員かな湖七
-
草の芽や犬と目の合ふ竹格子湖七
-
椿餅好きなんだつて流れ膝どゞこ
-
杖置きて札所に憩う日永かなビール大好きさん
-
啓蟄やあんぱん一つポケットに鈴木 リク
-
どら焼きと黒パンプスと菜の花と壺茶
-
とろとろと秘密一面の菜の花壺茶
-
節分の鬼の褒美はどら焼きよ森 健司
-
遠足や頬に米粒二つ三つひーちゃんひーちゃん
-
籾蒔きやあんぱんひとつほほばりてひーちゃんひーちゃん
-
菜の花に寄り道したのどら焼きと瞳杏
-
コンビニのどら焼き持ちて春の川瞳杏
-
蜜柑山駆け上がる銀輪三池のり子
-
学ランを脱ぎて春日へトウキックみやもとや
-
医への夢断ちし高二よ彼岸花みやもとや
-
「あっ、あっ、」と小さきゆびふる菜の花よ山本八
-
山笑ふ一万歩目に啼くスマホ水越千里
-
野遊びの弁当箱に残るへた水越千里
-
力戦の眠気と団子春きざす比園 岳
-
幼児来てどら焼き見入る花菜畑眼蔵
-
菜の花や絵具持つ手はどら焼きへ眼蔵
-
春堤ショルダー脇ににぎり飯鈴木そら
-
レンチンの海苔弁も良し一人飯日月見 大
-
ビール飲み干す未だ陽高し日月見 大
-
そよ風にどら焼き分け合う春日かなめぐえっぐ
-
どら焼きや割れば小豆の銀河系めぐえっぐ
-
月朧店の親父のとっておきひまわり
-
土に埋む来年開け金魚のいのちひまわり
-
母子餅供えては独り喰うてをる朗子
-
春昼の背徳塩餡バター真秋
-
どつこらしよどら焼うまし春の山紅 珊瑚
-
田螺取理科は苦手の女親紅 珊瑚
-
ひとり鯛焼き食ふ「母」は今休みはなゑ
-
雪時雨半分こするカツサンド石井青花
-
菜の花やビル群もある新天地清桜人
-
菜の花や穢れを知らぬ祖母の墓清桜人
-
薪で炊く飯盒飯や水温む夢追い人
-
幼き日菜の花突如現れた雪椿
-
菜の花や潟をふちどる黄の大蛇雪椿
-
青空や紋白蝶の三拍子小島やよひ
-
仄めく香花菜の色や水明かり萌黄多恵
-
快晴の立春大吉僧も笑み福朗
-
菜の花と湖畔のしじまと君の目と布川 洋一
-
どら焼きと菊を楽しめ先考よ布川 洋一
-
菜の花の堤にねまる二人かな花菘
-
菜の花や池田湖のイッシーロマン花菘
-
巴里どらの重さを放つ花菜かな白庵
-
「三体」の異界に溺れ花菜風白庵
-
菜の花やここらでちょいとこびりとす和脩志
-
あぶらうる土手油菜の花揺れて和脩志
-
春疾風斎藤道三下剋上大日向都
-
風光るパラグライダー高く高く大日向都
-
ギザ十をしまいピッと買う鯛焼ざぼん子
-
すりこぎと手拭い被り小豆の香春瑛
-
菜の花や三笠焼きにて虫押さえ順孤
-
ソワレ後のホームでしるこ息白し碧月ゆう
-
手土産を味見と称し食ぶ春日三日月なな子
-
待ちかねてつひにひとくち花筵高見 正太
-
緑児の欠伸ぽっくり蕗の薹古乃池 糸歩
-
広原をシェネの少女ら風光る古乃池 糸歩
-
どら焼き三つ一つ結びに春ショールラテ
-
菜の花の種膨らみてをりふしぞ飯島寛堂
-
大福を頬張り噎せり山笑うなみきたか
-
老犬と饅頭分ける春日和久えむ茜咲
-
笊の菜を一つ取り分け目にも春久えむ茜咲
-
十八のふるさとの丘春霞青田道
-
佐保姫を仰ぐ箸間の円居かな青田道
-
セロリ散乱す犯人確保こらぁ子犬えりち
-
湿雪の雨垂れぽたた缶たたくえりち
-
鳥雲に入るやダウンの茣蓙替り清水縞午
-
牧開き人も眠りの良き花に清水縞午
-
パセリ放る部活帰りの無機の口餃子大王
-
透き通るいのちのありぬ生白子睦花
-
どら焼きも三笠饅頭もお水取り松高法彦
-
初スキーはしゃぐ息子に先越され恒産恒心
-
春の鳥溢れたかけら啄めり恒産恒心
-
蕎麦掻の男ひとりの昼餉かな中島タカシ
-
何もせず塩をにぎりや春の雲中島タカシ
-
春めくやつひに見つけし和菓子店鈴なりトマト
-
日向ぼこ母の手作りドーナッツ鈴なりトマト
-
ポケットにどら焼き一個小春風正宗一孝
-
仮眠中肌をくすぐる花菜風正宗一孝
-
鯛焼を頬ばり休むハイキング天龍蘇人
-
菜の花の集まる日向ひとやすみ陽
-
春耕や畦で一人のにぎり飯陽
-
遠足の子らの弁当アートフル閑陽
-
逍遥の老やベンチに草の餅朱鷺
-
冬の夜や歯間にさぐる牛のすじガリゾー
-
スリングの中は老犬青を踏む寒芍薬
-
菜の花や美味なる菓子を頬張る日村先ときの介
-
麗らかやほのぼの空を眺めてる村先ときの介
-
野遊びの後のおやつを半分こえりまる
-
菜の花は土手に咲くべし黄なるべし長谷部憲二
-
名残雪ついつい口を開けてみる老黒猫
-
春の夜やあの日の娘の声がしてちよ坊
-
こぼれ落つ娘のなみだ春浅しちよ坊
-
末っ子や一列制覇いちご狩り銀猫
-
そのうちに泣ける日も来る花畑UVA桜
-
自転車に香りカラカラ花畑UVA桜
-
足元に旅行鞄蕎麦屋の春ひいらぎ
-
デパ地下の春を携え富士見かな一 富丸
-
富士と海相模の春は皓皓なり一 富丸
-
菜の花やランドセル背に付いて行くつばき
-
菜の花や初の一歩を歩み出すつばき
-
菜の花や東京便の小さくなり上村 風知草
-
春の日や与那国馬の腹旋毛入道まりこ
-
どら焼きのあんこ吾の尻春愉しこきん
-
たい焼きの薄皮取りて流線形こきん
-
外套を脱げば肌まで透ける風北里有李
-
菜の花の波にゆらゆらどら焼き船ラクダーマン
-
菜の花の海に並びてどら焼き喰むラクダーマン
-
風まとい仔馬が駆ける二拍子で妙啓
-
冬晴れやローソンのどらもっちうま小林弥生
-
鯛焼の貌をがぶりとひと口目佐藤さらこ
-
歯切れよきガリぽりぽりと新生姜佐藤さらこ
-
キャッチボール飽きては暫し土筆摘みなか鹿の子