写真de俳句の結果発表

第47回「コスモスと浅間山」《人》①

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第47回「コスモスと浅間山」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第47回 写真de俳句】《人①》

天明の飢饉の無念秋の空
ひでやん
火を吐きし山に名残の夏を追ふ
ひでやん
待避所の厚みひやひや浅間山
佐藤儒艮
コスモスのけろりと天を向く一過
佐藤儒艮
潮風のなつく右耳秋ざくら
黒子
点滴の痣淡く濃く秋桜
黒子
コスモスの五万の花や休耕田
房総たまちゃん
コスモスや帰りは違う峠道
ゆすらご
秋めくや噴煙細き浅間山
ゆすらご
瑕のなき陽射しを躱す秋桜
内藤羊皐
街道の風を瞪れる赤蜻蛉
内藤羊皐
コスモスや架空索道無音なり
杜まお実
コスモスやてんでん供花となりにけり
杜まお実
コスモスの倒れしままに揺るる影
葉山さくら
忘れ得ぬ友の声かと花野風
原 水仙
吾亦紅摘む手に風よ妣の野よ
原 水仙
コスモスの野やプレイング・マネージャー
梵庸子
コスモスや言葉うたがふこと慣れて
梵庸子
山荘へ鉄球コスモスは悲し
奈良の真
やはらかきこころは折れぬ秋桜
信茶
コスモスにかすかな血の香浅間山
信茶
胡桃割る噴火警戒レベルゼロ
空木花風
エンディングノートは真白秋ざくら
空木花風
鎮みゆくコスモスの夕溶けゆく吾
つづきののんき
八月を特攻花の明るさよ
冬島 直
ショコラオレ恋しやコスモスの小径
冬島 直
道造の詩集浅間に昼の月
海羽美食
コスモスの増える車窓や夏期合宿
海羽美食
ニックネームのままさようなら星涼し
青水桃々
コスモスを知らない人のプロポーズ
青水桃々
白秋や大きな玉が赤組に
吉野川
ウエハースに層のありけり秋の空
日永田陽光
山荘に赤軍受験子に赤本
比良山
秋桜心は置いていく時間
しみずこころ
草の名をよく知る夫や花野風
城ヶ崎文椛
盆提灯母の泣き皺笑い皺
あすか風
秋桜やそっと退室こぶし解く
おぐら徳
コスモスの揺るるリュックや登山果つ
渥美こぶこ
少年野球を見守る母ら秋桜
高橋寅次
新涼やリュックばかりの列車着く
円堂実花
コスモスの好きな人なり嫌ひなり
円堂実花
コスモスや縁側に干す布おむつ
風早 杏
よなの降る霊山拝む秋桜
風早 杏
秋ざくら開演前の音合わせ
沙那夏
波斯へと太平の曲琵琶の秋
沙那夏
コスモスのそよぎけふはミー子の命日です
ピアニシモ
流れ星あの頂に逝きし友
ピアニシモ
コスモスの色つややかに雨上がる
灯り丸
病室の君に送信秋桜
灯り丸
浅間のコスモスや鉄分の記憶
松虫姫の村人
秋桜を元サヤ婚へ選るブーケ
まっちゃこ良々
秋桜や足の踏み場の無い淡さ
まっちゃこ良々
風神の衣ふれたか秋桜
森野みつき
空砲の戦車コスモス百万台
そうり
コスモスの五色実家の取り壊し
そうり
不自由にうねりコスモス咲き誇る
ぷるうと
コスモスへ突入こやぎ似の犬と
ぷるうと
秋桜に開くドアからどこへでも
鈴木秋紫
夏山へ赤きタンデムパンクせり
鈴木秋紫
飛ぶ雲のゆくえコスモスなびく先
舞茸ご飯
熔岩の風受けてコスモス柔らかし
中村すじこ
立秋を駈ける山岳救助隊
中村すじこ
何もかも寂しコスモスけざけざと
ペトロア
車椅子の母の目線や大花野
ペトロア
白もまた色であります秋桜
西村小市
喘鳴のひうひうコスモスの揺らぎ
江藤すをん
コスモスの踏みしだかれて咲く角度
江藤すをん
コスモスや肩幅広くなったねえ
びんごおもて
秋澄むや祖母の自慢の浅間山
小倉あんこ
新絹や嚊天下を受け継ぐ子
小倉あんこ
秋天に押しつぶされそうな火山
けーい〇
コスモスの声かき消すかに強風
けーい〇
コスモスやキッチンカーの麺すする
沢田千賀子
秋桜さわさわ風の決めること
満る
パーキンソンの父へ尿瓶と秋桜と
満る
断崖の観音像や苔青し
天陽ゆう
秋天や稜線は逆光の中
天陽ゆう
浅間山入山注意草の花
白石 美月
秋澄むや不在通知書三軒目
白石 美月
鈍色の浅間現る秋高し
まあぶる
山裾の湧き水清ら小鳥来る
まあぶる
秋桜あさまの腿のあらはなる
千夏乃ありあり
小鳥来るコスモスいろの親ふかう
千夏乃ありあり
本堂の瓔珞野辺に秋桜
小川都
法螺貝轟く山の水澄めり
粳としこ
栗飯のおにぎり丸くなりたがる
もぐ
コスモスが七割ゆれてる日曜日
もぐ
コスモスや上手く乗れない一輪車
八かい
横川の釜飯ずしり秋ふかし
はれまふよう
蟷螂生る鬼押出しを柔き風
はれまふよう
採血の針のとまどひ秋桜
あすかきょうか
コスモスやハルニレテラス待ちの列
あみま
佐久平過ぎ秋色の浅間山
あみま
夏休み往つてカードの明細来
渡邉 俊
コスモスや抱っこ紐から手が伸びる
坂野ひでこ
安航をと見送る家族秋桜
星埜黴円
コスモスや無限軌道の深き痕
星埜黴円
人気なき墓の造花よコスモスよ
大西どもは
コスモスの阻む一歩はやや広め
大西どもは
コスモスや浅間は国の鎮めなり
素人(そじん)
どこからが誹謗中傷秋桜
うに子
コスモスや大地にわかに鳴動す
うに子
きつねのかみそり再婚は二度まで
青木りんどう
秋うらら汀に受くるプロポーズ
青木りんどう
コスモスは眼下リフトは空を飛ぶ
みずきの
コスモスの小さな揺らぎ篠の笛
広泉
秋桜やけふはやさしき浅間山
井納蒼求
雲の峰今日もじいじの冒険譚
義勇和爾丸
アルトだとだれもしらない秋桜
小川晴よ
ジーンズに花の刺繍や秋涼し
Q&A
校歌口ずさみ大花野てくてく
Q&A
コスモスの野に迦具土神の眠りをり
る・こんと
天明の噴火口より秋の蝶
る・こんと
火山性微動コスモスゆるらかに
みづちみわ
欄干は赤し鬼押出冷ゆる
みづちみわ
コスモスや音軽やかに水車小屋
広島 しずか80歳
青空とコスモスの海ゆくリフト
柊まち
浅間山の黙をいたはる花野かな
飯村祐知子
コスモスや静止を知らぬ活火山
飯村祐知子
信濃なる夕餉よ蜂の仔の甘し
杏乃みずな
浅間山(あさま)より信濃太郎の仁王立ち
杏乃みずな
寂しいを秋の狼煙として飛ばす
七瀬ゆきこ
傷ついてゐない振りコスモスだから
七瀬ゆきこ
三度目のケルンへコスモスの一花
にゃん
秋風を巻きこんでゆく火口壁
にゃん
朝日受け喜びだけの秋桜
蓼科 嘉
コスモスの構図を探す広報部
笑笑うさぎ
雪迎へ結婚式に向かふ空
加納ざくろ
祭壇は似合わないけどコスモスで
加納ざくろ
昼時の村の食堂秋桜
キッカワテツヤ
コスモスは仲良し色が違っても
キッカワテツヤ
浅間山シェルター越しに秋の雲
里山まさを
安曇野の秋桜群れて暮れ渡り
チリンドロン
ポンペイの深い轍や秋高し
チリンドロン
コスモスやUFO降りて来さうな日
竹田むべ
コスモスや峰への道はつづら折り
竹田むべ
火の山の鎮座コスモス從へて
丸山 晴耕
車窓左手にコスモスと浅間山
丸山 晴耕
チョコレートコスモス明日から二人
神保一二三
知らんぷりコスモス揺れて知らんぷり
彩汀
ふるさとに帰る家無し男郎花
彩汀
吸はれゆく浅間の煙天高し
こもれび
銅像の耳欠けたるや秋桜
こもれび
高原の秋桜膨らんだポテチ
新井ハニワ
鬼の棲む浅間に震ふ秋桜
ごまお
駅裏の暮れてコスモスの残像
西野誓光
かえりみちコスモスコスモス手をつなご
西野誓光
秋天や浅間の嶽の鬼の臍
小山美珠
コスモスの浄ら野ぼうの土千重に
小山美珠
コスモスや夜を重ねて透きとほる
トウ甘藻
足の指腫れたコスモス蹴ってない
トウ甘藻
活きる山面野ざらしに白き月
花屋英利
山体膨張叩頭の秋桜
花屋英利
コスモスを透けてざわざわ浅間山
夏雲ブン太
小諸まで墓参り宝くじ求む
夏雲ブン太
広すぎる空はさびしい秋ざくら
泉楽人
万年を崩るる山や秋ざくら
泉楽人
振り向いたからコスモスにがんじがらめ
越智空子
コスモスや活断層は沈黙す
めぐみの樹
星々の声ふりそそぐ秋桜
めぐみの樹
堆き溶岩(らば)抱く骨や秋暑し
伊藤 柚良
秋桜そとでキスする巴里の人
伊藤 柚良
あずさ5号顔寄せ合いて登山地図
大久保加州
野分晴れ等高線の突出部
大久保加州
コスモスや戦後を生きし祖母逝けり
ちえ
掘削の工事に揺るる秋ざくら
ちえ
コスモスや墓へと続く細き道
玉響雷子
コスモスの揺るる向こうに浅間山
二見歌蓮
猫探すチラシ褪せけり秋桜
ノアノア
流れ星まだか夜中のカップ麺
ノアノア
寅さんの鞄の中身しやぼんだま
板柿せっか
コスモスが一輪どこが痛いのか
板柿せっか
秋桜や待合室の読み聞かせ
まちゃみ
秋桜や知るは犬の名だけの君
まちゃみ
大花野明るき色の合羽行く
小笹いのり
夏の星不眠の山の診療所
小笹いのり
コスモスや古き乾パン噛み砕き
山羊座の千賀子
コスモスの空はつながる佳き友へ
山羊座の千賀子
自転車を新調道の端はコスモス
ルーミイ
太極拳終えてんでんに摘む秋桜
ひつじ
秋桜や犬は立てなくなりました
ひつじ
夕虹を集めて美大山岳部
新田崚真
船酔いの醒めて滴る山のあり
新田崚真
秋桜富士の姉なる浅間山
間 静春
風強き葬送の日よ山滴る
清白真冬
溶岩ドームに鋒二つ山眠る
清白真冬
秋桜父子が一つの影となる
土井あくび
園庭にコスモス子らは午睡中
土井あくび
丸くない鬼押出しや上り月
おこそとの
山開妻余らせしカレー食ふ
平井伸明
日和見の吾よコスモスのまた嗤ふ
鈴白菜実
もろこしの甘し明日こそ帰京せむ
鈴白菜実
コスモスの取り放題はワンコイン
幸香
カーナビに逆らふ右折秋桜
岸来夢
噴火時のハザードマップ盆の月
岸来夢
落葉松の紅葉抜け真ん前に山
一久恵
ドローンやコスモス押し分けて空へ
国東町子
指を解き母に握らす秋桜
百瀬はな
煙る浅間や山小屋の熊鈴ら
飛来 英
登山口のコスモスの群れ風やさし
横浜月子