第41回「お腹が空いていましたので」《並》⑧
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第41回 写真de俳句】《並⑧》
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菜の花を幼子抱え走りくる春香
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手作りの草餅褒めて青い空春香
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花菜風差し出す掌にもお裾分け南の爺さま
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春の野にジャンバー脱いで背伸びする南の爺さま
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舞う雪や発車ホームですする蕎麦空素(カラス)
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へばりつくたい焼きの餡舌で舐め京都さくら
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鯛焼きの尾まで餡子の詰まりけりくつの した子
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熱々をガブっと残業後の鯛焼きくつの した子
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菜の花の土手転がりし吾子強し遊川百日紅
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合格し上級生は同期なり山田季聴
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野球する子らと鮎釣る人と吾とちょくる
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フリージア明日から来ない三年生青猫
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皆と行く草あたたかき稲佐山青猫
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どら焼きを河童に盗まれ四月馬鹿二兎丸
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苺食ぶ白寿の母のおちょぼ口崇元
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春の土手風が御菜のにぎり飯崇元
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橋無くば春の大川舟無くば猫笑ふふ
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樽底の沢庵かじる春隣猫笑ふふ
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腰椎に凹みあるらし蕗の薹源早苗
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早苗月吾の名も季語と夫に教ふ源早苗
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菜の花と空にはぽっかりどら焼き雲麻雪
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天国へドコデモドアー春の夢落花生の花
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トー横の夜空を跨ぐ宝船まちばり
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どら焼きに和睦を託す冬の朝まちばり
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吾子特製菜の花メインのサンドかな吉田ゆうこ
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ハワイ土産家族で開ける淑気かな軽時計
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コーヒーを持って駆け入る冬日向軽時計
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黄色帽下校は母へ土筆カゴクスノさとみ
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春の土手試合合間のにぎり飯クスノさとみ
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塾帰り割ったどら焼き冬銀河いくと
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駅ピアノ囲む園児ら花菜ふるいくと
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腹立ちて土手でスイーツ菜の花よ宮本てふ
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花冷えや銅鑼焼一つ古希の朝敏庵
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菜の花の土手糖分を補給中雀子
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艶めくや吾子の指先柚子の味噌吉森田 比叡得
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冬晴れし整体の後の甘味かなすみだ川歩
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嬰児抱く車窓に花菜河川敷津木 百合
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ホバリングしたくなるキス春の昼明 惟久里
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春に咲く黄色の多き不思議かな希凛咲女
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午後休講持て余すほど春の色山田祥風
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草に寝て草となりたし春の昼山田祥風
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焼藷ハフハフ笑い溢れる部活あと野イチゴ
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凍てつく日五臓六腑に沁みる汁野イチゴ
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春の日に三笠か銅鑼か談笑すオカメインコ
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網棚の菜飯弁当いまは何処春木
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ジャンケンの負けは菜の花下る店春木
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君と食む甘いどら焼き土手の春古澤さとし
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御鏡の浮かぶぜんざい小丼岳野 千世
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コンビニの宅配帰りは肉まんと岳野 千世
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どら焼きのエージレス手套で剥げぬ勝亦朝
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スマホ手に振り向かぬ子の巣立つ春希々
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筑後川どらやき喰らう菜の花路いともこ
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やや温き水岩洗い山笑う春嶺
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土中より足音を聞き待つ蛙春嶺
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春近し靴紐揺れて待つ名菓たけ
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秋彼岸おはぎの数がなぜ合わぬめぐ
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花菜畑天真爛漫過剰哉花舎 薫
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蝶舞ふや甘党の父のポケット茅々
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空染めて香る菜のはな妣といて遥琉
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雲流れ腰下ろしたり春の香やひかるこ
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ひと休みどら焼き食うて花菜摘みひかるこ
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帰り道肉まんひとつ冬の月なつのおわり
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仏壇の菓子を失敬彼岸かな鈴なり檸檬
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給食はカレーおかわりに来た蜻蛉走亀エリコ
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山歩きウィダーとお茶と春風とすそのあや
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小腹へり踏ん張りすくう岩清水あんこ
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嵐電や塀や紅葉のすぐそばを美古都
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白夜月花菜畑へ呑まれをり向日葵姐
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春の風やさしく頬を撫でにけりアサギマダラ
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中ジョッキ蕗味噌にぎりそんでよし青柳四万十
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どら焼きに菜の花折りて添えてみる妙重
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うららかや土手に寝そべりひと齧り妙重
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自主休講だって風が光るから市子
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菜の花よ俺のどら焼き食っただろ細川 鮪目
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土の下ああ菜の花が黄色すぎる細川 鮪目
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春眠やお預けの甘党一人早霧ふう
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ゼフィルスや菜の花餐に招かれて早霧ふう
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つぶ餡の湯気ふうわりと春の川うく
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夏草や果てなく渇く病にて心寧 侑也(ここね ゆうや)
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四畳半抜け出し春の土手が居間メレンゲたこ焼き
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長命も道明もよし桜餅ゆきえ
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菜の花や三色団子ゴマこぼれぽんころん
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菜の花や吾のおにぎりは俵型くう
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銀杏散る屋台に並び君を待つ村雨 藍
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犬の尿掛からぬ虎杖折りて噛むしばのおはる
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綿菓子に夢中蒲公英しゃぐほどにしばのおはる
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珈琲で一息ついて梅祭りさくら
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「水墨集」閉じる先祖の菜の花に山城道霞
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冷凍のどら焼き溶けて花菜風夏の町子
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六十路来て花より団子花菜道夏の町子
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春の土手どら焼き友と半分こ天上たこ
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ピクニックこしあんみっつ粒ひとつ天上たこ
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初寄席の楽屋どら焼き怖がる師ちえ湖
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夫からの絵文字はゴメン山笑う花ばば
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自主休講の土手ファミチキで梅見福間薄緑
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ジョギング五キロ寒明の和菓子屋へかときち
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春隣けふの最中は求肥入りかときち
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三笠食ふ吾子のゐる土手春遊歩そよかぜ
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菜の花へ戻すアクセル土香るシワ
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菜の花のサイクルロード走りぬく一徳斎
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手土産を土手で開けたり鳥曇円海六花
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花菜土手君の十八番を口ずさむあおい
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生きるてふ香を噛み締める桜餅あおい
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春昼やたまには祖母とカウンター星の砂
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汗ばむ手菓子の袋のもどかしきえみりん
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どら焼きを口いっぱいに春近しヒロヒ
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礼参り梅ヶ枝餅と春風ときいこ
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手洗いのマークのダウン春きざすあま門
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空高し微かに過る特攻機空の空
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菜の花や雲を見ながら「三笠」食う碁練者(ごれんじゃー)
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菜の花や仕事さぼって油売る巻籠
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遠足の弁当狙う烏の目みゆき