第41回「お腹が空いていましたので」《並》⑦
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第41回 写真de俳句】《並⑦》
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車椅子あんころ餅へ春の風千寿 ココ
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日向ぼこ吾の腹満たす祖母お焼き山本芳山
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対岸の輝く校舎春夕焼塞翁が馬
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鴨川やおにぎり十個木の芽時塞翁が馬
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蜜香り止まぬお喋り春の川八重山吹
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老いた背に蜜蜂とまる吾もとまる八重山吹
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土筆摘む線路は遠く延びにけり春野つくし
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菜の花の透けてふわふわ鼈甲飴やぎみか
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菜の花や東に職場西わが家やぎみか
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どら焼きを土手に座りて花ナズナ華婦香 (カフカ)
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三人に五個のどら焼き春愁う雄蹴
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永き日やああつぶあんかこしあんか雄蹴
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君想い抜け殻となり草の絮山尾幸正
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土手滑り過ぎし君追う姫女苑山尾幸正
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春縁の猫えさ鉢を突き落とす海里
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春愁ひ点滴パックの二段腹海里
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草餅を配達ルートなぞりつつ勇緋
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川っ縁餡のふくらみ春近し奥伊賀サブレ
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どら焼きNOMO投げる元旦の地震井上改め天橋立右彩
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どら焼きを地球にあげる春よ来い井上改め天橋立右彩
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里山の川面に映る凧(いかのぼり)素牛
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菜の花や母の香りにふり返り素牛
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泣きながら食べるどら焼き春の雷こはる
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独り居の野に春待ちて御座候となりの天然水
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蒼天やパラグライダー旋回中呉暮子
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春霞土手沿い座る無職の吾呉暮子
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おっとっと掴まり立ちの春日向砂糖香
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覚め際に食べそこねたり桜餅風花舞
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初雪や窓開けてみる父のごと山崎三才
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春風やコロッケさげてあの川へバイカウツギ
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耕人の空の弁当十一時はるを
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「ん」で終はる言葉で負くる日永かな夏村波瑠
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特典のパン新カードに春光ならば粒あん
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わらび餅帰り参道歩の軽し前田いろは
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子ら飽かず土手滑りをり犬ふぐり前田いろは
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田起しや座る間なしの掛かる声すうばあば
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菜の花や割るどら焼きの子の涙すうばあば
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紙の椀炊き出しの手や春日向紫峰
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夕東風やコンビニ明かり単語帳紫峰
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空に歌あり大口の雲雀の子わだつみ
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お使いのお釣りをそっと肉饅頭わだつみ
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約束の時待つ川辺花菜風岳陽
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川を越ゆ水切る石や花菜照る岳陽
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お菓子手に菜の花畑に寝転んでつる
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どら焼きで腹を満たそか菜の花摘もかつる
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河川敷枯野とあんこひとり占め銀髪作務衣
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通学路駄菓子屋前の味噌おでん苅桜守
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ポケットのどら焼き菜の花に隠す欣喜雀躍
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亡き母のコートを脱いで春迎え火焔木の花
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菜の花も詠まずひそかに友は逝く火焔木の花
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菜の花やふくよかになりし君と見てゐるのろのろ
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食べログをスクロールする春の風イシカワナオキ
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東風吹いて何処にいるやらドラえもんイシカワナオキ
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菜の花や橋を隣のどら息子江口朔太郎
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寒晴やカップ麺まで後百歩江口朔太郎
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九十分球追ってらあ春の宵大月ちとせ
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菜の花やルーティン多き四番の子天雅
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遠足のリュックや箸のかたかたと猫の前髪
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買ひ食ひは内緒ないしょの春夕焼藤央
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野遊びや這いずる吾子の頬に泥藤央
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ひとりっ子鯛焼きいびつ半分っこ華柊
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迫る壁倉庫乱立田水張る華柊
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ガリバーの午睡を破る迷い蟻蛇の抜け殻
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小春日におやつはボールの待機組蛇の抜け殻
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菜の花や玉葱小屋を毀つ午後さく砂月
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菜の花の褥でおやつ夢遥か蘇芳
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啓蟄を祝うがごとよ人のめし新米にぎりめし
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法面とて菜の花はまっすぐに立つ新米にぎりめし
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エスケープ座して春野や昼餉食ふのの夏
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菜の花や三色丼のお弁当秋月あさひ(秋月)
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桑の実を摘んでる鬼やかくれんぼ渡海灯子
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仏壇のお菓子をぱくり真夜の月渡海灯子
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霜の朝ハンドル握り飴ひとつロージー
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小腹空くここで休憩春散歩小田毬藻
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通学路手をのばす先に木苺桃花
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冴ゆる夜よ温うどん食う通夜の夜よ桃花
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寄生木をつくづく抱え木の根開く暁月
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春だから買ったおにぎり食っちまおうしろ
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啓蟄や出社日増えて腹が減るしろ
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菜の花を敷きてどら焼き食べる君宇治 鴇眞
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凧揚げる子を待つ土手のおやつ時猫ずきん
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今日の土手生命の息吹啓蟄か高木友
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唾ごくり味噌に天ぷら蕗の薹高木友
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春光やパークゴルフのティーショットぜのふるうと
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若芝や泪を拭ふ新人戦篠瀬カオルコ
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寝ころべば土手にぬくもり花菜風篠瀬カオルコ
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コソ練のラッパのブレス山覚める丸井たまこ
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ないぞ手に鳶の早業たい焼きぞ犬山侘助
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待てぬ吾子グリコのおまけ春遊犬山侘助
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失恋もお腹は減るさ小春の陽長楽健司
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春近しどら焼き吾子と半分こ長楽健司
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下萌や帽子かむった荷物番山本美奈友
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ドラちゃんのポッケにのび太いぬふぐり草夕感じ
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素うどんの餅温かき深夜かな神無月みと
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焼芋やそれぞれ選ぶ母娘ゐて神無月みと
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佐野に聴く玉音放送菜の花忌松芯
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雲一つおむすびに見え春の土手松芯
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卒業の紅白饅頭川堤ひろこ
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土筆摘み土手の彼方にアドバルンひろこ
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地平まで草原飛蝗のレストランいわさき
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菜の花の香をおかずに梅むすびいわさき
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亡き祖母は蓬摘み摘み来訪す梨惠
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グリルサンドの中は鰊ユトレヒト梨惠
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春の川上りの鉄橋二両編成あが野みなも
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寝転びてどら焼き喰らふ啄木忌あが野みなも
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一休み菜の花の香をどら焼きと援橙のおと
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菜の花に背中押されて弾む足援橙のおと
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禁断の愛の甘さや春の夢日光月光
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春の野や研究の夢語る彼日光月光
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半分こ妹へ多めに西瓜切るふく
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母仕事今日も林檎を剥く夕べふく
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冷蔵庫開け閉め開け閉め十五分一井かおり
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目覚めたらどら焼は夢春浅し一井かおり
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子離れの夜を鳴く腹へ草の餅くくな
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罪深き春光侵入種の可憐くくな
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パン齧り帰りのホーム春の月和はん
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菜の花や営業マンの昼三時和はん
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蓬の香湯気に踊ってあんこ待つ秋色
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ガザの子に見せたや土筆菓子そえてときちゃん
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枯れ山やホットサンドは頂で由樺楽
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冬蝶や妣と行きし野に菓子二つ由樺楽
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新人戦菜の花こぞりフェンス越し小月
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春闘やハンストはもう耐えられぬ奥井宣風
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菜の花やどら焼き食べてまた太る勺子
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春疾風鳶仕留めたハムサンドぴょーんと
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四年ぶり姉に行き会ふ彼岸かな茂木 りん
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ラグビーのボール左手バーガー屋かぐやのくう
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ラグビーのシャツの子の黙バーガー屋かぐやのくう
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はしゃぐ子らの頬にあんこ地蔵盆肴 枝豆 (さかな えだまめ)
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菜の花とどら焼ひとつ君と吾と肴 枝豆 (さかな えだまめ)
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行く年やどら焼き咥えタイプ打つ苺加
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頬張った香典返し秋の暮苺加
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悩みなく飛ぶ鳥野の花桜餅H&S
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春昼や丹田鍛え一万歩ちくちく慶
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尻ついて袋溢るる蓬摘みちくちく慶
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二輪草サンドを分つ姉妹あり加里かり子
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春の街ラテの❤はそのままに加里かり子
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寝袋に潜りて夢む握り飯のんつむ45号
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星涼し原っぱの上腹鼓のんつむ45号
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どら焼きを分け合う土手の草青むかたくり
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鍬置けば土手一面の花菜かなかたくり
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春風が笑顔を運ぶ通学路ななな
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外套にあんぱん隠し悪阻の妻へすがのあき
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仏壇のお供えバナナへ手を合わすすがのあき
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IF関数小窓にさくら閑職よ奈良井
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菜の花やもう一回り自転車で桃色弥生
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亡き祖母とめぐる道後の避寒旅一石 劣
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どら焼きの皮のふっくら春の昼星鴉乃雪
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少年や昼餉頬張る春の空幽香
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春野来て夫と分つや握り飯幽香
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春の野に駿馬となれよ暴れ馬氷雪
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焼跡やひとりあそびの赤まんま氷雪
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寅さんの啖呵真似るや猫の恋九萬太郎
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どら焼きでちよつと休憩納税期九萬太郎
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草を焼く匂いかすかに春河原雪のこだま
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雪解の音聞きて自転車の修理雪のこだま
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小春日やセブンおにぎり青汁と身知不柿女
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蜜蜂の羽音や生どら焼きの香身知不柿女
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大福を分ける人なき菜の花と緋泉
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子の髪にシャツに菜の花香の残り春駒
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春堤黄色い花が咲きましたあねもねワンヲ
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青雲にどら焼き与ふ春の土手あねもねワンヲ
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春風に誘われレジャーシート敷くアルル
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夕焼けを見たくて夜を待つてゐるのはらいちこ
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「鬼は外」朝ん歩のコロ豆喰らうSteve
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「福は内」盲いた保護犬空を喰むSteve
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「失楽園」菜の花空へ猫の鼻馬場めばる
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あやふやにバター溶け出る春の昼馬場めばる
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春暖や自家製パンとコーヒーとねこのひげ
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草団子作る祖母の手福々しねこのひげ
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父を待つ手に菓子一つ窓に月竪山 ヒスイ
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空に梅ソーダが沁みる講演後竪山 ヒスイ
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粒か濾しついつい声高花見席佳辰
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靴は赤閑歩の供の蓬餅雪だるま
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大の字にケセラセラセラひなたぼこ西山
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寝転べば菜の花の黄の生まれたて卯之町空
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自主練の素振り百回春の土手卯之町空
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古希まぢか餅を五つも食べにけりこりゆばんばん
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先祖棚大福ひとつ頂戴しこりゆばんばん
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菜の花やゆるいカールの髪ふわり美んと
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おやつは半分こ菜の花に笑顔美んと
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空の下餡のかほりと春一番大福
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祖父と行く夏野の先の帆立缶片山千恵子
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風光るあんぱん割りて誘いたり片山千恵子
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春の日や妻に内緒の甘味喰う吉田さと
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寝ころんで花菜のびのび一服す高辺知子
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どら焼きと太宰片手に春の川高辺知子
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甘味屋に並ぶ初老と初鳩と窓 美月
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共演を待つ撮り鉄と菜の花と窓 美月
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友と割く銅鑼焼き一個そら高し三毛猫モカ
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午後二時半模擬店の昼パン一個三毛猫モカ
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着ぶくれのイタグレ午後の河川敷草深みずほ
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冴返る塩おむすびをせがむ吾子凛絆
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野菜切る音にせがむパグ春めく凛絆
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私も君も亡き人も躍る盆柳子
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オチ言はれ一口大き母子餅岡根喬平
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桜の木おやつを狙う鴉おり千霞
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菜の花の土手埋め尽くし平和なり千霞
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朧月夜口ずさむ父と煙草の煙祥子
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春風や草すべりの子対岸もなんくる