写真de俳句の結果発表

第46回「深夜のドライブイン」《並》①

「深夜のドライブイン」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第46回 写真de俳句】《並①》

  • 火蛾囲むピンクの初代ミラパルコ
    留辺蘂子
  • 自転車の荷台へクッション敷き短夜
    黒子
  • 夜半の秋ネオンの店のオムハヤシ
    房総たまちゃん
  • 長き夜や助手席の妻寝酒欲す
    房総たまちゃん
  • ファミレスのどんぶり一つ帰省途次
    信壽
  • 夜半の月団欒までは五十キロ
    信壽
  • 夏暁のデコトラ玉手箱めきて
    杜まお実
  • すれ違うシャツにカレーや夜半の秋
    京あられ
  • 流れ星倒した座席から覗く
    やまだ童子
  • 夜這星男二人のドライブか
    やまだ童子
  • ゲームで獲った犬と帰るや旱星
    つづきののんき
  • 終り見ゆる真夏の夜の逃避行
    一生のふさく
  • 背伸びして我待つ紅きサンドレス
    風蘭智子
  • 青写真語る短夜のドライブイン
    海羽美食
  • 土曜日になるも夜長のドライブイン
    海羽美食
  • 設定し忘れて着信爆心地
    吉野川
  • 夏の果LOVEの字つかぬネオン管
    大橋あずき
  • 誘蛾灯ユウワクしたかされたのか
    あすか風
  • 源平の絵巻夜食のにぎり飯
    そうり
  • 青岬失恋の凪ぐ午前四時
    ぷるうと
  • 海の風蛍迷いて常夜灯
    大本千恵子
  • 星月夜答え探して常夜灯
    大本千恵子
  • 魔法解く夜能帰りのドライブイン
    ペトロア
  • ゲームの子ビールの妻やハンドルの俺
    西村小市
  • ドライブイン仮眠の朝や閑古鳥
    歩一
  • 二人乗りバイクよ目指せ天の川
    小倉あんこ
  • 潮の香のくすぐる良夜の道の駅
    けーい〇
  • 帰省しててつぺん過ぎのスパゲティ
    沢田千賀子
  • 下道をUSJへ夏暁
    満る
  • 夏果のネオン眠らぬドライブイン
    天陽ゆう
  • 波の音ドライブインの夏灯し
    八かい
  • 鈴虫や深夜賑わうドライブイン
    絵夢衷子
  • 気だるさに心地よき真夜中の処暑
    絵夢衷子
  • 通夜帰りドライブインのかき氷
    坂野ひでこ
  • 虫も人も引き寄せられるネオンかな
    渋井キセ乃
  • 夜食誰かと昭和のドライブイン
    渋井キセ乃
  • 夕暮れはビールとハンバーグにします
    広泉
  • ネオンまで憎らしく見ゆ熱帯夜
    広泉
  • 山滴るライトアップの千枚田
    橋本千浪
  • 沖縄忌海に臨めるドライブイン
    る・こんと
  • 麺すするナイトプールの帰路ならば
    さ乙女龍チヨ
  • 夏の果てテールランプの続く道
    柊まち
  • 頬寄せてジュークボックス夏惜しむ
    杏乃みずな
  • ジュークボックス囲み踊る日夏の夢
    蓼科 嘉
  • 闇を裂く帰省の先に母のこゑ
    笑笑うさぎ
  • 車中泊ドライブインに蚊の名残
    里山まさを
  • 寝る通路スキー列車の最終便
    チリンドロン
  • ごーぱち米軍の老舗夏の浜
    丸山 晴耕
  • おんなサンセット街道夏の風
    丸山 晴耕
  • 嫁ぐ春一度きりの家族旅行
    新井ハニワ
  • ドライブイン下り車線を夏の月
    ごまお
  • 旅の宿り海面を渡る夏の月
    ごまお
  • 短夜を集ひてチーズハンバーグ
    西野誓光
  • 水玉や魂売らぬソーダ水
    トウ甘藻
  • 長旅の車を停めて枇杷すする
    堀尾みほ
  • 二十四時まぶいの抜けた熱帯魚
    泉楽人
  • 終わらない友と恋ばな夏の夜
    れんげ草
  • びしょ鍋を囲みトクトク今年酒
    ちえ
  • 夏の果ドライブインに黙の群れ
    玉響雷子
  • 深夜バス燕のライブドライブイン
    二見歌蓮
  • 同期等と自販機うどん天の川
    ノアノア
  • 蛍火遠く「アメリカン・グラフィティー」
    「まちゃみ」改め高橋侘助
  • モーテルにスパイ踏み込む映画夏
    小笹いのり
  • 蛾も我も誘うネオンの「ウェルカム」
    黒江海風
  • 自販機のうどん啜りし冬銀河
    岡田きなこ
  • 主待つ犬めくバイク夏の果
    東風 径
  • 走り屋と革命もまた夏の夜
    間 静春
  • 自販機が別れとなりぬ天の川
    間 静春
  • 助手席をあの娘に譲る夏の果
    土井あくび
  • 色褪せし看板の「めし」良夜かな
    平井伸明
  • 盆帰省ドライブイン跡地に立つ
    幸香
  • 一本道車あふるる熊野花火
    幸香
  • 夏の夜に日記繰るはや三回忌
    岡本かも女
  • 出稼ぎに越える国境旱星
    喜祝音
  • 仔猫夜行性殺人は深夜に
    宙海(そおら)
  • 深夜のドライブイン夏の喧騒
    宙海(そおら)
  • 流れ星追い主都高を君と行く
    逢來応來
  • 爆音響く高速の熱帯夜
    ひよこ草
  • 帰省路や「春来」と言う名のドライブイン
    春待ち女
  • ハヤシライスハヤシライスサイダーを消し去った
    里山子
  • 片付かぬ卓あちこちに遠花火
    あまぐり
  • 花火見にシーサイドカフェ今年また
    喜多輝女
  • 夜明けのパーキングスキーバス並ぶ
    おおいおちゃ
  • 地上の星群道の駅へ星合
    佐藤 啓蟄
  • しまい盆夜半にモーテル九時出社
    佐藤 啓蟄
  • 短夜や残像浮かぶネオン管
    河上摩子
  • 有明やひと文字欠けたネオンサイン
    雪音
  • 首都高の灯の連なりや帰省の子
    おケイちゃん
  • ミュージカルのメロディー流れソーダ水
    幸水
  • 海の日や昼の人々夜の人
    幸水
  • UFO見ゆ帰省ドライブあと二時間
    香亜沙
  • 熱帯夜海老名のベンチに「ガリガリ君」
    やっちゃん日記
  • ネオン暗くて律の調べかジジズジジ
    らねじ
  • 溽暑や身のおきどころレストラン
    井上玲子
  • もう一回せがまれ夏の夜の渋滞
    浜 けい
  • ネオン管闇を縁取る残暑かな
    はまお
  • 天の川そっと着地す夢の中
    はまお
  • 峠こえローカルラジオ星涼し
    向原てつ
  • 短夜のドライブインの潮の香や
    英曙
  • 名月やネオンの隙を抜く強さ
    宇野翔月
  • 零時過ぎの釜揚げうどんスマホ手に
    つんちゃん
  • 夕食かシャワーか休息ドライブイン
    km0916
  • 冷し汁粉ドライブインのコインシャワー
    染野まさこ
  • 冷奴賄いに付き夜勤終え
    きべし
  • 長距離のトラック仮眠夏至白夜
    おっとっと
  • スーパーの灯親燕の帰り待つ
    むらのたんぽぽ
  • 風あをし空へそらへと九十九折り
    秋白ネリネ
  • 長き夜のねんねドライブ子守唄
    ぴーとぺー
  • 熱帯夜ネオンも消えし家路かな
    猫おっと
  • 五月雨やアーケード下散歩また
    桔梗郁子
  • ぺちゃんこの力あんパン山滴る
    桔梗郁子
  • ナビに無いドライブインや夏の月
    日向あさね
  • 夏野菜はじっこの焦げにじにじと
    うっとりめいちゃん
  • 梅雨末期バイトは首に最上峡
    山女
  • 白糸の滝見ゆる席最上峡
    山女
  • 街道の茶屋で白玉草鞋旅
    しなやか
  • 雷鳴やカーナビ頼りあと5分
    しなやか
  • 元彼の箸の持ち方星月夜
    ぱんだ社長
  • 中古車駆って初ドライブの夏の夜
    小林 昇
  • 渋滞やドライブインは無月なり
    時乃 優雅
  • 熱帯夜テールランプの横一列
    俳句笑会
  • ダービーの余韻夜通し一般道
    俳句笑会
  • 憂さ晴らしハンドル握る夜半の夏
    品田仁
  • 夏の海向こうの灯チカチカと
    菩華
  • 朝ぼらけ夏山への歩軽快なり
    摩耶
  • 紅い月宿の灯に車走らす
    旅路
  • 海水浴車内に子らの寝息満つ
    龍の珠
  • ナイターの続きは高速降りてから
    かおりんご
  • 峠道の驟雨ネオン欠くラオケ
    沢拓庵
  • 天文部部長の助手席夏の月
    あさいふみよ
  • 夏シャツのネオン屋描く設計図
    あさいふみよ
  • 自販機のドライブインや夏の月
    前田冬水
  • 鮮やかなネオンに消さる星月夜
    ごとう真樹
  • 昆布干す流れ者行く男達
    紅緒
  • カーナビの声も聞こえぬ送り梅雨
    ひろ笑い
  • 音もなく星は流るる道の駅
    渋谷晶
  • ドライブイン出て国道の星涼し
    まさと澄海
  • 潮香るスープ手に手に夜の秋
    無何有
  • プチ家出波音数ふ夜長かな
    無何有
  • 夜の砂浜跣でかける肝だめし
    みや
  • 賑やかし夏を引く波夜の海
    みや
  • コンビニかドライブインか夏の夜
    へばらぎ
  • 演出のネオン消灯ほしづく夜
    みのん
  • 七夕のノンアルコールプロポーズ
    みのん
  • 盆明けやご当地饅頭五種類
    とり
  • 氷雨降る最終フェリー子が騒ぐ
    藤村煌永
  • 宵闇を鈍く灯するドライブイン
    蒲公英
  • 辿り着く夜更けの飯屋そぞろ寒
    蒲公英
  • 盆終り火ともし送り赤き灯も
    とぜん
  • 東北を食べ遊ぶ夏の車中泊
    九月だんご
  • テキサスの猛暑機内は厚羽織
    九月だんご
  • 駐車なきドライブインやおでんの香
    謙久
  • 車去りドライブインの星涼し
    扇百合子
  • ドライブインいずこへ向かう夏の族
    中山白蘭
  • 凍月や高速バスのトイレ休憩
    神木美砂
  • 輝く夜景ドライブインに夏の月
    渡辺 あつし
  • 深夜SA朝を待たずの帰省かな
    渡辺 あつし
  • 秋暁やブラックコーヒー胃の谷へ
    しまちゃん
  • 自販機の無機の音落ち秋夜かな
    しまちゃん
  • ではここで運転交代明急ぐ
    典典
  • 夏の果流行りの曲に肩の揺れ
    とも
  • ピリ辛のソフトクリーム目覚ましに
    すず
  • 今日二度目薬待つ間の熱帯魚
    矢口知
  • 誘われて深夜ドライブ夜光虫
    ビバリベルテ
  • 帰省子はファミレスオール同窓会
    実相院爽花
  • 夏の月猫のやんのかステップす
    前世ニャン子
  • レトロな自販機真夏夜のドライブ
    前世ニャン子
  • 旱星若葉マークで追っかける
    帝菜
  • 短夜やいつものカツ丼大盛りで
    夢佐礼亭 甘蕉
  • 戻らぬと決めし真夏のドライブイン
    鈴花
  • 海風を浴び夏の夜の空仰ぐ
    閑か
  • どの家の屋根にシーサー沖縄忌
    揣摩文文
  • 高速のSA封鎖熱帯夜
    ばちゃ
  • 母の待つふるさと遠き夏の果て
    詠華
  • 「まだ着かない」メールし箸割る熱帯夜
    たまこ
  • 遠花火今日だけ深夜にラーメンを
    たまこ
  • 単車五台ドライブインの朝焼や
    高橋玄彩
  • ドライバーは替え玉2回熱帯夜
    呑 栗子
  • スキーバス山菜蕎麦の湯気も食む
    藤原朱夏
  • 午後十時ドライブインの虫の声
    藤原朱夏
  • トーストは取り出し口へ蚊を叩く
    無弦奏
  • 短夜にネオンの文字が欠けている
    じゅあ
  • 冷やしあめ子ら七人のコーラかな
    カムヤ イワヒコ
  • 冷麺を待つ二人連れ無言かな
    友鹿
  • 日の出の位置確かめ眠る夏の宿
    ポメラニアン
  • 千尋のドライブインに心太
    山河穂香
  • 帰省子やチャーシュー二枚したり顔
    山河穂香
  • 献杯やドライブインのソーダ水
    ひがみ ひなた
  • 不夜城のドライブインや夏旺ん
    山田結城
  • 蝿帳の残り物や妻の留守
    山田結城
  • 蛾の集うネオン指差すギャル二人
    えとうま448
  • 夏の夜のくちびる分厚きマグカップ
    西村ゑな女
  • 母役は山桜桃の実もぐ盆の上
    鶴子
  • 庭に出て今日の花火は五本まで
    鶴子
  • ぶらんこの飛降り怖い夕間暮れ
    髙橋みりぃ
  • 夏の夜の連山に入るハイウェイ
    平松久美子
  • 繋ぐ手を児はふりほどき蛍追ふ
    野の花
  • 蛍光灯亡き骸を待つ汗流る
    森子
  • 割れた皿夫は去った火取虫
    森子
  • 七七忌夫の写真と麦酒酌む
    うらん