第49回「ブルガリアの道路」《並》①
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第49回 写真de俳句】《並①》
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一万歩雑念払う彼岸花更紗
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道迷いスマホ死んでる冬の月佳奈
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迷い牛と対す冬枯れのドライブ佳奈
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秋高し敷かれた道をただ走る櫻木うらら
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秋曇り行き先遠く歩は重く小川ゆう
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秋の暮ボクは牛舎へ帰るとこ小川ゆう
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脱走の牛を捕獲の登山道まり
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秋夜の路牛に追突幻想か鉄旅首里
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遠足の列なす羊草原へ鉄旅首里
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迷子なのそれとも放牧秋の牛ファビパピ代
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旅気分牛を見ても嬉しい秋ファビパピ代
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でで虫に道を尋ねる迷い牛蔵豊政
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秋暁のため息はもう窓の外夏あさり
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七十路の出あいサイトや昼の月令子
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柵超えて牧草探せど去ぬ燕櫻心
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冬隣稼ぎ頭に道譲る櫻心
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退け巨牛厠行きたし冬の曇小川多英子
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母は待つ横切る子牛秋の道小川多英子
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牛さんも興味津々避暑散歩くまさんさん
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夏休み牛さん通る散歩道くまさんさん
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野良犬らぶらりブルガリアの冬灯苔間きい
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山霧よ牛も車も五里霧中五色園 豊美
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急停車枯木の山に角生えるしっちー
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牛和む白い車や秋の道青葉
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ちち牛のゆく路ありや暮れの秋まゆ志
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行く秋や車を出でよそこの人まゆ志
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迷い牛道連れの僕冬木立光鬼
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ブルガリア黒き牝牛の衝突入りや光鬼
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牛塞ぐ車のルーフ秋の空真帆まほろ
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「例の」とガイドの手袋指す牛元赤鬼
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鳥渡る吾の名を呼べし祖母は紀寿寒椿
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初遠出新蕎麦を待つ奥出雲寒椿
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ここからは牛になります紅葉坂四方竹
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初冬のハイウェイ検問めく牛岩田くみこ
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秋日暮れ車も牛も急ぐ帰路青藍
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牧閉じて土踏みしめて牛の群れ柚伽
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この街に牛小屋ありか秋の風柚伽
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堂々と左側ゆく秋真昼藤井いちはつ
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秋思の牛道路にひとり立っておりみやび
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紅葉山牛取り締る逆走車立士
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道に立つ牛も乗せてけ紅葉道立士
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脱走の罪に厳しき国境ひでやん
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異次元の穴から乳牛蛇穴に留辺蘂子
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暮の秋特急止める蝦夷の鹿信壽
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爽籟や牛に横切るテンポありゆすらご
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迷い牛案内するは彼岸花京あられ
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ガスの道を喘ぎ登ると雷鳥来やまだ童子
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エーデルワイス羊の群に妻悲鳴やまだ童子
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逸らす目へ語り語れり日短風蘭智子
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碧山めく迷ひ牛土俵入り比良山
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受験子の前をゆつくり牛登る⑦パパ
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戻り道あっても行かぬ秋の暮灯り丸
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三音の上がる再会登山小屋そうり
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秋惜しむ牛も行く道間違えて大本千恵子
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山眠る牛と車のにらめっこ西村小市
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天高しスカイラインは闘牛場山川腎茶
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「ハナ」停まり尻に鞭ち打つ田打ちかなびんごおもて
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秋の雲「この道は鹿も通ります」もぐ
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大抵は何とかなると…羊雲絵夢衷子
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秋澄みぬヒマラヤの護美ヤクの背にあすかきょうか
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(2016年4月熊本地震)春陰の地にのまれたるブランド牛あすかきょうか
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牛モウと柵と自由と僕と秋大西どもは
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冷まじや荒ぶる牛の高速道素人(そじん)
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渋滞や牛も途方に霧の中みずきの
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牛床に新たな命寒の曉広泉
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身に入むや群れを知らない獣の吠え笑笑うさぎ
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ほんたうは牛乳は赤色溽暑加納ざくろ
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秋日和譲るや牛のうたがはず丸山 晴耕
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秋の野の果てから聞ゆカウベルよこもれび
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魔法は解けてアスファルトの上冴ゆ新井ハニワ
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「帰るもんか」と抜け出た車道時雨る新井ハニワ
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カルストに独り秋来ぬ黒い牛夏雲ブン太
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枯野の大地延びる直線道路不二自然
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各各の急く帰途や秋の落日ちえ
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秋耕のおむすびほろりほどけゆくノアノア
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氏神の太古の色もて銀杏散る京
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秋嶺や行きもやらずや散歩道まちゃみ改め高橋侘助
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何待ち?牛のトイレ待ち秋うらら小笹いのり
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県道横切る猪の鼻息新田崚真
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農道脇並ぶ野菜ピーマンは無料岡田きなこ
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反射タスキ交わす挨拶息白し岡田きなこ
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牛ゆたり透析まわる秋思かな間 静春
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「ドナドナ」の仔牛の逃げし秋時雨一久恵
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カウベルの音つらなりて牧帰り国東町子
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乳牛の山道迷ふ秋日和横浜月子
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末枯れて道に空のペットボトル岡本かも女
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逆走のママチャリ回避す秋冷大西みんこ
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むううと鳴けば霜降の空うねりたり笑田まき
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霧烟るブルガリアの道牧歌の香宙海(そおら)
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ローマへと牛に阻まれ花薔薇宙海(そおら)
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自由に生きる権利ある熊だってひよこ草
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仄ピンク少女の頬も野の薔薇も春待ち女
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夏の夜や高鳴るガンガーアールティおおいおちゃ
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独り立ち里も縄張りやくざの熊佐藤 啓蟄
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デジタル化寝ころび涎夏野の牛佐藤 啓蟄
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銀杏散る農夫たちのミサの帰路日進のミトコンドリア
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通学路落ち葉ガサゴソ笑い声こたま
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一位の実ミノタウロスの部屋の赤うすい木蓮
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搾乳を逃れ車道へ穴惑い幸水
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車止め牛堂々と天高し幸水
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バイソンの糞踏んづけた夏旅行香亜沙
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われが先動かぬ時に雪催さらさら
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牛の目に映る異国の秋湿やっちゃん日記
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かの国の牛の眼差し放生会やっちゃん日記
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八十路行く歩幅あわせや秋さやか井上玲子
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たどり着くついの住みかや京の秋井上玲子
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麗らかやラッシュ最中の牛の列あなぐまはる
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秋の朝牛が遮る出勤路英曙
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冬木立牛が道路に仁王立ち英曙
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断続のオカリナとどむ冬の坂宇野翔月
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星空も足跡も消し熊穴へ楽花生
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鱗雲下へ隣りはEゲームひなた
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秋雨や落語に夢中島の宿ひなた
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牛脱走GPS追う雪催つんちゃん
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搾乳拒否の牛高速逆走垂り雪つんちゃん
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秋天より牛降り来たりモンゴリア原 唯之介
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鹿も出る牛も出る道秋遍路おっとっと
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牛歩には勝てぬポルシェの秋遊おっとっと
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ちちうしはぜんぶめすなの暖炉の夜栗田すずさん
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信号無視の牛ポレポレと稲穂波むらのたんぽぽ
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六つ脚に虎の頭を踏む螇蚸秋白ネリネ
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現し世の針地獄めく樹氷かな秋白ネリネ
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JAFを待つうんうんと言う猫じゃらし丸山隆子
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雪煙縦巻ロングクラヴェの尾ぴーとぺー
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リアカーの後追いかけた青田道ぴーとぺー
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凝乳もこんこも並び秋更けぬ志暁
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秋雨の高速動けぬ犬の目藤井かすみそう
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馬は車道牛は歩道をゆく寒露春待みおつくし
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牛角力張りも緩みもせずに綱春待みおつくし
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小春日や牛も迷子の散歩道ゆづぷー
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山眠る牛に車も立往生ゆづぷー
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霜深し蹄の墨痕はねはらい猫おっと
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金風や手術の間一万歩桔梗郁子
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秋澄むや受診付き添い目覚まし二つ桔梗郁子
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轢いて鹿吾を照らしだす眼は今際深紅王
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秋晴れや鹿も一緒に渡る道しなやか
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平日の長崎くんちよかよかぱんだ社長
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暮れ行きて灯る牛舎の蚯蚓鳴く小林 昇
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カウベルや車道を塞ぐ牧帰りゆりかもめ
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冬晴や牛飼い渡るほーほーと時乃 優雅
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ぬかるみを抜けし牛車よ年の暮俳句笑会
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蹄跡点々遅日の国境俳句笑会
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都会びと林道襲ふ山の秋うみのひつじ
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孫嫁ぐ祝い早々牛洗う菩華
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色なき風は名もなきドナドナの眼まこと七夕
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秋風や搾乳グニャリ草グシャリ摩耶
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オホーツク夏雌牛の目線歩む仔に旅路
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雨上がり水鳥道に迷い出るかおりんご
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牛群の鈴の音まろむ牧帰り前田冬水
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胡弓の音流し踊る歩月の影チェルシー
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窓の陽と銀杏黄葉や光り合ふチェルシー
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日暮急牛が山道通せんぼごとう真樹
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牛さんよどいてくれぬか暮早しごとう真樹
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秋晴れや魁夷の道を悠悠とひろ笑い
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末枯の街道牛の散歩道伊藤節子
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霧纏ふ牛睨み合ふライトバン無何有
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秋立つや親子で散歩牛笑うみや
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牛どいて急いでいるの処暑の草みや
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秋陰や湿った髪のうねりおり五十雀鷽
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血の煮える音か午後に野分立つ五十雀鷽
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夏の朝散歩の途中迷子なりへばらぎ
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萩散るボンネット譲り合いの路地とり
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道の駅さつまいも手に母の顔藤村煌永
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牛の秋山下りる日は遠くなく釜眞手打ち蕎麦
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声に恋色鳥探す一日かな若宮 鈴音
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吾子生む冬ホルスタイン似痛張る乳蒲公英
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秋扇牛車のみやび通り過ぎとぜん
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警笛を見据える小鹿神使の目九月だんご
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息切らす野良犬雪女の舌謙久
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金秋や牛通過待ちのブルガリア中山白蘭
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肥育牛の眼より目逸らす草の花豆くじら
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東欧の歴史に触れる秋の道渡辺 あつし
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秋色の街並み歩む一人旅渡辺 あつし
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晩秋や無罪確定みちながししまちゃん
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十牛図やカーナビ頼りそぞろ寒むしまちゃん
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大渋滞のくねる坂道紅葉狩清波
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ましら酒時を止むるヤマーンタカひょんすけ
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霧の道出会いがしらに奪いあうとも
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青北風や叱咤して去る牛の群れとも
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昨日牛今孕み馬横断中沙魚 とと
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大牛の迷子となりぬ牛祭ほうちゃん
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大牛の一旦止まり竜田姫ほうちゃん
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虫鳴くや道にY字の太き枝一色 那真呼
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鳶見上ぐ牛の眼や秋の暮無花果邪無
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サイレンは東へ東冬の朝千鳥城
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美味さうと眺むる牛や秋麗実相院爽花
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ここは牛専用道路夜半の秋前世ニャン子
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月光に人生は不条理と牛前世ニャン子
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一台も鳴かぬ渋滞山粧ふ帝菜
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門番のごとく動かぬ牛凍る夢佐礼亭 甘蕉
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冬の風受けてなお道塞ぐ巨牛夢佐礼亭 甘蕉
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母鯨の大ジャンプ小さき吾鈴花
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潜水の母鯨子は跳ね続け鈴花
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おうやまあ牛に出会うや秋の旅閑か
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驚きは旅の醍醐味秋深し閑か
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早稲刈るやかつて同居の牛ありし縦縞の烏瓜
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得意顔弟子にはさせぬ松手入縦縞の烏瓜
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ブルガリアンヴォイスの不穏や冬の森たかね雪
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山道に牛迷い来て霧雫たかね雪
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リモートは馬の出産今年藁道小春